メールは終わっていない。メールが未だ健在である5つの理由
※この記事は、Econsultancyのサイトに掲載されているDavid Moth氏の『Email is not dead. Here are five reasons it's alive and well』を翻訳した内容です。
Copyright 2014, Econsultancy. Reprinted with permission.
マーケティングの業界において、メールとSEOは、"もう終わった"と何度も言われ続けており、被害妄想に陥るくらい不当に扱われています。
消費者の無関心、スパムフィルター、メールに代わるマーケティング手法の台頭、そして、Gmailの受信トレイのルール変更など、いろいろなことが、さらに面倒になってきているということは紛れもない事実ではあるものの、"メールマーケティングはもう終わりだ"と判断することは、まったくもってナンセンスです。
メールが嫌いな人に反撃するために、なぜ、メールは未だ顕在かということを示す5つの理由をご紹介します。このトピックについてのさらなる情報は、「Email Marketing Census 2014」、インターネット統計概要の「Email & eCRM section」をご覧ください。
メールは大きな売り上げを生み出す。
イーコンサルタンシーでは、"メールマーケティングの年間調査"において、さまざまな企業が行うマーケティング施策による成果を調べています。2014年の調査によると、メールマーケティングによる売り上げ総計の平均は、2013年度が18%であったのに対し、2014年度は23%と見込まれています。
さらに、回答した企業のほぼ四分の一(24%)は、30%以上の売り上げをメールマーケティングから見込んでいると回答しました。
メールマーケティング経由の売り上げを、だいたいどのくらい見込んでいますか?
投資利益率(ROI: return on investment)においても最高の評価。
イーコンサルタンシーとアデストラの調査では、各マーケティング施策のROIにおいても各企業に質問を投げかけています。
メールマーケティングは、ROIという観点からも最高の評価となり、三分の二以上の企業(68%)が、「良い(Good)」もしくは「とても良い(Excellent)」と評価しました。
メールマーケティングに対する「良い/とても良い」という評価は、2013年より3%増えましたが、その一方、2013年度に、デジタルマーケティングの中では最も人気があったSEO(自然検索)に対する評価は、前年度より8%下落してしまいました。
投資利益率という観点で各マーケティング施策をどのように評価しますか?
※とても良い(Excellent)良い(Good)普通(Average)良くない(Poor)
メールマーケティングは概して好調。メールの配信先も増加中。
2014年2月に公開されたアセンド2の調査によると、87%の企業が、自分たちのメールマーケティングに対し、「とても良かった(Very)」「まあまあ良かった(somewhat)」と回答しています。そして、13%の企業は、「うまくいかなかった(not successful)」と回答しています。
さらに、世界中(主に米国とヨーロッパ)に向けてメールを利用した施策を行っている企業は、三分の二以上(68%)という結果になり、昨年の実績として、メールを送るための配信先アドレスが増加したと回答しています。配信先アドレスの増減に関しては、増減がなかった企業は25%、そして、7%の企業は、配信先が減ってしまったと回答しています。
重要な目標を達成するために、いま現在行っているメールマーケティングをどのように評価しますか?
マーケッターは、新しい戦略やチャネルを統合している
アセンド2の調査によると、メールマーケティングは終わるどころか、新たなマーケティング施策やテクノロジーと統合し進化し続けているようです。
メールマーケティングのためにどのような戦略を用いているかという質問に対し、80%が、"受信者にとって関連性のあるコンテンツをつくること"と回答しており、パーソナライズ化(72%)、セグメント(61%)、その他の施策(55%)と続きます。ソーシャル経由でユーザーと関係性を築いていくという回答も42%ありました。
マーケティングという狙いのために、どのようなメールの戦略を実施していますか?
消費者は今もなお毎日メールをチェックしている。
このように評価の高いコミュニケーションツールであるにも関わらず、なぜ、メールは終わったなどと言えるでしょうか。2013年2月、リターンパス社は、デスクトップおよびモバイルの受信先において、どのくらい頻繁にメールをチェックしているかの調査を行いました。
米国においては、79%の消費者がデスクトップで毎日メールをチェックし、モバイルで毎日メールをチェックしているという回答は73%でした。英国においては、デスクトップが71%、モバイルは62%という結果になり、デスクトップの方が優勢であることは、その他、どの国においても同じようなものでした。ドイツでは、デスクトップ対モバイルは76%対60%、フランスでは、80%対62%、ブラジルでは、72%対57%、そして、オーストラリアでは、77%対57%という結果でした。
数字を見る限り、メールは未だ健在であり、今後は、モバイルに向けてメールを最適化する必要があるということが明確なようです。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
※クラウド型サービス(ASP・SaaS)の実績値