2024.01.16 ニュース
Gmailの「メール送信者のガイドライン」更新に伴う当社の対応について

2023年10月にGoogle社から発表されましたGmailの新しい「メール送信者のガイドライン」に関する当社の対応について、お知らせいたします。

■概要

当社ではメール送信事業者として、送信ドメイン認証技術「SPF」、「DKIM」に対応するなど、さまざまな観点から迷惑メール対策に取り組んできました。
2023年10月にGoogle社から発表されたGmailの新しい「メール送信者のガイドライン」要件に対する当社の対応をお知らせいたします。


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■影響について

2024年2月以降、Gmailの新しい「メール送信者のガイドライン」に記載される要件を満たさない場合は、メールが拒否されたり、受信者の迷惑メールフォルダに配信されたりすることがあります。
なお、この措置は段階的に行われますが、詳細についてはGmailの公式ヘルプを参照してください。

※Gmailの公式ヘルプは、随時更新される可能性があり、英語版が最新情報となることから、英語版の参照をお勧めします。

[段階的な措置]

・2024年2月より

要件を満たしていない一括送信者は、非準拠のメールトラフィックのごく一部で一時的なエラー(エラーコードを含む)を受け取るようになります。これらの一時的なエラーは、送信者が Google のガイドラインを満たしていないメールトラフィックを特定し、コンプライアンス違反の原因となる問題を解決できるようにするためのものです。


・2024年4月より

ポリシーに準拠していない一定の割合のメールトラフィックを拒否し、拒否率を徐々に引き上げていく予定です。たとえば、送信者のトラフィックの 75% が要件を満たしている場合、残りの 25% のうち、一定の割合で非準拠のトラフィックが拒否されるようになります。


・2024年6月1日まで

一括送信者は、2024 年 6 月 1 日までに、すべての商用メール、プロモーション メールにワンクリックでの登録解除を実装する必要があります。



■Gmailの新しい送信者要件の概要(1日5,000通以上の送信者に対する要件)

・SPFおよびDKIMの設定

・有効な正引きおよび逆引きDNSレコードの設定

・メール送信にTLS接続を使用

・迷惑メール率を0.3%未満に維持

・メッセージ形式はInternet Message Format標準に準拠

・ヘッダFromをGmailになりすまさない

・定期的に転送を行う場合はARCヘッダとList-idヘッダを追加

・DMARCの設定

・DMARCアライメントの合格

・メッセージにワンクリックの登録解除機能を搭載

 (List-Unsubscribeヘッダの付与)


■当社が対応すること

1. メール送信にTLS接続を使用

gmail.comおよび googlemail.com への送信については、標準でSTARTTLSに対応しています。

2. 「List-Unsubscribe」ヘッダの自動付与

「Cuenote FC」の利用者に対し、「List-Unsubscribe」ヘッダを自動付与する機能を今後、リリースする予定です。(2024年2月末頃)


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■サービス利用者が対応すること

1. DKIM作成者署名への対応

【Cuenote FCをご利用の方】

標準で「第三者署名」が付与されますが、利用者自身による「作成者署名」を利用してメールを配信いただく必要があります。
「作成者署名」を設定するには、管理画面でDKIM設定を行い、公開鍵をDNSサーバに公開してください。


【Cuenote SR-Sをご利用の方】

SMTPリレーでメール送信されている利用者は、「利用者自身による作成者署名を利用してメールを配信する」または、「Cuenote SR-Sで作成者署名を設定する」のどちらかに対応いただく必要があります。
APIでメール送信されている利用者は、「Cuenote SR-Sで作成者署名を設定する」必要があります。


2. DMARCへの対応

DMARCに対応し、認証に合格するには、メールが SPF および / または DKIM によって認証される必要があります。認証ドメインは、メールの Fromヘッダに含まれているドメインと一致している必要があります。
また、DMARCレコードの公開については、「メール送信者のガイドライン」では、適用ポリシーは「none」(p=none)以上を設定する必要があります。


3. 登録解除

メール受信者がメールの配信を簡単に解除できる方法を常に用意する必要があります。
なお、「メール送信者のガイドライン」に記載されているワンクリックでの登録解除(List-Unsubscribeヘッダの付与)については、2024年6月1日までに実装する必要があります。


4. 迷惑メール報告率0.3%未満を維持する

「メール送信者のガイドライン」では、「Postmaster Tools」で報告される迷惑メール率を 0.10% 未満に維持し、迷惑メール率が決して 0.30% 以上にならないようにすることが求められています。

※Postmaster Toolsの迷惑メール率は、当社サービスから送信されたメールだけでなく、同じ送信元ドメインで送信されたすべてのメールを対象に計測されるため、ご注意ください。


5. 「Internet Message Format 標準(RFC 5322)」に準拠する形式でメールを作成する

「Cuenote SR-S」をご利用の方で、SMTPリレーを用いてメール送信されている利用者は、RFC 5322に準拠する形式でメールを作成する必要があります。


6. 「List-Unsubscribe」ヘッダの付与(「Cuenote SR-S」をご利用の場合)

2024年6月1日までに「List-Unsubscribe」ヘッダを付与する必要があります。

なお、以下運用で「Cuenote SR-S」を利用し、「List-Unsubscribe」ヘッダを付加した配信を行う場合には、最新版にバージョンアップする必要があります。

※詳しくは当社までお問い合わせください。


・「Cuenote SR-S」のメール文書生成APIで「List-Unsubscribe」ヘッダを追加し、DKIMを付与して配信する場合

・「List-Unsubscribe」ヘッダを付与したメールをSMTPリレーし、「Cuenote SR-S」でDKIMを付与する場合

* 「Gmail」は、Google LLCの商標又は登録商標です。

以上

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