メルマガ女子急増中?!

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メルマガ女子急増中?!


「メルマガは、女性と相性が良いかも・・」 という海外の記事を、ここ数年、目にします。

例えば、米国の有名女優、グイネス・パルトロウの「Goop(グープ)」。2008年、グイネスは、日々の何気ないことを綴ったウィークリーのメルマガを友人向けに始めました。この個人的な通信は、その後、グイネスがオーガニックフードや、自然素材のコスメ、化粧品の販売を始めるにつれ大きな広がりを見せています。
一方、政治の世界では、民主党の女性候補者を議会に送り込むための活動を行う「Emily's List(エミリーズ・リスト)」 のようなメルマガもあります。「Emily's List」は、1985年、民主党の女性候補を支援するために、支持者に手紙を送ろうと集まった25人の女性により設立されました。いま現在は、手紙ではなく、Eメールを使って精力的に支援を呼び掛けています。
メルマガというと、"ひと昔前の手段" という印象を持つかたも多いと思いますが、米国の事情を見る限り、そうでもなさそうです。メルマガ女子を牽引している代表的な二つのメルマガをご紹介します。



The Skimm(スキム)

ターゲットは20代~30代の女性。「The Skimm」は、いま知っておくべき世の中の動きを分かりやすく解説するニュース系メルマガです。
エメラルドグリーンをアクセントにしたシンプルで洗練されたデザインのHTMLメールを、デイリーで購読者に届けています。「ざっと読む」「流し読みをする」という意味の「Skim」という単語をそのままメルマガの名称に用いて、文字通り、いま知っておくべき重要なニュースを、短い文章で分かりやすく紹介しています。

運営者も若い女性です。「Skimm」は、二人の女性によって2012年に始まりました。宣伝の方法も、若い女性が好みそうなコミュニティ感覚を意識しており、「アンバサダー(大使)」 をもじった 「スキンバサダー(Skimm'bassador)」と呼ばれる口コミ担当を置く制度を設けています。

フェイスブックやツイッター、インスタグラムなど、いま、オンラインの世界では、オーディエンスにリーチする方法がたくさんあります。2016年のSNS利用状況調査によると、男女の利用率の差がはっきりと表れているのがインスタグラムで、20~30代の女性による利用が82%を占めています。この世代は、まさにSkimmの購読者層と同じです。
インスタグラムのような媒体を好む若い女性が、手っ取り早く世間の動きを知りたいと考えたとき、大量の情報を掲載した大手のニュースサイトにアクセスするのは少し億劫に感じるかもしれません。すっきりしたお洒落なインターフェイスで、簡潔にニュースを紹介してくれる「Skimm」は、まさにうってつけの媒体ではないでしょうか。


Lenny Letter(レニー・レター)

二人のガールズ・スターを生み出したメルマガです。「Lenny Letter」は、フェミニスト活動家の二人の女性 ― 女優や脚本家としてマルチに活躍するレナ・ダナムと、TVプロデューサーのジェニー・コナーが、2015年に配信を始めた不定期のメルマガです。
いわゆるファッションやグルメ情報だけではない社会性のあるコンテンツを提供しており、政治に対して強い使命感を持っているレナ・ダナムは、ヒラリー・クリントンのインタビューなども行っています。

Skimm(スキム)がシンプルですっきりしたインターフェイスのデイリーメルマガであるのに対し、「Lenny Letter」は、かなり個性的な迫力あるメルマガです。テーマに合わせたダイナミックなタッチのイラストがトップに配置されていて、その画像の後に、そのテーマに対する独自の見解を掲載しています。 たいへん読み応えのある長いメルマガですが、購読者は50万を超え、このうち97%が女性。開封率の平均は約70%という驚異的な数字をはじき出しています。

「Lenny Letter」は、有名女性誌のウェブ版であるコスモポリタン・オンラインエル・オンラインマリー・クレールなどを傘下に置くハースト・デジタル・ジャパン社にも共有されています。"骨太で硬派な内容ながら、ファッショナブルなメディアのお墨付き"という異色のメルマガです。


以前、「メルマガへの回帰が始まっている?」でも、女性のメルマガ回帰現象についてご紹介しましたが、どのようにターゲットにリーチするかという問題を考えたとき、メルマガという閉ざされた媒体は、SNSとは異なり、「自分の受信ボックスだけに届く」 という安心感を女性に与えます。
「Skimm」では、率先して口コミを行う「スキンバサダー(Skimm'bassador)」の制度が一役買っていることからも分かるように、そもそも、若い女性そのものが、ある意味、特権的な階級です。閉ざされた媒体ゆえ、彼女たちのコミュニティ意識を育成するために、メルマガがしっくり馴染んだと考えることもできます。
メルマガと今どきの若い女性たち。少し意外な感じもしますが、とても相性が良いのかもしれませんね。

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