Retty株式会社は、日本最大級のグルメ情報・予約サイト「Retty」(https://retty.me/)によって特定のエリアやジャンルに精通したユーザーが公式に認定され、口コミ閲覧するユーザーにとって信頼できる実名レビューは店舗選びの参考となっている。一方で飲食店向けには販促支援サービスや広告商品を提供し、集客やマーケティングをサポートする。
そんな同社は、個人ユーザーにはキャンペーン情報を、飲食店にはRettyの機能紹介などを、それぞれメールで配信している。旧システムの契約更新のタイミングで、「CuenoteFC」を採用し、2024年11月から運用を開始。CuenoteFCの導入に至った背景および得られた成果などについて、同社プロダクト部門 Manager 鬼澤 亨仁氏、同部門 Planner 香山 美由紀氏にお話を伺った。
鬼澤:2024年10月末に、それまでメール配信に利用していた大手MAツールの契約更新がありました。当該ツールは機能が非常に豊富なのですが、当社の利用目的はあくまでメール配信のみであり、社内に運用を選任する従業員もいないため、オーバースペック気味に感じていました。
香山:忘年会や歓迎会といった時期によって変化はするのですが、平均すると月間で8~10回ほどメールを配信しています。各チームからメールを配信したいという要望が上がってきて、それに応じて利用状況や利用エリアなどで宛先をセグメントしてメール配信を行っています。
そのユーザーさんの抽出作業については、従前のMAツールではアドレス登録数に応じた費用が発生するため、MAツールに全ての会員情報をインポートしてから抽出するという作業ができず、都度SQLクエリで対象アドレスを抽出、リスト作成するという手間がかかっていました。また、配信数に応じた従量課金制ということもありコスト面も課題を感じていました。それらの改善も含めて、メール配信専用システムの導入を検討していました。
Cuenote導入前後の作業イメージ
鬼澤:メール配信システムについて、一括で資料請求できるサイトを参考にしました。いくつかの配信システムを比較し、コストが見合ったもののみに絞ったうえで各社に資料請求を行いました。そこで、一番対応が早かったのがユミルリンクだったのです。まずその迅速さに魅力を感じました。
鬼澤:連絡いただいたユミルリンクの営業担当者が非常に親身に相談に乗ってくれたことも大きな理由です。配信システムを入れ替える際には大きな労力が掛かるため、サポート体制がしっかりしている企業様を選定したいという思いもありました。
また、コストの面だけで検討するとほかのシステムも選択肢に挙がったのですが、国外ベンダーということもあり、いざという時のサポート面に不安が残りました。コスト面と運用サポート面、いずれも安心できるなと思ったのがCuenoteFCだったということです。
香山:従前の配信システムの契約が終了するのが2024年10月末日だったことと、またほどなくして忘年会シーズンが来るため、同年11月には運用を開始する必要がありました。
契約締結やユミルリンクから操作説明会を開催していただくのと平行して、社内向けの運用フローを作成し、ワークエリアの分け方やアカウントの発行、権限の設定などを行いました。社内のチームやユミルリンクのサポートもあり、10月31日に社内向けにテストメールを配信し、問題がないことが確認できたため、11月に入ってすぐメール配信を開始しました。運用開始まで約1か月という短スパンでリプレイスが完了したのは、非常に助かりました。
鬼澤:コストについては、前システムと比較すると8割減と大幅に削減できました。CuenoteFCはメール配信数に左右されない完全固定料金制であるため大きなメリットがあると感じています。操作性についても、前システムより直感的で、従業員の多くが戸惑わずに操作できています。
香山:メール配信までの工数が大きく削減されたという実感があります。先ほど触れたように、メール配信は各チームの要望に応じて都度SQLクエリで対象アドレスを抽出し、リスト作成して送信するというフローが必要なのですが、CuenoteFCであれば従量課金制ではないためアドレスを無制限で登録できます。全データを登録しCuenote FC内で抽出設定できるためSQLクエリでの抽出作業が不要となり、リスト作成作業自体が非常に容易になりました。体感的には、CuenoteFCの導入によって、メールマガジン配信に費やしていた工数の約7割削減が実現できました。
鬼澤:通常であれば、部門や担当が分かれている場合、個人情報の観点からメールのセグメントリストが作りにくいのですが、CuenoteFCでは「複数部門管理機能(ワークエリア)」というものを用いて部門ごと、チームごとにユーザー管理とメール配信ができるので、安心して運用できます。
香山:私も同感でして、配信対象リストとなる個人情報閲覧の権限が部署ごとに異なっている組織でも、個人情報保護を徹底しながらも、柔軟に配信設定ができるところがCuenoteFCの大きな特徴だと思います。旧システムでは、個人情報の閲覧権限が限られているために特定の従業員に業務が集中してしまうこともありました。そういったことを排除しながらメールマガジン施策を行える点にメリットを感じます。
鬼澤:加えてユミルリンクのサポート体制が充実していて、安心感があります。導入後もいつでも連絡できる体制があるので、社内でツールにかかりきりになることもなさそうです。
香山:以前は、メール配信したあとに開封率が上振れ、下振れしたときに「なんで?」と思っても、何かアクションを起こすことがありませんでした。CuenoteFCの導入後は、そういうケースではどういう状況になっているかをユミルリンクの担当者へ尋ねることで現状を把握し、次のアクションに活かしています。
また、CuenoteFCはプロダクトとして使いやすい、と率直に感じています。以前のCRMプラットフォームでは機能的に手に余ることが多かったので、シンプルかつ単純に利用でき、必要な情報が簡潔に見られるCuenoteFCには非常に満足しています。
鬼澤:Rettyでは部門によって利用しているメール配信システムが異なっているのですが、CuenoteFCに統一できると良いかと考えています。
香山:今後はシナリオ配信機能を活用していきたいと思っています。また、メルマガ配信でエンゲージメントを上げるための施策も検討したいです。ユミルリンクはカスタマイズの開発も可能なので、このような相談に応じていただけるのもありがたいです。
ほかにもユミルリンクでは、メルマガ作成セミナーやCRMセミナーなど、さまざまなイベントが定期的に開催されているようなので、今後は積極的に参加したいと思います。