メルマガの「表示崩れ」対策、実は意外と難しい?メルマガ検証環境の現実と対策
メルマガ配信を行う上で、必ず避けたいものの1つに「表示崩れ」があります。
HTMLはもちろん、テキストメールマガジンでも起こりうる問題です。せっかく自社の情報をユーザに届けられるメルマガですが、表示崩れを起こしてしまえば、その内容は伝わらず、それどころかブランドイメージを損ねることにもなりかねません。
今回は、そんな表示崩れを防ぐためのメルマガの検証環境についてご紹介したいと思います。
検証環境はさらに複雑に...
メルマガの検証とは、制作したメルマガが閲覧を想定する端末やOSで正常に表示されるかを確認する作業のこと。そして、検証を行うために用意された端末などのことを検証環境と呼んでいます。こうした検証環境は、インターネットの進化とともに徐々に複雑になってきています。
検証環境には大きく分けて、「端末」と「OS」の2種類があります。
端末とはPCまたはモバイル端末に分かれ、モバイル端末はタブレットなのかスマホなのか、機種はなんなのかによって、細かく分かれます。
また、OSとはPCであればWindowsやMac OS、モバイル端末ならばAndroidとiOSに分かれており、それぞれのバージョンによって細分化されます。さらに、ここにGmailやYahoo!メールといった「メーラー」というチェック項目が加わります。
このように、端末やOSの進化に伴って、現在の検証環境は膨大で複雑な状況になってきているのです。
(図1)PCにおけるOS別シェア
こちらはマイナビニュースで公開されていた2018年9月時点でのPC・スマートフォンそれぞれにおけるOSシェア率です。最新のOSはもちろんですが、古いバージョンも依然として一定のシェアがあり、無視できない割合と言えます。
全てのユーザに正確に情報を届けるためには、全てのバージョンとは言えませんが、幅広い検証環境が求められているのです。
どうやって幅広い検証環境をカバーする?
とはいえ、検証環境を整えるといっても、様々な問題があります。
まず、OSのバージョン違いで実機を集めることが必要となります。特にスマホは機種も多く、また、機種はあってもOSが最新版になっていたりするなど、なかなか揃えることは一筋縄ではいきません。また、環境が整ったとしても、ひとつひとつの端末をチェックするためには膨大な時間と人員が必要になってきます。コストや時間も掛かりますので、メルマガ制作と平行して行うことは、よほど規模の大きい企業でなければ難しいでしょう。
こうした問題を解消するために、近年ではエミュレーターという、オンライン上で様々な環境を再現するツールなども出てきています。Google chromeなどのアドオン機能としても公開されているので、こうしたツールを使うことも一つの手段です。
しかし、あくまで仮想であり、完璧に再現することは難しいため、不測の事態があり得ることも念頭に置いておいたほうがよいでしょう。
もう一つの方法としては、信頼できる外部の検証サービスを利用すること。
近年の検証環境の複雑化に伴い、独自で検証環境を構築し、検証サービスを請け負う企業も存在しています。こうした外注化のメリットとしては、検証環境を自社で揃える必要がないこと、検証に掛かる人件費を抑えることができるといったものがあります。
おわりに
検証は、企業が伝えたい情報をユーザに届けるために、必要不可欠な重要な工程です。自社の状況に応じて、最適な手段で検証環境を整えるようにしましょう。
本記事の寄稿を頂いた株式会社ライトアップでは「HTMLメール表示確認サービス」の提供を行っております。
各企業に沿った検証環境を用意し、全て実機でテストが行えるほか、検証結果のレポート作成も実施いたします。また、実際の表示崩れ箇所・原因に対する修正対応までサポート(オプション)。万全の検証環境でスピーディーな修正が可能です。
表記崩れ対策には、思った以上の時間と手間がかかります。メールマーケティングプロセスの効率化・高速化といった効果も期待できますので、メルマガ検証について課題をお持ちの方は、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
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