オプトインフォームで配信リストのセグメント分け5つのコツ
※この記事は、 Syed Balkhi氏が執筆した「5 Opt-In Forms to Segment Your List Like a Pro」を翻訳した内容です。翻訳を許諾をいただいたSyed Balkhi氏と、マーケティング系コミュニティである「Business 2 Community」の善意に感謝いたします。
メールマーケティングにおいて、配信リストのセグメント分けは非常に重要です。
セグメント分けによって関心の低い読者へ配信することを防ぎ、開封率やクリック率が高まります。
結果的に配信解除率を下げることができるのです。
多くのマーケティング担当者はメールマーケティングのソフトを使用して、セグメント分けをしているでしょう。
ですが、オプトインフォームを活用して分けることもできます。
今回はオプトインフォームを活用した配信リストのセグメント分けをご紹介します。
簡単に管理できて、効果のある方法ですのでお試しください。
目次
配信リストをセグメント分けする理由
1.新規ユーザーを見分ける
2.見込み客を見分ける
3.ユーザーの興味を見分ける
4.ユーザーの地域を見分ける
5.購買意欲の高いユーザーを見分ける
まとめ
配信リストをセグメント分けする理由
配信リストのセグメント分けをする理由の一つに、メールのパーソナライズがあります。
リストの作成段階からセグメントを分けていますので、パーソナライズしたメールを作りやすくなります。
パーソナライズされたメールは、されていないメールと比べてクリック率が2倍ほど高くなり(※1)、さらに6倍以上の売上が見込めるなどメリットが多いです。
オプトインフォームを活用し、配信リストのセグメント分けをする5つの方法を紹介します。
※1:Email Marketing Stats That Prove Email Is Here to Stay (In 2020)
1.新規ユーザーを見分ける
初めてウェブサイトに訪問したユーザーにのみ表示されるオプトインフォームを用意すれば、新規ユーザーとしてのセグメント分けに役立ちます。
またポップアップの形式でも有効でしょう。
米国カルフォルニアのSportique社は、初回訪問のユーザーにメルマガ登録のオプトインフォームを表示させています。
メルマガに登録すると、初回購入時に使用できる10%割引クーポンを提供しています。
新規ユーザーを顧客にする施策として参考になります。
割引クーポンで興味が持った新規ユーザーは、メルマガを読み続けていくにつれ、ブランドに親近感を覚えるようになるでしょう。
将来的にユーザーはブランドに価値を感じるようになる可能性もあります。
フォームに入力されたユーザー情報を元にして、サンクスメールやブランド、製品に関係するコンテンツを配信してみましょう。
2.見込み客を見分ける
ウェブマーケティングではサイトに訪問したユーザーを、見込み顧客として考えます。
訪問したユーザーが実際に商品を購入するかはわかりません。
それでもウェブサイトを閲覧しているということは、少なくとも興味があると推測できます。
オプトインフォームを使用してホワイトペーパーなど、ダウンロード資料をユーザーに提供してみましょう。
自社のサービスや製品について理解を深めてもらえるかもしれません。
また資料をダウンロードしたユーザーは、関心が比較的高いと考えられます。
自社への関心が高いユーザーには関連情報をさらに配信してみましょう。
3.ユーザーの興味を見分ける
ウェブマーケティング担当の方にとって、読者が何に興味があるのかは気になるポイントだと思います。
そこでオプトインフォームを活用して、興味のあるコンテンツを読者自身に選んでもらいましょう。
カナダの低糖質レシピ紹介サイト、プリマヴェーラ・キッチンの例を見てみましょう。
ユーザーが閲覧したカテゴリ別の情報を元に、関連するコンテンツのみを配信しています。
この手法を取ることで、購読者が興味を持たないコンテンツの配信を避けることができます。
加えてどのフォームに入力したかチェックすれば、ユーザーの新しいニーズや傾向も発見できる可能性があります。
4.ユーザーの地域を見分ける
他にもマーケティング担当の方が知りたいのは、「ユーザーはどの地域からアクセスしているか」という情報だと思います。
なぜなら地域によって提供するコンテンツや、キャンペーンを変えたい場合があるからです。
オーガニック野菜を生産する、ギリシャのOlyplant社の例を見てみましょう。
同社はブラウザのクッキーを使用して、サイトに訪問したユーザーの地域を判別。
さらに判別した地域によって異なるオプトインフォームを表示させています。
上記画像のオプトインフォームには、「野菜の栽培に関連するメルマガを購読するか」とギリシャ語で書かれています。
このようにオプトインフォームを活用すると、読者が求めているコンテンツだけでなく、読者の地域についても知ることができるのです。
世界各地に顧客がいるような企業には、特に役に立つ手法でしょう。
5.購買意欲の高いユーザーを見分ける
残念ながら全てのユーザーが、ウェブサイトで購入手続きを完了させるわけではありません。
世界的にみて、70%近くのユーザーはオンライン購入には至らない(※2)のです。
そこで割引クーポンを提供するオプトインフォームを設置してみましょう。
ユーザーがウェブサイトを離脱するタイミングに表示されるようにします。
提供した割引クーポンが使用されれば、そのユーザーは割引キャンペーンに関心がありそうだと考えられます。
このようなユーザーには割引キャンペーンの情報を重点的に通知するなど、メール配信の計画に活用できるでしょう。
※2:Online shopping cart abandonment rate worldwide from 2006 to 2019
おわりに
今回は配信リストをセグメント分けするオプトインフォームの活用方法をご紹介しました。
メールマーケティングソフトの機能を使いこなすのは大変だと思います。
まずはオプトインフォームを使用したセグメント分けに、挑戦してみてはいかがでしょうか?
なによりもセグメント分けして配信されたメールは非常に効果的です。
また取り組むうちに新たな手法や、より効果的な活用を発見できるかもしれません。
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