カゴ落ちとは?メールで解決するカゴ落ち対策
「カゴ落ち」とは、ECサイトでカート(買い物カゴ・バスケット)に入れたまま、購入せずにサイトを離脱してしまった状態を指します。
カートまで商品を入れたということは、購入意欲が高い状態であったことから「機会損失」です。しかも、このカゴ落ちは比較的多く発生しているため、対策が必要不可欠です。
今回の記事では、カゴ落ちについて解説したのち、カゴ落ちメールを中心にカゴ落ち対策を紹介していきます。
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カゴ落ちとは?
カゴ落ちとは、ECサイトでカートに商品を入れたまま購入せずに離脱してしまう状態です。ECサイトの調査を行っているBaymard Instituteの 2024年の最新調査によると、世界のカゴ落ち率は平均70.19%だと報告されています。
カートに商品を入れた瞬間に少なからず購入意思がある状態であるため、対策を行い改善することができれば、機会損失の改善により大きな収益改善につながるでしょう。
カゴ落ちが起きる8の状態
「カゴ落ち」と一括りにまとめても、さまざまな要因が考えられます。Baymard Instituteの調査を元に考えられる要因を8個を紹介します。
1.追加費用が高い
購入しようとしたさいに、送料・税金・手数料が高すぎるとカゴ落ちは発生します。同調査によると48%の割合となっている非常に大きな要因です。
ユーザーは、他のサイトや実際に店舗に行って購入することも可能なため、手数料や送料が高すぎる場合には、購入を辞めてしまう可能性があります。
一定金額を超えた場合に送料無料とする方法がありますが、物流問題を機に「無料とする理由、仕組等をわかりやすく説明すること」を国は求めており、今後ルールが変わる可能性もあるため注意が必要です。
2.サイトでアカウントの作成を求められたから
購入するだけのために、個人情報を入力してアカウントを作成することは、手間がかかることやリスクもあるため、購入を辞めてしまうという場合があります。
特に今回限りの購入予定の場合、わざわざアカウントを作成することは非常に手間になります。アカウントを作成せずとも購入できるフローがあると良いでしょう。
3.運営会社・サイトを信頼できず、クレジットカード情報を入力したくない
運営会社のコーポレートサイトや問合せ先がないことや、サイトのセキュリティレベルが低いなど、運営会社・サイトを信頼できずクレジットカードの情報をしたくないため、カゴ落ちが発生するケースもあります。
サイトのセキュリティはなるべく高く維持し、運営会社情報や問合せ情報は信頼してもらえるよう誠実に記載しましょう。
4.配送が遅すぎる
現在大手のECサイトでは、当日や翌日など、すぐに届くことが一般的です。一方発送まで2~3週間などかかってしまうと、急ぎの場合は購入を辞めるでしょう。またお店に出向いて買うほうが早い場合もあるため、カゴ落ち状態になってしまいます。
5.購入完了までの手続きが長い・複雑
アカウント作成を求められるシーンと似ており、購入完了までさまざまな手続きが必要であることや、複雑であると、購入を避けられてしまう可能性があります。
できる限り簡単にシンプルですぐに買えるようにサイト設計を行いましょう。
6.購入金額が事前にわからなかった
購入手続きまで進まないと、総額が分からなかったなど、カートに商品を入れなければ金額が分からない場合、カートに入れた後の料金によってカゴ落ちが発生してしまいます。
7.可能な支払方法がなかった。クレジットカードが拒否された
購入意思があったものの、可能な支払方法がない・クレジットカードが拒否されたなど、支払えない状態ではカゴ落ちが発生してしまいます。
カゴ落ちが、多い場合には支払い方法を充実させることは重要です。
8.時間がないことや検討など「一旦保留のため」
購入しようと思ったけれど、今一度考えたいという場合や、時間がないため後で購入しようと思った場合にもカゴ落ちは発生します。
他のカゴ落ちのケースと比べて、「たまたま」の要素が大きく確実に購入してもらいたい要因です。オススメな手法は「カゴ落ちメール」です。
カゴ落ち対策は、カゴ落ちメール(リマインドメール)で対策!
カゴ落ちメールとは、カゴ落ちが発生した数時間後などに「商品を買い忘れていませんか?」というメールを配信することです。
カゴ落ちメールは、カゴ落ちが発生したことを察知して送らなければいけないため、基本的に自動配信の仕組を構築する必要があります。
当社が提供するメール配信システム「Cuenote FC」では、カゴ落ち対策となるカートリマインド機能も提供しているため、簡単に導入いただけます。メールを送信するだけでなく、自社サイトでどのぐらいのカゴ落ちが発生しているか把握することも可能です。
その他MAツールなどを中心に、同様の機能を提供しているサービスがあります。
なぜEC事業者がメールによるカゴ落ち対策に取り組むべきなのか?
カゴ落ちに取り組むべき理由はシンプルに売上への貢献度が大きく、コスト効率が良いからに他なりません。
「カゴ落ちしている顧客は見込み確度の高い顧客」であり、カゴ落ち顧客に的を絞って、メールを送った場合、通常のメルマガ配信と比較すると開封率とクリック率が大幅に向上し、「コンバージョン率に関して言えば4~5倍近い成果」を上げることができると言われています。
カゴ落ちメールは、どのようタイミングで送ればよい?
カゴ落ちメールのオススメは、以下のように送ることです。
- 1通目:カート内商品のお知らせ(1時間後)
- 2通目:お買い忘れはありませんか?(3日後)
- 3通目:現在カートに商品がございます。(1週間後)
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線では、人は覚えた内容の74%を一日後に忘れてしまうといわれています。さらに20分後の時点で42%の記憶を忘れています。
そのため、1通目は早めにメールを送ります。反応がない場合には3日後、1週間後と間をあけて送ります。
カゴ落ちメールの内容も工夫が必要!
カゴ落ちメールのコンテンツは取り扱う商品によって異なります。
カゴ落ちした商品を記載する
カートに遷移させるだけのURLを張り付けたリマインドメールは意味をなしません。なぜなら、遷移後に「カートに商品がない」という状況に成り得るからです。 そうならないために、カートに遷移させるのではなく、商品ごとのURLを張り付けて送ることが必要です。
商品が高額な場合は、不安を除去する
「商品が高額」なものである場合、購入の不安を除去するため、「保証や返品についての補足情報」も記載しておくと親切です。
メールの中に「問い合わせ先」の情報も入れておくと良いでしょう。 具体的には購入の再検討のタイミングが訪れた顧客が、購入するうえでの不安や疑問をすぐに問い合わせられるような仕組みを作ることです。悩みや疑問の解消をスムーズにすることで、購入の見送り率を削減することができます。
セールス色は出し過ぎない
カゴ落ちの理由によってはリマインドメールを煩わしく感じるユーザーもいます。そのため、「まだ購入手続きが終わっていません!」「売り切れになる前に!」などと、セールス色を押し出しすぎると敬遠されるリスクがあります。
「カートに商品が入ったままですが、いかがなさいましたか?」「何かお困りですか?」といったトーンで、対面接客のメールのような印象をもってもらったほうがユーザーに受け入れられる可能性があります。
メール配信システムでカゴ落ち対策をするには
カゴ落ち対策における当社のメール配信サービスCuenote FC(キューノート FC)を活用した際の具体的な事例をご紹介致します。
CuenoteにはEC事業者向けに、商品のカゴ落ち(カート放棄)が発生した際にリマインドメールを送る機能があります。このようなリテンション(追客)施策メールを送ることで顧客に購入手続きを促し、カゴ落ちによる機会損失を防止することができます。
【Cuenoteのカゴ落ちメールでメールでできること】2>
カゴ落ちメールのコンテンツ作りが柔軟に行える
1通あたりのカゴ落ちメールに掲載できる製品の数を最大5個まで設定可能です。さらに入れ込んだ商品は商品購入画面のURLと紐づけることが可能なため、会員のカゴ落ち状況に応じたパーソナライズされたカゴ落ちメールの作成が可能です。
在庫情報に即したカゴ落ちメールを配信
在庫が切れてしまったのにも限らずカゴ落ちメールが送られてしまうとクレームに繋がる可能性があります。対策として、お客様データベースの在庫情報と連携することで在庫切れ商品に関してのリマインドは抑制することも可能です。
確実にカゴ落ちメールが届けられる
メールを確実に届けるのは難しく、配信専用のサービスだからといって確実に届くわけではありません。例えばキャリアメールやGmail等、一部の受信者(ISP)へのメールが一部届かない現象が発生しているという声をよく聞きます。メールが届かない原因は複数要因がありますが、大きな要因の一つに配信システム側の問題があります。 Cuenoteは受信者(ISP)ごとにメールを最適な形式を分析・調整しながら送ることができるため確実にカゴ落ちメールを届けることができます。
安心のセキュリティ対策
メール配信システムを使う際によくある、不正ログインやアプリ・ソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃などにより発生する、情報の流出・アカウントの不正利用といったものにも大企業が利用するケースも想定したセキュリティレベルをもっています。
カゴ落ち対策メール実施後のリカバリー額を試算
最後に上図のように購買データから、現状どの程度のカゴ落ちが発生していて、カゴ落ちメール対策を行った場合にリカバリーできる金額の試算も行うことが可能です。
カゴ落ち後に最短で15秒で1回目のカゴ落ちメールを行えるため、購入意欲が高い内にカゴ落ち対策を行うことが可能です。
機能ページ:カゴ落ち(カート放棄リマインド)メール機能
『メール配信システム Cuenote FC』について
Cuenote FCは、独自開発したMTA(配信エンジン)とノウハウにより、1,000万通以上/時の一斉メール配信速度を実現し、月間のメール配信数76億通の実績を誇るメール配信システムです。
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メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数76億通・時間1000万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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