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メルマガの開封・クリックをGoogleアナリティクスで測定する方法
過去のブログでの繰り返し述べていますがメルマガの効果を改善していくためには、計画(PLAN)→実施(DO」→検証(CHECK)→改善(ACT)の4つのフェイズを回していくことが大切です。メール配信システムを利用していれば、メルマガ毎に開封率やクリック率を検証することは容易なことです。
さらにGoogleアナリティクスのパラメーター機能を利用すれば、メルマガ単体、またはメルマガの種類やキャンペーン単位でメールの効果を測定することができます。
上場企業の60%以上がサイトアクセス解析ツールGoogleアナリティクスを導入しているというデータ(※)があるように、無料で利用できることから利用する企業は多いかと思います。
今回は、お客様からよく尋ねられるGoogleアナリティクスを使ってメルマガ経由のサイト流入や開封数を計測する方法について、ご説明します。
(※)Nexal発表「上場企業における『Google Analytics』の導入状況調査」より
■経路の確認方法
通常、メルマガ経由のトラフィックは、Googleアナリティクス上で(direct)/(none)と表示されてしまい経路が特定できません。Google アナリティクスでメール経由の流入を測定するためには、メール文章内のURLに以下のような測定用のパラメーターを付与します。
例:https://www.cuenote.jp/******.html?utm_source=20151112&utm_medium=mail&utm_campaign=ymirmagagine
検証画面でどのように表示されるかを考えずに適当に記述してしまうと後で検証がしづらくなりますので、各パラメーターの意味を把握し、誰が見ても分かるようにしておくのがポイントです。
それぞれのパラメーターの意味は、以下の通りです。
・utm_source(参照元):文章IDや配信日など、メルマガを特定する情報 ※必須
・utm_medium(メディア):mailやmailmagazine など ※必須
・utm_campaign(キャンペーン):メルマガの種類やプロモーション名 ※任意
こちらのGoogleが提供するURL生成ツールを使って、パラメーター付きのURLを生成することもできます。
また、パラメーター付きの長いURLをそのままメール文章に挿入すると何行にも改行されてしまい、きれいではありません。メール配信システムのクリックカウント機能を使うとURLを短縮することができます(メール配信システムによって変換される文字列の長さは異なります)。
例:クリックカウントでURLを短縮した後
http://ml01.cuenote.jp/c/avjsBjB1c39QtRaz
■開封数の確認方法
ユニバーサルアナリティクスでは、HTMLメールの開封の確認ができるようになりました。測定のためには、Google アナリティクスに用意されているデータ送信用のURL(http://www.google-analytics.com/collect)に以下のようなパラメーターを付与し、HTMLメールのソースに挿入します。
例:<img src="http://www.google-analytics.com/collect?v=1&tid=UA-******-**&cid=123456789.123456789&t=event&ec=email&ea=open&el=20160129" />
それぞれのパラメーターの意味は、以下の通りです。
・v(プロトコルバージョン):現在の最新バージョン1 ※必須
・tid(トラッキングID):GoogleアナリティクスのトラッキングID ※必須
・cid(クライアントID):64ビット整数の乱数 ※必須
注)ユニバーサルアナリティクスでは、1セッションあたり500ヒット/日を上限とています。固定のIDを設定すると同一セッションとして処理されるため、乱数を設定します。
・t(ヒットタイプ):event、pageview、screenview、transaction、item等 ※必須
・ec(イベントカテゴリ):email等 ※必須
・ea(イベントアクション):今回は、開封を意味するopen ※必須
・el(イベントラベル):配信日、ABテストをする場合はtest_A等 ※任意
このようにメルマガの効果を改善するには、開封やURLクリックなどの効果を測定して改善する箇所を特定したり、テストしたりする必要があります。 Googleアナリティクスを利用しているのであれば、パラメーターを追加するだけでメルマガの効果測定(開封やURLクリック)が可能となります。
しかし、デメリットも一つあります。
メルマガの効果計測するためには、URLに対してパラメーターを追加する必要があるので、URLごとにパラメーターを付けなければならず、結構な手間になってしまうことです。
通常、メルマガの配信システムやサービスであれば、自動で開封やURLクリックを測定してくれる機能がありますので、運用の手間を感じたら専用のメール配信システムなどを検討しても良いと思います。
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