本格的な個室型フィンランド式の設備を整え、セルフロウリュなど、自分の好きなタイミングでサウナを堪能できる施設、ONEPERSON(ワンパーソン)。完全個室型のプライベートサウナとしてスタート後、コロナ禍の需要増もあり、大きく利用者を伸ばしている人気サービスである。
このONEPERSONを展開するのが、24時間いつでも利用可能なジムという画期的なアイデアでフィットネス業界に登場した、「エニタイムフィットネス」を国内で64店舗運営する株式会社KOHATAホールディングスだ。
同社が次なる事業の核と期待するONEPERSONのメールマガジン配信システムとして採用されたのが、Cuenote FCである。今回はその導入経緯と活用方法について、代表取締役CEO木幡氏、営業部長月田氏、広報部長兼カスタマー室長山口氏、管理部長侭田氏に伺った。
当社は元々、地元である神奈川県の登戸でフィットネスとは別の事業を営んでいたのですが、縁があり「エニタイムフィットネス」を始めることになりました。当時は低価格のジムが浸透していなかったこともあり、おかげさまで事業は順調に拡大し、2015年にはさらなる拡大を目指して会社をホールディングス化しました。
コロナ禍に見舞われたのは、出店が全国60店舗を超え、いよいよ100店舗を目標にしようとしていた矢先でした。それまで順調だった店舗でも200名もの会員減少があるなど窮地に陥っていた頃、フィットネス事業で取引のあった事業者から紹介を受け、新業態として出会ったのが「サウナ」です。そうして、折からのブームとフィットネス事業との親和性から始まったのが、完全個室型のプライベートサウナ「ONEPERSON」となります。
紹介してくださった事業者の方は著名な高級旅館を手掛けた経験もあり、個室サウナとしてそのエッセンスやノウハウなども取り入れつつ、自分たちなりに1年ほど理想のサービスを追求・研究しました。その成果が実り、今ではランキングサイトの人気トップ5に3店舗が入るなど、多くの方にご支持いただいています。
サウナ事業を開始するにあたって行ったプロモーションは会社からプレスリリースを出す程度で、費用をかけた大きな施策は行いませんでした。それでもオープンから半年程度で7,000~8,000名の方に会員登録をいただくなど、予想を上回る成果を上げることができました。
しかし当時、実際に利用されている方は40~50%程度。本サービスは会員サイトより完全予約制なので会員登録のみ行い、来店していない方も数多くいらっしゃいました。興味関心の高い方々や、ビジネスとしてまだまだポテンシャルがある状態を放置するのは機会損失だと捉え、対象の方たちに新規の来店を促す施策として、メールマガジンの検討を始めました。
個室型、非接触をポイントとしている当事業としては、会員の方々とコミュニケーションを取ることができるメールマガジンは「要」であり、そのツール選定は重要なものとなりました。
正直に申し上げると、我々が行いたい基本的なメールマガジンの配信に関しては、どのツールでも問題なく可能だと思いました。その中でも今後も長く利用でき、深く関わっていけそうなのがCuenote FCだと感じたのです。
メールマガジン配信システムの導入検討を開始後、4社様にお声がけをし、システム概要や利用方法をご説明いただきました。そのうち、実際にデモを触らせてもらったのは、ユミルリンク様ともう1社様でした。
メール配信システムの導入自体が初めてなので、実際にデモ環境を利用すると、分からない点がたくさん出てきます。そういった質問事項に対し、定型文のような回答ではなく、ユースケースに沿った提案をしてくれたため、とても安心感がありました。
Cuenote FCに決めたのは、このような担当者様の対応も、大きな理由の一つになりました。実際にONEPERSONの店舗に足を運んでくださり、操作の説明なども丁寧に対応してくださいました。こちらからの連絡への回答などすべてにおいて迅速で、そうした積み重ねが信頼につながりました。
いずれにせよ、当社の次の重要事業として位置づけるサウナ事業に寄り添ってくださったのは大きかったです。今後どういった展開ができるのか、顧客とどのようなコミュニケーションが可能であり、どういった未来が拓けるのかをご提案くださったのは、選択の重要なポイントでした。
実際に使ってみるまでは、操作が難しいのではないか、専門的な知識が必要なのではと勘ぐっていましたが、操作画面はいたってシンプルでした。マニュアルもしっかり整備されており、我々の質問に対するサポートの方のご回答も早かったため、問題なく使えました。
また、運用してみて驚いたのは、メールの開封率の高さです。一般的なメルマガの開封率は20%前後と言われているので、我々の感覚としても初めは10%程度で御の字だと思っていましたが、結果的におよそ40%と非常に高いものとなり、嬉しい誤算でした。
リピーター獲得が当事業の要であるため、CuenoteFCを活用し、リピーター獲得に繋げていければと考えております。ONEPERSONには、すでに月に15~20回、およそ2日に1回ご来店いただく方も増えてきました。そうしたロイヤルユーザーに向けたクーポンやキャンペーン配布にも活用したいです。
われわれが提供するのは完全個室型のプライベートサウナですが、その空間や体験に価値を感じてくれる方に今後も継続してアプローチできると良いと思います。
まずは現在お客様へお送りしているメールマガジンの質の向上や、サービスを利用されたお客様へサンクスメールの配信を行い、顧客ロイヤリティを上げてゆきたいです。
プライベートサウナは、そもそも非接触や完全個室というコンセプトがあるため、利用後のアンケート取得など、お客様と接点を持つことが難しいものでした。そのため、メールでの繋がりは非常に重要な接点であると考えています。
今後はそれらを活用し、お客様の声の収集やサービスの質向上にも繋げていければと考えております。