• 日本航空株式会社

    リレーサーバー

    JALが信頼する、豊富な実績と高速・確実な配信性能

    すべての要件を満たす、柔軟なカスタマイズにも対応。

    日本航空株式会社

 国内最長の歴史を持つ航空会社にして、日本を代表する空の顔、日本航空株式会社。その業務を支えるシステムインフラは、飛行機や衛星との通信から国内外のネットワーク、自社および外部クラウドサーバなど多岐にわたる。

 中でもメールに関しては、インターネット黎明期から自社システムを開発し多くの顧客や社内外とのコミュニケーションを支えてきたが、より効率的で安定した運用、より頑健な基盤を志向した際に同社が選んだのが、Cuenote SR-Sへのリプレイスである。

 今回は同社のシステムインフラ全般を請け負っているIT企画本部 IT運営企画部 センター基盤グループ長の内田様、担当の吉倉様に、Cuenote SR-S導入の効果や運営のポイントなどについて伺った。




(写真)日本航空本社(東京都品川区)


導入の背景:長年のメール配信の課題を解決したい

Q: 導入の背景を教えてください。

 当社は非常に早い時期からインターネットおよびメールを活用してきましたが、社内ルールとして当初から外部とは直接通信せず、中継サーバを経由させる運用としていました。使いやすさを重視し簡便なものを志向していたため、パッケージソフトではなくオープンソースを利用して自社で開発を行っていたのですが、トラフィックは年々拡大を続け、基盤としての重要性は高まるばかりでした。

 例えばお客さまの航空券予約時の確認メールや搭乗時間を知らせる通知メールなど、サービス改善の度にメールの種類も増えていき、その都度複数のデータベースに接続するなど、システムの構造も複雑化していました。

 そうしたツギハギの開発ではやはり限界があり、時にはお客さま宛ての大量の一斉メールが送りきれなかったり、システム障害時に発生した大量のエラーメールによってメールが遅延したりといった事態が起きるようになってしまいました。メールの高速・確実な配信には独自のノウハウが必要で、社内での対応が属人化していた点も問題となっていました。これを機に根本的な対策を採る必要性を感じたわれわれは、大規模なメール配信が当たり前になった時代に於いて、高度な専門性を有するベンダーを探すべきではないかと考えたのです。そうした折、ユミルリンク様がメール配信サービスを提供していることを知りました。


選択の理由:高いカスタマイズ性と、重要インフラを任せられる信頼感

Q:選択のポイントについてお聞かせください。

 当時、メールをSMTP通信でリレーするサービスそのものが稀であったこと、また長年自社でシステムを開発・運用してきたこともあり、われわれが求める業務上の要件は非常に多く、ベンダー選定にはとても苦労しました。カスタマイズを必要とする要件が多く、他のベンダーからは「対応が難しい」と言われてしまうこともありました。数社に絞り込んで検討を進めたのですが、ユミルリンク様は1年近くもの長い間われわれに寄り添ってくれ、入念な検証を続けてくれました。

 採用の決め手となったのは、当社が過去に行ってきた運用のほとんどを、Cuenote SR-Sで実現可能だと分かったことです。はっきり申し上げてかなり無理な要望をしている自覚がありましたが、例えばVPN接続やその他機能のカスタマイズ等、非常に柔軟に対応していただいたのは本当にありがたいと感じています。

 またメール通信のような重要なインフラをクラウドでアウトソースした前例がなかったため、社内から不安視する声もありました。しかしながら導入前にユミルリンク社を訪問した際に、直接運用リーダーの方からシステムに関ししっかりとしたお話を聞かせていただいたことで、安心して選定できました。



(写真)JAL国内線の次世代主力機「エアバスA350-900型機」


 航空運送事業の現場は、分刻み、秒刻みで多数の路線が稼働しています。当然ながらすべてが時間厳守で、メール一つとっても遅延は許されません。例えば、飛行機が飛び立った後で「搭乗手続き締め切り●分前です」というリマインドメールが届いてしまったら、エアラインとしての信用にも関わります。高速・確実な配信性能はもちろんのこと、こうした重要な用途におけるインフラを任せられる存在として信頼できるベンダーであることも、選定を後押ししてくれました。


導入効果/期待する効果:豊富な実績による安定配信で、運用負荷が大幅軽減

Q:導入されてどのような効果がありましたか?

 「メールはインフラである」と認識しておりますので、大前提として高速かつ大量に安定して届くようになったことを非常に高く評価しています。以前は、大量のメール送信によって発生してしまうエラーメールが本当に送りたいメールの邪魔をしてしまうといったこともありましたが、Cuenote SR-Sへのリプレイス後はメールの滞留がなくなりました。

 またこれは実際に起きた具体例ですが、お客さま向け通知メールの配信が遅いという問題が起きた際、わずか1日で改善提案をいただいたのには驚きました。自社運用の時はこの手の問題が起きると調査・対応に1~2か月はかかっていたため、それだけでも驚異的なスピードだったのですが、それに加えて「この方法でこのくらい速くなります」といった定量的で具体性のあるご提案を頂けたので、大変感心しました。

 ユミルリンク様では配信のエンジン部分を自社開発されているため、起きた事象に対する原因の究明とどう対応すべきかの把握が非常に早いと感じます。結果的にこの時はエンジンのパラメータを修正していただいたのですが、自社運用していた当時であればこうした対処法が見つけられず「処理能力を上げるためにサーバ増強が必要ではないか」といった大規模な追加コストの検討をしていたかもしれません。単純にハードウェアに頼って処理能力を高めるのではなく、ソフトウェアのパフォーマンスを高めることで効率的かつ効果的な運用改善に繋げていただいているのも、ユミルリンク様が長年培われてきた技術力・ノウハウ故の強みであると感じております。

 このように、もともとの仕組みが優秀であることに加え、問題が起きたときの対応が早いことが重なり、システム担当部署における運用負荷は非常に軽くなりました。Cuenote SR-Sの導入後はこうした対応工数が減った分、別の仕事ができるようになりました。

 また障害が少ないだけでなく、大手プロバイダーの中には処理が遅いドメインもあるなど、運用面での豊富なノウハウも惜しげもなく提供していただいています。こういったことは自社だけでは知りえないベンダーならではの知見であるため、大変満足しています。


運用の工夫:全社に先駆けてDR対応、複数拠点で「止まらない」メール運用

Q:運用の工夫についてお聞かせください。

 Cuenote SR-Sの導入以前から、お客さま向けと社内向けのメール環境を分けたいと考えていました。また災害などを想定したDR(ディザスタリカバリ)対応の目的もあり、メール運用に関しては東西2カ所での拠点分散を実現しています。会社全体の情報システムの方針としても今まさに複数拠点化を検討している最中なのですが、メールは全社に先駆けてDR対応を完了できたと言えるのではないでしょうか。

 また障害があった際のエラーメールに関しても本当に対応が必要なときにだけ送信されるようカスタマイズしていただいたため、必要なメールが滞留しなくなったことに加えて重要なエラーの通知が埋もれなくなり、効率よい対応が可能になりました。


今後の展開:安定稼働への期待、メールインフラの一本化を目指したい

Q:製品を活用して期待することなど、今後の展開についてお聞かせください。

 インフラ部門は「水のような安定稼働」が求められているため、トラブルがない状態をいかに続けられるかが重要です。Cuenote SR-Sの導入で多くのメール通信をリプレイスでき、これまでトラブルもなく運用出来ているのですが、まだ若干ながら自社開発システムによるメール運用が残っている部分もあります。Cuenote SR-Sの安定稼働の実績を積むことで、ゆくゆくはこうした部分も切り替えを実現し、JALにおけるメールインフラをユミルリンク様に一本化していければと思います。

導入決定のポイント

導入企業プロフィール

会社名
日本航空株式会社
代表取締役社長執行役員
赤坂 祐二
設立
1951年8月1日
所在地(本社)
東京都品川区東品川二丁目4-11 野村不動産天王洲ビル
事業内容
航空輸送事業/航空機使用事業/他
資本金
5,395億4,100万円
ご担当者

日本航空株式会社
IT企画本部 IT運営企画部 センター基盤グループ
グループ長 内田様
吉倉様

記載内容は取材当時のものであり、変更されている場合がございます。

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