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アンケートで必要なサンプル数は?「100説」vs「400説」

公開日:2016/12/05  更新日:2022/09/16
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アンケートを実施する際に難しいのが、サンプル数の設定・・・

インターネット上では、「最低100サンプルが必要」という説もあれば、「500サンプルは必要」という説もあり、一体サンプル数をいくつに設定すれば良いのかわからないと感じている方も多いはず。

そこで今回は、アンケートのサンプル数についての一般論をまとめていきます。

目 次

1.100サンプル・・・400サンプル・・・アンケートで必要なサンプル数に関する様々な説を整理!
2.アンケートでは、必要サンプル数から配信数を計算することも不可欠
3.求める精度に応じて、必要サンプル数を設定しよう


「100サンプルあれば十分」「最低400サンプルは必要」・・・アンケートで必要なサンプル数とは?


必要なサンプル数に関する様々な説を整理!


●よく目にする「最低100サンプル必要」という説・・・

インターネット上では、「アンケートを実施する場合、最低100サンプルが必要」という説をよく目にします。

この説は、標本誤差を10%以下に留められることを理由に語られていることが多いです。

原則として、各種調査は母集団から一部をサンプルとして抽出して実施します。たとえば、国内20代男性の景況感を調査対象にする場合には、国内20代男性の一部だけを対象とするため、母集団すべてを対象とした調査(全数調査)を実施した場合と比べて一定の誤差が生じます。この全数調査と比較した場合の誤差が、標本誤差です。

そして、100サンプルを集めれば、この標本誤差を10%に留められるとされています。これはつまり、たとえば国内20代男性100人の景況感に関するアンケートを回収した結果、70%が「景気が良い」と回答した場合、標本誤差は±10%のため、全数調査を行った場合でも50~70%が「景気が良い」と回答すると想定可能ということです。

このように、最低100サンプル収集することができれば一定程度信頼できる調査結果を得られることが、「最低100サンプル必要」という説が支持を集めている理由です。


●「50サンプルで十分」という意見も・・・

「最低100サンプル必要」という説のほか、「50サンプルで十分」という説もよく目にします。
標本誤差という側面から考えると、50サンプル収集できれば誤差を15%程度に留められるようです。そのため、「とりあえず大まかな市場感を把握したい」「スピード重視で情報を集めたい」という場合には50サンプルでも十分と言えるでしょう。


●「精度を求めるなら400サンプル必要」という説もよく聞くところ・・・

一方で、精度の高い調査結果が必要となる場合には「400サンプルが必要」というのが一般的な考え方のようです。

サンプル数を増やせば、アンケートの精度も当然高まります。400サンプルを集めると、標本誤差を5%未満に留められるとされています。そして、統計学上、標本誤差5%以下が有意水準(※)とされています。これが、400サンプルが必要であるとする説の主な根拠です。
※その事象の発生する確率が偶然とは考えにくい、すなわち有意であると判断する基準となる確率のこと。

経営戦略や事業計画に関わる重要な経営判断での活用を念頭に置いている場合には、統計学上の有意水準を満たすことのできる400サンプルを最低基準としてアンケートを実施するのが良いでしょう。


サンプル数から配信数を計算することも重要

アンケートの実施に当たっては、必要なサンプル数を決定した上で、実際のアンケート配信数を考える必要があります。

当然ながら、100人を対象にアンケートを実施して、漏れなく100サンプルを回収できるわけではありません。そのため、必要なサンプル数を回収できる配信数を合理的に算出する必要があります。

一般に、アンケートの回収率が25%程度であれば上出来とされています。このことから、アンケート回収率は10~15%程度と考えて配信数を算出するのが良いでしょう。たとえば、100サンプルが必要な場合には、アンケート回収率を10%と想定すると1000人にアンケートを配信しなければならないということになります。


求める精度に応じて、必要サンプル数を設定

このように、アンケートで必要なサンプル数については様々な説が語られています。そのため、必要なサンプル数を一概に定義することはできません。

「サンプル数をどうしても決めきれない」という場合には、今回ご紹介した標本誤差という側面から、サンプル数は最低50サンプル、より高い精度を求める場合には400サンプルというのをひとつの目安に検討するのが良いでしょう。



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この記事の著者

鈴木久仁香
ターゲットメディア株式会社執行役員。創業時よりBtoB企業のマーケティング支援業務に携わり、現在は主にBtoB企業のリード獲得、リードナーチャリング案件を担当しています。
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