【2024年最新】メール配信システム比較12選!機能やサービス比較、目的別の選び方。おすすめポイントを解説!
メール配信システムは、メルマガ(メールマガジン)を始めとするメールマーケティングに必要不可欠な専用ツールです。
なぜなら、私たちが普段使用しているGmailやOutlookなどのメールサービスでは、一回当たりのメール配信数に上限があり、特定電子メール法に対する機能がないなど、メールマーケティングを行うことが非常に困難であるためです。
メール配信システムは送信数に上限なく、特定電子メール法に対する機能も装備しています。また、大量のメールを高速に送ることや、ステップメールなどのメールマーケティングに必要な手法・機能が多く装備されています。
しかし、提供しているサービスにより配信性能や機能の数など、大きく差異があります。当記事では、最適な選定を頂くための情報を解説していきます。
メールマーケティングを
Cuenote FCはハイスピードな大量配信を得意としながら、効果測定や自動処理も可能で大手企業にも選ばれるメール配信システムです。メールマーケティング機能も豊富で、配信数上限はなく送り放題です!
メール配信システムとは
メール配信システムとは、大量のメールを低遅延で確実に送ることができるメールマーケティングツールです。さらに、見た目を整えたHTMLメールを簡単に作成することや、ABテスト・セグメントを分けた配信など、メールを用いたマーケティングを行うことができます。
同じくメールを送信できるツールには、GmailやOutlookなどがありますが、主には1対1を中心としたコミュニケーションを行うためのツールです。メール配信システムは、1対多数のメールマーケティングに特化したツールです。
そのため、世の中には非常に多くのメルマガが配信されていますが、ほとんどがメール配信システムもしくは、メール配信システムが搭載されているマーケティングツールを使用しています。
メール配信システムの特徴・導入するメリット
低遅延で大量にメールを配信できる
道路の渋滞のようにメールは配信量が増えるにつれ、送信に時間がかかり遅延します。メール配信に特化していないツールでは、数時間以上の大きな遅延が発生する可能性があります。特にメルマガで先行予約や売切れ次第終了の告知を出すケースでは、トラブルに繋がります。
一方、メール配信システムでは、数万・数十万通以上のメールでも低遅延で送信が可能です。
ただし、技術レベルやプランによりサービス・システムごとに処理能力は大きく異なります。数十万通レベルの送信を1時間以内に送ることが出来るツールから、数時間かかるツールまであります。導入前に「1時間あたり◯通配信可能」といった配信スピードをチェックし、配信量に合わせて選ぶ必要があります。
高い到達率でメール送信できる
大量のメールを確実に配信することは、高い技術を要します。なぜなら、大量のメールを送ることは、連絡手段としてのメール用途では通常起こりえないため、受信サーバーなどからスパム(spam)扱いをされ、正しく届かなくなる可能性があるためです。
メール配信システムでは到達率を高めるために、主要な送信先であるGmailやYahoo!メールなどのガイドラインや仕様に合わせたメール配信処理を行うなど、さまざまな対策が講じられています。
またメールの送信自体に問題がない場合でも、アドレスが変わってしまったなど、受信者側によるエラーが発生する可能性もあります。エラーが発生していながら何度も送信を行っていると、同じくスパムメールと認定され正しく届けられなくなります。メール配信システムではメールが届かない要因を分析・適切な対応がなされるため、結果として到達率が改善されます。
メール配信業務の効率化になる
メール配信システムを導入していない場合、送信するたびにメールを作成し、送信先の設定をする必要があります。
例えば、営利目的のメール作成であれば購読解除などの仕組みを用意することが必要など、膨大な時間がかかります。また送信数が増えるほど、購読者の管理の手間が増えることや、コピペミス・アドレスの打ち間違えなどによる送信ミスや情報漏洩のリスクも高まるため、より慎重な対応が求められます。
メール配信システムを導入することでこれらの作業が自動化され、時間短縮になり、セキュリティレベルも向上されます。
専門知識不要でデザイン性の高いメールを作成できる
主にプロモーション用途でメールを活用したい場合、受信者に「読みたい」と思ってもらえるメール、すなわちデザイン性の高いメールを作成することが求められます。
通常、デザイン性の高いメールを作成するにはHTMLやCSSのコードを記述する専門知識が必要になりますが、メール配信システムは専門知識が無くてもマウス操作など、直感的な操作でHTMLメールを作成できるHTMLメールエディターを搭載しているサービスが多く、比較的簡単にデザイン性の高いメールを作成できます。
他のシステムと連携・連動させられる
メール配信システムではAPIを活用し、さまざまなシステムと連携することができます。
すでにある顧客データを読み込んだり、売上データと連動させたりなど、既存のシステムと連動させることも可能です。
「別にある顧客データを自動で読み込んだうえでメールを配信したい」 「顧客ごとにおすすめ商品を案内したい」等、実現したいことに対応しているシステムを選ぶ必要があります。
メール配信システムの選び方・目的に沿った比較時のおすすめポイント
メール配信システムを提供している企業は数多くあります。そこで、参考にしていただきたい比較ポイントを徹底的に解説します。特に目的に沿った部分はよく確認しましょう。
メールの配信スピード・処理能力の違い
1時間に送信可能なメール送信数が、100万通程度から1,000万通程度など10倍近い差がある場合もあります。このような処理能力の差は、技術力・品質力の差を示す面もあり、配信リストを登録するときの時間など、他の部分の処理速度にも表れる傾向にあります。送信スピードを求めていない場合でも、比較検討の1つにすることをオススメします。
多くの実績を有するサービスであれば、メール配信数(月間何億通など)やメール配信スピードの実績値を公表していると思いますので、比較する時に確認しましょう。
メールの到達率の違い
メールマーケティングは、相手に届かなければ意味がないため、到達率の差はサービス選定に重要な要素の1つです。実績があるサービスはサイト上などに記載があるため確認しましょう。
到達率を維持・改善するために、企業ごとに専用のIPアドレスを用意してもらえるかも重要なポイントです。
IPアドレス毎には「レピュテーション(reputation)」(評判)の指標があり、迷惑メールを送っていると思われるIPアドレスからのメールは事前に受信拒否をされる場合があります。プランやサービスの中には、1つのIPを複数の企業と共有して利用する場合があり、そのうちの1社が迷惑メールを送っていると、同じIPを利用している他企業の影響を受けてしまう可能性があります。IPを共有しない専用プラン・サービスは、価格があがるものの、他企業の影響を受けないメリットがあります。
サービス品質(稼働率)
メールマーケティングはタイミングが重要です。送りたいタイミングでメンテナンスが行われることや、定期的にサービスが利用できないと機会損失につながる可能性があります。
サービスのメンテナンスは、通常夜間に行われるのか、昼間に行われるのか、また、その頻度(月に1回の定例メンテナンスなど)やサイクルはどの程度実施されるのかを予め調べておくと安心です。
サービスの稼働率も重要ですので事前に調べておきましょう。稼働率とは、サービスがある期間の中で正常に稼動している時間の割合のことです。問合せ後に送るフォローメールやステップメールなど自動で送るものは、サービスが停止してしまうと送れなくなります。メルマガも送りたい時間に送れないとサービスに支障が出てしまいます。
災害などのトラブル対応も要チェック
通常のシステム稼働率が高い場合でも油断はできません。地震や火災などの災害が起きる可能性もあります。そのような万が一のケースに備えてどのような対策を行っているか確認しておくと安心です。
例えば、開発・データセンターの拠点が複数あれば、1か所が大きな災害の影響を受けてしまった場合でも継続してサービスを利用できる可能性が高くなります。
セキュリティレベルの高さ
メール配信は個人情報を取り扱います。情報漏洩は、単なるミスではなく会社の信用力の低下など大きな影響を及ぼす可能性があります。下記のセキュリティ対策項目が実装されているか確認しましょう。
※さらに、セキュリティレベルの高い「ISMSクラウドセキュリティ認証」を取得しているベンダーは、より安心した環境でシステムを利用することができます。
料金タイプ
メール配信システムの価格相場は以下の通りです。
料金タイプ | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
配信数に応じた料金 | 10,000~50,000円 | 5,000通:4,000円前後 30,000通:15,000円前後 |
アドレス件数に応じた料金 | 10,000~50,000円 | 2,000件:5,000円程度 10,000件:20,000円程度 |
初期費用は10,000~50,000円と幅があります。主に送信する規模によって変わります。
月額費用は、主に2パターンがあります。
「メール送信件数に応じて料金が変わるタイプ」「送信するアドレス件数に応じて料金が変わるタイプ」です。1週間に複数回送信を考えている場合には、アドレス件数タイプのほうが良いでしょう。一方で、アドレス件数は多いものの、頻度は少ない場合には送信件数タイプのほうが良いでしょう。
プラン内容でも確認を!
メール配信システムには、HTMLエディタやステップメール、その他さまざまな機能があります。月額費用が安い場合でもオプションを多々付けることで割高になる可能性があります。額だけではなく、機能や性能と価格が見合っているか比較しましょう。
サポート体制
メルマガなどメール配信を行う場合には、API連携、SPFなどの認証設定や、Gmailなど送信先のサービスによるガイドラインに合わせた設定など、技術的な知識が必要な場面が発生します。それ以外にも、機能がたくさんあることが多く、不明な点が出てくることもあるでしょう。
電話、メールでのサポートが受けられるかといった基本的な点に加え、導入前からサポートしてもらえ、フレキシブルに対応してもらえるか、 導入前後にメール配信の方法やノウハウなどを提供している場(セミナーやブログコンテンツなど)があるか確認しましょう。
また、導入事例などのコンテンツがある場合は参考にすると、他社がどのようなサポートを受けていたか具体的に知ることもできます。 メール配信システムは日常的に使用するツールであるため、Webサイトに支援体制まで明記しているベンダーを選ぶと安心です。
使いやすさ
業務上、使用する機会の多いメール配信システムは、シンプルで使いやすい操作性が求められます。メール作成から配信リスト設定、配信までの一連の動作を簡単に行えるかを確認しましょう。サービス導入前に無料トライアルを実施できる場合もあるので、サービスを提供している会社に問い合わせて、事前に確認しましょう。
必要な機能がそろっているか
メール配信システムは、さまざまなメールマーケティングの手法ができる機能、効果分析・セキュリティを高める機能・配信操作がラクになる機能など、豊富にあります。
そのため、選定時は必須な機能・あると良い機能など重要度を分けてより適したものを選ぶと良いでしょう。かつ、オプション費用かどうかも確認しましょう。
次項よりメール配信システムの主な機能を紹介します。
メール配信システムの主な機能
HTMLエディタ機能
画像付きの「HTMLメール」を専門知識不要で、マウス操作だけで作成できる機能です。この機能があれば、HTMLメールを送りたい場合でもHTMLソースをコーディングしたり、技術者やデザイナーに作成を依頼する必要がなくなったりと、メール作成にかかる時間を大幅に短縮でき、非常に便利です。
また、「レスポンシブデザイン(Responsive Design)」への対応有無も必ず確認しておきましょう。レスポンシブデザインとは、スマートフォン(スマホ)、タブレット、PCといった複数の異なる画面サイズに合わせて、ページのレイアウトやデザインを、自動的に最適化させることを言います。すなわち、受信者側が持っている端末に応じて最適なレイアウトでメールが送られる機能ということです。
特に当機能に関しては、サービスごとに使いやすさにバラつきがあります。無料トライアルなどを行い実際に触ってみると良いでしょう。
セグメント配信機能
メルマガ会員や顧客リストの中から、性別や年齢、地域、嗜好や行動履歴などの条件でリストを分類し、その条件にもとづいて特定のターゲットに対してメールを送信する機能です。
地域限定・学生限定など対象が絞られたキャンペーンのメルマガを送るケースや、20代向けの商品紹介などターゲットが絞られるメルマガを送る場合に使用します。
属性情報の差し込み機能
氏名や保有ポイント数、閲覧商品名などの情報をメールに自動で埋め込み、ひとりひとりに異なるメールを送る機能です。BtoCでは、保有ポイント数やオススメ商品情報を差し込んで配信するレコメンドメールなどによく使われています。BtoBでは、会社名や氏名などを差し込んで一括配信するのに活用されます。
活用次第では、個別にメールを送られているような内容になり、より開封率の向上を見込めることができます。
ステップメール配信機能
ステップメールは、あらかじめ指定した条件に該当するお客様を抽出し、定期的なフォローメールを配信する機能です。会員登録・購入した1日後、3日後、5日後などに定期的にフォローメールを送ることや、誕生日など特別なタイミングでのクーポンメールなど、エンゲージメント向上や関係維持、顧客満足度向上を目的として活用されています。
シナリオメール配信機能
シナリオメールは、ステップメールの進化版ともいえる機能で、単一的なシナリオだけでなく、メールの開封やクリック、WEBサイトへの訪問など、顧客の行動結果に応じて、シナリオを分岐したメールを自動送信する機能です。
例えば、「〇〇の使い方」のようなページに飛んだ場合、その使い方に困っている可能性が高いため、さらなる関連したメルマガを送付するということができます。
ただし、利用できるメール配信システムは、当社含めごく一部です。
ABテスト機能
メールのタイトルや本文を2パターン用意し、一部の送信先にてランダムでメールを送り、より効果の高いメールを自動的に選んで配信できる機能です。メールマーケティングの成果を上げるための手法としてABテストを実行したい場合に用いられます。
特にメルマガは継続的に実施する施策のため、メール件名や文章内の構成や中身について、HTMLメールであれば文字の色・見た目などさまざまな部分に対して、数値を元にした改善を進めていくことで長期的に高い効果を継続することにつながります。
効果測定
メールの開封、クリック、コンバージョンを計測するための機能です。測定だけではなく、メール配信やマーケティングの成果を把握し易くビジュアル化されているかどうかも必ず確認しましょう。
またビジュアルだけではなく、PC・スマホなどのデバイス別や時間別の成果を「誰が、いつ、何をクリックしたか」など把握できるかも確認しておきましょう。
承認機能
メール配信を複数人で運用する時にメールの配信設定者と承認者を権限として分ける機能です。メールのコンテンツや宛先など、誤ってしまうとクレームに繋がることあるため、複数人での運用時は承認者を設け、設定ミスを抑制することに繋げられます。
エラー解析機能
メールが不達となった場合にどのような原因でエラーとなったかを分析するための機能です。メールは送信先「ISP(インターネットサービスプロバイダー)」ごとにさまざまなエラーパターンがあり、一時的/恒久的なエラーに分けられるなど、不達となる原因は多岐に渡ります。
どこまで細かく分析でき、恒久的にエラーと考えられるリストを除外していくかは、高い到達率を維持していくうえでの大きなポイントです。比較の際は、どの程度細かく不達の原因を分析できるかを把握しておきましょう。
カートリマインド機能(カゴ落ちメール)
ECサイトで、買い物カゴに商品を入れたものの、購入せず放置状態になった商品をメールでリマインドするための機能です。買い物カゴに放置され状態の商品は、購買意欲が高い状態であったため、リマインドすることで、購買に繋げやすくなることから、売上貢献度の高い機能で、ECサイト運営者には必須の機能です。
SPF、DKIM、TLSへの対応
電子メールにおける送信ドメイン認証技術の一つであり送信者のなりすましを防止する「SPF(Sender Policy Framework)」、「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」、STARTTLS対応したメールを送信できる「TLS」に対応しているかも必ず確認しておきましょう。
特にGmailでは、「SPF・DKIM」などのドメイン認証に対応していないと「迷惑メールフォルダ」に移動されてしまうなど正しく届かない場合があります。また「TLS」に対応していないメールは、警告アイコン(赤い南京錠のアイコン)が表示されてしまうため、対応は必須となります。
API
APIはシステムやサービス間で、システム連携するための機能です。APIがあれば、会員リストを自動連係したり、メールの効果測定データをお客様システムに取り込んだりなど、シームレスな連携ができるようになります。APIもサービスによって、どの範囲の連携が行えるかが変わりますので、対応できる範囲やどのようなことを実現できるのかは、事前に把握しておきましょう。
メール配信システム仕組みは?なぜ高性能で送れる?
そもそも、なぜメール配信システムは高速で高い到達率を維持できるのか。
それは、メール配信における重要なシステムである配信時エンジン「MTA」を独自開発などにより高性能化しているためです。
そもそもメール配信の仕組みとは?
メール送受信の仕組みは、まさに「バケツリレー」です。メーラーにて作成したメールに宛先を入れて送信ボタンを押すと、メール送信サーバーに届けられます。
そしてメール送信サーバーが、メールの宛先であるIPアドレスをDNSと呼ばれるサーバーに照会したのち、メール受信サーバーに届けられます。その後、受信者のメールボックスに届きます。
高速・高い到達率でメールを配信するためには「メール送信サーバー」の性能が欠かせません。処理が遅く、すぐにサーバーが落ちてしまうと正しく送信できません。また、単純に高速処理で配信できたとしても、メール受信サーバーにてスパム判定されるとブロックされてしまいます。そのため、適切なスピードで安定して高速に送る必要があります。
メールサーバーにある「MTA」とは
そして高性能なメール配信を行うために必要なのがメール転送エージェント「MTA」です。メールサーバーにあるソフトウェアの1つで、メールの送受信の中心的な役割を担っています。メール配信システムでは「メール送信サーバー」にあり、各提供企業が独自に開発を行っているため、高速な処理をサーバーに対して低負荷で行えるため、サーバーを落とさず高速なメール送信を実現することができます。
クラウド型(ASP型)とオンプレミス型違いとは
メール配信システムには大きく分けてログインして利用するクラウド型(ASP型)と、自社サーバーに導入するオンプレミス(パッケージ)型の2種類の提供形態があります。
クラウド | オンプレミス | |
---|---|---|
メリット | ・すぐに利用できる ・導入時のコストを抑えられる ・アップデートが楽 | ・既存システムとの連携がしやすい ・柔軟にカスタマイズできる ・社内ネットワークにあるためセキュリティ面で安心 |
デメリット | ・カスタマイズができない ・セキュリティはクラウド提供企業次第の部分も | ・初期費用が高い ・障害時には自分たちで対応しなくてはいけない ・構築に時間がかかる |
クラウド型の特徴
申し込みから利用開始までの期間が短い
クラウド型メール配信システムはSaaS(Software as a Service)としての提供が一般的で、アカウントを作成し、IDとパスワードでブラウザからログインすることで直ぐに使い始めることができます。面倒なソフトのインストールや購入などが不要で、パソコンと通信環境があればOKです。
イニシャルコスト(初期費用)が低い
オンプレミスの場合、構築費用やライセンス料として利用開始時に一定のイニシャルコストが発生します。また買い切り型のパッケージソフトの場合も、ソフトの購入代金が発生します。
一方、クラウド型サービスではこうした費用は無料もしくは安価に抑えられているケースが多いです。仮想基盤上にサービスを構築しているため新規顧客毎にハードウェアを導入・整備する必要が無く、基盤の共通化により1社あたりの提供コストを低く抑えられている為です。
必要なセキュリティ対策やアップデートが適宜受けられる
自社でシステムを構築する場合、セキュリティ対策も自社で行う必要があります。加えて、スケールに伴う性能向上のためのアップデートや不具合の修正など、システムの維持には想像以上のコストと手間がかかることがあります。その点クラウドサービスでは、これら必要な対策は提供事業者側が行う為、対策の手間とコストを削減しながら安心して利用することができます。
拡張性、可用性に優れている
メール配信システムは多くの場合、配信規模や通数によってプランが分かれており、自社ビジネスの伸長に伴いより大規模なメルマガ配信を実施することとなった場合にも、プランの変更などにより容易に環境を拡張することができます。加えて、冗長化などの必要な対策を行っているサービスは可用性にも優れており、99.99%を超えるサービス稼働を実現している事業者もあります。
オンプレミス型の特徴
自社の環境内でクローズドな運用ができる
オンプレミスでの構築が要件となるケースの多くは「運用上、メール配信のサーバーを社外に置くことができない」といった理由によるものです。メール配信には、メールアドレスに加え氏名等の個人情報も含まれるため、そうしたデータを社外のサーバーで管理・運用することをセキュリティ対策上禁じている場合もあります。
オンプレミス運用とすることでこうした懸念点をクリアしつつ、高速・確実なメール配信のノウハウを採り入れることができます。
事業者側のメンテナンスなど、使いたい時に使えないリスクが少ない
クラウドサービスでは、事業者及び上位サービス(データセンター等)のメンテナンスなどにより、一時的にサービス利用が出来なくなるケースがあります。オンプレミスでは当然ながらそのような心配はなく、自社の管理下において自由にサービスを利用できます。尤も、最近のクラウド型サービスでは「定期メンテナンス無し」としていたり、サービス停止を伴わずにメンテナンスや更新が行えたりするものも多いため、オンプレミス固有のメリットではなくなりつつあるのも事実です。
無料サービスのメール配信システムは?
メール配信システムには無料で利用できるサービスがあります。ただし、使える機能やできることは有料のサービスと比較して限定されます。
例えばメールの通数や登録できる宛先のメールアドレス数に制限があり、配信規模によっては無料のサービスでは適さないことがあります。また、特定の機能の利用については有料プランの契約・オプションの申込が必要になるケースもあります。
加えて、設備やセキュリティ投資が最低限でしかないケースもあり、一定レベルの「企業」が使うというよりは「個人事業主」やお試しで利用している割合が多いです。
法人は有料のメール配信システムの利用をオススメします。
代表的なメール配信システム12選
ここでは、ビジネスに取り入れやすい代表的なメール配信システムを強みや特徴別に紹介します。
到達率・大量配信に強みのメール配信システム
メール配信において高速かつ確実に届けることは最も重要と言えます。しかし、実際にメールを高速・確実に届けるには高い技術が必要となります。
ここでは、高い技術力により安定的なメール配信を実現したサービスを紹介します。到達率やメールの遅延に悩まれている方におすすめのサービスです。
Cuenote FC
「Cuenote FC」は2,400社以上の導入実績と1ヶ月あたり76億通の配信実績があるメール配信システムです。使いやすいHTMLメールエディタをはじめ、効果測定やセグメント配信、ABテストやシナリオ配信等、メールマーケティングに必要な機能を標準で備えています。
配信スピードは1時間あたり1,000万通、配信数はすべてのプランで無制限と大量配信向きのサービスで、クラウド型とオンプレミス型があります。思わぬ迷惑・スパム判定を回避することで高い到達率を実現しつつ、配信まで3ステップという簡単操作でありながら、料金も月額5,000円からと比較的安価なサービスです。
導入企業 | 2,400社 |
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配信スピード | 1時間あたり1,000万通 |
料金 | 送信アドレス数に応じた料金テーブル:月額5,000円~ |
特徴 | 国内最高レベルの性能、シナリオ配信などもオプションなく利用可能 |
アララ メッセージ
「アララ メッセージ」は到達率の高いメールを1時間あたり100万通のスピードで送れるメール配信システムです。HTMLメール作成に使える150種類以上のテンプレートがあり、簡単な操作でクオリティの高いメールを作れます。
さらに、用途に合わせた豊富なメール配信APIによる外部システムとの連携も可能であり、開発の工数を削減しつつ自由なメール送信ができます。料金は配信数によって選ぶ仕組みになっており、1月50,000通以下の配信であれば月額9,500円から利用できます。また、1か月から利用可能なため、短期的に使用したいというスポットでの利用希望にも対応可能です。
HTMLテンプレート数 | 150種類以上 |
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配信スピード | 1時間あたり100万通※ベストエフォートの数値 |
料金 | 配信数に応じた料金テーブル:月額9,500円~ |
特徴 | HTMLメールのテンプレートが豊富。短期利用にも最適 |
WEBCAS e-mail
「WEBCAS e-mail」は2001年のサービス開始以来、大手企業や官公庁を含む10,000社以上が利用しているメール配信システムです。毎時1,000万通以上の高速配信が可能で、One to Oneメール配信のほかフォローアップメール配信にも対応しています。
また、「担当者別一斉送信機能」により配信先アドレス単位で送信者を変えることも可能なため、簡単に私信風メールを送れます。HTMLメールエディタや分析機能、APIによる連携機能等を備え、導入や運用のサポートも提供。月額課金型のクラウド版とオンプレミス版があり、予算や用途に応じて選択できます。
導入企業 | 10,000社 |
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配信スピード | 1時間あたり1,000万通 ※導入1社における配信実績は240万通以上/時 |
料金 | 月額1万円~ |
特徴 | 担当者別一斉送信機能がある |
Customers Mail Cloud
「Customers Mail Cloud」はクラウドから大量のメールを確実に送信する仕組みを備えた、SLA(サービス品質保証)99.9%のメール配信サービスです。24時間365日安全に送信できる環境を提供されています。データセンターの分散や複数メールサーバーの設置といった仕組みで安全性を高め、エラー解析機能ではメールが到達しない理由を分析できます。
また、「優先度制御配信」機能によりメール遅延に対する対策も可能です。豊富なAPIによる外部システムとの連携も可能です。国内ベンダーのため、サポート体制も充実しています。料金プランは、導入企業の要件によって変動する仕組みです。
サービス品質保証 | 99.9% |
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配信スピード | 不明 |
料金 | 不明 |
特徴 | 優先度制御配信で、メール遅延に対する対策可能 |
メルマガの運用改善に強みのメール配信システム
メルマガはただ送っていれば効果につながるものではありません。効果的なメルマガを運用するには、送った後の分析やメール開封者への追いアクションなどが必要となります。
ここでは、メールマーケティングに関わる機能を多く備えたサービスを紹介します。マーケティングに特化したメール配信をしたい方におすすめのサービスです。
配配メール
「配配メール」は10,000社を超える導入実績とサポート満足度95%を誇るメール配信システムです。簡単で使いやすいインターフェースと、ステップメールやA/Bテストなどのメールマーケティングに役立つ機能が備わっていることが特徴だといえるでしょう。
分析や改善が自動で行えるほか、専任スタッフによる運用サポートも受けられます。目的に合わせて選択できる4つのプランがあり、アドレスの数に応じて月額費用が決まる仕組みで、メール配信数は無制限です。Brigeプランではシナリオメールやホットリード抽出機能など出来るよう機能が増えます。
導入企業数 | 10,000社 |
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配信スピード | 不明 |
料金 | アドレス数に応じた料金テーブル |
特徴 | サポート満足度95% |
WiLL Mail
「WiLL Mail」は2,500社を超える導入実績を持つメール配信システムです。先んじてHTMLメールエディタを取り入れたサービスで、HTMLメール作成の手間やコストを削減できます。配信結果をヒートマップやグラフ等で視覚的にチェックできる機能やステップメール機能、効果測定機能等を備えています。
用途に応じたリスト管理ができる点も強みとなっていて、高度な管理の場合ターゲットDB、シンプルな管理の場合シンプルDBが最適です。初期費用不要で1ヶ月単位の契約ができ、短期的に使用したいというスポットでの利用希望にも対応可能です。
導入企業数 | 2,500社 |
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配信スピード | 毎時100万通以上 |
料金 | 月額4,000円~(シンプルプラン) |
特徴 | 1か月単位で契約ができるため、スポット利用可能 |
低価格に強みのメール配信システム
費用をなるべくかけずにとりあえずメールの一斉配信がしたいという方も少なくないかと思います。機能を重視するあまり想定より費用がかさむなんてこともあります。
ここでは、低価格かつメール配信に必要な機能の装備を実現したサービスを紹介します。システムを使ったメールの一斉配信をしたことがない方におすすめのサービスです。
blastmail
「blastmail」は、大手企業から官公庁まで24,000社以上の導入実績があるメール配信システムです。メール配信に特化したシンプルな機能が特徴で、HTMLメール作成やターゲット別の配信、空メールによる登録、効果測定等が行えます。
API連携により、既存システムと連動させて使うこともできます。無料お試しプランもあり、登録アドレス数100件までお試し配信できます。月額料金はアドレス数に応じて決まる仕組みで、月額4,000円から利用できるため、メール配信システムの中でも比較的安価なサービスとなっています。※Gmailガイドライン対応の場合は月額8,000円から利用できます。
導入企業数 | 24,000社 |
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配信スピード | 1,150万通/時 |
料金 | アドレス数に応じた料金:月額4,000円~ |
特徴 | 無料お試しプランあり |
める配くん
「める配くん」は2002年のサービス開始以来、2,000社以上の導入実績があるメール配信サービスです。コストが安めかつUIがシンプルになっており、操作が簡単な点が特徴で、HTMLメールエディタやセグメント配信、効果測定機能等が利用できます。
プランごとに機能が異なり、一部のプランでは高機能HTMLエディタやAIを使った自動文章生成、添付ファイル送信などに対応しています。料金は有料プランで年間プラン契約の場合、月額2,178円から利用できるためスモールスタートがしやすいサービスです。2週間無料で利用可能なトライアルもあります。
導入企業数 | 2,000社 |
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配信スピード | 1時間3万通程度 |
料金 | 月額2,178円~(年間プラン利用時) |
特徴 | 一部プランにてAIを使った自動文章生成機能あり |
Mailsales
「Mailsales」は営業DXに必要な機能を持つメール配信システムです。シンプルかつ直感で操作ができるHTMLメールエディタや、レスポンシブデザインのテンプレートを利用できるほか、事前にグループを作成して読者属性に合わせたセグメント配信や柔軟な顧客リスト管理といった機能を備えています。他にも効果測定が充実しており、顧客の興味に合わせた配信ができます。
配信スピードは1時間あたり280万通で、アドレス数で費用が決まる有料プランに加え、期限なしの無料トライアルも用意されています。無料トライアルでは利用できる機能が制限されます。
導入企業数 | 不明 |
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配信スピード | 280万通 |
料金 | アドレス数に応じた料金テーブル 4950円(税込)~ |
特徴 | 期限なしの無料トライアルあり |
グローバル展開しているメール配信システム
MailChimp
「MailChimp」は全世界にユーザーが存在するメール配信システムです。豊富なテンプレートが使えるのに加え、セグメント配信やA/Bテスト、API連携といった機能を備えています。WordPressやTwitterなど連携可能なクラウドサービスが豊富にあり、普段使用しているツールと連携しながら利用できます。
レポート機能も充実しており、開封率やクリック率の分析も可能です。使いやすさを重視して設計されていますが、アメリカ発のサービスのためインターフェースはすべて英語です。1ヶ月あたり1,000円台から使える有料プランのほか、無料プランも用意されています。
導入企業数 | 不明(世界数百万社以上) |
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配信スピード | 不明 |
料金 | 1ヶ月あたり1,000円台~ |
特徴 | インターフェースがすべて英語 |
SendGrid
「 SendGrid 」は全世界で利用されているメール配信システムで月間1,000億通以上の配信実績があります。スタートアップ含めた中小企業から大企業まで使われており、送信数に応じた料金プランです。ステップメール機能などメールマーケティング機能もあり、API連携もできます。
導入企業 | 不明(月間1,000億通以上の配信実績) |
---|---|
配信スピード | 不明(毎秒15,000件のメールを処理している) |
料金 | 月額3,000円~無料プランあり |
特徴 | チュートリアルなど日本語対応 |
無料で使えるメール配信システム
まぐまぐ
「まぐまぐ」は、1997年からメルマガのプラットフォームとして提供されている「メール配信システム」です。まぐまぐに登録しているユーザーのみへの配信という制約がありますが、配信数に制限なく使うことができます。
導入企業 | 不明 |
---|---|
配信スピード | 不明 |
料金 | 0円~ |
特徴 | メールの到達率が高い |
メール配信システムを導入する際の注意事項
特定電子メール法に準拠すること
迷惑メールを規制するための法律として団体・個人問わず営利を目的としたメールを送信する場合には「特定電子メール法」に準拠する必要があります。準拠しない場合には罰則を受ける可能性があるため、注意しましょう。
特定電子メール法では、オプトイン/オプトアウトの義務付けられています。主にはメールマガジンの配信前に受信者へ許諾を得ること、配信停止をメール経由で行えるようにし、受付後は営利目的のメールを送らないことです。すべてのメールマガジン配信者・企業が該当しますので、下記の記事を参考に必ず対策するようにしましょう。
特定電子メール法とは?メルマガ運用で注意すべきポイントを解説
なりすましメールに対する対策を行うこと
企業のメールを模倣した「なりすましメール」による、個人情報の流出や詐欺被害に合うケースは多々あります。顧客などが被害に合わないよう、SPF・DKIM・DMARCといった「なりすましメール」や「メールの改ざん」を防ぐドメイン認証に対応する必要があります。
法律等で定められてはいませんが、正しく対応していないとGmailなどのメールサービス側で迷惑メールフォルダに振り分けられることや、正しく届かない可能性があります。
メールのドメイン認証について
SPFとは
センダー ポリシー フレームワーク(Sender Policy Framework)の略語であるSPFは、メールの送信元を詐称する " なりすましメール " の対策のひとつです。差出元ドメインが詐称されていないか確認する仕組みです。
メールアドレスの@の後ろの文章である「ドメイン」を管理しているDNSと呼ばれるサーバーに「このドメインのメールは、このサーバーから送ります」という設定を行います。受信側はメール受信時にメールサーバーとDNSの記述が一致しているか確認することで、なりすましの可能性があるか判断できます。
DKIMとは
DKIMはDomainKeys Identified Mailの略で、主にメール本文の改ざんを検知します。あらかじめ送信側はDNSに「公開鍵」を設置します。送信するメールには、DKIM鍵を用いて電子署名を行います。
受信側は、送信元ドメインのDNSサーバーに公開されている「公開鍵」を取得し、受信したメールに記載されているDKIM鍵を検証することで、なりすましや改ざんを検知します。
なお、電子署名にはメール送信者以外のドメインを利用する「第三者署名」と、メール送信者のドメインを利用する「作成者署名」があります。Gmailガイドラインでは「作成者署名」の対応が求められています。
DMARCとは
DMARCは、SPF・DKIMを利用して、さらになりすましを防ぐための技術です。SPFやDKIMで認証ができなかった場合に、送信者側でどのように処理をしてほしいか以下の3つより指示(ポリシー)を伝えます。
- none:特別な処理を行わない
- quarantine:受信者の迷惑メールフォルダに分類するなど、隔離する
- reject:拒否する
隔離や受信拒否の指示をすることで送信するメルマガになりすましたメールから受信者を守ることができます。
BIMIとは
DMARCの認証が行えた場合に、認証マークとして受信ボックスのアイコンに企業ロゴなどを表示することができる技術です。BIMIは一目で対応の有無を確認できるため、受信者側であるユーザーの利便性が格段にあがります。
メール配信システムに関するよくある質問
メール配信システムを使えば、迷惑メールの振り分けは回避できる?
メール配信システムを使用することで、システム起因による迷惑メールの振り分けやスパム判定は大きく軽減できます。
しかし、迷惑メールやスパム判定される理由には、迷惑メール報告されないように配信頻度や内容に気を付けること、なりすまし認証に対応するなど、送信者側の対応が重要です。
メール配信システムでは、メールアドレスリストの提供はある?
基本的にどのサービスもメールアドレスリストの提供はありません。
なぜなら、特定電子メール法に基づき、営利目的のメールを送る場合には送信者ごとに受信者側への同意が必要になるためです。送信するアドレスは、ご自身で同意を得ながら収集する必要があります。
MA(マーケティングオートメーション)とメール配信システムの違いは何ですか?
MAは顧客獲得までのマーケティングプロセスを自動化するためのツールです。
メール配信システムは、メールを自動・大量配信するためのシステムです。
メール配信システム | MAツール | |
---|---|---|
機能 | 特化型 配信は「メール」のみで可能。メール媒体に合わせた最適化や配信効率化ができるのが魅力です。 |
網羅型 配信は「メール」「SMS」「LINEメッセージ」など多岐に渡った媒体で可能。データをもとに柔軟な設計ができます。 |
一般的な料金体系 | アドレス件数に応じて選べる※1
宛先となるメールアドレスのユニーク数に応じたプラン選択が採用されています。配信数により従量課金がないプランも。 | データ処理量に応じて選べる※1 ユーザー情報やユーザー行動に関するデータの取り込み量に応じ、プランが用意されています。 |
導入までにかかる時間 | 1〜2ヶ月※2
比較的短期間で、メール配信をするための基本的な機能の利用が開始できます。 | 2〜4ヶ月※2
データの取り込みの設定・外部システム連携など、エンジニアをアサインしながら開発を進めていきます。 |
※1 一般的な料金形態について説明したものになり、サービスにより異なります。
※2 ツールの申込完了後からの想定所要時間。要件により、期間は前後します。
MAは「メール」「SMS」「LINE」など多岐にわたる媒体でのアプローチ設計が可能で、メール配信システムは「メール」に特化した最適化や効率化をするためのツールです。
選び方のポイントとしては、自社にとって目的としている成果は何なのか、それに割けるリソースやコストを確認し、実現できそうなところからはじめられるように選定するとよいでしょう。
メール配信システムの選び方に関するホワイトペーパーはこちらからダウンロードできます。
▶▶メルマガ運用担当が教える!現場が本当に"使える"メール配信システムの選び方
メール配信市場の最新動向
そもそもメール配信システムを活用したメルマガやメールマーケティングは効果があるのか?などメール配信市場の最新情報をご紹介します。
メールマーケティングの効果は、今もある?
2023年に当社が実施した全国の20歳以上の男女1,089人に対し「メッセージをきっかけに取った行動はありますか?(複数回答可)」と調査したところ、メルマガを受信したユーザーの45%強が「気になった商品やサービスをWebで購入・申し込みする」と回答しています。
Web以外の店舗に対しても37.7%が「店舗に見に行ったり、購入・申し込みをした」と回答があります。メルマガは現在においても売上に直結した高い効果を継続していることがわかります。
※本調査データは以下のページより無料ダウンロードが可能です。
『メールマガジンおよびLINE公式アカウント 登録ユーザーの動向調査
迷惑メール報告・振り分けをされないためには?
2024年2月よりGmailアドレスに対してメルマガを送る場合、迷惑メール率を0.3%に抑える必要があります。超えた場合には、迷惑メールフォルダに振り分けられるなど、正しく届かない可能性があります。
2024年に当社が実施した全国20歳以上の男女1,138人へ「メールマガジンを「迷惑メールだ(複数回答可)」と判断する時の基準はどれですか?」と調査をしたところ、迷惑メールだと判断する基準の1番は「日本語や文章が不自然」が56%で1番多い結果になりました。送信前のメールでは文章がおかしくないかダブルチェックをしましょう。
また2番目に多いのが「送られてきた内容に心当たりがない」の53.2%です。メルマガ購読の同意は、ユーザーがしっかり認識できるよう登録方法に注意を払い、どんなメールをいつ送るかなど購読するメリットや内容を伝えておくと良いでしょう。
※本調査データは以下のページより無料ダウンロードが可能です。
『迷惑メールに関するメールマガジン 登録ユーザーの動向調査【2024】』
SNSとメール配信の目的・効果の違い
ユーザーに対するメッセージ訴求の上で、SNSとメール配信で役割や目的・効果が違います。それぞれの特性に応じた使い分けを実践している企業も多く、役割分担が進んでいます。
主な目的・役割 | |
---|---|
メール | 顧客化、常連化 |
SNS | 認知拡大、ファン化 |
SNS
購買までできる機能を有したSNSもありますが、主には「認知拡大」の役割があります。拡散力に優れ、ハッシュタグなどの機能により自社のフォロワー以外へのリーチも可能になります。
またアカウントに対しての好意度が増し、ファン化につながる可能性もあります。
メール
登録の同意を得たユーザーに対してのみ送られるため、認知している人に対する顧客化・購買頻度を増やすことで、常連・ファン化につなげる役割があります。
メールとLINEの使い分け
先ほどSNSとメールの使い分けの話をしましたが、ここではSNSの中でも昨今企業での利用が増えている「LINE」と「メール」の使い分けについて調査レポートをもとに言及していきます。
Webアクションは「メール」、リアルアクションは「LINE」
2023年に当社が実施した全国の20歳以上の男女1,089人に対し「メッセージをきっかけに取った行動はありますか?(複数回答可)」の質問をLINEと比較して調査したところ下記の結果となりました。
メール | LINE | |
---|---|---|
気になった商品やサービスをWebで購入・申し込みする | 45.7% | 35.1% |
Webでクーポンを利用する | 48.6% | 45.7% |
店舗でクーポンを利用する | 34.4% | 35.3% |
メルマガを見てWebで商品やサービスの購入をすると答えたユーザーは45.7%いるのに対し、LINEを見てWebで商品やサービスの購入をすると答えたユーザーは35.1%にとどまっています。 Webでのアクション促進にはメルマガが有利とわかります。
しかし、逆に店舗でのクーポン利用に関しては、LINEの方が多くなっておりリアルでのアクション促進にはLINEが有利とわかります。
メルマガ、LINE経由の購入単価
同じ2023年の調査において、「メッセージをきっかけに、ECサイトでの1回の買い物で最大いくら利用しましたか?」という質問をメール・LINEで調査しました。
メールn=1089 | LINE n=1078 | |
---|---|---|
2,000未満 | 13.3% | 13.1% |
2,000以上4,000円未満 | 17.0% | 15.9% |
4,000以上6,000円未満 | 15.4% | 15.3% |
6,000以上8,000円未満 | 8.5% | 8.3% |
8,000以上10,000円未満 | 6.0% | 4.6% |
10,000以上 | 11.8% | 8.6% |
商品購入や有料サービスの申し込みをしたことがない | 11.5% | 18.8% |
わからない | 16.4% | 15.3% |
ECサイトでの購入に関しては全ての金額帯でメルマガ経由の方が購入単価が高いという結果になっています。
もちろんこの調査結果からだけでどちらのチャネルが良いという判断をするわけではなく、場面ごとにチャネルの特性に合わせた使い分けをすることがなにより大切ということがわかりました。
※本調査データは以下のページより無料ダウンロードが可能です。
『2023年度メルマガ・LINEユーザー動向調査』
2025年のメルマガ状況はどうなる?
当社では2025年は主に2つがポイントを予想しています。
- 購買してもらう有効な手段としてはメルマガが維持する可能性
- ドメイン認証や迷惑メール率を改善していない場合にはGmail以外でも影響がでる可能性
2025年もメルマガの効果は維持する可能性が高い
近年さまざまなSNSが台頭し、多くが動画の掲載も可能になるなど進化してきています。しかし、SNSが進化しても登録にメールアドレスが必要なケースが多く、メールは今後も使われていくでしょう。そして、基本的にメルマガは登録している企業以外から受信することはないため、引き続き効果は維持していくことが予想されます。
ドメイン認証や迷惑メール率を改善していない場合にはGmail以外でも影響がでる可能性
現在、当社へのお問合せにおいても、DKIMなどドメイン認証に対応していないメール配信システムを使っていることでGmail以外での到達も悪化しているというお声を頂きます。2025年はより迷惑メールを減らすための対応が重要視されるでしょう。メルマガの指標として「到達率」をより重視してみる必要が出てきています。
メール配信システムを活用した3つの成功事例
ここでは、メール配信システムをどのように役立てているのか、企業の導入事例を紹介します。
サッポロビール株式会社様
「送りたい時に送れない」ことに苦労していたわれわれにとって、Cuenote FCの送信スピードはとても魅力的で、選択に至った大きな決め手でした。これは、それまで利用していたシステムとの比較だけではなく、同時に検討した他社サービスとも大きな違いがありました。
インターフェイスがシンプルなことも選択の理由です。他社製品はデモ画面が複雑に感じましたが、Cuenote FCはとても分かりやすいものでした。
Cuenote FCは、エラーの理由がログに残るため、メールマガジンが無事配信されているかどうかの確認も容易になりました。
引用元:サッポロビール株式会社様事例
事例解説:業務の効率化
メール配信システムでは、利用者が簡単に使えるようシンプルな設計がされていることが一般的です。より使いやすいメール配信システムを利用することで業務の効率化だけではなく、誤送信など誤操作を防ぐことにもつながります。
株式会社エニグモ様
「世界を買える」をコンセプトとした通販サイト・BUYMAを運営する、株式会社エニグモ。 世界中のパーソナルショッパー(出品者)からファッション製品を購入できるサービスとして2005年に開始され、現在の会員数800万人以上、出品者数は16万4000人にのぼる。 その大規模な会員へのコミュニケーションを長年支えているのが、Cuenote FCだ。その範囲は最大300万通に及ぶメールマガジンからワントゥワンでのメール配信に及び、メール経由の売上は10億円を超える。 ※2021年3月時点の内容です
引用元:株式会社エニグモ様事例
マーケティングオートメーション(MA)ツールのメール配信サービスとしてもCuenote FCを利用しています。こちらはワントゥワンでのメール配信機能を担っており、現在40から50パターンのシナリオが動いています。
引用元:株式会社エニグモ様事例
事例解説:ステップメール
通常のメーラーとメール配信システムで異なる大きなポイントが、ステップメールなどさまざまな手法のメールを送ることができる点です。メルマガは一度に多くの人に送ることができるため効率的である一方、1人1人に合った訴求はできないため、購読解除する人も一定数現れます。
しかし、ステップメールやシナリオメールなど、ユーザーの行動を起点に自動でメールを送る機能があれば、より1人1人に適したメールを送ることができます。
株式会社クエスト様
Cuenote FCの使い勝手の良さには大変助かっています。新しいツールを導入すると、機能を覚えたり使い方に慣れるまでに時間がかかるものですが、データインポート、メール文面作成、メール配信設定ととても操作が分かりやすいため、数回の操作で覚えることが出来ました。
引用元:株式会社クエスト様事例
HTMLメールを作成しやすくなった結果、テキストメールだけ送信していた頃に比べ、メール配信経由でのWebサイトへのアクセスが約2.5倍に増えました。Web経由の問い合わせ件数も前年比2倍ほどになっています。掲載する情報量もHTMLメールの方が多く伝わっている実感があり、ホワイトペーパーのダウンロード件数も増えています。
引用元:株式会社クエスト様事例
事例解説:HTMLメールの効果
HTMLメールは、視覚的訴求ができるため効果が高くなる傾向にあります。しかし、本来はHTMLコードを書く必要があり、一定の専門知識が必要です。メール配信システムでは、非常に簡単に作成できるよう工夫されているため、効率的に効果を高めることができます。
まとめ
今回はメール配信システムを選ぶ際に、実際にどのような項目をチェックすべきかという点や、またメールマーケティングを行う上で必要となる機能、代表的なメール配信システムの特徴を具体的に紹介いたしました。
メルマガ配信システムは、使いやすさや機能の豊富さで選ぶのはもちろん、配信速度やセキュリティ・到達率といった性能面での比較も非常に重要です。
当社が提供するメール配信システム「CuenoteFC」は高性能でありながら使いやすさも維持しています。ぜひご利用ください。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数76億通・時間1,000万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。※クラウド型サービス(ASP・SaaS)の実績値