メルマガの最適な配信時間は?ターゲットごとに考える曜日・時間帯について
メルマガ配信の時間帯を意識していますか?
各メルマガコンテンツに見合ったターゲットに対して、最も反応が高い時間帯を狙うことが重要です。購読者に「読まれやすくなる」だけでなく、そのメルマガから特定のサイトへの流入・コンバージョンを促進するなど、最適な時間に配信することでメルマガ効果をアップさせる大切なポイントとなり得ます。
今回は効果的な配信時間について、ターゲットごとに読まれやすいタイミングや狙うべき時間帯を見出す方法をご紹介します。
目次
1.メルマガの配信時間が重要な理由
結論から申し上げますと、購読者に適した配信時間を逃すことは、機会損失に繋がります。
なぜそのメルマガを配信していますか?配信した結果、購読者にどのようなアクションを期待していますか?
多くの場合、メルマガ配信目的として顧客との関係構築が挙げられるかと思いますが、例えば「SALEのお知らせ」といったコンテンツであればメルマガ購読者を「ECサイトや実店舗へ流入」させ、「商品を購入してもらうこと」が最終目的となるかと思います。
BtoB向けであればサービスの必要性を理解してもらうための情報や、購読者の実生活に役立ててもらえるようなノウハウ提供を通し、サービスや企業への信頼性を高めることで、導入を促したりリプレイスだったりといった顧客獲得に繋げることができます。
しかしながら購読者にとってメリットのあるメルマガコンテンツであったとしても、適した配信タイミングを逃してしまうことで、貴重な顧客獲得・売上アップの機会損失に繋がります。
当たり前ですが購読者ごとにライフスタイルが違うため、メールを閲覧する時間帯も変わってきます。つまりタイミングを誤るとメールボックスに埋もれ、そのまま忘れられてしまうケースも発生します。そのため、メルマガコンテンツに見合ったターゲットとなる購読者が、最もアクションしやすいタイミングを狙うことが重要です。
2.実際に効果がある曜日や時間帯とは?
「効果的な曜日と時間帯」と判断する材料として複数の方法がありますが、今回は代表的な2種類をご紹介します。
メルマガ購読者の属性情報を活用
メルマガ会員登録時に、年齢や職業等といった付随情報を登録されている場合、ある程度の人物像を把握することが可能です。大学生であれば17時、会社員であれば通勤時間帯にあわせ8時や18時等といったように、メルマガに接触するスキマ時間を狙います。
または、登録の際に配信希望時間を選択させる方法もあります。
過去の配信結果(効果測定結果)を活用
過去にメルマガ配信をした結果から「開封率」「クリック率」「コンバージョン率」等から見出すことが可能です。効果測定結果では、どのメルマガを読んだどの購読者が何時何分に開封し、クリックし・・・といった詳細情報を把握することができます。
通知を目的としているケースでは、配信後に最も開封またはクリックされている時間をある程度絞り込んで配信することが有効な方法のひとつです。こちらはメールアドレス以外の属性情報「年齢」「職業」などといった個人のライフスタイルを想定する情報を取得していない場合でも有効です。実際のデータに基づいているので、閲覧してもらえる可能性の高いタイミングを絞り込めます。
同様にコンバージョンや売上に繋がる時間帯を、実際の購読者の効果測定結果を活用してください。効果測定機能はメール配信システムに付随していることが一般的ではありますが、利用していない場合はGoogleアナリティクスで測定する方法もありますので、ぜひ活用してみてください。
参照:メルマガの開封・クリックをGoogleアナリティクスで測定する方法
属性情報も配信結果も未取得の場合
「属性情報も配信記録も取得していないから、まずはどの時間帯に配信すべきか知りたい」という方については、下記を参考にしていただけたらと思います。今回は国内でECサイトを運営している50業者全体での傾向をご紹介します。
<国内EC売上トップ50社調査データ>
最も配信されていた時間帯: 18時台(平日)
最も配信されていた曜日 : 金曜日
国内でECサイトを運営しているサイトから配信されているメルマガを受信し、配信時間や曜日の傾向、メルマガを贈る頻度や通数の特徴等を調査したデータと、最新のメルマガ活用のトレンドを取り上げています。詳細データは下記からダウンロード可能です。
参照:メルマガ調査レポート2019年版【EC売上ランキング上位50】
また海外の調査データでは、すべての業界での平均値として公開している記事もありますので一部抜粋してご紹介します。
<メールマーケティングに最も適した日>
メールの開封率が最も高い曜日 :木曜
クリック率が最も高い日 :火曜
登録解除率の低い日 :日曜または月曜
参照:Ultimate Email Marketing Benchmarks for 2019: By Industry & Day
国民性による違いがあるにせよ、メルマガ購読者にとって適切なタイミングにはやはり傾向があるようです。
3.ターゲットごとに違う、メルマガの効果的な配信時間
代表的なターゲット別の配信時間として、それぞれ例に挙げます。
配信ターゲット:会社員など、ビジネスマン
会社員などのビジネスマンの場合、メールをチェックするタイミングとして、BtoC向けとBtoB向けでは狙うタイミングが異なりますので、それぞれご紹介します。
■BtoC向けのメルマガコンテンツの場合
午前7時~8時台
午後12時~13時台
午後17時~18時台
出社、ランチタイム、就業時間後などの移動時間である通勤時間帯や休憩時間を狙います。
■BtoB向けのメルマガコンテンツの場合
<時間帯>
午前8時~9時台
午後13時~14時台
<曜日>
火曜~木曜
出社直後に会社のPCでメールチェックをすると想定し、メールボックス内の一覧上で目立つよう、8時~9時台に届くよう配信します。また、ランチタイムから戻るタイミングにメールチェックをされる方も多いので狙い目です。
週はじめの月曜や祝日は、メールチェックする際に緊急度・優先度の高いものから閲覧されると想定し、避けます。またゴールデンウイークや年末年始、夏季休暇などの連休明けも避けた方が無難でしょう。
会社員・ビジネスマン向けのBtoBメルマガ配信におけるノウハウについては、下記も参考にしていただけたらと思います。配信時間帯以外の効果アップポイントをBtoB向けに絞って紹介しています。
参考:BtoB向けメルマガのクリック率をアップさせるポイント
配信ターゲット:大学生、専門学校生
午前8時~9時台
午後12時~13時台
午後16時~18時台
20代前後の若者と想定します。大学生や専門学校生の場合は、履修状況によって空きの出るタイミングが変わりますが、今回は授業終了後から友人と遊びに出かけたりアルバイトへ向かったりといったスケジュールと想定しています。会社員と同様、移動時間である通学時間帯や休憩時間を狙ってみてはいかがでしょうか。
配信ターゲット:主婦
午前9時~11時台
午後12時~14時台
食事の準備や買い物、掃除洗濯といった家事で自由に使える時間は限られていますので、そのなかでリラックスすると想定されるタイミングを狙う必要があります。
家族構成や年代によって違いがあるかとは思いますが、家族が出勤・登校へ送り出した後の時間帯~ランチタイムにかけて、また子供が幼稚園児の場合は、14時以降が目安となりますので、そのあたりまでの時間帯を狙って配信してみてはいかがでしょうか。
4.さいごに
今回ご紹介したような「配信が集中する曜日や時間帯」をあえて避けて配信・効果測定を行って検証してみるといった方法もありです。一般的には人気が無いと思われていた曜日・時間帯がサービスにとってはアクションされやすいタイミングのケースもあります。
メルマガの最適な配信時間とは、「この曜日・この時間に送れば必ず成功」というものでは無いため、効果検証を繰り返し、徐々に自社メルマガとターゲットにおいての最適なタイミングを見出していく必要があります。
実際に、専門職等の特殊な職業に従事している方への配信タイミングが、なんと早朝が最も効果的であったケースもあります。
サービスや扱う商材だけでなく、そのメルマガのターゲットごとに相性の良い配信タイミングはそれぞれです。ターゲットの特性やライフスタイルに寄り添った配信時間帯を把握し、ぜひ効果的なメールマーケティングに繋げてください。
メール・メルマガ関連の資料ダウンロード
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
※クラウド型サービス(ASP・SaaS)の実績値