顕著な伸びはシニア層 年代別ネットショッピングの動向
ICTの活用は、過去10年間で年代を問わず浸透しています。総務省の「家計消費状況調査結果」によると、ネットショッピングを利用する世帯の割合は、2014年に25%を超えました。2002年には5.3%であった2002年と比べると、インターネットが大きく消費活動に入り込んできたことが分かります。
とくに、ここ最近は、インターネットの利用率において、60代以上のシニア層の上昇率が伸びています。
年代別のネットショッピング利用率
2002年と2014年の世帯主年代別ネットショッピング利用率を比較すると、全ての年代で利用率が上昇しており、シニア世帯の利用率も上昇しています。
さらに、インターネットを利用している人のみを対象に行ったウェブアンケート調査の結果をみると、ネットショッピングの個人利用率は、全年代平均で7割を超えています。
まず前提として、この調査は、"インターネットを利用している人のみ" を対象にしています。年代別の調査結果をみると、60代以上のネットショッピングの利用率は、意外なことに30代や20代以下の利用率をやや上回っています。インターネットを使う人のみに限定してみる限り、シニア層がネットショッピングに興味を示さないということはなさそうです。
なぜネットで購入するのか?
「なぜネットで購入するのか?」という理由に関しては、年代別にバラつきがあります。
若い世代が考えるネットショッピングのメリット
●実店舗よりも安く買えるから
●実店舗よりも品揃えが豊富だから
シニア層が考えるネットショッピングのメリット
●買いたいものが検索機能などですぐに探し出すことができて、時間の節約になるから
●自宅に持ち帰るのが大変な重いものが手軽に買えるから
●実店舗に出向かなくても買い物ができるから
"実店舗で商品を購入する時間や労力を省くためにネットショッピングを利用する" という人は、とくにシニア層に多いことが総務省の調査で明らかになりました。
一方、「ネットショッピングはしない」と回答するシニア層は、その理由もはっきりしています。
シニア層がネットショッピングをしない理由
●決済手段のセキュリティに不安があるから
●ネットショッピング事業者の信頼性が低いから
●実店舗で実物を見たり触ったりして購入したいから
今後、これらの課題を払しょくしていくことで、シニア層のさらなるICT利用を後押しできる可能性が見えてきています。
総務省によると、若年層とシニア層とでは、ICTの端末(スマホVSガラケー)などについて、違いが見られるものの、インターネットの世代別利用率の差が過去10年間で縮小したように、今後、年代間の際立った違いはなくなっていくと見込んでいます。
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