HTML・テキストメールの形式の違いについて
HTMLメール形式とテキストメール形式の違いや特徴を理解していますか?
2021年最新のメール形式事情やhtmlメール、テキストメールのそれぞれメリット・デメリットも含め解説していきます。
目次
HTMLメール形式の特徴は?
テキストメール形式の特徴は?
HTMLメール形式のメリット
HTMLメール形式のデメリット
テキストメール形式のメリット
テキストメール形式のデメリット
HTMLとテキストメールどちらが使われているか?
マルチパート配信設定を心がける
まとめ
HTMLメールの形式の特徴は?
HTML(HyperText Markup Language)とはWebページを作成するために開発された言語で作成されたメールです。
HTMLメールでは、文字のフォントや色・大きさを変えることができるだけでなく、画像や動画を入れるなどデザイン性、表現力の高いメールを作ることができます。
デザイン性が高いメールなので、メール本文内のコンテンツで視認性が良い訴求ができます。
例えば具体的な例を挙げるとテキストリンクより、クリッカブルになる画像リンクボタンを設置できるのもHTMLメールの特徴です。
テキストメールの形式の特徴は?
テキストメールとは、文字だけで構成された一般的なメールの形式です。
各国の規格で決められた「識別番号」が付いていて、この識別番号を、「文字コード」と呼び、「文字コード」だけを使って作った文章のことを「テキスト」と呼んでいます。
日常的に使用している個人間メッセージのやりとりではこのテキストメール形式が主流だと思います。
テキスト形式のメルマガも見たことがあると思いますが、点線や段落分けなど工夫をして使って作成することで見やすいテキストメールもあります。
HTMLメール形式のメリット
HTMLメール形式の最大のメリットは、テキストメールと大きく異なり、色や画像・動画を組み合わせて作成ができるので視覚的な訴求ができます。
テキストメールと比較して、デザイン性高く訴求できるのがユーザー側(顧客)の視点からも見やすい印象となります。
静的な画像だけではなく、動的な映像やアニメーションも組み合わせられるので幅広いリッチコンテンツを制作することが実現できます。
また、メールマーケティングで必要となる開封率やクリック率等のデータを取得できるので効果測定が可能となります。
配信対象となっていたユーザーがどのメールを開封、リンクをクリックしたかというデータを取得することで次回以降の配信設定、内容を変えてメールマーケティングの効果を更に高めることができます。
ただ闇雲にメルマガコンテンツを変えるだけではユーザー(顧客)に沿ったアプローチができないので、マーケティング活動としてデータ取得は大事なポイントとなります。
HTMLメール形式のデメリット
HTMLメールは、メールを作成するのに専門のコーディング知識が必要となります。
また送信したメールコンテンツの表示される状態が受信者の環境によって左右されるので、正しく表示されない可能性もあります。
最近のデバイス事情は、パソコンよりスマホの普及が進みモバイルファーストにシフトしているのでレスポンシブ対応のHTMLメールを作成する知識や技術も求められます。
無料で使えるHTMLメールテンプレートもあるのでまずはそれを活用してみるのも良いでしょう。
また他にHTMLメールの送り方としてメール配信ツールを利用すると、コーディング知識不要のHTMLエディターが搭載されていることが多いのでメール配信ツールを提供している各メール配信ベンダーを確認してみると良いです。
ほとんどのメール配信ツールベンダーが提供しているHTMLエディターは、ドラッグアンドドロップの操作でHTMLメールが作成可能になります。
メール配信ツールベンダーに無料トライアルを申し込んで実際に手を動かしてみるのをおすすめいたします。
HTMLメールはテキストメールより容量も大きくなるので、容量が大きくて送れなかった。がないように気を付けましょう。
加えて、テキストメールよりHTMLメール形式の方が迷惑メールに振り分けられる可能性も高いのがデメリットとしてあげられます。
HTMLメールが迷惑メールに振り分けられやすい理由としては、スパムメールを送っている悪意のある業者が、HTMLメールの開封確認機能を悪用していたからです。
HTMLメール≒スパムメールという認識が強く残っているため迷惑メールとして認識されやすいことが理由です。
しかし、大手企業がHTMLメールを利用するようになり、信頼性の高いHTMLメールが増えてきました。
受信や送信の機会が増えたことにより、以前よりHTMLメールが迷惑メールとして振り分けにくくなってきています。
このような事情もありますが、ドメイン認証などの迷惑メールとみられないために対策を行うことが最善な方法と言えるでしょう。
テキストメール形式のメリット
テキストメールのメリットは、普段ビジネスメールの場面でも使っている方も多いのでイメージがつきやすいと思いますが特別に専門的な知識もなくメールが作成できる点です。
また、送信したメールの表示される状態がパソコン・スマホと受信者の環境によって左右されることがほとんどありません。
メールの容量も軽くサーバーの負荷もかかりにくいのもメリットに挙げられます。
テキストメール形式のデメリット
テキストのみなので、色や画像を使った視覚的な訴求ができない点です。また、送信したメールの開封率を測ることができません。
テキストでの装飾は、記号や段落分けで視覚的訴求には限りがあります。
メルマガを配信するうえで、重要なKPIにもなる自社WEBサイトへの誘導もテキストリンクですと誘導しにくい点もあげられます。
HTMLとテキストメールどちらが使われているか?
個人間のメールのやり取りでは、テキスト形式がほとんどとなりますが、2021年現在メールマガジン(メルマガ)ではHTMLメール形式が主流となってきています。
当社のメルマガ調査で、国内EC売上トップ50位のメルマガ配信統計によると、HTML形式でのメール配信が92.7%にものぼります。
HTML形式のメールはBtoCのイメージがありますが、コロナの影響で営業の手法に変化があり、BtoB事業でもHTML形式でのメール配信が増えてきています。
対面での営業活動が難しくなってきて、メールマーケティングが再注目されています。
実際に当社のシステムを導入頂いている企業様もHTML形式のメールを配信することでお問い合わせ件数が2倍になったという事例もあります。
テキストメール形式の需要がなくなったわけではなく、スマホの普及も伴ってHTMLメールの活用が広がったことも考えられます。
それぞれにメリット、デメリットがあるので一概にどちらが良い。と断言はできませんが、テキストメール・HTMLメールそれぞれの特徴を理解して使い分けるのが良いでしょう。

マルチパート配信を心がける
マルチパート配信とは、テキストメールとHTMLメールを用意しひとつのメールとして送る方法のことです。
メールの受信環境は人それぞれ異なるので受信ユーザーの環境に合わせて配信を分けることで正しくメールが表示されます。
普段使用しているメールソフト(OutlookやGmailが有名です)でマルチパート配信を行うことはかなり難易度の高い技術となるので、マルチパート配信を行う際は、メール配信システムを利用することを推奨します。
HTMLメール形式が普及されてきているのは確かなのですが、BtoBではHTML形式を受信できない環境もまだまだ多くあるのでマルチパート配信を行いましょう。
まとめ
今回はテキストメールとHTMLメールの特徴や最新のメール形式情報についてご紹介しました。
一般的にクリック率はHTML形式の方が高いと言われていますが、それぞれ配信内容に合わせてメールの形式を使い分けるようにするのが良いでしょう。
この記事以外にも、メールマーケティングやメルマガ配信のことについても紹介していますので是非、関連記事の方も読んでみてメール配信に関しての見直しのきっかけになれば幸いです。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数60億通・時間1,000万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。 ※クラウド型サービス(ASP・SaaS)の実績値