メール開封率の統計情報

公開日:2016/01/08  更新日:2022/07/22
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メールマーケティングに取り組んでいると、いつもメールの開封率が気になります。

開封率は、送る内容や宛先によって左右されるので、単純には比較できないと理解していても、いったいメールがどのくらい開封されているのか、とても気になりますよね。 昨年(2015年)の統計情報をいくつかご紹介させてください。

メール開封率の統計情報

業界別 メール開封率の比較


メール配信を利用している業種は、小売業だけではありません。 ConstantContact (http://support2.constantcontact.com/articles/FAQ/2499) が、自社のサービスを利用するユーザーの開封率(2015年9月時点)を業種別に紹介しています。

開封率が低い業種 トップ5

  ●協会・審議会・市民団体など 9.42%
  ●保険  9.64%
  ●マーケティング・広告・広報 10.35%
  ●フィットネス関連サービス(パーソナルトレーナーなど) 11.06%
  ●個人サービス(ドライクリーニング・写真・家事サービスなど) 12.35%

開封率が高い業種 トップ5

  ●宗教関連 30.88%
  ●教育関連(小学校~高校) 27.18%
  ●育児関連 26.64%
  ●公共関連 25.65%
  ●健康・福祉サービス(病院・介護など) 24.64%

教育や育児、健康や福祉など、生活を維持していくうえで必須の情報を提供する業種の開封率が高いようです。この調査結果によると、いわゆる小売り(店舗およびオンライン)の開封率は14.96%で、他の業種と比較すると、そんなに高い数字ではありません。


NPO(非営利団体)のメール開封率


NPOの情報を提供するThe Non Profit Timesによると、NPOから配信されたメールの開封率は、2014年と比較すると下がっているようです。 685のNPO組織によるメールの利用状況を見る限り、配信されるメールの通数自体は増えている傾向が見られます。

  ●病院関係のNPO組織では、2014年に比べると、メールの利用が14.74%増加。
  ●食料援助を行う米国のフードバンク(Food Bank)から送るメールも、11.99%増加。
  ●寄付に関するメールの配信数は大きく上昇し、前年度に比べ17.62%増加。
  ●支援活動に関するメールの配信数も、17.24%増加。

ところが、配信するメールの総数自体は増えたものの、開封率は減少しています。
  ●寄付を募るメールの開封率は、2.25%減少し、15.34%
  ●支援活動のメールについては、前年度と同じ16.58%の開封率。

そして、コンバージョン率は、わずか4%で、前年度から比べると 11.11%も減少しています。


英国 モバイル限定のメール開封率

次に、モバイルに限定したメール開封率の統計情報をご紹介します。デバイスをモバイルに限定すると、開封率はぐっと上がります。
出展:UK mobile email open rates at highest ever but conversions in decline

モバイル向けマーケティング企業の調査によると、モバイルの開封率はかつてない高い数字を記録しました。しかし、残念ながら、コンバージョン率がついてこないようです。

開封率については、2015年の第3四半期において、73%という驚異的な数字が公表されています。2015年の第1四半期において、開封率は71%に達し、第2四半期では69%に下がったものの、第4四半期には過去最高となる73%を記録しました。

モバイルの開封率をけん引しているのは、もちろんスマートフォン。閲覧時間に関しては、アンドロイドが優勢です。アップルのユーザーより、15秒長くメールを見ている傾向が見られます。

一方、デバイス別にみると、iPhoneが優勢です。iPhoneにおける開封率は、開封率全体の37%を占め、デスクトップPC(27%)、iPad(25%)と続きます。閲覧時間が長いとは言うものの、アンドロイドのユーザーが占める割合は9%しかなく、アンドロイドのタブレットに至っては、わずか1%のみです。

しかし、この調査によると、コンバージョンについては開封率の絶好調とは比例していないようです。スマートフォンもタブレットも、コンバージョン率がついてこないというのが2015年の現状です。

スマホ向けメルマガ利用シーンはさらに広がる?インターネット利用者数は、中国、米国に次いで世界第3位に」にてご紹介したように、モバイルに最適化させる取り組みは、最優先課題と考えてよいかもしれません。 日本においても、インターネットの利用全般に渡りスマートフォンの利用が伸び続けており、Eコマースにおいても、スマートフォン経由の取引額が増加傾向にあります。

どの業種においても、モバイルで開封されるものの、その先には進まない(コンバージョンには至らない)という状況をどのように改善できるかが今後の課題になりそうですね。


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