メール配信システムのメリットを深堀!MAツールやメーラーとの違いも解説
営利目的のメール配信するとき・大量のメールを一斉送信するときは、メール配信システムまたは、一斉送信を可能とするシステムの導入がほぼ必須です。
しかし、GmailやOutlookなどのメーラーや、MAツールといった他の方法でも配信することはできます。そこで、改めてメール配信システムのメリットを深堀して紹介します。
またメール配信システムについてもっと詳しく知りたい・選び方を知りたいという方は以下のリンクよりご確認ください。
メール配信システム比較10選!機能やサービス比較、目的別の選び方。おすすめポイントを解説!
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Cuenote FCはハイスピードな大量配信を得意としながら、効果測定や自動処理も可能で大手企業にも選ばれるメール配信システムです。メールマーケティング機能も豊富で、配信数上限はなく送り放題です!
メール配信システムの4つのメリットとは?
メール配信システムのメリットは多々ありますが、大きく分けると4つに分類されます。
- リスク軽減:一斉送信におけるリスクを大きく減らすことができる
- 作業効率:効果のあるメールの作成・配信が楽になる
- 効果:高速、確実性高くメールを配信することができる
- 施策の幅拡大:さまざまなメールマーケティング手法が行える
メールを送るという行為は、個人情報を取り扱い、一定の知識を要するため、時間がかかります。効果を上げるためには正しく相手に届くよう専門的な対策や、セグメント配信などさまざまな手法を駆使することも大切です。
メール配信システムでは、誤送信を抑える仕組みがあり、メール配信の流れを簡単に行え、確実に届くようさまざまな対応がされています。さらに、提供サービスやプランごとによって違いはあるものの、セグメント配信やABテスト、フォローメールなどさまざまな手法が行えるなどさまざまなメリットがあります。
1つずつ解説していきます。
リスク軽減につながるメール配信システムのメリット
メール配信は、個人情報を取り扱うため、誤送信抑制などセキュリティ対策が必要不可欠です。メール配信システムは、さまざまな対策が講じられています。
誤配信を抑制できる
メールの一斉送信で一番避けなければいけないことが、誤送信です。
例えば、BCCに記載しなければいけないアドレスリストをCCに入れてしまい、多くの人が他人のアドレスが見えてしまうケースは非常に多く発生しています。また、想定していた内容と異なるメール文面を送ってしまうことによる情報流出などもあります。
メール配信システムは、CC・BCCという設定自体がないため、BCC問題は発生しません。また多くのサービスは、ダブルチェックを必ず行うための「承認機能」があるなど、誤送信を抑制する仕組みがあります。
高いセキュリティ対策がされている
一斉送信ではアドレスを多数保有するため、不正アクセスなどセキュリティ対策を厳重にする必要があります。
メール配信システム提供企業の多くは、安心して利用できるようPマークやISMSなどの認証を取得するなど、さまざまなセキュリティ対策が講じられています。特に公官庁や金融機関・大手の導入実績が多い企業は、高いセキュリティ要件に満たしている可能性があります。
また弊社が提供しているメール配信システム「CuenoteFC」や一部のサービスではログイン時の2段階認証や、アクセスのIP制限を設けているなど、不正ログイン対策についても厳重に行っている場合もあります。
API連携でより安全に。
メール配信システムの多くは、API連携ができます。顧客管理システムと連携することで、メルマガ担当者による手動でのメールアドレスの登録が不要になるため、さらなるセキュリティ向上を目指すことが出来ます。
作業効率につながるメール配信システムのメリット
メールの一斉配信は、メールの作成・アドレスの準備、そして送信準備と工程が多々あります。また特定電子メール法に準拠するため、購読停止処理を設定も必要です。
しかし、メール配信システムは、より簡単に配信できるよう工夫されています。
専門知識不要でHTMLメールを作成できる
メール配信システムの一番のポイントともいえる機能が「HTMLエディター」です。HTMLメールは、Webサイトのように画像を入れたり、文字などに装飾を付けられるメールのことで、効果が良いとされています。HTMLエディターでは、本来必要とするHTMLの知識が無くてもマウス操作で簡単に見た目に優れたHTMLメールを作成することができます。
ただし、「使いやすさ」に関しては提供する企業によって変わります。メール配信システム導入をご検討のさいは、無料トライアルなどで実際に操作してみることをオススメします。
メール配信の準備が簡単になる
メール配信システムでは、メール作成・送るアドレスリストを選択、送信時間などの送信設定の3STEPで完了します。メール作成はHTMLエディターで簡単に行え、アドレスリストも簡単にアップロードできたり、すでにあるものを選択するだけなど非常に簡単に行えます。送信設定も、さまざまな設定ができますが感覚的に行うことができます。
メーラーなどで一斉送信する場合には、アドレスを間違えないように慎重に入力していくことや、そもそも細かい配信設定ができません。要件に合わせて手動で行うなど時間だけでなく精神的な負担もあるため、メール配信システムではさまざまな面で負担軽減につながります。
特定電子メール法への対応が簡単
営利目的のメールを送る場合には、特定電子メール法に準拠する必要があります。大まかに解説すると、事前に営利目的のメールを送る同意を得ること。メルマガなど営利目的のメール本文より配信解除ができるようにすること、などがあります。
メール配信システムでは、空メールでの購読解除や、リンクをクリックした先で簡単に登録解除ができる仕組みなどを提供しています。この対応が通常のメーラーで行うことは非常に大変であるため、一斉配信には事実上メール配信システムが必要と言えます。
特定電子メール法とは?メルマガ運用で注意すべきポイントを解説
効果改善につながるメール配信システムのメリット
メルマガなどのメールマーケティングでは効果を上げなければなりません。メール配信システムでは、効果改善につながるさまざまな機能・性能があります。
高速で一斉メールを送ることができる
メール配信システムとは、そもそもメールを高速で配信できる専用のシステムです。一般のメーラーでは、大量にメールを送ろうとすると、遅延が発生してしまいます。さらに、GmailやYahoo!などのメーラーで一斉送信する場合には、1日に送信できる上限があり、達してしまうと24時間送信ができなくなります。そのため、1万人に一斉送信しようとすると数日、場合によっては数週間かかる場合があります。
一方、メール配信システムでは送信数の上限はなく、1万通であれば数分~数十分程度で送信完了できます。
ただし、メール配信システムの処理性能やプランによって変わります。売切れ次第終了の商品案内など時間を左右する内容のメールを送る場合で遅延が発生してしまうと、メールを送信し終わる前に売切れが発生し、トラブルになる可能性があります。求める送信スピードを踏まえてサービスを選定すると良いでしょう。
高い到達率で送ることができる
メールは単純に高速で送信すると、スパム認定されてしまい相手に正しく届かなくなる可能性があります。メールアドレスが英数字の文字列という点を利用して、大量にランダムで生成したアドレスに対して送るスパムメールと勘違いされてしまうためです。
メール配信システムは、それぞれ独自のノウハウ・技術・経験により高い到達率で高速に送ることができます。しかし、提供サービスにより到達率には違いがあります。例えば国内のメール配信システムのほうが、国内のメーラーに対して細かく対応されている傾向があります。
Gmail送信者ガイドラインなどにも対応
2024年2月より、Gmail宛てに送る場合に守るべき要件をまとめた新しい「送信者ガイドライン」が適用されています。その中では、SPF・DKIM・DMARCに対応することや、List-unsbscribeなどの対応も必要です。
専門的な知識を要しますが、多くのメール配信システムは対応しており簡単に設定することができます。今後、さらなる要件の追加の可能性もありますが、基本的には対応されていくでしょう。
IPレピュテーション維持のための、リスト管理が行える
IPレピュテーションとは、送信メールサーバーのIPアドレスごとに評価する仕組みです。異常に到達率が悪い、多々迷惑メール報告されている送信メールサーバーがある場合は、評価が下がり、各携帯キャリア・プロバイダなどからブロックされ、正しく届けられなくなります。
IPレピュテーションを維持するためには、正しいメールを送ることはもちろんのこと、未達になったアドレスに対して送り続けないことも非常に大切です。1つ1つ手作業で管理していくことは大変ですが、メール配信システムでは自動で除外するクリーニング機能を備えていることが多いです。
ABテストや集計機能で改善ができる
メール配信システムは、メールの到達率・開封率・クリック率など送信結果の集計を簡単に確認できるような機能が備わっています。送信1件1件調べずとも、一目で効果が見えるため、メールマーケティングの改善に役立ちます。
またABテスト機能があるメール配信システムも多く、メールの件名を2パターン作成してどちらが良いかを検証することや、メール本文のデザインを2パターン作成して検証するなど、定量的・科学的なメールマーケティングを簡単に行うことができます。
さまざまな施策ができるメリット
メール配信システムは、一斉送信ができるだけではありません。ステップメール・シナリオメールなど、多種多様な手法が実現でき、キメ細かいマーケティングを実現できます。
セグメント配信ができる
メール配信システムでは、性別・年齢・趣味など登録されたアドレスリストにある属性に該当した人だけにメールを送る「セグメント配信・ターゲティング配信」を行うことができます。
例えば東京の店舗オープンのお知らせを、関係のない北海道や沖縄在住の方に送ってしまうと、購読解除や迷惑メール報告をされてしまう可能性があります。特にGmail送信者ガイドラインでは迷惑メール報告される率を0.3%以内に抑えなければいけないため、セグメント配信は非常に重要な手法です。
また本来メルマガでは送れない一部の人に該当する訴求も送りやすくなるため、よりキメ細かい訴求ができます。
ステップメール・シナリオメールなどができる
メールマーケティングの手法には、ステップメール・シナリオメールといったものがあります。ステップメールは資料請求や購入などを起点にして、当日・翌日・3日後などにあらかじめ決められたメールを自動で配信していく手法です。シナリオメールは、メールの開封の有無・クリックの有無など閲覧状況に応じて、事前に設定したメールを送ることができます。
メルマガやセグメント配信は、送信者側のスケジュールで送信するため、読者にとって適切なタイミングではない可能性があります。対してステップメールなどは、読者の行動に合わせて送るため「まさに今!」のメールを送ることができます。
1対1で個別に送られたような「私信感」を出すことで、開封率などメールの閲覧状況が大幅に改善されることも期待できます。
ただし、シナリオメールなどは一部のメール配信システム・プランのみで提供されています。メール配信システムをご検討時には、行いたい手法ができるかを確認しましょう。
Web行動に応じたメール・カゴ落ちメールなどができる場合も!
メール配信システムの中には、Webサイトの閲覧状況に応じてメールを送る機能や、ECサイトなどでカートに商品を置いたまま離脱してしまうカゴ落ちに対して、リマインドメールを送る「カゴ落ちメール」などを行えるサービスもあります。
例えば、ある商品を何度も見ていて、買わずに離脱してしまった人にクーポンのメールを送ることや、時間がなく購入を断念した人に購入のし忘れはないかリマインドメールを送ることで、売上に直結するメールマーケティングを行うことができます。
メール配信システムの料金相場
料金タイプ | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
配信数に応じた料金 | 10,000~50,000円 | 5,000通:4,000円前後 30,000通:15,000円前後 |
アドレス件数に応じた料金 | 10,000~50,000円 | 2,000件:5,000円程度 10,000件:20,000円程度 |
メール配信システムは、1通〇円といった従量型料金タイプと、〇アドレスまで〇円などのアドレスに応じて料金タイプがあります。
どちらの料金タイプでも、数千円単位からの料金テーブルになっており、非常に安価に行うことができます。
通常のメーラーとの違い
GmailやOutlookなどのメーラーと、メール配信システムとの大きな違いは、そもそもの目的です。メーラーは、双方向で送受信を行うコミュニケーション型のサービスであるため、一斉送信には適していません。一方、メール配信システムは、送信に特化しているため、送受信を伴うコミュニケーションツールとしての使用は向いていません。
MAツールとの違い
MAツールは、マーケティングオートメーションツールの略で、マーケティング全般を自動化するツールです。メール配信以外もできるため、幅広く活用できるものの、料金が高く、使用難易度が高い特徴があります。
メール配信システムは、メールにまつわるマーケティングはできますが、それ以外のマーケティングはできません。しかし、料金は安価で使用難易度も低い傾向にあります。
このようなツールを使いこなせる組織であり、費用対効果が合えばMAツールが向いているかもしれません。一方、使いこなすことが難しいことや、そもそもメールマーケティングのみの用途で十分という場合には、メール配信システムのほうが適切といえます。
メール配信システムなら「Cuenote FC」!
Cenote FCは、ここまで紹介したメール配信システムのメリットを全て行うことができます。またアドレス数に応じた料金テーブルのため、何通送っても料金が変わりません。
ぜひご検討ださい。