「成長過程における健康を守り、その向上に貢献する。」というミッションを掲げ、2015年12月に設立された株式会社Kids Public。「産婦人科オンライン」および「小児科オンライン」の2つのサービスでメール配信システム「Cuenote FC」を活用し、子育て世代のサポートに尽力している。
産前産後や育児中に大きな心身の負担を抱えているような人たちを孤立させないよう、積極的なコミュニケーションの手段として、会員の状況やお子さんの月齢・年齢に合わせたコンテンツを配信するメールマガジンを送っている。
今回は、同社サービス開発部の川畑氏、鈴木氏にその活用方法と効果について伺った。
当社が解決に力を入れている課題の一つに、「産後うつ」があります。医療の進歩によって、出産時の重篤な身体的合併症は大幅に減ってきています。一方で産後うつは現代社会の大きな課題として残っており、妊娠中や産後の過度な不安がメンタルヘルスに影響を及ぼし、場合によっては最悪の結末を迎えてしまうこともあります。われわれは、そうした悲しい出来事をできるだけ減らしていきたい。
そうした中で、産後うつを防止・早期発見する目的で世界的に使われている「EPDS」という質問票があります。これは、母親が10個の質問に順に答えていくことで、産後うつのリスクを評価できるというものです。日本では主に産後1カ月の健診で実施されていますが、実は産後うつのリスクは1年以上継続するともいわれています。そのため、産後1カ月以降も定期的かつ継続的にこのチェックを実施することが重要であると考えています。
当社では、メールマガジンを介してこれのチェックを行っています。当社のサービスをご登録の上、出産予定日または最後の出産日を登録いただくことで、予め設定されたタイミングで数ヶ月おきにメールを配信することができます。その回答内容に基づき、オンライン相談を勧めたり、自治体の支援の活用を促すメールを送信したりといったフォローをしています。
また、読み物コンテンツの配信も行っています。一般的に、インターネット上の情報は玉石混交だといわれているため、われわれは医師や助産師が実名で執筆したコンテンツを中心に展開し、価値の高い情報を届けることを目指しています。
そうした会員とのコミュニケーション手段として、メールマガジンを配信することは非常に重要な業務であると捉えています。しかし、以前利用していた配信システムは費用が手頃だった反面、機能的に満足がいくものではありませんでした。例えば、アドレス帳連携といった機能がなかったため、メール配信の度に送信先を設定する手間がありました。そのためなかなか頻繁なメール配信ができず、膨大なルーティーン作業を前提とするためどうしても後手に回りがちでした。また、会員のメールアドレスを手動で取り扱っていたため、万が一の情報漏洩事故の危険が常に伴っていました。
メールマガジンの配信に伴うリソース、また情報漏洩のリスクを鑑み、メール配信システムの乗り換え検討を始めたのです。
メール配信の工数削減およびセキュリティ強化の面から、アドレス帳連携や共有ができること。産後うつ防止のため適切なタイミングでのコミュニケーションを行えるよう、ステップメールが利用できること。この二つに重点を置き、選定を開始しました。
まずはインターネット検索などで自ら業者を探し、いくつか候補を選出したのですが、実現したい2つの機能を共に提供しているサービスはあまり多くありませんでした。
実際に2~3社様とやり取りを行わせていただきましたが、その際に機能を詳しく問い合わせてみると、事前の想定より大幅にコストがかかるといわれたこともありました。
デモも試させていただきましたが、選定にあたって最も重視したのはエンジニアの意見です。エンジニア曰く、Cuenote FC ではつなぎ込みが容易なRESTful APIを用いていたため、当社システムとの連携も問題なかったとのことでした。
Cuenote FCを導入したのは今から3年半ほど前ですが、当時のサービス会員数は現在の半分以下でした。他サービスの中には、われわれが利用したい機能を使うためには、数万人以上のアドレス数と同じプランの契約が必要という基準を設けていたものもあり、条件が合わないこともありました。
ユミルリンク様はその点、小規模でも臨機応変に対応してくださるなどお気遣いいただき、かつコストもリーズナブルでした。
技術的に問題がなく、かつ我々の希望の条件を満たしたツールの中で最もコストパフォーマンスが最も優れていたCuenote FCを選びました。
ルーティーン作業が軽くなったのが大変助かりました。特に、当初から希望していたアドレス帳連携はとても便利だと感じています。以前のシステムでは、会員のメールアドレスをダウンロード、配信システムにアップロード、ようやく配信という流れでしたが、これはかなりの負担でした。
また、万が一の誤りによって情報漏洩の事故につながってはいけないので、必ずダブルチェックを行うなど運用には相当な手間が必要でした。われわれは医療系の企業であり、扱うデータは非常にセンシティブです。万が一の情報漏洩は当事者となる会員のみならず、われわれのブランドにとっても大きな痛手となるため、APIで自動化され、セキュリティ面が強化されたことはとても意味のあることでした。
Cuenote FCに変えてからは、例えば送りたい方だけに絞り込むことも容易になりました。この成果が反映されたのはセキュリティ面のみならず、実際、配信先を細分化することでメール開封率は以前より10%程度上昇しました。
その他、利用していくうちにいくつか要望は出てきますが、実作業には影響が出ない程度の細かい点です。ご担当者様に相談してみるとあっさり解決したり、われわれが利用方法を知らなかっただけだったりということもあります。
全体的には、他のメッセージングチャネルともシステムを統一して利用したいくらい、使い勝手が良いと感じています。
現在、メールマガジンで配信している記事が医療関係のコンテンツに限られているため、読んで終わりになりかねません。そのため、当社への相談方法に関する案内を配信したり、小児科オンラインの配信をステップメールに絡めて自動化したりなど、やりたいことはまだ多くあります。
われわれの使命である、妊娠、出産、子育てなどを健やかに過ごせる社会の実現に向け、今後もCuenote FCを活用していきたいと思っています。