メールマガジンテンプレートの作成方法と活用メリットの紹介
公開日:2017/04/27
更新日:2022/07/22
定期的にメールマガジンを配信して、顧客とのコミュニケーション向上を図っている企業が増えてきました。
メールマガジンのマーケティング効果を高めるには読者に「読まれる」メールマガジンを配信しなければなりません。
定期的にメールマガジンを作成し配信する場合は、テンプレートを活用することでメールマーケティングの効果が高まります。
テンプレートを利用することによって、開封率やクリック率、コンバージョン率など、数字の検証が不可欠なメールマーケティングで、大変効果的な手段となります。
今回は、メールマガジンのテンプレートを利用するメリットと利用方法を解説していき、すぐに使える無料のテンプレートもご紹介します。
目次
メルマガテンプレートで効果測定
メルマガテンプレートで明確化
メルマガテンプレートで効率化
メルマガテンプレートを作成するポイント
メルマガテンプレートを作成する注意点
すぐに使える無料メルマガテンプレート
まとめ
メルマガテンプレートで効果測定
メルマガテンプレートを利用することで得られる最大のメリットは、効果測定ができてマーケティング効果を高められることです。
そもそもメルマガテンプレートというものは、ヘッダーや見出し、画像の位置等のおおまかなレイアウトがあらかじめ定められているメールの型のことを指します。
テンプレートを基にこの見出しには〇〇と入れてみよう、ここの画像には△△の画像をあてこんでみよう等、ある程度のデザインやテキストの位置やコンテンツ内容が容易に想像できるようになります。
例えば、毎回コンテンツ構成の異なるデザインでメルマガ配信を行っていたと仮定しましょう。
メルマガコンテンツの構成が毎回異なると、配信したメルマガのどこが良かったのか、悪かったのかが見えにくくなります。せっかくコンテンツを作りこんでも効果測定が出来なければ意味がありません。
メールマーケティングにおける効果測定というのは、メルマガの開封率やクリック率が大事な指標となりますよね。
メルマガ運用者の皆さんであれば常々気にされているのでご存知かと思います。
しかし、配信したメルマガの「デザインが良かったのか?」あるいは「キャッチコピーの書き方が良かったのか?」などの、効果測定をしている運用者は少ないと思います。
読者の反応を比較することもメールマーケティングでは大事なポイントになります。
せっかくメルマガ登録をして頂いているので、離反されないよう読者の気持ちに沿って改善を図っていきましょう。
メルマガをテンプレートとして用意し利用をすれば、同じ型でのメルマガ配信なので数字の良し悪しの比較が分かりやすくなり、コンテンツ改善につなげることができます。
メルマガテンプレートを利用すると当然ながらレイアウトが統一されているので、いつも決まった構成でメルマガを届けることができます。読者にとっても欲しい情報がどこにあるのかをすぐに見つけることができます。
読者にとって欲しい情報がすぐに見つかることは、ストレスがなく高い満足度が得られるでしょう。
読者の満足度が高ければ比例して企業やブランドイメージに対してもプラスへと働きます。
企業としても、既に自社のファンであるお客様を更にロイヤリティ化しようと日々、奮闘もされているかと思います。
メルマガ登録して頂いてる顧客はロイヤリティ化しやすい傾向もあるので、是非メルマガテンプレートを活用して効果測定を確実に行っていきましょう。
メルマガテンプレートで明確化
メルマガのコンテンツ内容は、書きたいことを書こうと思ったらいくらでも書けてしまうものです。
自社の良いところやおすすめしたいポイントはたくさん伝えて売上に繋げたいですよね。
しかし、1度のメルマガ配信であまりにもボリュームが多すぎると、1番に伝えたいことがわからなくなり、目的がぼやけてしまいます。
読者も長文のメルマガが届いては、読む気がなくなって読んではくれません。
ただ長いだけのメルマガは疲れてしまい、読みにくいので読者が途中で離脱してしまいます。
メルマガ配信の目的として、企業のサービスや情報発信はもちろんですがWEBサイトに遷移させ読者に行動を起こしてもらうことが重要となります。
配信するメルマガコンテンツは、内容の詳細を伝えつつも適度なボリュームで調整を心がけましょう。
伝えたい情報を小出しにして、詳細を自社サイトにクリック誘導させることがポイントです。
興味があれば自社サイト内でもしっかり閲覧してもらえ、サイト内を回遊してくれる可能性も高くなるのでセッション数の寄与はもちろん、自社のプロモーションが向上していきます。
このように目的の明確化を手助けする方法がメルマガテンプレートとなるのです。
テンプレートは必然的に決められたスペースのなかでライティングをすることになるので、大事なポイントをまとめる訓練にもなります。
また決められたスペースで1番伝えたいことを最大限に書くというクリエイティブで、最適なボリュームが見えてくれば、複数のテンプレートに応用することも可能です。
目的に合わせてメルマガテンプレートを用意することも効果的です。
メルマガテンプレートで効率化
いざメルマガ配信をしようと思っても、決まったテンプレートがない場合、そもそものコンテンツ構成を考えるところから始めなくてはいけません。
メルマガを作成するにあたっての基本フローとしては、コンテンツの構成やレイアウトデザインの決定の前にメルマガの内容を決める企画があって、今回の配信対象や配信目的を定義するところから始まります。
毎回、目的を定義する企画をして、更にコンテンツ構成を一から考えるととても非効率ですし運用者の負担が大きくPDCAをうまく回せなくなります。
マーケティング活動において、PDCAを早くトライ&エラーを繰り返して改善し続けることが重要です。
しかし、ブラッシュアップしたメルマガテンプレートがあれば、コンテンツ構成を考える工数が減り、その分メルマガの目的を定義する企画に集中ができます。
あとは、テンプレートにあてこむ作業でスピーディーにメールマーケティングの運用を進めることが可能になります。
企画に時間を費やせることはもちろん、併せてメルマガの執筆にも時間を多く割けることで、コンテンツの充実度や完成度もあがります。
メルマガ本来の「コンテンツを届ける」というコンテンツマーケティングが実践できることになるでしょう。
またメルマガ配信はタイムリーな情報を届ける機会も多いコンテンツとなります。
例えば「時事ネタに合わせて今すぐメール配信したい」「早急にセールイベントのお知らせをしたい」など、読者にとって少しでも役立つ情報をスピーディーに届けられるよう心がけていくのが重要です。
テンプレートを利用してスマートなメールマーケティングを行いたいものです。
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メルマガテンプレートを作成するポイント
これまでメルマガを活用することで得られるメリットについてお伝えしてきました。
そのメルマガのテンプレートを作成するにあたって、どのような要素が必要なのか、構成をどのように作成すれば良いのかをご紹介します。
メルマガコンテンツをテンプレート化するには、最低限以下の4つの構成要素が必要となってきます。
・ヘッダー
読者がメルマガを開いたときに1番最初に目にする情報です。ファーストビューは、読者が読んでみてもいいかな?と思うような1番大事な要素で、読書の印象に残るようなデザインをする必要があります。
自社のロゴやブランドの画像を挿入しどこからのメルマガなのかを一目でわかるように示していくことも重要です。
適度に装飾をし、シンプルに見やすくまとめると良いでしょう。
イメージがしやすいように、当社のロゴを画像に入れてみました。
必ずしもセンターに配置する必要はありません。自社のロゴのバランスも鑑みて配置してみましょう。
・挨拶文
コンテンツの導入部分になる箇所です。この先に控えている本文(コンテンツ)に興味をもってもらえるような読者の心をつかむ文章が必要です。
魅力的な文章を短くまとめられるように工夫しましょう。
時事的なネタを交えても良いですし、配信対象となる読者が興味を持ちそうなキーワードを織り交ぜるのも良いでしょう。
ただし、この挨拶文が長くなりすぎてしまうと、離脱の原因にもなりますので注意してくだい。
・見出し(タイトル)
見出し(タイトル)だけで、本文(コンテンツ)の内容が端的に理解できるキャッチコピーを設定できるのが理想形です。見た目のインパクトや文章が長くなりすぎないように意識して作ってみましょう。
タイトルは長すぎても、短すぎても読者には伝わりません。
参考までに、皆さんも見たことがあるであろうYahoo!ニュースのタイトルは14.5文字までにまとめるというルールがあります。
見出し(タイトル)は、正確に理解されるよう発信することが重要である。と公表しています。
読者の興味をひかせるために、過剰に煽ったりするような見出しを設定することは控えた方が良いでしょう。
正確で品質を損なわないバランスで色々試行錯誤して見出し(タイトル)を作成してみましょう。
・本文(コンテンツ)
さて、ここでコンテンツの本題に入っていきます。ここが1番伝えたい重要な情報となりますね。伝えたい情報内容が複数ある場合は優先順位をつけて重要なものを先に伝えるようにすると良いです。
文章は読みやすくすることを心がけるのはもちろんですが、視覚的なものだったりします。
視覚的というのは、カタカナや漢字、数字、ひらがな等の使い方はバランスをみて使い分けることです。
例えば、カタカナが連続で続いていたり、漢字が羅列されていたら読みづらいですよね。
また、メルマガ運用者自身は当たり前と認識している用語でも、実はあまり認知されていない用語である可能性もあります。
広く多くの人が理解できるような言葉に言い換えたりして伝わるように文章は作成していきましょう。
文章を作る上で大事なポイントは達意の文章で、段落や句読点の位置も考え見やすくまとめることです。
最初は、文章を作ることに時間がかかってしまいますが繰り返し行ううちに習得できるようになるのでたくさん文章を書いてみて練習をすると良いです。
・フッター
最後にフッターは、このメルマガがどこから配信されたものなのか、配信元情報をしっかりと明記することが必要です。メルマガ発行者・連絡先・配信停止方法は最低限明記する必要があります。
特に配信停止に関するURLリンクや情報(オプトアウト)は法律でも定められているので必ず明記しましょう。
メルマガコンテンツ構成について一通りご紹介しましたが、メルマガコンテンツの本文以外に見落とされがちなのが「件名」の設定です。
ヘッダーはメルマガを "開いたとき"のファーストビューですが、
メルマガの件名は読者の "受信ボックスに入った"ときのファーストビューとなります。
メルマガコンテンツの内容の見出し(タイトル)設定と同様ですが、端的でかつ理解ができるようなタイトルを設定しなければなりません。
読者は、日々たくさんの企業や団体からメルマガを受信しています。
その受信ボックスの中で埋もれてしまわないように、興味をひくようなタイトルを作成していきましょう。
スマホが普及して表示される画面がPCより幅が狭いので、文字が途中で切れてしまうこともあります。
それを念頭に22文字以下でまとめられるよう工夫すると開封率もあがっていくでしょう。
開封率をあげるテクニックとして、〇〇時間限定!等の緊急性がありそうなタイトルであったり、疑問系の文言にすると開封率が向上したりします。
効果測定で開封率がなかなかあがらない場合は、件名を変えて繰り返し検証してみると開封されやすい傾向が見えてきます。
メルマガテンプレートを作成する注意点
メルマガテンプレートを作成する注意点がいくつかありますので主要なポイントをご紹介します。・送信元情報、オプトアウトの明記
先述した通り送信元情報や配信停止の設定が記載されていることが必須項目です。これはテキストメール形式、HTMLメール形式に関わらずどちらにも適用がされます。
詳しくは、総務省から発行されている法律のポイントをご確認ください。
メルマガを配信する運用者としては知っておきたい法律内容がわかりやすく解説されているので内容をチェックしてみてください。
出典:総務省 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント
すぐに使える無料メルマガテンプレート
2021年現在のメルマガトレンドとしては、HTMLメール形式が主流となっています。
当社の国内EC売上トップ50位を対象にしたメルマガ調査によると、
HTMLメール形式でメルマガ配信を行っている企業が、92.7%にもおよぶ結果もでています。
そのHTMLメールの作成には、コーディング知識が必要となります。
しかし、いきなりコーディングの知識をつけてメルマガを作成することは難しいと思うので、まずは無料のテンプレートを活用してみるのが良いと思います。
BtoB、BtoC向けでサンプルをご用意したのでダウンロードしてメルマガ運用に活用してみてください。
レスポンシブ仕様なので、メーラーの横幅に合わせて自動的に可変するデザインとなっております。
更に企業独自のデザインで配信されたい方は、コーディング知識が不要でも作成できるHTMLエディターという機能を使って作成することも可能です。
HTMLエディターというものは、直感操作でドラッグ&ドロップのみでHTMLメールをデザインできる便利な機能となります。
メール配信システム等のツールを導入すると使える機能なので、メール配信システムを提供しているベンダーを確認してみるのが良いです。
まとめ
以上で、メルマガテンプレートを活用するメリットや利用方法のご紹介でした。
まずは、複数のテンプレートを用意してみて同じキャッチコピーや画像で、ABテストを行うことをオススメします。
これを何度か繰り返すことで読者に見られやすいメルマガ構成が見えてきます。
ABテストを行ううちに事例やデータが蓄積されていくので、効果検証を繰り返して自社にあったメルマガテンプレートを作成してみてください。
今回はメルマガテンプレートを活用するメリットについてご紹介しましたが、そもそもメルマガを始めるために必要なことや便利なシステムの紹介記事もあります。
下記にリンクを貼っておきますのでメルマガ運用にお役立てください。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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