オンプレミス型メール配信システムとは？クラウド版との違いは？

近年、さまざまなサービスのクラウド化により「オンプレミス型」のサービスは減少傾向にあります。メール配信システムも同じく、オンプレミス型のサービスは減少傾向です。

しかし、オンプレミス型のメール配信システムにもメリットが多くあり、オンプレミス型に適しているケースも少なからずあるでしょう。

今回は、オンプレミス型のメール配信システムについて紹介していきます。また当社が提供しているメール配信システム「Cuenote FC」は、オンプレミス版も提供しています。

オンプレミスのメール配信システムとは？

オンプレミス型のメール配信システムとは、自社のサーバー・システムにソフトを取り込むタイプのメール配信システムのサービスです。特徴として、自社管理のネットワーク内でシステムを運用できるため、セキュリティレベルが高くなります。一方、障害時やバージョンアップを必要とする際には、社内で対応する必要があり、手間がかかります。

昨今ではクラウド化が主流となり、パッケージ版の提供を終了する企業も増えてきています。

クラウド型のメール配信システムとは

クラウド型のメール配信システムは、システム自体が運営企業のサーバーにあり、ログインをして利用するタイプのものです。パソコンなどの端末とインターネット環境があれば、どこからでも利用ができます。

システムの保守管理は運営企業が行うため、手間や保守・運用コストがかからない一方、アカウント情報が流出してしまうと、誰でもアクセスできる状況になる危険性や、運営企業の保守・運用がズサンであれば情報が漏れてしまう可能性もあります。

オンプレミス型とクラウド型の違いは？

	オンプレミス	クラウド
メリット	・既存システムとの連携がしやすい ・柔軟にカスタマイズできる ・社内ネットワークにあるためセキュリティ面で安心	・すぐに利用できる ・導入時のコストを抑えられる ・障害時の対応を任せられる
デメリット	・初期費用が高い ・障害時には自分たちで対応しなくてはいけない ・構築に時間がかかる	・カスタマイズができない ・セキュリティに不安を感じる

オンプレミス型とクラウド型の大きな違いは、「メール配信システム」そのものが何処にあるかの違いです。オンプレミス型は基本的に自社システム・ネットワーク内に設置します。クラウドの場合、運営元企業のシステム・ネットワークにあります。

そのため、オンプレミス型のほうが自社管轄でセキュリティレベルを担保できる一方、保守・運用がかかります。クラウド型では、セキュリティは基本的に運営元企業にゆだねられる一方、保守・運用の手間が省けます。

違いのポイント１：既存システム(社内システム)との連携のしやすさ

オンプレミス型のほうが、社内システムに組み込むため他システムとの連携がしやすいメリットがあります。クラウド型の場合、API連携などがありますが提供しているAPIの形式などにより連携のし辛さがあります。

違いのポイント２：コストの違い

オンプレミス型は、初期の導入コストが高くかかります。何とか導入した後にあまり使えなかった・・・となる場合には損失が発生してしまいます。しかし、長く継続して使えれば安価に抑えることにもつながります。

クラウド型の場合、契約形態によりますが翌月解約できるケースが一般的です。一方、長く利用していると料金が高くなる可能性があります。

なぜ、オンプレミス型のサービスは終了している？

メール配信システムに限らず多くのサービスでオンプレミス型は終了しています。その理由は主に下記３つに考えられます。

１．人手不足などで、保守・運用の管理工数を削減する動きが強いから

ツールの保守・運用の作業自体は、売上に貢献しません。さらにさまざまなツールが増えている現代において、すべてをオンプレミスにすると保守・運用対応に多くの専門知識を有した人材が必要になるため、クラウド型の需要が増えています。

２．ソフトに対するセキュリティ向上・利便性をしたいから

オンプレミス型の場合、バージョンアップをする場合にも導入した企業側の対応が求められます。そのため、ソフトに対する脆弱性対策や、機能追加による利便性向上を求める場合にはクラウド型が適しています。

３．働き方の変化に伴い、利便性向上が重要になってきたから

新型コロナウイルス感染症を経て、在宅ワークが普及しました。クラウド型は、世界中どこからでもサービスにログインできれば利用できます。またスマートフォンなど端末が増えたことにより、それぞれを連携しやすくするためにはクラウド型が適しています。 ただし、オンプレミス型でもリモートデスクトップなどを経由して活用することはできます。

オンプレミス型の回帰の動きもある！？

一部においてはオンプレミス型への回帰もあります。大きな理由はクラウド型への需要が増えているためですが、需要が増えている理由は２つ考えられます。

クラウドでの情報漏洩が起きているため

クラウド型では、アカウント情報が漏れたケースだけでなく、クラウド型での不手際などにより情報流出してしまうケースがあります。

高いセキュリティレベルを要するサービスの場合、「自社ですべて管理している」ほうがクライアントなどへの理解を得られやすい効果も考えられます。

また情報保護の観点だけでなく、システムの稼働状況においてもオンプレミス型のほうが自社責任でコントロールできるというメリットがあります。

コスト削減が進まない可能性も

クラウド型の場合、多くのサービスで、月額費用が掛かります。利用する頻度・量・期間が長い場合には、結果的にオンプレミスのほうがコスト削減につながる場合もあります。

高いセキュリティをお求めならCuenoteFCで

メール配信システム「CuenoteFC」は、クラウド・オンプレミス型ともに提供しています。金融機関・公官庁の導入実績も多数あり、高いセキュリティレベルを用意しています。「オンプレミス型のメール配信システムを探している」「クラウド型を利用したいけれどセキュリティレベルに心配がある」という方はぜひお問合せください。

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