2007年に創業され、2016年に同社の主力サービスであるEC業界専門メディアと同名に社名変更された、ECのミカタ株式会社。
創業から2年後にはEC専門のビジネスマッチング事業を開始し、翌年に「ECのミカタ」を立ち上げると、その後も業界唯一の情報誌である「ECのミカタ通信」や、一年ごとに業界全体を俯瞰する「EC業界大図鑑」といった書籍を出版するなど、同業界に確固たる地位を確立している。
およそ4万5千人に上る会員に毎日発行しているメールマガジンは、その内容の充実度と情報の豊富さにより、開封率などにおいて高い水準を誇る。
近年ではLINE@のアカウントを開設するなど、ECを営む企業からの相談も積極的に受け付ける顧客本位な体制を維持する企業である。
Cuenote FCを導入したのは、2018年4月からです。それまでは他社のツールを利用していたのですが、ある時から「メールマガジンが届かない」というお問い合わせが月に1~2件ほど来るようになりました。
念のため確認してみると、確かにかなりの数のお客様に届いていないことが分かりました。
しかもそれは毎回決まった方ではなく、その時々によって異なっていたのです。
技術的な面などもあり、メールが届かないことはある意味仕方ない部分があるかもしれませんが、届く場合と届かない場合があるというのは、メディアや企業としての信用問題に繋がります。
そのことを当時の担当者の方に相談しても、「理由が分からない」という返答しかありませんでした。
これによって機会損失が発生することももちろんですが、われわれとしては何より媒体としてのブランドが毀損されることを最も懸念していました。
大事なお客様にも説明がつきませんので、何とか改善したいと考えていたのです。
そのような折、偶然ユミルリンクのご担当者様とお会いする機会があったためご相談したところ、まずメールマガジンが届くようになること、万が一届かないのであればその理由がきちんと分かるようになることをご説明いただきました。
機能はもちろん、そのようなサポート体制も含めて魅力的に映りました。
それまで利用していたツールの更新期限が迫っていたため、他に有用なものがないかを調べていた時期がありました。
ユミルリンクのご担当者様とお会いしたのはちょうどその頃で、いろいろとご相談をした後にすぐ資料を取り寄せたのを覚えています。
前述の通り、メールマガジンの到達に関する課題をご相談したところ、事業者側に問題があればツールを変えても効果がない場合もあることなどを率直に話していただきました。
その上で、Cuenote FCは月間42億通ものメールを送っているため、改善できる点が少なからずあるといったご提案もいただいたのです。
以前のベンダー様では、届かないことへの対応は「できない」の一点張りでしたが、ユミルリンク様では専任のサポートスタッフがついてくださり安心感もありました。
他に、コスト面での優位性もあります。当メディアでは、4万5千人の会員様に毎日2通のメールマガジンをお送りするため、従量課金制のツールだとかなりの金額に膨れ上がってしまいます。
その点、Cuenote FCには柔軟な料金プランがあったため、導入の決め手の一つとなりました。
また、効果測定が簡単であることも魅力でした。
Cuenote FCは、メールマガジンの効果測定が簡単に行えたり、グラフ表示で分かりやすく表示されたり、それまでのツールでは難しかった機能も豊富に揃っていました。
導入を開始した初月から早々に効果が出まして、それまでより3%ほど配信数が伸びました。
Cuenote FCの導入によって、それまでメールマガジンが届いていなかったお客様に正常に届くようになったと考えると、効果としては最も大きかったと認識しています。
運用作業の面に関しては、HTMLメール専用のエディターを利用できるようになったことで作業がとても楽になったと感じています。実は前任者がHTMLなどの制作に詳しかったためテンプレートなどが用意されていたのですが、それでも技術に疎い人間からすると半日ほど時間を取られる作業となっていました。
それがCuenote FCのHTMLエディターを使うと、30分~1時間程度で作業が終わるようになりました。
当メディアでは一日に二回ほどメールマガジンを送っているため、これは大きな時間コストの削減となっています。
また、分析や解析のためのデータが取得しやすくなったことで、メールマガジンの文章や画像といったクリエイティブ面により注力できるようになったことも大きな変化です。
それに伴いA/Bテストなども可能になったため、すでに何度も実施もしています。当初は配信時間の変更を試していたのですが、何度か繰り返していくうちに、結局それまで配信していた時間が最も効果的だと分かりました。
結果的に配信時間に変更はなかったわけですが、テストを通じて経験則が確証に変わったことは大きな価値だと認識しています。
今後は、メールマガジンのタイトルやリード文といった点で試行錯誤を続けていきたいと考えています。
現在、メールマガジンの運用は二名の担当者が交代で行っています。
Cuenote FCの導入前は朝と夕でそれぞれに割り振っていたのですが、今は一日交代で担当するようになりました。
他の業務も増加している中、毎日メールマガジンの作業に追われるよりまとめて作業した方が効率も良いため、有益な循環が生まれたと思っています。
他に、文面のチェックなどは5名いる編集部全員で行っています。エディターの導入などによってできた時間で、これまで手が回らなかったことに着手できるようになりました。
これはCuenote FCへの願望になるのですが、例えば開封やURLクリックの有無など、過去の配信データがさらに細かく分析できるようになることを期待しています。
さらには、一回の配信のみではなく何度かをまとめて分析できるようになり、「過去3回開封していない人向けに別のコンテンツを送る」といったことが可能になれば、お客様がより必要とする情報を届けることができるようになるのではと考えています。
それらの一部は今後のバージョンアップで導入予定があると伺っていますので、非常に期待しています。