1965年に創業し、コンサルティングからソフトウェアやインフラの開発・保守までを⼿がける株式会社クエスト。大手優良企業との直接取引を通じて、企業のIT活⽤を牽引してきた。
近年は新規顧客獲得のための営業体制を強化、見込み顧客とのコミュニケーション向上に注力する。その一環でメルマガ配信ツールを他社製品からCuenote FCにスイッチし、作業工数の大幅削減、HTMLメール活用によるアクセス向上といった効果を上げている。
Cuenote FCを活用している同社営業部の方々に、導入のねらいや効果などについて伺った。
当社営業部のインバウンドチームでは、2種類のリストに対しBtoB向けのメルマガ配信を月1回行っています。ひとつは今まで営業部が名刺交換したお客様向けに、コラムやホワイトペーパーを通してクエストではどのようなサービスを提供しているか認知してもらい興味関心を持ってもらう。もうひとつは既にお付き合いをさせて頂いている既存のお客様向けの情報配信です。
当社はお客様の会社に常駐するケースが多いのですが、既存のお客様に対し、メルマガを通じてクエストができることを知っていただき、常駐者を介して新たな案件が生まれるといった流れを期待しています。
Cuenote FCの導入を検討したのは、そのメルマガをインバウンド施策強化の一環として改善していくためです。それまでは他社のツールを使ってメール配信していましたが、そのツールではHTMLメール作成のためにソースを記述する必要があり、かなりの手間やスキルを要するため手が回っていませんでした。
そのためテキストメールのみの配信となっており、開封率やクリック数などを把握できず、十分な効果測定ができていませんでした。今後インバウンドに力を入れていくからには、メールによる施策が重要になると考え、Cuenote FCの検討に至りました。
社内では多機能なMarketing Automationを検討する声もあり、意見を求められたのですが、現状の営業部インバウンドチームとしては、そういった他社のツールは機能が豊富すぎて使い切れないのではないかと危惧しました。ツールを導入する目的は、メルマガ配信対象のお客様に気づきを与え接点を作ることが第一なので、それにはごくシンプルな操作でHTMLメールが送れることが重要だと考えました。また開封率やクリック数など、効果測定が容易になることも重視していました。これらの点が決め手となり、Cuenote FCを選ぶことにしたのです。
実際、Cuenote FCの使い勝手の良さには大変助かっています。新しいツールを導入すると、機能を覚えたり使い方に慣れるまでに時間がかかるものですが、データインポート、メール文面作成、メール配信設定ととても操作が分かりやすいため、数回の操作で覚えることが出来ました。現在、営業部では別のチームでも利用しておりますが、そのメンバーもあっという間に操作に慣れ、スムーズに配信設定を行っています。ツールの操作に慣れていなくても直感的に扱えるという点でも、Cuenote FCは適していました。
当社営業部のメンバーが以前常駐していた取引先でユミルリンク様のツールを利用していたご縁で、お付き合いはもう20年近く続いています。ユミルリンク様の製品には、当時からシステム稼働率が高く、障害も少ない良い印象を受けていました。その信頼感から、今回も他社製品との比較検討も特に行わず、自信を持ってCuenote FCを会社に提案でき、検討から導入まで短期間で進めることができました。
Cuenote FCの運用を開始してからちょうど1年経ちますが、HTMLメールを作成しやすくなった結果、テキストメールだけ送信していた頃に比べ、メール配信経由でのWebサイトへのアクセスが約2.5倍に増えました。Web経由の問い合わせ件数も前年比2倍ほどになっています。掲載する情報量もHTMLメールの方が多く伝わっている実感があり、ホワイトペーパーのダウンロード件数も増えています。
またテストメール配信などの手順がシンプルで作業しやすくなったため、配信業務が格段に楽になりました。メール配信業務は配信ミスなどがあってはいけないため作業者にプレッシャーがかかるのですが、Cuenote FCは操作がシンプルなので、迷うポイントが少ないところが良いと思います。 配信結果の振り返りも簡単なので、メールの件名や画像の配置といったコンテンツの細かい部分までどんどん改善できるようになりました。さらに長い目で見て、半年前の傾向を確認して今後のコンテンツの方向性を検討するといった「考える材料」ができました。
今思えば、テキストメールだけの頃は開封率等の数値が把握できていなかったため、結果を次のアクションにつなげる材料が少なかったのだという気づきを得ました。確かに、テキストメールとHTMLメールのマルチパートで送るため、作業量はプラスになった部分もありますが、今まで取れなかった効果が得られ次回のメルマガに繋げられるため問題ないと考えています。 別チームでは、集計ツールを使って開封状況を確認し、未開封の人に再度アプローチするといった取りこぼし防止施策も展開しています。以前は見ている方・見ていない方を把握できていなかったため、これは大きな変化だと思っています。
このような施策を取り込むことにより、Cuenote FCを導入した別チームからも、成約数が上がったという声を聞いています。また社内メンバーからも、メールの見た目のきれいさを含め、非常に良くなったと評価を受けています。
メール配信後の効果測定には、ヒートマップなど他のツールも活用しながら、メール内のリンク経由で閲覧されたWebページを確認しています。これによってどのページが読まれ、さらにはページ内のどこが特に読まれているのかを見える化し、メールからのリンク先を工夫するなどでPDCAを回しています。
またメール配信停止の処理作業が、Cuenote FCによって激減しました。以前のツールではほぼすべて手作業だったため毎回間違えられないといったプレッシャーと、配信停止作業に時間がかかっていたのですが、Cuenote FCの機能を活用することでメール配信停止は自動化でき、かける時間がほぼゼロになったのです。
現在、名刺の情報は他のツールから抽出しているのですが、こういった他ツールとの連携がAPI経由で可能になれば便利だと思います。
今まではCuenote FCでのコスト削減や効率化に重点を置いていましたが、今後はシステムをより有効活用することで、新規・既存顧客とのコミュニケーションを拡大していきたいです。