メール配信サービスについてまとめて紹介【2020年度最新】
メール(メルマガ)配信サービスのメリットや選ぶポイントを徹底的に解説します。
本記事では下記のメール配信サービスの導入検討の際のあらゆる疑問に応えていきます。
・メール配信サービスを費用をかけてまで導入すべき?
・メール配信サービスではそもそも何ができるの?
・クラウド・オンプレ型、サービスの違いとは?
・無料と有料のメール配信サービスどちらがおすすめ?
・メール配信サービスの比較検討での注意点は?
■目次
メール配信サービスとは?
メール配信サービスでできること
メール配信サービスのメリット
クラウド型とオンプレ型のメール配信サービス
メール配信サービスの料金とプラン
メール配信サービスを比較するときのおすすめポイント
メール配信サービスのよくある疑問
メール配信サービスのまとめ
メール配信サービスとは?
メール(メルマガ)配信サービスとは、大量メールの一斉送信や、 パーソナライズされたメール配信、ステップメールなどといったメールマーケティングを行うのに最適なサービスです。
その他にも、サンクスメールや登録完了メールといったトランザクション(通知メール)にも対応しています。
一般的なビジネスシーンで利用されるgmailやOutlookなどのメーラーソフトでは、大量メール配信やメールマーケティング、トランザクションメールを送信するのには向いていません。
もしこのようなメール配信サービスが必要なシーンでメーラーソフトを利用した場合どのような問題が生じるのでしょうか?
例えば...
・メールの配信遅延
・メールの到達率低下
・手動でメール配信設定をしなくてはいけないので運用負荷が大きい
・メール配信サービスが得意とする顧客フォローの自動化やパーソナライズ配信はできない
・ユーザー行動に合わせてリアルタイムに通知メールを送信できない
上記のような問題が生じてしまうため、やはり大量送信、メールマーケティング、トランザクションメールを送信したい場合はメール配信サービスの導入を検討しましょう。
メール配信サービスでできること
メール配信サービスを利用する目的・用途
メール配信サービスを導入することで、どのような目的・用途で具体的に何ができるのか?
主なものを3つ紹介します。
顧客関係を高めるメール配信
まず一つ目が、顧客との関係構築のためのメール配信です。顧客との関係構築は自社製品・サービスの理解を獲得したり、ファンの創出に繋がります。これはリピート率や顧客単価をアップさせるには欠かせません。
メール配信サービスには、膨大な顧客リストに対して効率的にフォローアップを行う機能が充実しています。具体的にはステップメール・シナリオ配信といった機能が備わっています。
これらの機能により、メール配信サービス側で顧客行動に併せたフォローアップを自動化して行うことができるため、圧倒的に少ない労力で大量の顧客にアプローチを行うことができます。
購買させるメール配信
二つ目は販売促進です。 ECサイトなどでは特に多いキャンペーンメールや商品紹介メールの配信が多くなります。その際、メール配信サービスのHTMLメール配信機能が有効活用できます。
HTMLメールとは視覚的訴求力の高い、チラシのような画像や装飾を含んだメールのことです。メール配信サービスを利用すれば、このHTMLメールが誰でも簡単に作成・配信することができます。
また、メール配信サービスでは、大量メールの一斉送信が確実、高速に送信できることはもちろん、宛名の差込やセグメント、ECサイトであればカゴ落ちメールやユーザーにおすすめ商品を紹介するレコメンドメールといった、通常のメルマガ配信よりも反応が高いパーソナライズメールの送信も可能です。
情報発信のメール配信
3つ目の情報発信については業種を問いませんが、 例えば、B2Bを例に出せば、定期的に顧客の参考になりそうな最新記事や事例、ホワイトペーパー、セミナー情報といったお役立ち情報をメール・メルマガで配信することが多いです。
継続的なメール配信により顧客に自社のことを記憶してもらうことができます。このことで顧客が商品・サービス検討をするタイミングが訪れた際には、競合他社よりも優位に商談を進めることができる足掛かりになります。
B2Bのような、高額な商品、または認知がまだ低い商品・サービスを訴求するときは特にメール配信による継続的なアプローチが重要になります。
人を介した営業ではアプローチできる顧客に限りがありますが、メール配信サービスを利用すれば顧客への一斉メール送信はもちろん、顧客属性に応じたセグメント配信や自動配信機能を活用することで効率的なメールマーケティングを実現できます。
目的に応じて適したメール配信サービスが違う
メール配信サービスを検討する場合、まず大きく分けて3つの目的のうち、
いずれかを決める必要があります。
・大量メール配信
・メールマーケティング
・トランザクション(通知メール)
大量メール配信
メール配信サービスによってどの程度の配信規模にまで対応できるかは異なります。
サービス選定を間違えれば、メール配信後に、メールが届かない、遅延してしまうといった問題が起こります。
そのため件数が多い場合、自社の配信規模に近しい導入企業の実績などがあるか、大規模配信に対応したメール配信サービスであるかを確かめましょう。
メールマーケティング
メールマーケティングをしたい場合、導入予定のメール配信サービスで効果をあげるための機能がきちんと備わっているかを確認しましょう。
メールマーケティングのトレンドはパーソナライズ配信とステップメールです。
パーソナライズ配信と言っても、簡単なセグメントメールから顧客のweb行動データに基づくレコメンド配信まで幅広くあります。
ステップメールについても、ただ画一的なシナリオを自動配信するだけのものから、顧客のweb行動履歴や開封の有無、コンバージョンの有無によってシナリオを分岐させて配信できるメール配信サービスもあります。
当然、顧客行動に併せて顧客の心理状態やニーズは違うため、最適なシナリオメールを配信したほうが効果がアップします。
このように、メール配信サービスによって各機能でできることのレベルが違ってくることを理解したうえでサービスの比較検討を行いましょう。
トランザクションメール
顧客ごとに個別にメール配信を行うトランザクション(通知メール)については、前述したメール配信サービスではなく、メール配信サーバーやメールリレーサーバーといった仕組みを導入する必要があります。
通知メールを行うための仕組みは、顧客行動に併せてリアルタイムで自動送信されることが求められるため、問い合わせ時はきちんとトランザクションメールであることを明記して問い合わせをしましょう。
メール配信サービスのメリット
一斉送信と高速・確実なメール配信
メール配信サービスでは数千件~数千万規模のメール配信を高速・確実に届けることができます。
メール配信後に配信結果を確認すると分かりますが、大量送信を行う場合、届かないメールアドレスが一定数発生することが分かります。
メール到達率が低下してきている、またはメールが届いていない人からの問い合わせが多い場合はメール配信サービスの見直しで改善を見込むことができます。
パーソナライズメールの配信
メール配信の効果に大きく起因するのがパーソナライズ配信です。 例えば、通常のメール一斉送信と比較し、ECサイトで利用されるカゴ落ちメールはコンバージョンが5倍程度になります。
しかも、これらの効果が高いカゴ落ちやレコメンドメールはメール配信サービス側で自動配信ができるという点も大きなポイントです。
また、業種やサービスを問わずに利用される、宛名差し込みやセグメント配信機能のような比較的簡単にできるパーソナライズ配信もあります。
顧客ごとに最適なメールを最小限に送るためのパーソナライズ配信機能は、メールマーケティングの効果を最大化するうえで重要なメール配信になります。
ステップメール・シナリオ配信
ステップメールはメール配信サービスの自動配信機能の一つで、予め作成しておいたメール文書を一定期間おきにシナリオ立てて配信することができます。
顧客の心理状況に合わせたシナリオ配信により、スムーズにお問合せ獲得や商品購入に繋げることができます。
ステップメール配信をより高度にした機能でシナリオ配信というものもあり、この機能では通常のステップメールに加えて、顧客行動(開封・クリック・コンバージョン)に応じてシナリオ分岐させることもできます。
HTMLメールの作成・配信
メール配信にはテキストメールとhtmlメールの2種類のメールが存在します。
HTMLメールとは、画像や装飾の加わったチラシのようなメールのことで、メールが開封された際に文章を読まなくても視覚的に内容を理解することができるのが最大のメリットです。
視覚訴求の要素がある旅行やアパレルなどのサービスでは特に効果が高く、ECにおいては近年、HTMLメールを配信しているサイトが8割以上という調査データもあります。
しかしHTMLメールのデメリットもあり、作成にはコーディング知識が求められるという点です。
メール配信サービスでは、コーディング知識0でHTMLメールが作成できるエディター機能があり、直感的に誰でも簡単にHTMLメールの作成が可能です。
メール・メルマガ配信の効果測定
メール配信サービスが主に効果測定できるものはメールの到達率、開封率、クリック率です。
メール配信の到達率でわかること
到達率が著しく下がっている場合、迷惑メール登録される割合が増えている可能性があるか、利用しているメール配信サービスの配信性能が影響しているかもしれないことを判断できます。
到達率低下の原因は様々ですが、現在の配信に問題が発生していることを知るには最適なデータです。
メールの開封・クリックでわかること
開封・クリック率は送信元名や件名の見直し、効果の高いコンテンツの傾向が分かるため、メール配信の効果を高めるうえでは重要なデータになります。
メール配信サービスによっては、Googleアナリティクスを使わず、配信サービスの管理画面上でユーザーのweb行動履歴を確認することができ、さらに、ユーザー行動データに応じたメール配信、シナリオメールの配信ができるサービスもあります。
顧客管理・メルマガの会員収集機能
メール配信サービスの配信先リストにはメールアドレス以外の様々な顧客情報を格納することができます。
そのため、顧客のデータベースとしても利用できます。
メール配信には特定メール電子法の関係上、オプトアウト(メルマガ会員の退会、解除)の仕組みを設置することが義務付けられていますが、メール配信サービスには配信の解除や退会の仕組みをメール本文内に設置、簡単に管理することができる機能があり、手動での管理を必要としません。
また、不達のメールアドレスの検知や配信除外も自動化できるため効率的な運用が可能です。
システム連携
自社データベースとメール配信サービス側のデータベース、または配信結果のデータ・ログなどを自動連携することができます。
この機能を活用をすることでシステム運用者が個人情報を触らないためヒューマンエラーの防止や、リアルタイムでデータ更新ができるといった運用効率のアップも見込むことができます。
また、APIのよるシステム連携を活用し、外部システムとの連携を行うことで足りない機能を拡張したり、高度なメール配信にも対応することができます。
セキュリティ対策
多くの個人情報を取り扱うメール配信サービスでは、システム選定基準にセキュリティ対策が重要な項目となります。
具体的なセキュリティ項目にはIP制限やアクセス制限、通信の暗号化、権限管理、冗長化対策、認証資格獲得の有無などがあります。
また、メール配信サービスによっては金融機関などでも利用されるワンタイムパスワードを使った二段階認証を取り入れることにより、万が一の事故に備えた安全な運用を行うことができるメール配信サービスもあります。
クラウド型とオンプレ型のメール配信サービス
メール配信サービスにはクラウド型とオンプレ型の2種類のメール配信サービスがあります。
ほとんどの企業ではクラウド型のメール配信サービスを導入します。
何故なら、オンプレミスと比較して、クラウドサービスは複数のユーザーが同じ環境を共有して利用するため、料金が安く、環境構築の手間も少なく導入も非常に簡単です。
一方、その会社独自のシステムを構築し、他社と利用環境を共有しないオンプレミスサービスは独自のセキュリティ要件を満たしたすことができますが、その分相当なコストになります。
それでは具体的にクラウドサービスとオンプレミスの特長を詳しく解説します。
クラウド型メール配信サービス
クラウドサービスは、インストール型のメール配信ソフトと比較して、サービス提供会社側で定期的に脆弱性対策やアプリケーションのアップデートを行うため、個人情報の管理や、アカウントセキュリティの安全性が高いといえます。
クラウド型のメール配信サービスは月額数千円程度から利用が可能であるのと比較して、インストール型のメール配信ソフトは一度の購入で数万程度で購入できてしまうことを考えると圧倒的に安く導入できるものの、サービスのセキュリティが自社PC/ネットワークに依存することやアプリのアップデートが困難という点で安全性や、利便性という点においてはあまりおすすめでできません。
クラウドサービスのデメリットは、複数企業とサービスを共有して利用するため、複数の企業が同時に大量配信を行った際や、迷惑メールなどを送ってしまった場合に、サービス利用をしているその他ユーザー企業の配信に遅延や不達の障害が発生することがある点です。 また、企業独自の機能追加や細かなカスタマイズができないというデメリットがあります。
オンプレ型メール配信サービス
オンプレミス型のメール配信サービスは年間で数百万以上のコストに加えて、保守費用の月額料金数万円程度が発生するため、料金が高くなります。
セキュリティ要件が非常に厳しい金融業や一部の大企業などで、システム導入には独自のセキュリティ要件があり、且つ自社セキュリティ管理下でシステムを運用したいというケースで導入されることがあります。
ただ最近では、クラウドサービスでありながら独自のカスタマイズや配信環境を占有できる専用環境を構築するクラウドサービスもあります。
専用環境のため、利用企業独自の要件や、メール配信時に他社の影響を受けないというメリットがあります。
専用の環境を構築したクラウドサービスは、オンプレミスより安価に導入ができます。詳しくはメール配信サービスの提供会社に確認してみるのがいいでしょう。
メール配信サービスの料金とプラン
メール配信サービスには無料と有料で利用できるものがありますが、双方にメリットとデメリットがあるためご紹介します。
無料のメール配信サービス
無料のメール配信サービスを利用するのがおすすめなのは個人事業主やブロガーなど、配信対象が数十、数百件程度の配信であったり、メルマガを試験的に送ってみたいという場合などに導入するのがおすすめです。
最大のメリットは料金が無料という点ですが、当然利用できる機能が限定的だったり、配信数が一定数を超えると無料から有料の料金プランに切り替わります。
メルマガに力を入れたい、成果を出したいと思う場合、当然パーソナライズ配信や、ある程度の分析機能といったものが必要になります。
有料のメール配信サービス
有料のメール配信サービスは無料のメール配信システムと比較して、配信性能面や利用できる機能面が優れており、効果的なメールマーケティングができます。
配信性能とは、例えばメールの配信速度や到達率のことで、1時間あたりに数百万~数千万近くの配信が可能なサービスもあります。
また、メールが届かないといった問題が発生する要因に対する対策も整っており、確実なメール配信が可能です。
機能面については高度なパーソナライズ配信である複雑なセグメント設定や、コンバージョン率が非常に高い、レコメンドやカゴ落ちメールの配信、通常のステップメールの機能に加えて、顧客行動にあわせてシナリオ分岐をした配信ができるなど、メルマガ配信の効果を高める機能が充実しています。
ある程度きちんとメルマガを実施したい、長期的に運用レベルをあげていきたい場合は有料のメール配信サービスがおすすめです。
有料のメール配信サービスの料金プランには従量課金と月額定額制の2種類の料金プランがあるため簡単に紹介します。
従量課金型のメール配信サービス
従量課金型の料金プランは、メールアドレスの件数ではなく送信通数で料金が決まるため、月々の料金変動が起こってしまうデメリットがありますが、配信数が少ない場合はお得なケースがあります。
月額固定型のメール配信サービス
メール配信サービスは月額課金制の料金プランと、配信通数に応じての従量課金型の料金プランの2種類があります。
月額従量課金型の料金プランの最大のメリットは何通メールを送信しても毎月に料金が変化しないため、予算取りや月ごとに料金の変動がないことが最大のメリットです。
配信回数が多いケースでは特にお得です。
月額定額性のプランは、月間の配信先メールアドレスの件数(レコード数)で料金が決まります。
メール配信サービスを比較するときのおすすめポイント
より細かなポイントでメール配信サービスを選定するポイントを紹介します。
メール配信サービスに求める必須機能の有無で比較
メール配信サービスの導入をする際に最も優先度の高い項目が、やりたいことができるかどうか?ということです。
必要機能を洗い出し、優先度をつけ、優先度の高い機能が備わっているかどうかを最優先に選択をしましょう。
サービスサイトに必要な機能の記載があっても、メール配信サービスごとに各機能の中でできることのレベルが異なるため注意が必要です。
機能のレベルという点で例をいくつか出すと...
例えば、HTMLメールが簡単に作成できるうエディター機能であれば、テンプレに素材を当てはめるだけの機能なのか、それともデザイン・レイアウトが自由自在なのか?
セグメント(条件絞り込み)で設定できる条件はいくつなのか?
ステップメールを顧客行動(web行動履歴や開封クリックの有無)に合わせて条件分岐できるか?
権限の管理はどこまで可能か?ログイン時の二段階認証などはできるか?
など、機能があるといってもその中身はメール配信サービスによって異なるため優先度の高い機能はきちんと中身を吟味・比較して選びましょう。
メール配信サービスの料金プランで比較
料金比較だけでメール配信サービスを選ばない
メルマガの運用は短期ではなく長期的な目線で成果を上げることを前提としましょう。顧客関係の構築や育成、啓蒙といったことは目に見えて短期では成果がでません。
また、メールマーケティングは奥が深く、運用を重ねるにつれて改善ポイントが次々とでてきます。
その際、ただ料金が安いというだけで選んでしまうと運用していく中でやりたいことができないとなり、利用しているメール配信サービスの導入を見直さなくてはいけなくなります。
結果構築にかかる費用や時間も余計にかかってしまうので注意が必要です。
メール配信の到達率や実績を比較
メール配信サービスを利用しても実はメールが確実に届くわけではありません。
配信サービスの性能やサービスベンダのノウハウによっては一定数のエラーアドレスがでてしまうため、確実に届くメール配信サービスを選びましょう。
重要な選定ポイントのため比較的確実に届くことを謳っているケースが多いですが、その%はメール配信サービスによって異なるため、具体的な数値でどの程度メール配信をしている実績があるのかを見てみましょう。
メール配信の処理数が多いほどノウハウが蓄積されるため、配信実績の数値などは選定する際のポイントにもなります。
メール配信サービスのセキュリティで比較
メール配信サービスは膨大な個人情報を取り扱うため、悪意のある第三者にアカウントの不正アクセスやシステムの脆弱性をつかれて情報を不正に流出させられるリスクは必ずついてきます。
件数によっては非常に大きな損失や信頼が低下する要因にもなるため、アカウントセキュリティ対策の安全性や、アプリケーションの脆弱性を定期的に行っているかなど、信頼に足るセキュリティ対策ができているメール配信サービスであるかどうかをきちんと見極めましょう。
メール配信サービスの無料トライアルで操作性を比較
機能面や料金だけではいまいちサービスを決めかねてしまうという場合、メール配信サービスの無料デモを使ってみるのがおすすめです。
実際につかってみると、想定していた通りのメール配信ができなかったりといったことに気づきだします。
メール配信サービスのよくある疑問
メール配信サービスでも届かない原因
メールが届かない要因は複数存在しますが、前提として届かないメールとは、メール送信元の送信元評価(レピュテーション)が低いことが原因です。
受信者側の環境・ドメイン(ISP)がメールを受信するわけですが、ISPは受信者を迷惑メールやなりすましメールなどから守るため、迷惑メール登録が多い送信元、迷惑メールでよく利用されるような文面のメールはブロックされやすくなります。
迷惑メール登録される要因は配信頻度が多すぎたり、コンテンツが受信者のニーズにあっていないという場合などがあります。
あとは自然発生的に生じるエラーアドレスを削除しないまま、整理されていないメール配信リストに一斉送信をし続けると、スパムの疑いがかけられて送信元評価が下がります。
この場合、エラーアドレスを手動で確認するか、メール配信システム側でエラーアドレスの自動クリーニングをするしかありません。
これらは比較的送信元の要因ですが、メール配信サービス側の配信性能や配信サービスベンダ側のノウハウ不足も到達率に影響が大きいため、到達率が悪い場合、サービスの見直しをするのがおすすめです。
※参考記事:受信ボックスにメールが届かない原因と解決策をご紹介!
メール配信サービスでも遅延する原因
一定時間に送れるメール配信の量にはある程度限界があります。 例えるなら細い1車線の道路に同時に複数の車を並べて走らせることができないのと同じです。
メール配信速度を上げるには、車線の数と幅(回線の帯域)を広げるのが手っ取り早い方法ですが、これに必要なメール配信サーバー台数を増やすといった行為は高コストになってしまいます。
コストを抑えて且つ配信速度を高めるためには渋滞が起きないように効率的な配信ができるようにメール配信システム側で調整をかけるノウハウと技術が必要になります。 どの程度配信速度をだせるかは配信速度の実績などをみてみるといいです。
メール配信サービスとMAどちらがいいか?
MAはマーケティングで必要なあらゆる機能を網羅しています。非常に高度なマーケティング、マルチチャネル配信が可能なMA(マーケティングオートメーション)ですが、非常に高機能且つ多機能なツールであるがゆえにコストと運用ハードルも相当なものになります。
実際に多くの企業ではシステム導入が目的になってしまい、折角導入してもただのメール配信システムでできる程度の運用だけにとどまっている企業も少なくありません。
また、マルチチャネル配信といってもMAの主力チャネルはメール配信となります。
最近のメール配信システムは非常に進化しており、MAと比較して圧倒的に低コストでありながら、ある程度高度なメールマーケティングが可能です。
今まではMAの専売特許であったシナリオ分岐を行うシナリオ配信機能ができるメール配信サービスやシステム連携で用途に応じて機能の拡張も可能です。
とはいってもMAとメール配信システムの併用する企業も少なくなく、複雑なシナリオ配信はMAで、大量配信や一部のメール配信機能はメール配信システムを利用するという使い方があります。
メール配信サービスのまとめ
今回はメール配信サービスを選ぶ際に知っておきたい基本やポイント、注意点を徹底解説しました。
改めて注意すべきポイントをまとめます。
まずは目的を明確にしましょう。 メール・メルマガ配信はあくまで手段で、その先に何をしたいのか?どうしたいのかをある程度でいいのでまとめておきましょう。
顧客育成や関係構築が目標なのに、成果指標を売り上げの貢献度などにしてしまうと施策の評価を見誤ったり、コンテンツやシナリオが顧客の求めるものになっていない、料金だけがメール配信サービスを選ぶ基準になるなど、方向性がぶれてメール・メルマガ配信サービスを導入しても成果がでなくなってしまいます。
まずは方向性を決めてから、必要な機能、料金、配信性能などを確認してメール配信サービスの比較検討をしましょう。
メール・メルマガ関連の資料ダウンロード
キューノート エフシー
メール・メルマガ配信サービスCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数41億通・時間1,000万通以上(※)の高速メール配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
※クラウド型サービス(ASP・SaaS)の実績値
- この記事の運営企業
-