SNS運用を勉強する方法5選!担当者が知っておくべき基礎・実践知識も解説
SNS運用は、企業のブランド認知を高め、顧客との関係を深めるために欠かせない手段です。しかし、順調にエンゲージメントやフォロワーを増やし、集客などの目標を達成するのは簡単ではありません。運用を成功させるには担当者のスキルが重要であり、定期的な勉強を通して必要な知識を身に付けることが大切です。
今回は、SNS運用担当者へ向けて、効果的な勉強方法や覚えておきたい知識を解説します。
SNSマーケティングとは?メリットや手法、成果を上げるポイントを解説
メールマーケティングを
Cuenote FCはハイスピードな大量配信を得意としながら、効果測定や自動処理も可能で大手企業にも選ばれるメール配信システムです。メールマーケティング機能も豊富で、配信数上限はなく送り放題です!
SNS運用の勉強方法
SNS運用を担当することになった初心者の方へ向けて、必要な知識を身に付けるための勉強方法を紹介します。
方法1|書籍で勉強する
書籍を使って学ぶ方法は、誰でも始めやすく、SNS運用の基礎をしっかりと身に付けられる勉強手段です。インターネットの情報と比べて書籍は信頼性が高く、体系的に知識を学べるのが特徴です。
書籍を選ぶ際のポイントとして、発売日を確認し、SNSのトレンドや最新機能が反映されているかを確認しましょう。また、専門用語が少なく読みやすいものを選ぶことで、初心者でも理解しやすくなります。SNS媒体ごとの運用方法に特化した本も参考になるでしょう。
方法2|SNS運用スクールで勉強する
SNS運用スクールでは、SNSマーケティングの専門家から直接ノウハウを学ぶことができます。費用がかかる分、独学では学びにくい実践的な知識やスキルを効率的に習得できます。さらに、カリキュラムが整っているため、挫折しにくく、短期間でスキルアップを図ることが可能です。
スクールを選ぶ際のポイントとして、カリキュラム内容が実際の業務に即しているかを確認しましょう。また、費用やサポート体制も重要な判断基準です。学習サポートが充実しているスクールを選ぶと、質問しやすく学びが深まります。
方法3|資格の勉強を通じて学ぶ
SNS運用の知識を幅広く学びたい場合は、資格の取得を目指すのもおすすめです。資格の勉強を通じて、SNSマーケティングの理論から実践までを体系的に学ぶことができます。また、資格取得によりスキルや知識を証明できるため、副業やキャリアアップを考えている方にも向いています。
SNSマーケティングに関連した資格には下記があげられます。
初級SNSマネージャー
SNS運用の基礎を学ぶ資格で、主に初心者向けです。SNSの基本的な活用方法や運用管理の基礎知識を身に付けることができ、企業や個人でSNSを運用するための基本的なスキルを証明します。
SNSマーケティング検定
SNSマーケティングに関する知識を幅広く学べる資格です。マーケティングの基本から、効果的なSNS活用法、分析方法まで網羅しており、実務でも役立つスキルを身に付けたい方に適しています。
上級SNSエキスパート検定
より高度なSNS運用スキルを証明する資格です。SNS戦略の立案、トレンド対応、運用分析など、専門性の高い知識を学べるため、企業でのSNS戦略立案やコンサルティング業務に携わる方におすすめです。
方法4|SNS運用の実践を通じて学ぶ
SNS運用は、理論だけでなく実践から学ぶことも重要です。基礎知識をインプットした後は、実際にアカウントを作成し、運用に取り組んでみましょう。実際の運用経験を通じて、投稿のタイミングやユーザーとのコミュニケーション方法など、実務で必要なスキルを身に付けられます。
具体的な運用ステップとしては、まず投稿計画を立て、ターゲット層に合った内容を発信していきます。フィードバックを受け取りながら改善を繰り返すことで、徐々に実践的なスキルが身に付いていきます。
方法5|セミナーや講座に参加する
SNSマーケティングに関するセミナーや講座は、最新情報や専門家の知見を効率良く吸収できる場としておすすめです。需要の高まりにともない、さまざまなテーマのセミナーが開催されているため、自分が学びたい分野に応じて参加すると良いでしょう。
ただし、セミナーはほとんどが単発のイベントなので、継続的な学習には向きません。セミナーで得た知識は他の学習方法と組み合わせ、実際の業務に活かすことで、SNS運用のスキルを習得できます。
SNS運用で知っておくべき知識【基礎編】
SNSを効果的に運用するためには、まずは基礎的な知識をしっかりと理解しておくことが重要です。
企業におけるSNS運用の基本的な役割
まずは、SNS運用の基本的な役割についてです。
企業がSNSを運用する目的は多岐にわたりますが、主に企業のブランドイメージ向上、商品やサービスの認知度拡大、顧客とのコミュニケーション促進といった役割を担います。
また、リアルタイムでユーザーの反応を把握できるため、マーケティング戦略の改善にも役立ちます。
各SNSの特徴
SNSにはさまざまな種類があり、プラットフォームによって特徴も異なります。企業がSNSを運用する際には、自社の商品やサービスに合ったSNSを選ぶことが効果的です。ここでは代表的なSNSの特徴を紹介します。
X(旧:Twitter)
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
10代から30代の若年層 | 短文投稿でトレンド情報の迅速な発信や意見交換に適している。 |
短文投稿を中心とし、情報の拡散力が高いのが特徴です。リアルタイム性が強く、トレンドへの迅速な対応が求められます。ユーザーは主に10代から30代の若年層で、情報収集や意見発信を目的としています。
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
10代から30代 | 写真や動画でブランドイメージを視覚的に訴求できる。 |
ビジュアル中心のSNSで、特にファッションやライフスタイルに関心のあるユーザーが多い傾向にあります。魅力的な写真や動画で視覚的に訴求するのに適したツールです。ユーザー層は10代から30代が中心で、ライフスタイルや趣味の共有を目的としています。
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
30代から50代 | ビジネスに関する情報発信や地域コミュニティの形成に向いている。 |
ビジネスや地域コミュニティ向けの投稿が多く、企業の公式情報発信やコミュニティづくりに適したプラットフォームです。主なユーザーは30代から50代で、近況共有やイベント参加を目的としています。
TikTok
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
10代から20代 | 短尺動画でエンタメ性の高いコンテンツを提供しやすい。 |
短尺動画を発信するプラットフォームで、若年層の利用者が多いのが特徴です。エンタメ性の高い内容や独自の編集スタイルを駆使した投稿が注目されます。ユーザーは主に10代から20代で、面白い動画やチャレンジの視聴を楽しんでいます。
YouTube
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
20代から40代 | 長尺動画で詳細な情報を発信できる。教育的コンテンツにも適している。 |
長尺動画が可能で、チュートリアルや製品レビューなどの詳細な情報を発信するのに適しています。視聴者と長時間接触できるため、深い理解を促すのに役立ちます。幅広い年代で利用されており、特に20代から40代のユーザーが多いです。
LINE
主な利用者層 | 特徴 |
---|---|
全世代(特に20代から40代) | 直接的なメッセージ配信やキャンペーン通知に活用できる。 |
直接的なメッセージ配信ができ、ユーザーに対して迅速な情報伝達が可能です。キャンペーン通知や顧客サポートにも活用されています。全世代で高い利用率を誇り、特に20代から40代での利用が顕著です。
投稿内容・コンテンツ制作のコツ
SNS運用では、ターゲット層がどのような情報を求めているかを把握し、それに沿った内容を提供することが大切です。ユーザーに共感を持ってもらえるような内容や、トレンドを取り入れた投稿を意識しましょう。
投稿内容に迷った場合には、競合他社のアカウントを参考にしたり、アンケート機能でユーザーの声を直接集めたりする方法も役立ちます。
リスク対策
SNS運用では、炎上や誤解を招くリスクにも備える必要があります。投稿内容は複数名でチェックする体制を整え、政治や宗教といったセンシティブな話題は避けるなど、リスクを考慮した対策が重要です。
また、あらかじめユーザーとのコミュニケーションに関する対応ルールを設定しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
SNS運用で知っておくべき知識【実践編】
SNS運用の担当者が運用を実践していくためには、専用のツールを活用する必要があります。
ここでは、各SNSプラットフォームの分析ツールと、複数アカウントを管理しやすくするためのSNS管理ツールを紹介します。
各SNSの分析ツール
SNS運用の効果を最大化するためには、定期的な効果測定が欠かせません。各SNSプラットフォームには、分析用のアナリティクス機能が搭載されており、ユーザーの反応や投稿のパフォーマンスを確認できます。
下記は主要なSNSプラットフォームの分析ツールの概要です。
X(旧:Twitter)|アナリティクス
X(旧Twitter)のアナリティクスでは、ツイートやプロモ広告の詳細なデータを、投稿別・期間別に確認できます。
例として、下記のようなデータが表示されます。
- インプレッション数
- エンゲージメント率
- プロフィールへのアクセス数
- 新しいフォロワー数
- 動画再生数
動画の場合は、保持率(平均視聴率)や完了率(最後まで再生したユーザーの割合)なども把握可能です。
また、自社のアカウントを閲覧しているユーザーの年齢や性別、アクティブ時間なども表示されます。なお、現在(2024年11月時点)はXの有料会員のみ利用可能です。
Instagram|インサイト
Instagramのインサイト機能では、アカウントの投稿やコンテンツのパフォーマンスを詳細に確認できます。リーチ数やエンゲージメント数といった基本的な指標だけでなく、フォロワー層の属性や行動傾向を把握することが可能です。
例として、下記のようなデータを取得できます。
- リーチ数
- 閲覧数
- インタラクション数
- フォロワー属性(地域、年齢層、性別、最もアクティブな時間帯など)
さらに、特定の投稿やストーリーズ、リール動画、ライブ動画ごとの詳細なパフォーマンスを確認できるほか、フォロワーと非フォロワーの行動を比較することもできます。
※ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントに登録すれば、無料で利用できます。
Facebook|ページインサイト
Facebookのページインサイトでは、反応に関する詳細な情報や、期間・投稿ごとのデータを簡単に確認できます。例として、下記のデータが取得可能です。
- 閲覧数
- エンゲージメント数
- リーチ数
- 純フォロワー数(一定期間の新規フォロワーからフォロー解除者数を引いた数)
- 動画の再生データ(3秒以上の再生回数、1分以上の再生回数、再生時間の合計など)
また、フォロワーが100人以上いる場合、特に反応の多い国や市町村などより詳細な情報も把握できます。
Facebookのページインサイトは、デスクトップ版のプロフェッショナルダッシュボードやモバイルアプリからアクセス可能です。
TikTok|アナリティクス
TikTokのアナリティクスは、動画投稿のパフォーマンスやフォロワーの行動を詳細に分析できます。
例として、下記のデータが分析可能です。
- プロフィール表示回数
- リーチ数
- 再生回数
- いいね数
- シェア数
- セーブ数(動画が保存された回数)
- フォロワー数
- トラフィックソース(動画がどこから視聴されたのか)
TikTokのアナリティクスは、ビジネスアカウントでのみ利用可能です。無料で簡単に切り替えられるため、戦略的に運用を行う場合は切り替えを検討しましょう。
SNS管理ツール
複数のSNSアカウントを運用する場合、SNS管理ツールの活用もおすすめです。SNS管理ツールは、各プラットフォームの投稿やスケジュール管理を一元化するためのツールで、効率的な運用をサポートしてくれます。
SNS管理ツールの選び方としては、まず自分が運用するSNSに対応しているかを確認しましょう。また、投稿スケジュールの管理機能や、エンゲージメントの分析機能が充実しているかも重要なポイントです。チームで管理する場合は、アクセス権限の設定や共有機能があるツールを選ぶと、運用がよりスムーズになります。
さいごに
今回は、SNS運用の勉強方法について、さまざまな方法を紹介しました。書籍やスクールでの学習、資格取得、実践的な運用、そしてセミナー参加といった方法を組み合わせることで、より深い理解と実践力が身に付きます。
さらに、SNS管理ツールや分析ツールも上手に活用し、効率良く成果を出せる運用を目指しましょう。