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知らずに利用していませんか?ASP・SaaS(クラウドサービス)のメリット・デメリット
ASP・SaaS(クラウドサービス)とは?
ASP(Application Service Provider)とは、ネットワーク経由によりソフトウェア及びソフトウェア稼働環境を提供する事業者ならびにビジネスモデルのことを言い、SaaS(Software as a Service)と同意語として扱われます。
従来、業務システムを利用するためには、システム自体をオーダーメイドで構築するか、業務システムに適合したパッケージライセンスを自社サーバーに導入するオンプレミス型が一般的でした。
システム構築は、業務に沿ったシステムをオーダーメイドで構築できるため、業務要件にあった使いやすいシステムを作れる一方で、構築するには高額な費用や期間を必要とします。さらに保守・バージョンアップ・システム改修に対する費用や人件費も必要となります。
一方、ASP・SaaSは、複数の企業がインターネットを通じて、同じシステムを利用します。そのため、オーダーメイドで構築するよりも、開発費用を抑えることができ、安価・短期間に利用することができます。さらにサーバーやソフトウェアのバージョンアップなどは、APS・SaaSを提供する企業が維持管理するため、保守に対する維持管理コストも不要になります。
車に例えると、新車を購入するのが、オンプレミス型。レンタカーを借りるのが、ASP・SaaSとして捉えていただくと分かり易いと思います。
ASP・SaaS(クラウドサービス)とオンプレミス型(ライセンス導入型)との違い
ASP・SaaS型とオンプレミス型では、それぞれに特徴があり、メリットも大きく異なります。
■ASP・SaaS導入のメリット
ASP・SaaSの導入メリットとして、「初期投資にかかるコストを抑え、どこからでも業務改善やビジネスの拡大につながる最先端のサービスを利用できる」や、「サーバーのメンテナンスやソフトウェアのバージョンアップ作業など、システム運用にかかるコストを削減でき、企業本来の業務に集中できる」ことがすぐに思いつきます。
総務省が実施した平成24年通信利用動向調査において、企業のASP・SaaS(クラウドサービス)導入理由は以下の通りとなりました。
【クラウドサービスの導入理由は「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が42.6%と最も高い】
図:「クラウドサービスの導入理由」
出典:総務省発表資料「平成25年版 情報通信白書」より
クラウドサービスの利用理由をみると、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が42.6%と最も高く、次いで 「初期導入コストが安価だったから」(36.4%)、「既存システムよりもコストが安いから」(30.8%)となっており、主に機能面及びコスト面からの理由が挙げられています。
■ASP・SaaS(クラウドサービス)利用の加速
現状では、日本のクラウド利用は先進国の中でも遅れており、国内のクラウドサービス市場はIT市場全体の数パーセント留まっています。
今後、上記に挙げたような導入メリットが大企業だけではなく、中小企業や自治体などでも理解が進み、ASP・SaaSの導入はますます加速することが期待されています。
【クラウドサービスを利用している企業の割合は平成23年末の21.6%から28.2%に上昇】
図:「国内におけるクラウドサービスの利用状況」
出典:総務省発表資料「平成25年版 情報通信白書」より
平成24年通信利用動向調査において、一部でもクラウドサービスを利用していると回答した企業の割合は28.2%であり、平成23年末の21.6%から6.6ポイント上昇している。資本金規模別に利用状況をみると、資本金規模の大きさとサービスの利用状況はおおむね比例関係にあり、資本金50億円以上では52.8%となっています。
利用しているサービスは、「ファイル保管・データ共有」が最も多く、次いで「電子メール」、「サーバー利用」となっています。
ASP・SaaS(クラウドサービス)を利用するメリットは多数あり、今後も利用する企業の割合が多くなることが予想されます。しかし、オンプレミス型でしか実現できないメリットもあるため、双方のメリット・デメリットを正しく認識したうえで、どちらを選択するかを判断していただきたいと思います。
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