メール配信でブラックリスト登録される時の原因は?確認と解除方法も解説
メルマガなど大量のメールを送っている場合、突然相手に届かなくなるケースがあります。さまざまな理由が考えられますが、要因の1つに「ブラックリストに掲載」があります。
本来、詐欺メールやスパムメールといった迷惑メールを送っている業者からのメールを防止するための仕組みですが、正しく送っているつもりでもブラックリストに掲載される可能性があるため、注意が必要です。
今回はブラックリストについて、掲載される理由、解除する方法などを解説していきます。
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メール配信におけるブラックリストとは?
メール配信における「ブラックリスト」とは、迷惑メールを対策している団体・組織が所有するブラックリストのことを指します。迷惑メールを無くすため、迷惑メールを送っている可能性の高い送信元をブラックリストに登録しています。各メールサービスでは、ブラックリストに掲載されている送信元からのメールに対して受信拒否を行います。
この受信拒否とは、迷惑メールボックスに移動することではなく、受信そのものを拒否します。受信側で「特定のドメインが届かない」の現象が発生した場合には、送信側のドメインがブラックリストに登録されているかもしれません。
迷惑メールを対策している団体・組織とは
迷惑メールの根絶を目的とした国際団体・組織で、複数あります。主に有名な3つを紹介します。
国際団体のため、以下のリンク先サイトはすべて英語表記です。
Spamhaus(スパムハウス)
1998年に設立された迷惑メール対策のNPO組織で、メール配信のブラックリストにおける代表的な存在です。そのため、Spamhausのブラックリストに掲載されると、ほとんどメールが届かない事態になる可能性があります。
Spamhaus
SpamCop(スパムコップ)
1998年に設立された組織です。ユーザーからのスパムの報告の情報を元に迷惑メールのフィルタリングシステムを提供しています。
SpamCop
Invaluement
1996年に「PowerView Systems」という名で設立されました。2004年からはスパムフィルタリングと電子メールのセキュリティサービスに移行し、「Invaluement」に変更されました。
Invaluement
メール配信でブラックリストに登録される理由とは
ブラックリストに登録されてしまう要因は、スパムメールと思われる行動を取った時です。スパムメールの手口として、メールアドレスが英数字の文字列であることから、ランダムに生成したアドレスのような文字列に対して、大量に送信する方法があります。
そのため、大量に送信している場合、送信エラーが多く起きている場合などでブラックリストに登録される可能性があります。その具体的な原因を紹介します。
特定のIPから大量にメールを送った場合
特定のIP=同じ場所から大量にメールを送ると、ブラックリストに登録される可能性があります。一般的にメルマガも大量にメールを送りますが、メール配信システムなどの場合、送信するIPの評価であるレピュテーションを高めることや、ブラックリストに登録されないようスピード調整、場合によっては複数のIPを利用して送信するなどの対策を取っています。
利用しているメールサーバーを勝手に利用されて送られた場合も
利用しているメールサーバーをハッキングなどにより乗っ取られてしまったり、知らずに使われてしまう可能性もあります。その場合に、乗っ取られたメールサーバーを悪用し、大量にメールを送信されてしまうとブラックリストに登録される可能性があります。
エラーとなるアドレスに対して繰り返しメールを送った
長年メルマガなどのメール配信を行っていると、使われなくなったメールアドレスも発生します。配信するとエラーアドレスとなり、そのまま放置していると沢山の存在しないアドレスに対してメールを送っている状態となるため、スパムメールと判断されてしまいます。
スパムトラップに対して繰り返し送信してしまった場合
スパムトラップは、迷惑メール業者を見つけるために、トラップとなるメールアドレスを利用することです。スパムトラップには種類がいくつかあります。
Webサイト上に存在しないアドレスを掲載して、スパム業者にアドレスを取得させるもの。1年以上使われなくなったメールアドレスをスパムトラップとして使う場合などがあります。
ブラックリストに載っていないか確認する方法
ブラックリストに載っていないか確認する方法は、ブラックリストを管理している団体のサイトにアクセスすると、ブラックリストに登録されているか確認できる検索ボックスがあります。確認したいサーバーのドメインなどを入力して確認することができます。
以下のリンク先サイトは英語表記です。
ブラックリストから除外・解除してもらうには
万が一ブラックリストに登録されたとしても、解除申請を行うことができます。ブラックリストへの確認方法で紹介した「Spamhaus」「SpamCop」などのサイト上で、ブラックリスト削除申請フォームなどがあるため、必要事項を記入の上問合せを行いましょう。
ただし、どのサイトも英語であるため、Chromeなどのブラウザより翻訳機能を活用して行うことをオススメします。
ブラックリスト掲載を防ぐ4つの方法
ブラックリストへの掲載を防ぐためには以下の方法を行いましょう。
特定電子メール法に準拠し、正しくメールアドレスを取得すること
メルマガなど営利目的のメールでは、送信する前に「購読への同意」を取りましょう。購入した営業リストを用いてメール送信したり、同意を取らずにメールを送ることは特定電子メール法に背いた行為になるだけでなく、エラーアドレスが増えることや、スパムトラップが混ざっている可能性があります。
また購読登録のさいにも、アドレスを2回入力してもらうことや、一度仮登録をしてもらい入力したアドレスに送ったメールのリンクをクリックすることで正式登録となる「ダブルオプトイン」などを利用して、正しいアドレスを取得することも大切です。
配信するアドレスリストの「リストクリーニング」を徹底する
メルマガなどを送っている場合、定期的にエラーメールがないか確認し、リストから除外する「リストクリーニング」を行いましょう。ただし、1回のエラーでは他の要因の可能性もあるため、複数回連続エラーになったアドレスに対して除外するなど基準を決めて行うと良いでしょう。
到達率の高いメール配信システムを利用する
メールの一斉送信ができるサービス「メール配信システム」は、さまざまな企業が提供していますが到達率には差が出る場合があります。高い到達率を誇るメール配信システムでは、自動的にリストクリーニングができる機能が搭載されていることや、独自のノウハウ・技術等によりIPレピュテーションを高めたうえで高速配信ができるようになっています。
セキュリティ対策はしっかり行う
メールのブラックリストだけに限らないポイントですが、メールサーバーが乗っ取られることがないよう、ID・パスワードの管理を徹底すること・身に覚えのないメールを開かないことなどウイルスに感染しない対策を行うなど、基本的なポイントを徹底しましょう。
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