脱・わからない!デジタルマーケティング基礎知識

公開日:2021/02/19  更新日:2023/04/10
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脱わからない!デジタルマーケティング基礎知識



マーケティングに限らず「デジタル」シフトへの加速と重要性が高まってきています。

ニュースでも「DX」と多くささやかれるようになったけど、実際にマーケティング視点で何から始めればいいの?そもそも用語がいまいち理解できていない。という方も多いかと思います。

今回はデジタル施策によるマーケティングについて基本知識から今後の対策までご説明していきます。


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目次

デジタルマーケティングとは

なぜ、今デジタルマーケティングが必要なのか

デジタルマーケティングとWEBマーケティングの違い

デジタルマーケティングの種類

デジタルマーケティングのメリット

効果的なデジタルマーケティングの設計方法

デジタルマーケティングに関わるコスト

今後のデジタルマーケティングについて

まとめ



デジタルマーケティングとは


デジタルマーケティングとは、

検索エンジン(著名なエンジンでいうとGoogleやYahoo!)やWEBサイト、メール、

SNS(Twitter・Facebook・Instagram・Youtube・TikTok等)、デジタル広告(リスティング、ディスプレイネットワーク等)、

デジタルサイネージなどあらゆるデジタルテクノロジーを活用したマーケティング施策のことです。

様々なデジタルメディアで自社の商品やサービスを宣伝、広告するというとても広い意味をもった言葉になります。

なぜ、今デジタルマーケティングが必要なのか


インターネットが普及し、スマートフォンを1人1台持つ時代になりデジタルから得られる情報は膨大となってきています。

特にスマートフォンの普及により、ユーザー(顧客)行動が大きく変わりました。

ユーザーは、商品やサービスを導入する前にWEBサイトやSNS等をみて時間をかけて吟味するようになりました。

とある検証によると、

ユーザーが店舗に訪問・営業に会ってもいいと思うまでには、接触前に意思決定をしているというデータがあります。

その数値は50%を超えており、接触前の情報元の65%がWEBからの情報のようです。

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また令和元年に総務省が発表した通信利用動向調査にもよると、

インターネット利用者の割合が90%に迫ってきており、

特に6~12歳および60歳以上の年齢層でも前年の10ポイント以上も上がっているようです。

その中のスマートフォン保有世帯が8割を超えてきたという結果です。

このようにデジタルマーケティングが不可欠であることが理解できますね。

もう1つデジタルマーケティングが必要である理由、

デジタル化が加速した要因で経済産業省が「DX推進指標」の発表をしたことです。

以下、経済産業省より抜粋。

===

<「DX推進指標」における「DX」の定義>

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

===

このように提言されている中でも、企業がデジタル部門を設置するなどの取組が見られるものの、実際のビジネス変革にはつながっていないという状況が、多くの日本企業に見られる現状と考えられる。と見受けられています。

DXとは

DXとはデジタルトランスフォーメーション(デジタライゼーション)と同義として扱われることが多いですが厳密にいうと意味は異なります。

デジタライゼーション:

今までの業務をデジタル化すること。主としてデジタル技術を用いて製品やサービスの付加価値を高めること。

アナログで処理していたことをデジタル化し、今までになかった利便性をうみだす、効率化を図るといった取り組みのことです。

(例)商品訴求でチラシ配布をしていたが、メール・メルマガ配信で商品訴求ができるようになる。

デジタルトランスフォーメーション:

デジタルテクノロジーを駆使して企業のあり様や働く人の本質を変化させるような取り組みのこと。

デジタライゼーションと比べて、デジタルトランスフォーメーションはもう少し根本的からデジタルによって新しい価値を生み出すことをさします。

(例)メール・メルマガ配信の開封やトラッキングデータを使用して新たなサービスの創出。パーソナライズされたデータで顧客に合わせた商品訴求ができる。

デジタルマーケティングとWEBマーケティングの違い


デジタルマーケティングとよく似ているWEBマーケティングという言葉がありますが、WEBマーケティングはデジタルマーケティングの一部の名称となります。

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WEBマーケティングは、主に自社のWEBサイトへの流入を増やしていくマーケティング施策となります。

デジタルマーケティングの種類


デジタルマーケティングといわれるものをご紹介します。皆さんの身の回りでよく目にするものを一例として挙げています。

1、WEBサイトの作成

デジタルマーケティング施策でまず1番に挙がってくるのが「WEBサイトの作成」です。

商品やサービスの公式WEBサイトを作成し、商品・サービスの詳細やブランドストーリーなどをユーザー(顧客)に共有。

ユーザーが購買行動に移すための後押しする役割になります。


2、SEO対策

WEBサイトを多くの人に見てもらうようにするための施策です。

SEO対策とは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で検索結果の上位に表示させるために必要となります。

(例)「メルマガ配信システム」と検索し、自社の製品サイトが1ページ目の上位と2ページ目以降に表示された場合、

1ページ目に表示された方が多くの方に見てもらえることが想像できますね。


3、リスティング広告

検索連動型広告ともいわれます。こちらも自社のWEBサイトを多くの人に見てもらうようにする施策です。

あらかじめ設定したキーワードで検索結果上位に表示されるようにする広告のことです。

1クリック毎に課金される仕組みで人気キーワードになるにつれ1クリックされる費用が高くなります。


4、メール(メールマガジン)

少し古臭い手法に思われがちですが、メール配信によるマーケティングは効果が高く多くの企業やサービスで導入されています。

メール配信はSEO対策やリスティング等のインバウンドマーケティングではなく、

企業側から能動的に働きかけるのでアウトバンドマーケティングの一部となります。

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5、SNS

自社の公式アカウントを作成しユーザーと直接コミュニケーションをとったり、SNS上に広告を出稿したりすることです。

コミュニケーション手段としてSNSを活用する機会は多く検索エンジン以上にSNSからWEBサイトへの流入が多いサイトもあります。


6、デジタルサイネージ

サイネージと呼ばれることもありますが、同義語です。日本語に訳すと電子看板などとも呼ばれます。

紙に代わる新しい情報伝達媒体として利用され、画像や動画、時には音声コンテンツを組み合わせて広告宣伝することです。

コロナ禍で店頭に立って説明することが難しくなったいまデジタルサイネージが代わりに商品説明をする用途としても見受けられてきました。

交通機関でもポスターからデジタルサイネージになっている場所も多くなりました。

上記6種のほか、

MAツール(マーケティングオートメーション)の導入やSFAツール(セールス・フォース・オートメーション)ツールを使用して営業活動に活かすこともデジタルマーケティングともいわれます。


デジタルマーケティングのメリット


下図は弊社のアナリティクスデータです。

デジタルマーケティング施策に力を入れたことでWEBサイトの流入アップに成功し、

2021年現在においてはアウトバウンドからインバウンド営業が主軸となっています。

経路別の問い合わせ件数、商談化率、受注率などのデータも取得することができ、データに基づいた施策見直しも可能です。

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デジタルマーケティングの1番のメリットは「スピーディーに実施し、データを蓄積できる」です。

次にコスト含めアナログな手法より効率的なマーケティングができることです。

「スピーディーに実施し、データを蓄積できる」とはどのようなイメージだと思いますか?

例えば、テレビコマーシャルの出稿や新聞広告への出稿にはクリエイティブの選定や原稿作成に時間を要し、掲載までに様々な制約があり非常に時間がかかります。

また出稿した広告が"どれだけの人に見られたか"や"広告をみた人の年齢や性別・時間・場所・年収"、

"広告をみて購入した数"などの数値を正確に把握することが難しいです。

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一方、デジタルマーケティングではWEBサイト、メールマガジン、SNSであれば入稿もWEB上で完結し発信までのスピードが大幅に削減できます。

また"どの経路から流入したか"や"広告をみて購入した数"等細かくデータを確認し蓄積することができます。

デジタルマーケティングを活用することで自社のデータが膨大な資産ともなりうるのです。

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次に、「効率的なマーケティングができる」とは具体的にみていきましょう。

デジタルマーケティングによってデータを蓄積することができるとお伝えしましたが、

そのデータを活用して自社の商品やサービスに興味のある人だけに広告を打つことも可能になります。

不特定多数のユーザーではなくある程度ターゲットを絞り込み出稿することで、出稿額を抑えることができます。

またどのような経路で自社の商品やサービスを購入しているかが判明するため、

マーケティング戦略においてどの分野で力を入れるべきか否かも可視化できます。

現時点でやるべきマーケティング戦略がデータとして明確になるので効率よく施策を実行できることになります。


効果的なデジタルマーケティングの設計方法


デジタルマーケティングを始めるにあたり、施策の設計が重要となってきますので、最低限欠かせない内容をご説明していきます。

1、施策の目的を明確にする

無料と有料のチャネルを自社の戦略方針に応じて組み合わせを考える。

何の結果が欲しくて施策を実行するのか(認知拡大、コンバージョンの獲得?フォロワー数の獲得なのかセッション数の増加なのか?等)

2、ターゲットを明確にする

誰に向けた施策なのか(WEBサイトの流入データ等を分析してターゲットに沿った広告の制作を行う)

市場分析を鑑みた施策なのか(季節や価格などでもターゲットが変動していきます)

3、自社の立ち位置を把握する

自社商品・サービスが競合他社と比較して「優越性」「独自性」「重要性」を理解しているか(自社の位置を理解していると自ずとターゲットや市場も明確化していきます)

デジタルマーケティングに限らず、自社商品・サービスがどの位置に属しているのか、目的やターゲットを理解することが施策を行う上での重要な部分となってきます。


デジタルマーケティングに関わるコスト


これまでデジタルマーケティングに関しての概念や手法についてあげてきましたが、マーケティング担当者として気になるコスト面も見逃せませんね。

どのような施策を実施するかによってもコスト感は変わってくるのですが、大枠でかかるコストをご紹介いたします。

1、コンテンツ費用

出稿するクリエイティブやテキスト、自社サイト構築等のコンテンツのことを指します。 自社内で制作するか外部へ委託するかで制作費用が異なります。

展開したい内容に合わせて外部の制作会社さんと協力して効果的なものを編み出すことも大事です。


2、広告出稿費用

CMや新聞、雑誌等と同様で出稿をするためには出稿料がかかってきます。 SNS等無料で投稿できるものもあれば、リスティングやサイネージ等は一定の出稿料がかかります。

CMや新聞と比較すると金額は安価でミニマムにスタートできる場合が多いです。

今後のデジタルマーケティングについて


デジタルマーケティングは非常に早いスピードで変革していきます。 すべてを把握することは難しいと思いますのでマーケターの戦略に関わりがありそうなトレンドトピックを簡単に挙げていきます。

AI

AI(人工知能)はすでにデジタルマーケティングに取り入れられている場面が多くなってきました。

デジタルマーケティングとAIが組みあうことにより、消費者の次の行動を予測し最適な提案を自動化することができるようになります。

顧客行動に合わせた提案がスムーズにできることで、CX(カスタマーエクスペリエンス)向上にも繋がります。 AIは人間の勘や経験だけでは見つけだすことができない新しいインサイトを得られるので精度の高いターゲティングも可能になります。


まとめ


今回、デジタルマーケティングについての基本知識や今後についてご紹介しました。 デジタルマーケティングの一部であるメールマーケティングにも触れましたが、効果的なデジタルマーケティングとして注目されています。

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