多くの人に親しまれてきた共通ポイントの「Tポイント」と、SMBCグループの「Vポイント」が統合し、2024年4月に「青と黄色のVポイント」が誕生。このポイントプログラムを運営しているのが、CCCMKホールディングス株式会社だ。
同社レコメンド企画グループでは、V会員に向け、アンケート形式でキャンペーンやお得情報を提供する「Q&Aメール」
サービスを運用している。ここではCuenote FCをカスタムしてアンケート機能などを追加した、グループリーダーの塚田氏と栗原氏に、システム導入の背景やQ&Aメールを使ったマーケティング支援について伺った。
塚田:CCCMKホールディングスは、ポイントアライアンス事業とマーケティング・ソリューション事業の2つの事業を展開しています。
ポイントアライアンス事業とは、日本最大級の共通ポイントサービス「Vポイント」の運営およびVポイントを通じたアライアンス企業のコンサルティング、本業支援を行っています。
マーケティング・ソリューション事業は、Vポイントを通じて取得したライフスタイルデータと、当社の各種ソリューションを活用しながら、クライアントの課題に合わせたマーケティング支援をしています。
広告主1社独占のターゲティングメールを配信しています。その中で、私たちは約2200万人に配信可能なアンケート形式のプロモーションメール「Q&Aメール」を担当しています。3~5問の質問に回答していただくことで、興味・関心を高めながらユーザーに商品訴求をしていくというサービスです。
そうですね。その商品に関する質問をすることで認知が高まるだけでなく、より高い関心を持っていただきながら、クライアントサイトへ自然に誘導することができます。また、アンケートデータを集計したレポートを提供できるという付加価値もあります。
「Q&Aメール」サービスは、10年以上前から行っていました。システムの老朽化もあり、リプレイスを考える時期だったことが一番の理由です。その際にいくつかの会社にお声がけしたのですが、アンケート機能のない広告メール(Vポイントメール)で、Cuenote MRというCuenoteFCの前身となるサービスを以前から使用していた縁でご相談したのがきっかけです。
大前提として、アンケート機能を持たせられるか、回答結果を取り貯める機能があるか、メールを送信した人だけが答えられる制御機能があるかということです。これは旧システムでも備わっていたものです。
栗原:以前のシステムでは、メール配信とアンケート作成が別々の作業画面
になっていました。そのため、担当者がシステムを使いこなすまでに時間を要したのです。しかし、ひとつの作業画面で配信からアンケートの回収までシームレスに実行できるようになり、学習コストが削減しました。また、属人化がなくなり部署内での共有もスムーズになりました。その他には、アンケート回答面を工夫していただき、ユーザーの回答によってその後の設問が変化するような動きを加えていただきました。その動きもわかりやすく管理しやすい点も魅力です。
そうですね。デモ画面を拝見したときから直感的で使いやすそうだな、という印象を受けました。HTMLの知識がなくても操作しやすくメンバーからも好評です。
塚田:ランニングコストが約20%削減しました。初期投資を含めても、これまでのシステムを継続した場合よりコスト減が図れています。また、大規模なメール配信・アンケート回収を安定的に実施できています。
栗原:個人的に重宝しているのが「配信除外」の機能です。「予約配信」でセットしていたものの、緊急で止めたい配信先があるときに便利です。例としては、災害が起きたばかりの地域周辺に住まわれている方など、メールをお送りするべきではないと判断した際に活用しています。都道府県単位でも直前に配信停止できるので便利です。
また、他には「標準設定」機能が便利だと感じております。初期値として配信開始時刻や停止時刻をセットすれば、基本的にはその設定がすべてのメール配信に適用されるので、イレギュラーな設定が必要なときだけ設定し直せばよくなったのです。これまでは1配信単位で設定していたので、手間が省けてとても便利になりました。
作業者にとってはこのような配慮がされていると嬉しいですね。
塚田:我々がサービスを通じて実現したいことを聞いていただき、柔軟なカスタマイズが可能であるというところです。アンケート機能も例外ではないですが、融通を利かせていただき、CCCMKホールディングスとして実現したいさまざまな要望を受け入れてくださいました。そのほかにも、「Q&Aメール」は約2,200万人が配信対象のため、安定的に稼働していて確実に届けられるのは大きな魅力だと思います。
栗原:充実したサポートもおすすめのポイントです。メールでもすぐに返信をいただけて、サポートセンターもすぐに電話がつながります。いざ配信作業を始めてから困りごとがあっても、素早くキャッチアップしていただけるので安心です。