浜松商工会議所は、地域経済の活性化と会員企業の発展を支援するため、浜松市と人口減少対策について共同宣言を出しており人口減少対策や会員企業の人手不足軽減、さらには人材育成といった多岐にわたる事業を展開している。特に登録企業と浜松市内で就労を希望する求職者を繋ぐ「スカウティングサービス」は、地域の企業と人材のマッチングにおいて重要な役割を担う。
同会議所の会員支援部・人材支援課は、このスカウティングサービスにおける連絡課題を解決するため、「Cuenote SMS」を導入した。本事例では、導入に至った経緯、決め手、そして導入後に得られた具体的な効果について、高木様、鈴木様にお話を伺った。
浜松商工会議所の会員支援部・人材支援課が推進する「スカウティングサービス」は、浜松市内で就労を希望する求職者に対し、登録企業からスカウトを送付し、面接を経て内定へと繋げることを目的としています。このサービスは、地域の人材確保と会員企業の成長に貢献する、同会議所における重要な事業の一つです。
しかし、サービス運用においては、求職者への連絡手段がメールまたはサービス内のチャットに限定されているという課題を抱えていました。求職者がこれらの通知を見落とす、あるいは確認しないというケースがあり、結果として企業からの貴重なスカウトが求職者へ届かず、機会損失に繋がってしまう状況が発生していました。
特に、企業からのスカウトは時間的な鮮度が求められるため、迅速かつ確実に情報を届けることが急務となっていました。こうした状況を受け、人材支援課では、この連絡不達による機会損失を解消し、スカウティングサービスの効果を最大化する方法を模索していました。
WEBでの情報収集を進める中で、SMS(ショートメッセージサービス)がその高い到達率と分かりやすさから、求職者への確実な情報伝達手段として有効であると感じ、導入検討に至りました。
複数のサービスを比較検討した中で、最終的にCuenote SMSを選んだ理由は以下の三点です。 まず、コストパフォーマンスの高さです。月の送信数が100通を超えない場合であっても安心して利用できる料金体系が組まれており、同会議所の利用形態に最適でした。使用頻度に応じた柔軟な料金体系は、費用対効果を重視する上での決定打となりました。過剰な機能や高額なプランを選ぶことなく、必要な機能に絞って運用できる点が魅力的でした。
二つ目に、大手企業を含む多数の導入実績です。Cuenote SMSは、社会的な信頼性が求められる大手企業や公共機関においても数多くの導入実績があり、サービスの安定性や信頼性がうかがえました。個人情報を取り扱うサービスであるため、このような実績は選定における大きな安心材料となりました。
三つ目が、「ワークエリア機能」と呼ばれる機能です。1つの契約で異なる作業領域を設定でき、私たちが所属する人材支援課だけでなく、保険料の督促業務でも利用することとなりました。
求職者に対し、スカウティングサービスで企業からのスカウトがあった際の通知をSMSで送っています。求職者の電話番号が登録されているので、電話番号検索を行って、企業からのスカウトがあった際に通知するようにしています。
求職者が企業からのスカウトに気付く割合が高くなり、結果として、導入前年度に比べ同サービス経由での内定取得者が約2倍に増加するという効果が見られました。 内定取得者の母数も膨大な数とは言えませんが、これは嬉しい効果でした。
また、ワークエリア機能を活用して利用している保険料の督促業務では、架電の代わりにもなり、費用対効果が高いと聞いています。
現在は特段、困ることなく運用できています。私以外のメンバーが利用することもありますが、滞りなく利用できているようです。マニュアルを読み込まずとも直感的に操作できるため、今後も他の課で利用があれば積極的に紹介したいと思います。