仮想通貨取引所を運営するDunamuと、韓国やアジアのみならず、全世界で爆発的な人気を誇るアーティストたちが所属しているHYBEの合弁会社として2022年1月に設立されたのが、Levvelsだ。同社はHYBEに所属するK-POPアーティストを活用し、NFTの技術を用いた商品の開発・販売を行う「MOMENTICA」というサービスを運営している。
グローバルにビジネスを展開する同社が日本でのビジネス拡大の足がかりとして選んだのが、Cuenote SMSである。今回は、事業戦略チーム長のJo Taehwan氏、開発1チーム長のYang Juchan氏、開発1チームメンバーのLee Hyojeong氏にその背景と効果についてお話を伺った。
当社では、HYBEに所属するアーティストをNFTの技術によって商品化する「MOMENTICA」というサービスを運営しています。具体的には、デジタル化されたフォトカードなどの開発・販売などの事業です。2022年10月に韓国語と英語でサービスを開始し、同年の12月末から日本語に対応しました。当初は別のSMS配信サービスを利用していましたが、コストや運用面に課題を感じたため、対策を講じる必要がありました。
課題解決のため、まずは検索エンジンで日本のSMSサービスを探すところから始めました。複数の企業にメールやフォームからコンタクトを取ったのです。
コスト削減は確かに大きな課題でしたが、それに加え他にもいくつか要件があります。当社は本社がアメリカ、韓国に支社という形で運営しているため、海外との取引にも対応可能な企業様であることが必須要件でした。
また、もう一つ重要視していたのは、技術面です。われわれは韓国国内では既にSMS配信サービスを利用しており、かつ自分たちで一部の機能を構築していました。そのため、そうした既存機能とシームレスに連携できるかどうかは、非常に重要な点でした。
加えて、契約や法務面での柔軟性も重要でした。今回選定するパートナーは、お客様の携帯電話番号という重要な個人情報を委ねる相手先となります。韓国では、こうした提携には公的な手続きや確認事項が多くあります。日本での事業拡大における重要なパートナーの選定として、それらすべての条件をクリアする必要がありました。
候補に挙がった企業様には、まず見積もりをお願いしました。
価格競争力のほかに、各社様と商談を終えた段階で、社内でもユミルリンクさんが最適ではないかとの声が多く、引き続き技術面と法務面での検討に移りました。
技術面では、実際のデモ画面を触ることができ、具体的な利用方法を想定できたのには助かりました。また契約前からAPIも提供していただけたため、われわれのシステムとの連携に問題がないことが確認できました。
選定に要した日数は、調査開始から2~3日間で各社にコンタクトを取り始め、その後2週間ほどで商談を実施しました。ユミルリンクさんに確定したのはその翌週でしたが、商談を行った時点でほぼ確定しておりましたので、選定に要した時間は2~3週間程度ととても短いものでした。その間も、ご担当者様がこまめにご連絡やサービスのご提案をくださり好印象でした。
これは結果論ですが、Cuenote SMSを導入した2023年2月末は、日本市場で人気のアイドルグループ関連のリリースが日本国内で始まった頃で、売上の増加にも寄与しました。
われわれは実務作業のほとんどを韓国内で行っていますが、Cuenote SMSに関連して大きなトラブルが起きたことはありません。仮に何か障害等が発生した場合でも、体系的な対応方法が整備されており、どのような問題が発生したかを通知してくれる機能も備わっていましたので、不安もありませんでした。
システム上でも問題がないことは確認済みでしたが、API連携も直感的で非常に使いやすく、開発者も作業がスムーズに進められるなど、サービス全般についてはとても満足しています。
強いて言うなら、開発のAPIのレスポンスやエラーメッセージが日本語だったため、都度翻訳するのにやや苦労しました。またテストには日本の携帯電話番号が必要だったため、知人やツテを頼って日本在住の方を探しました。これは、テスト用の番号などがあればとても良かったと思います。
現在は会員登録時などの本人確認としてSMSを利用していますが、今後はマーケティング面などできることを広げていきたいと考えています。メールマガジンなども現時点では利用しておりませんが、日本の市場にとって必要であれば、活用も視野に入れたいと思っています。いずれにせよ、日本の市場、ファンの皆様はわれわれにとって非常に重要ですので、ユミルリンクさんには今後ともお力添えいただきたいです
Cuenote SMSを導入した2023年2月頃から日本国内の会員数は着実に増加し、現在の会員の内訳としては、日本人ユーザーが占める割合が非常に大きい状況です。SMSを活用することは今後ますます多くなると考えています。
また、SMSの到達率について具体的な指標を持っているわけではありませんが、現時点ではほぼ99%の確率で正しく届いていると考えています。開発側でも常に確認を行い、もし問題があればアラートが発生しますので、性能的にもとても満足しています。
今後は、いわゆる悪質なショートメッセージへのより効果的な対策方法が増えるとなお良いと思います。