メルマガのクリック率の平均は?平均値を高めるポイントを紹介。
配信しているメルマガのクリック率の数値はどのくらいですか?
顧客など登録してもらった人に対して送るメールマガジン(メルマガ)は、費用対効果の高いと言われる定番のマーケティング手法です。ユーザーに向けて新商品の紹介やおすすめ情報、イベント告知等、広告目的以外でもさまざまな用途で活用もできます。
一方で、クリック率や開封率が上がらない...と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
コンテンツ内容をユーザーにとって有益であるものに工夫することは大前提のもと、メルマガのクリック率の平均値やクリック率を向上させる方法について実際の事例も交えて解説していきます。
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メルマガのクリック率とは
URLがクリックされた数÷総配信数×100=クリック率
メルマガのクリック率とは、メールの総配信数に対し、メルマガ本文に記載されたURLリンクをクリックされた割合のことです。メール配信システムが提供している効果測定の機能を使って計測することができます。
例えば総配信数が20,000通、クリックされた数が410の場合、「410÷20,000×200」で2.05%です。クリック率と似た指標に「反応率」があります。反応率は開封した人がどれぐらいの割合でクリックしたかを表すもので、母数が異なっています。
メルマガのクリック率は、メルマガの効果を表す大事な指標であり、1%でも高くしていくことが求められます。
メルマガの開封・クリック率の目安はどれぐらい?
米国のコンスタントコンタクト社が、自社のシステムから配信されるメールを分析した結果を公開しています。2024年4月時点の2億通を超えるメールを業界別のクリック率と開封率に分けてご紹介します。
コンスタントコンタクト社の調査による全体平均の開封率は37.72%でクリック率は2.00%でした。
開封は3人に1人以上と比較的多いのに対し、クリック率は100人に2人程度とクリック率は開封率と比べると少なくなります。メールの件名を工夫することで開封率をあげることができても、本文のリンクまでクリックさせるのは難しいのが実情です。
とはいえ、平均です。改善をすることで当数値より良い結果を上げることは十分期待できます。
事業ごとのクリック率
出典元:コンスタントコンタクト社
事業の種類 開封率 クリック率 すべての業界-全体の平均 37.72% 2.00% 管理およびビジネスサポートサービス(請求、電話応対、雇用など) 32.07% 2.22% 保育サービス 51.19% 2.73% コンサルティングサービス(経営、マーケティング、広告、ブログ) 32.31% 1.87% ダイニングおよびフードサービス 35.05% 0.88% 教育 41.56% 2.42% 信仰に基づく組織 42.74% 2.64% 家族および社会サービス 43.70% 2.58% 金融サービス(会計サービス、簿記、アドバイザー、保険、仲介など) 26.46% 0.98% 健康とウェルネス (医師、ホームケア、歯科医、メンタルケア、栄養学など) 41.20% 1.58% 住宅および建築サービス (清掃、造園、請負業者、建設など) 41.21% 2.18% 独立したアーティスト、作家、パフォーマー 42.63% 1.72% 法律サービス 36.96% 3.34% 製造および流通 32.53% 2.37% 非営利会員組織 43.07% 2.94% 非営利サービス 42.80% 2.34% パーソナルケア サービス (爪、髪、肌、栄養、フィットネスなど) 39.49% 2.47% 不動産 36.00% 1.41% レクリエーション、スポーツ、エンターテイメント (ヨガスタジオ、ボーリング場など) 42.15% 1.27% 修理と点検 28.95% 0.84% 小売(実店舗およびオンライン、卸売および直接販売) 35.65% 1.23% テクノロジーサービス 24.28% 3.30% 輸送サービス(トラック運送、倉庫保管、物流) 34.85% 1.38% 旅行・観光(旅客輸送、宿泊、旅行代理店など) 40.02% 1.35%
こちらは米国の調査データということもあり、日本における開封率・クリック率とは多少の乖離があるかもしれません。しかし、業界ごとの傾向はとしては非常に参考になるデータです。
クリック率が高い部分で目立つのは、「法律サービス」や「保育サービス」「テクノロジーサービス」などです。主に公共性の高い事業が多く、そもそも読み手にとって生活に必要な、関連度の高いメルマガを送りやすい事業と言えそうです。 一方、クリック率が低い事業の傾向としては、フードサービス、パーソナルケア、不動産、小売りなど、いわゆる「ビジネス」が中心です。メルマガも必然的に広告色が出てしまい、クリックされ辛い傾向が考えられます。
つまり、このデータから読み取れる点としては「読者にとって読む必要性の高さが重要」という点です。当たり前の話ではありますが、改めて数字として表れていると考えられます。
メルマガのクリック率を向上させる11の方法
1.クリックされやすいリンク先を選ぶ
その事業の内容によって差はあるものの、メルマガではクリックされやすいリンクと、され辛いリンクがあります。これは商品の紹介なのか、読み物ページへのリンクが良いなどの具体的な答えはありません。
ただし、基本的な考え方としては「お得な情報」「緊急性のある情報」「新情報」「読者が気になるであろう問題を解決するページ」などの内容がオススメです。
実際に送られたメルマガの中で、クリックされたURLの傾向を分析して見つけていきましょう。
2.リンク先が何であるかしっかり伝える
突然リンクボタンがあっても、何が書いてあるかわからなければ押すのをためらう人が多いでしょう。ブログなどコンテンツへのリンクであれば、飛ぶことでどんな内容が書いてあり、読むことでどんなことが得られるのかを紹介しましょう。
資料請求やユーザー登録ができるページがリンク先の場合は、「資料請求ができる」だけではなく、「〇分程度で資料請求(登録)ができます」「無料で資料請求ができます」など、少し具体的に記載すると良いでしょう。
3.ファーストビューでスクロールしてもらえるよう工夫する
ファーストビューとは、メールを開いた瞬間に表示されるエリアのことです。スクロールなどしなくても見えるため、開封されると必ず見てもらえる重要なエリアです。
そもそもリンクがあること、どんなリンクがあるか気づかれなければ、メールを開かれたとしても一瞬で閉じられてしまいます。ファーストビューの目的は、その下の内容=リンクがある個所を見てもらうことです。そのため、ファーストビューでは重要な内容や、次が読みたくなる内容を表示するようにしましょう。
ファーストビューの良し悪しをメルマガ送信前に確認する方法としては、メルマガ作成者以外の人に、2~3秒だけパっと見てもらい、何が書いてあって何が気になったかなどを聞いてみると良いでしょう。もし、内容が分からないという場合は情報量が多すぎるかもしれません。内容が分かっても興味がわかない場合には、内容の改善が必要かもしれません。
4.リンクの数は、最小限に抑える
メルマガのリンクは少ないほうが良く、極論は1つに絞ると良いでしょう。
理由は2つあり「メルマガは下部に行くほど読まれない」「クリックされた後メルマガに戻ってこない可能性がある」からです。2つ以上のページを見てもらいたい場合には、そもそもリンク先のページそのものを工夫し、次のページを読みたくなる構成・リンクの設置などをすると良いでしょう。
リンク先を減らすことで、送れるメルマガの内容が増えるため、ネタ切れを防止することもできます。
5.HTMLメールを活用する
HTMLメールとは、画像を挿入したり文字をカラフルにするなど、Webページのようにデザイン性を上げられるメールのことです。文章だけでなく視覚的に訴求できるため、伝わる内容が格段にあがります。
さらに、リンクもテキストリンクから「ボタン」の見た目をしたリンクにすることができます。一瞬でリンク先に飛ぶことが分かるため、クリック向上に寄与します。
6.リンクがあることは、わかりやすさを徹底的に
テキストリンクであっても、ボタンのリンクであっても、リンクであることが分かりやすくなければなりません。
例えば、見出しのデザインとボタンのデザインが似ていると、リンクと気づいてもらえない場合があります。テキストリンクでは段落の中に紛れている場合、気づかれない場合があります。
さらには以下の図のように、押せそう・押したくなる見た目であれば、「ついクリックしてしまう」などの効果も期待できるでしょう。
7.差し込み機能で、個人宛感を出す
差し込み機能とは一斉送信するメルマガの中に、送信者のデータの一部を表示することが出来る機能です。メルマガ登録者の名前が分かれば冒頭に「〇〇様にご案内します」などの表示することで、一斉送信ではなく個別に送られた感がでるため目に留まりやすくなります。
8.セグメント配信を行う
クリック率や、そもそもの開封率を上げるためには、「受け手に合った内容を送ること」です。メルマガ登録者に同じ内容を一斉に送るのではなく、年齢・性別・住まいなど一定の属性に分けてメルマガを送ることでより受け手に合った内容を送ることができます。
9.そもそも開封率を上げる
クリック率を上げるためには、そもそも開封率を上げることも重要です。開封率を上げる最大の要素は「メールの件名」です。件名は冒頭の14文字に要点を盛り込むことが大切です。なるべく「重要な情報」「緊急性」「新規情報」など気になる内容を記載しましょう。
以下に開封率を上げる5つの方法をご紹介していますので、ぜひご確認ください。
10.送信時間に気を付ける
クリック率を高められる送信時間の考え方は主に2つあります。
・受け取り手がリンク先を確認する余裕のある時間に送ること
・受け取り手が読むタイミングで、メールボックスの上位にあること
例えば、電車通勤の社会人であれば通勤時間に送ると車内で読む可能性があるため、開封率が高くなることが期待できます。メルマガ登録者の多い属性に合わせて送信時間を変えてみましょう。
11.効果検証は必ず行う
メルマガの効果を上げるために「効果検証は必須」です。
送ったメルマガすべてに対し、開封率・クリック率などの指標のデータを取得することはもちろんのこと、「なぜその数値になったのか」の仮説を立てて次の改善に活かすようにしましょう。
また最初の項目でも記載した通り、クリックされやすいリンク先とそうではないリンク先があります。どのようなリンク先が良かったかの確認も効果検証にて行いましょう。
メルマガのクリック率とは~まとめ~
今回はメルマガ運用担当者が頭を悩ませるクリック率についてご紹介しました。
多種多様なマーケティングチャネルがある中で、CV率の高さはメルマガ経由が1番というデータもあり、メルマガは有効なマーケティング手法と言えます。 効果改善のヒントとなりましたら幸いです。
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