カゴ落ちとは?メールで解決するカゴ落ち対策

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カゴ落ちとは?メールで解決するカゴ落ち対策



「カゴ落ち(またはカート放棄フォロー)」をご存知でしょうか?
ECサイトを運営している方であれば、カゴ落ち対策は自社ショップの売り上げを改善するために取り組むべき必須項目といっても過言ではありません。
実際に大手ECサイトを利用したことがある人であれば、間違いなくカゴ落ち(カート放棄フォロー)メールを受信したことがあるはずで、そのメールがきっかけで商品購入に至ったという人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ECサイトの規模感を問わず、国内の事業者がカゴ落ち対策に取り組むべき理由と、具体的な施策部分(主にカゴ落ちメール)、ツールの選定ポイントについてご紹介致します。

今回の記事のポイントについて結論を先にまとめます。

※お時間のない方は下記まとめだけでもご覧ください。


[まとめ]カゴ落ち対策のポイント+リマインドメールを送ろう


[カゴ落ちについて]

・カート放棄/カゴ落ちとは?
商品購入を一度はしたが、結果購入に至らずカートに商品をいれたままの状態のことを指す。

・カゴ落ちメール(カート放棄フォロー)とは?
簡単にいうとリマインドメールのこと。
カゴ落ちしたまま購入をし忘れている顧客に、カゴ落ちしていることメールでリマインドします。
顧客は一度購入を検討していたことがある商品を再度勧められることで、購入意欲がよみがえり、結果商品購入を促すことができる。

[課題]
ECサイトにおいて、約70%近くの顧客がカートに商品を入れたものの結果的に購入に至らない。

[現状]
カゴ落ち対策に取り組んでいる国内EC事業者は、欧米と比べて圧倒的に少ない。(僅か7%前後であるという調査結果もあり)

因みに、メジャーなカゴ落ち対策の方法として「カゴ落ちメール」がある。

[施策]
「カゴ落ち対策」の売り上げに与えるインパクトは予想以上に大きい。これは売上金額に限ることではない。
一度購入を検討した顧客に適切なリテンション(追客)施策を行うことは新規獲得よりも容易で効率性が高い。つまり、「コスト効率が高い」ということ。

リテンションの有効的な攻めの施策が「カゴ落ちメール」。
また、そもそもカゴ落ちする顧客を減らすように同時並行で「守りの施策(サイト構成、EFO(入力フォームの最適化)や決済に至るプロセスの見直し等)」も進めなければいけない。
※今回はカゴ落ち対策として、メジャーで始めやすい「攻めの施策となるカゴ落ちメール」を中心にご紹介。

[効果]
カゴ落ち施策は「通常のメルマガ配信に比べコンバージョン率で4~5倍」の成果が得られるとされている。

[注意点]
CVを高めるためには、もちろん利用しているカートシステムにもよるが、カゴ落ちメールを送る際のコンテンツ構成、メールの配信タイミングにも注意をしなければいけない。

[ツールの選び方]
結論、このシステム・サービスを導入すれば間違いありませんというような万能なツールはなく、あくまで事業者次第。
カゴ落ちメールを送る手段は様々で、①メール配信システム、②MA(マーケティングオートメーション)、③カゴ落ち専用の配信システムの活用などがあるが、コスト感や人的リソース、運用する人材のスキル、目的によって最適なツールが異なる。


ではそれぞれの項目について具体的に話をしていきます。




目次

 ・カゴ落ち対策はリマインドメールを送ろう

 ・なぜEC事業者がメールによるカゴ落ち対策に取り組むべきなのか?~

    カゴ落ち対策のリマインドメールを実施しないデメリット

 ・なぜカゴ落ちがおきる?

 ・カゴ落ち対策はメールで

    カゴ落ちメールによる改善例

 ・カゴ落ち対策メールを送る際のポイント・注意点

    通常メルマガもリマインドメールも常にコンテンツに変化をつけることが大事

    遷移先のカートの中身が一定期間でクリアされてしまうカートシステム

    商品によってメールに挟み込むコンテンツが異なる

    前は購入するつもりだったが、今はもう買う気がない

    メールの到達率

 ・カゴ落ち対策のメールをはじめるにあたって

    ①現在利用しているカートシステムとメール配信システムシステムを組み合わせる

    ②MA(マーケティングオートメーション)で完結させる

    ③カゴ落ちメール専用のツールを使う

 ・Cuenote FCでカゴ落ち対策のメールを配信するには




カゴ落ち対策はリマインドメールを送ろう


カゴ落ち対策の実施率は国内ではまだまだですが、売り上げを最大化するための施策としては、取り組むべき必須項目といえるでしょう。

カゴ落ちというワードは数年前からECの世界でトレンドワードとなっているため「今更?」と感じる人も多いかもしれません。

一般的に身近でイメージが湧きやすい事例でいえばECサイトのメルマガで届くリマインドメールではないでしょうか?

では、なぜカゴ落ちがトレンドワードになったのか?理由は簡単で、売り上げに対してのインパクトの大きいからです。しかし、売上アップに大きく貢献するとわかっていながら、カゴ落ち対策を実行できない国内企業は実に多いです。(僅か7%前後であるという調査結果もあり)

それと比べて欧米ではカゴ落ち対策に取り組む企業は右肩上がりに伸びてきています。根本的に文化や民族性は異なるものの、現在の日本は欧米と同じで資本主義経済です。
そのため、国内ECが今後も発展することが前提ならば、ビジネスにおいても欧米の後追いをするというかたちでカゴ落ち対策の実施率が伸びていくのも必然です。


そもそもカゴ落ちとは何なのか?


具体的にいうとECサイトを訪れたお客様の多くが、購入を検討した商品をショッピングカートに入れたまま結局購入に至らず放置しています。これを「カゴ落ち」といいます。

例を挙げればAmazonを使ったことがある人であればよくご存知かと思いますが、とりあえず「これいいな」と思った商品は、「欲しいものリスト」か「ショッピングカート」に入れることが多いのではないでしょうか?
その後、カートの商品を購入せず放置していると、後で「商品を買い忘れていませんか?」という形でリマインドメールが届くはずです。このリマインドメールが「カゴ落ちメール」と言われています。

カゴ落ち対策の実施には一定の技術レベルやコストがかかるため、誰でも簡単に実施という訳にはいきませんが、テクノロジーが進歩している現在の日本であれば、充分にカゴ落ち対策を実施できる条件自体は揃っています。
あとはコストの問題です。

アドテクが発展途上だったひと昔前では、サイトにアクセスした顧客のリテンション(追客)は困難でした。
しかし現在なら、容易にECサイトを訪れた会員顧客1人1人に向けてOne to Oneのアプローチが可能です。(追客のしすぎも問題なのでは?という疑問は一旦さておき...)
MA(マーケティングオートメーション)やCRM(顧客管理システム)といった高度なマーケティングツールが生まれたのも、このテクノロジーの変化が大きな要因です。

従来のやり方に留まるだけではなく、この高度なテクノロジーを積極的にビジネスに取り入れないのは非常にもったいないことです。
重要なのは、カゴ落ち対策の有効性をいかに理解し、実施にふみきれるか否かです。



なぜEC事業者がメールによるカゴ落ち対策に取り組むべきなのか?~


カゴ落ちに取り組むべき理由はシンプルに売り上げへの貢献度が大きく、コスト効率が良いからに他なりません。

ECでは「カゴ落ちしている顧客は見込み確度の高い顧客」と認識されているため、カゴ落ち対策として、リテンション(追客)のためのリマインドメールを送ります。
因みにカゴ落ち顧客に的を絞って、メールを送った場合、通常のメルマガ配信と比較すると開封率とクリック率が大幅に向上し、「コンバージョン率に関して言えば4~5倍近い成果」を上げることができると言われており、大きな効果を期待できます。

驚くことに、ECサイトの調査を行っているBaymard Instituteによれば、世界のカゴ落ち率は平均69.23%という調査データがありました。
つまり、7割近い顧客がカートに商品を入れて購入を行っていないということです。

これは大きな機会損失であり、購入の決断をできなかった顧客の背中を「再度押して」購入に結びつけるきっかけを創出する必要があります。

ネットショップに限らず、日本国内の顧客がメイン顧客となる場合、二つの施策が求められます。
それは、「新規獲得」と「顧客単価のアップ」です。

新規獲得は当然大事なのですが、高度経済成長期~バブルの時代のときのように大量にものが売れる時代ではなくなった現代では、限られたパイの中で単価を上げなければ売り上げアップは望めません。そのため顧客のフォローアップは重要です。
また、過去に少しでも商品購入を検討していたカゴ落ち状態の顧客をとりこぼしはなるべく避けたいところです。そのためにカゴ落ち対策が重要になります。



・カゴ落ち対策のリマインドメールを実施しないデメリット


カゴ落ち対策を全く行わなかった場合、「コスト効率が悪い」と言えます。
具体的に「コスト効率が悪い」状態というのは、例えば、かけた広告費用に対しての「受注率が低い」ことなどを指します。

ご存知かもしれませんが、日本企業は集客コストに対しての、受注・または案件の獲得効率はすこぶる悪いと言われています。
当たり前のことですが、高い広告費用を払えば、簡単に大量の集客が行えます。大量の集客ができれば、そこから一定数の受注が得られるでしょう。しかし、リスティングやリターゲティング広告をはじめ、多くの広告は「限られた期間」の中でしか集客が行えません。加えて、年間の集客予算にも制限があるはずなので、売り上げをアップさせようと思えば当然、受注率を上げるしかありません。

昨今、多くの事業者がECに参入しており、競争が激化してきています。これに伴い「年々カゴ落ち率が増えてきている」というEC事業者にとって頭の痛い実態があります。そうなると悪循環で、受注率が下がる分、更に広告コストを上げていかなくてはいけません。

競争が激しくなる場合、買い手市場に陥り易くなるもので、買い手は少しでも安く良質な商品を買い求めます。つまり即決購入の流れは少なくなり、比較検討を行います。
顧客は商品をカートに入れ、一旦他社のECサイトも見て「料金等を比較」します。結果、購入しないままカゴ落ちしてしまうという事態が発生することが多くなりました。




なぜカゴ落ちがおきる?


カゴ落ちが起きる原因と、未然にカゴ落ちを防ぐため、まずは「守りの施策」を紹介致します(「攻めの施策」は次項でご紹介致します)。

カート放棄しているユーザーは、主に3種類です。

1.購入するつもりはあるが、何かの理由で購入が後回しになっている

2.購入するつもりだったが、何かの理由で中断して忘れている

3.購入するつもりだったが、いまはもう買う気がない

ではなぜカゴ落ちが起こるのか?
Baymard Instituteの調査データによれば、下記のようなデータが出ています。

参照元
 ∟ http://www.statista.com/statistics/232285/reasons-for-online-shopping-cart-abandonment/

1.手数料 、送料など追加コストが高い:61%
2.会員登録 が手間:35%
3.購入 まで プロセス が長すぎる:27%
4. トータルコスト が高かった:24%
5.サイト で エラー が出た:22%
6.カード の情報を入力したくない:18%
7. 届くまでが遅い:16%
8. 返品条件 が満足できない:10%
9. セキュリティーチェック が多すぎた:8%
10. カード が使えなかった:5%

一番多いカゴ落ち要因は、「商品以外に発生するコスト」でした。
少額ではあるものの購入に至るうえでの懸念事項になるようでした。

考察として、インターネットを使えば比較検討が容易にできる現代では、少しでもいい条件で商品を購入したいという顧客心理が少なからず影響しているのではないかと思われます。

例えば、下記のような流れが多いのではないでしょうか?
「これいいな!」魅力的な商品を発見。
 ↓
「他にもいいものないかな?」一旦カート放棄しておき、他にもっといい条件の類似商品がないかを他ショップに探しに行く。
 ↓
「どの商品がいいかな...迷うな」今売れている人気商品がすぐに検索できて、且つ品ぞろえが豊富な大手ECサイトに行って類似商品を探す。
 ↓
「中々決まらない。また後で購入しようかな...」

この流れを繰り返して時間が経過していくうちに、結局購入には至らず見送りになる。

※上記のような複数ショップで比較検討するケースでない場合でも、「一旦決断できないから、後で購入検討しようかな?」となってしまうことは多いはずです。

2・3番目に多いカゴ落ち要因の「会員登録までの手間」や「購入プロセスの長さ」に関しては購入を断念する理由としては納得です。

主なプロセスを可視化すると...

カートのクリック→入力画面(お届け先の住所を入力、支払い情報など)→確認画面、完了画面

この工程の中でも、特に、入力フォーム画面の「入力箇所が多く、時間がかかる」と「購入意欲を落とす」要因になります。そのため、極力最低限の入力情報に留めて且つ、スムーズに完了画面にいけるようなフォームに設計されていなければ、カゴ落ちになってしまうでしょう。

4番目の「トータルコスト が高かった」に関しては、決済画面まで進んではじめて商品以外の手数料や配送料などが計上された総コストを見て、「高い!」と感じてしまうことは多々あります。
決済画面に至るまで、複数ステップを通過しなくてはいけないため、ユーザー心理としては「早い段階で商品購入にかかる総コストを提示」してもらいたいと考えるようです。

※例外として、人気の高い大手ECサイトの場合だと、ユーザーは利用頻度の多さと安心感から、多少コストが高いと感じてもサイトを離脱せず、決済手続きを進めるケースもあるでしょう。

5番目にある「サイト で エラー が出た:22%」に関しては、原因がよくわからない「入力エラー」の頻発はユーザーにとって「大きなストレス」になります。

正直、ECサイトを利用するユーザーはすごく短気といっても過言でもありません。例えば、クレジットカード情報を入力する際に「-」を入れるべきなのか?入れなくてもよいのか?極力入力の手間は省くのが得策です。
近年ECの発展に伴い、EFO(入力フォームの最適化)市場が急成長しているのも納得です。たかがフォームと侮ってはいけません。このフォームの最適化が、カゴ落ちするか決済に至るかを左右するポイントになるからです。

※EFPであれば、国内の決済サービスではPay PalやAmazon Pay(住所入力も省ける)、LINE Pay、楽天Payといった決済サービスを利用するとカゴ落ち対策として有効的です。

最後に、まだあまり利用頻度の多くないECサイトであれば、「FAQ」も欲しいです。

商品のことや、購入後のサポート等、購入の前に「スムーズに不安を解消できるようなFAQ」を「見易い位置に配置」するとユーザーにとても親切です。
疑問や不安を解消するポイントがうまく備わっていると顧客のストレスが軽減され決済に至り易くなります。
現在だと、問い合わせに対して、AIによる自動応答が可能なチャットボットもあります。
いずれにしてもECサイトを運営する以上、ユーザーの立場にたって、WEBサイトの設計を含めた購入プロセスを再検討・改善していくべきではないかと思います。

以上、「守りのカゴ落ち対策」についてご紹介をしていきましたが、いよいよ次に本題となる「メールを活用した攻めのカゴ落ち対策」についてご紹介していきます。




カゴ落ち対策はメールで


メールとカゴ落ち対策はとても相性がよく、最もメジャーなカゴ落ち対策と言っても過言ではありません。

前項では、守りのカゴ落ち対策として、ECサイトの構成や、EFO(入力フォームの最適化)、AIによるチャットボットサービスなどのカゴ落ち対策をご紹介しました。これらはすべて、「カゴ落ちそのものを防ぐ」施策です。

では、「攻めの対策」とはどんなものなのか?

カゴ落ちしてしまった顧客を再度購入に結びつけるためには、「リマインド」が必用です。リマインドとは「思い出させる」、「再確認」といった意味があります。

カゴ落ちリマインドはいくつかの方法があります。カゴ落ちメールをはじめ、LINE@、WEBプッシュなどです。例えば、フリマで有名なメルカリがありますが、メルカリのアプリを入れていれば、WEBプッシュ通知として、「いいね」をつけた商品が値引きされたり、出品した商品にコメントが来た際に、アプリから即通知が来ます。このように人気アプリでアクセス頻度も高いものであればアプリプッシュもいいかもしれません。

ただ上記はあくまでかなりのレアケースなので、よくあるECサイトのカゴ落ち対策をするならば、リマインドメールによるカゴ落ち対策をお勧め致します。

なぜメールが良いのか?

何故なら、多くの調査結果で、ECにおける「売り上げに最も繋がり易い」コミュニケーションチャネルと認識されているのがメールだったという結果が出ていたからです。
アプリはどうしても「インストールが必要」になるため、リマインドできるユーザーが限定されてしまいます。インストールはユーザーにとっても手間ですし、使用頻度の低いアプリであれば効果も薄いと言えます。つまり「リーチするまでが困難」だということです。
LINEはプライベートで使われる「CtoCコミュニケーションツールとしての認識が強い」ため、企業やECサイトから販促のメッセージが来ても受け入れられにくい傾向にあります。

一方メールはPCスマホ・携帯問わず、通信できる環境さえあれば「インストール不要」でどこでもメッセージを受け取ることができます。加えて、「ECサービスの通知はメールで受け取ることが圧倒的に多い」というデータがあります
(2018年に行われた市場調査によれば、ECサイトからの通知方法で最も多かったのはメルマガというデータがでており、DMやSNS、アプリに比べ3倍近くの数値だった。)

このことからも、リーチが広く販促のメッセージを送り易い環境にあり、購買を促すカゴ落ち対策に最適だということです。

そのため、まずはメールでのカゴ落ち施策を充実させ、次なる施策としてアプリプッシュやLINEを検討していくという流れが王道ではないでしょうか。

※但し、ターゲットが若年層に限定されているという場合などはLINE@やWEBプッシュも積極的に検討してみても良いかもしれません。



・カゴ落ちメールによる改善例


それではカゴ落ちメールをすることでどの程度の効果が得られるのでしょうか?

まず、カゴ落ちメールによるリマインドにより最大で
・開封約:70%
・クリックが約:20%
・コンバージョン(購入):20%以上
という驚きの数値がでています。

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線は有名な話ですが、人は覚えた内容の74%を一日後に忘れてしまうといわれています。(より具体的にいえば、20分後の時点で42%の記憶を忘れています。)つまり、人は購入しようとしていた時の記憶も意欲も時間の経過と共に薄らぎ忘れ去ってしまうということです。

忘却曲線について、もう少し掘り下げるのであれば、記憶を定着させたり、呼び起こすのに最適なタイミングがあるということです。
カゴ落ち対策となるリマインドメールの場合、ある大手ECサイトの検証によればカゴ落ちが発生してから遅くとも数日以内(できれば1時間以内にリマインドを送るのがベスト)というデータが出ています。あるシステムベンダーによれば、3時間後>翌日>1週間の順で成果が高いといったデータもありました。

驚いたのは、リマインドメールの配信タイミングとして「カゴ落ちから1時間後に送った場合の数値が、翌日に送った場合と比べて5倍、3日後に送った場合の10倍以上に達した」という、時間の経過に伴い顕著な違いが出た点です。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、カートから決済画面に進む前に離脱してしまったユーザーには、短いスパンでリマインドメールを送るのが効果的だということがわかります。
※もちろんECサイトによっても、結果は様々ですので、検証を行いベストなリマインドのタイミングをはかれるといいです。

また、単発の配信だけではなく1時間後→3日後→1週間後といったかたちで、一定期間ごとにリマインドメールを送ると、よりコンバージョンが高まります。
イメージとしては、例えばカゴ落ちが発生してから、下記のような[件名]のリマインドメールを一定期間ごとに送ることが挙げられます。


 1通目:カート内商品のお知らせ(1時間後)
 2通目:お買い忘れはありませんか?(3日後)
 3通目:現在カートに商品がございます。(3週間後)

また、「3HOUR 3DAY 3WEEK」という概念に基づいた施策も有効です。

この「3HOUR 3DAY 3WEEK」とは受け取ったメールの効力が薄れていく時間を表現したものです。

多くの場合、メルマガ開封のピークは配信後3時間以内に訪れ、3日経過するとほぼ見られなり、そして3週間も過ぎると、そのメールの効力は0となる、という考え方です。
これはカゴ落ちメール(リマインド)でも応用が可能です。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。
【メール配信のツボ6】カートに入れっぱなしの商品が売れる!リマインドメールの作り方
https://www.cuenote.jp/library/marketing/mail-tsubo6.html




カゴ落ち対策メールを送る際のポイント、注意点



・通常メルマガもリマインドメールも常にコンテンツに変化をつけることが大事


注意点として、件名やコンテンツは「一回ごとに変更」しないといけません。ほぼ毎回、同じような件名、同じようなコンテンツ・構成でメールを送ってしまうと、開封・クリック・コンバージョン率は下がってしまいます。
テンプレートの活用は確かに運用側にとって楽ですが、ユーザーにとっては「飽きられて読まれなくなる」原因になります。実際にコンテンツが良いのに、テンプレを使った惰性メルマガで飽きが来て年々読者が目減りする一方というケースはよく耳にします。

これは通常の一斉配信メールだけではなく、リマインドメールでも同じことが言えます。
とは言っても、テンプレを使わないというのはメルマガの運用者側のリソース的に厳しいものがあります。そのため、毎回「全く違うコンテンツ」を作る必要はありません。
テンプレートや文章の表現、バナークリエイティブに「少し変化を加える」といっただけでも結果が異なります。



・カゴ落ちメールは顧客に応じて「可変する」リマインドメールを送る

カートシステムといってもピンキリで、中身が異なります。

例えば...



・遷移先のカートの中身が一定期間でクリアされてしまうカートシステム


この場合、カートに遷移させるだけのURLを張り付けたリマインドメールは意味をなしません。

なぜなら、遷移後に「カートに商品がない」という状況に成り得るからです。

そうならないために、カートに遷移させるのではなく、商品ごとのURLを張り付けて送ることが必用です。

また、カゴ落ちする商品の内容や商品点数は顧客によって異なります。

そのため、「ユーザーごとに異なる商品数、異なる商品のリンク」が張り付けられるカートシステムが良いです。

つまり「顧客に応じて柔軟に可変する」リマインドメールが送れるかどうかということです。



・商品によってメールに挟み込むコンテンツが異なる


細かいポイントになりますが、カゴ落ちメールのコンテンツは取り扱う商品によっても異なります。

「商品が高額」なものである場合、購入の不安を除去するため、「保証や返品についての補足情報」も記載しておくと親切です。

自社開発の製品を取り扱うECサイトであれば、商品の魅力や自社のこだわりを知ってもらうために、その詳細がまとめられたウェブページに遷移させると良いでしょう。

顧客のファン化も狙えます。

また、メールの中に「問い合わせ先」の情報も入れておくと良いです。

具体的には購入の再検討のタイミングが訪れた顧客が、購入するうえでの不安や疑問をすぐに問い合わせられるような仕組みを作ることです。

悩みや疑問の解消をスムーズにすることで、購入の見送り率を削減することができます。



・前は購入するつもりだったが、今はもう買う気がない


カゴ落ちの理由によってはリマインドメールを煩わしく感じるユーザーもいるかもしれません。

そのため、「まだ購入手続きが終わっていません!」「売り切れになる前に!」などと、セールス色を押し出しすぎると敬遠されるリスクがあります。

「カートに商品が入ったままですが、いかがなさいましたか?」「何かお困りですか?」といったトーンで、対面接客のメールのような印象をもってもらったほうがユーザーに受け入れられやすいかもしれません。



・メールの到達率


メールの到達率は配信システムによって異なります。特にキャリアドメインへの配信が多い場合は注意が必用です。

ECユーザーは、GmailやyahooアドレスのようなPCメーラーのアドレスを持っているユーザーだけではありません。

一定数docomoやau、softbankといったキャリアのメールアドレスを持っているユーザーも一定数います。

年齢層が高めのユーザー、もしくは運営が長いECサイトであればあるほどに、過去にキャリアメールのアドレスでサイトに登録したユーザーも多いはずです。(スマホが普及する前からECサイトを利用している会員)

キャリアメールは少し特殊で、PCメーラーに比べてスパム対策がきつめです。

デフォルトの設定でPCメールやHTMLメールを受信しないという設定になっているケースも多いです。

これはメールの配信結果をみればわかることですが、配信エラーの割合は逐一チェックが必要です。

エラーが多ければ、適切な対策を行わなければいけません。

適切な対策とは、キャリアドメインにも高確率でメールを到達させることができる配信システムを利用することです。

カートシステムに備え付けのメール配信エンジンの配信精度があまりよくない場合、メール配信に限っては「専用のシステム・サービス」を使ってやるのがいいかもしれません。

※一斉配信や大量配信を行う場合はカートシステムのメール配信エンジンでは性能不足のため専用のメール配信システムを使うことをお勧めします。




カゴ落ち対策のメールをはじめるにあたって


カゴ落ちメールをはじめるにはいくつか手段があります。

下記に各手段の特徴とメリットデメリットをまとめすので、カゴ落ちメールを検討する際は参考にしてみてください。

例えば...



①現在利用しているカートシステムとメール配信システムシステムを組み合わせる


 この方法は、「予算が限られており、カゴ落ちメールは将来的にできればよく、とりあえず一定数の会員に向けてメールを高速に届けたい、ステップメールをしたい、HTMLメールを作成・配信したいというEC事業者におすすめです。

カートシステムに備え付けのメール機能は、カートシステムにもよりますが、大量配信や精度の高いメール配信(細かなセグメント設定やステップメール、HTMLメールの編集・配信)には適していません。

そのため会員が一定数増えた場合、多くのEC事業者はカートシステムに加えて、配信に特化したツールを使うことがほとんどです。

配信に特化しているシステムを利用すれば、配信速度や配信結果の分析、ステップメール、細かなセグメントをかけた配信ができ、配信の精度がいっきに上がります。

ただ、カゴ落ちメールを送る目的ではあまり向かないかもしれません。

カートシステムから抽出したリストに対してリマインドメールを送ります。

メール配信システム自体にはカゴ落ちメールをタイムリーにシステム側で自動配信する機能はないため、一旦カートシステムからリストを抽出して、そのリストを配信システムに取り込んで、手動で配信をしなければいけないため、運用者側としては手間となります。



②MA(マーケティングオートメーション)で完結させる


 MAは高額なため、かけられる予算が多く、人的リソースに余裕がある(もしくはMAを使い慣れている担当がいる)事業者にはおすすめです。

MAはタイムリーなカゴ落ちメールに加え、様々な機能を使って高度なマーケティング活動が行えます。

因みに、MAとはどんなシステムなのか?マーケティングの最先端をいく欧米ではMA(マーケティングオートメーション)のようなマーケティングに特化した高機能ツールが普及しています。

MAはマルチチャネル配信が可能で、先ほどあげたメール配信、SNS(facebookやtwitterなど)、LINE、SMS(ショートメッセージ)などの多様なメッセージ配信が可能です。

ただ、MAも主力チャネルはメールとなっています。

※メールはCtoCのコミュニケーションで使われる頻度が少なくなったため、「今更メール?古くない?」という意見をよく耳にします。

しかし、BtoC、BtoBのコミュニケーションでは異なります。

ビジネス、販促に用いられるのはメールが今も昔も圧倒的に多いです。

MAを使えば、マルチチャネル配信に加え、複雑なステップメール、カゴ落ちメールまで幅広く行えます。

ただ、残念ながら高機能すぎるがゆえに日本国内のマーケターであまり使いこなせる人は少なく、高額なコストを払い結局ただのメール配信システムのような使い方しかできない事業者が大変多いという実態があります。

ただ、ツールの運用にリソースを割ける専任の担当がいればよいかもしれません。

多様なプロフェッショナル達がシナジーを生みビジネスをする欧米とは異なり、日本では平均的に多数の業務をこなすタイプの人材が多いため、高度なマーケティングツールはうまく使いこなせないケースが多いようです。

これは国土や国民性の違いも大きな要因なのですが、解決が中々難しい問題といえます。

ただ、コスト面や運用ハードルの問題を抜けば、一見万能に見えるMAですが、大量配信や高速配信には適していないケースも多いです。

そのため、人材も予算も多く、数百万~数千万規模の会員をもつ事業者の場合、MA+配信に特化したメール配信システムを組み合わせる企業も多いです。



③カゴ落ちメール専用のツールを使う


 こちらは、とりあえず「高コストはかけられないけど、カゴ落ちメールだけはしたい!」という事業者にオススメです。

MA同様、カートシステムと連携してタイムリーなカゴ落ちメールが配信できます。

またコスト的にもMAと比較して安価なので導入のハードルは低いといえます。

ただ、実現できる施策の幅が限定されてきてしまうのがデメリットです。

できることの多さでいえば MA>メール配信システム>カゴ落ちメール専用のツール です。

あくまで、ステップメールやHTMLメールの編集、細かなセグメント等は行えないため、やりたいことと、コストのバランスを見ての検討が必用です。

冒頭で例にだしたEC最大手のAmazonは最先端のテクノロジーとノウハウを生かして、パーソナライズされた顧客とのコミュニケーションを展開しています。

たしかにこれほどの施策ができればEC事業者としては理想ですが、中々現実的ではありません。

どの手段が良いのかわからない場合、まずは各システムベンダーに直接相談してみて「コスト感」や「実現できることはなんなのか?」といった情報収集をまずはするとよいのではないでしょうか。




Cuenote FCでカゴ落ち対策のメールを配信するには


カゴ落ち対策における当社のメール配信サービスを活用した際の具体的な事例をご紹介致します。

当社のサービスは、「売上げを増加させたいし、リテンション施策に対する課題もあるが、大規模なマーケティングオートメーションツール(MAなど)の導入が時期尚早」というEC事業者様に導入をおすすめしています。

具体的にできることとして...
[リテンション(追客)施策メール]
・カゴ落ち(カート放棄)商品のリマインドメール
・お気に入り登録商品のリマインドメール
・商品閲覧履歴のリマインドメール

カート放棄メール:https://www.cuenote.jp/fc/capability/xrossdata.html

イメージ

カゴ落ち対策を実施するうえで、当社が提供しているCuenote FC(キューノートFC)を使ってリマインドメールを送る場合、マーケティングオートメーションツール「xross data」と連携し、リテンション施策メールをオートメーション化することができます。

この連携機能により、ウェブの行動履歴からリピート購入やアップセル、クロスセルなどを促進するリテンションメールを自動で配信することができます。

もしコストを最小限に抑えつつも、現在抱えるメルマガ会員に対し一定レベルのメールマーケティング+カゴ落ち対策・リテンションを行いたい事業者様はお気軽にご相談頂ければと思います。

■『メール配信システムCuenote FC』について・・・https://www.cuenote.jp/fc/

Cuenote FCは、独自開発したMTA(配信エンジン)と16年以上サービスを提供し続けてきたノウハウにより、700万通以上/時の一斉メール配信速度を実現し、月間のメール配信数42億通の実績を誇るメール配信システムです。

効果的なメールマーケティングを実施するための会員収集機能や効果測定機能を搭載し、システム連携に必要な各種APIを提供しています。

提供形態は、クラウド型サービス(ASP・SaaS)とオンプレミス型ライセンスがあります。

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阪急阪神東宝グループのユミルリンク株式会社は、10年以上にわたり、メール配信システムをクラウドサービス・ソフトウェアとして提供し、メールに関する専門的な技術や運用ノウハウを蓄積してきました。
メール以外にも、SMS配信サービスWEBアンケート・フォームシステムもクラウドサービスとして提供しています。

ユミルリンクでは、メール配信システム、SMS配信サービス、SMTPリレーサービス、WEBアンケートシステムを提供しております。
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