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【2024年2月までに必須?】Gmail送信者ガイドライン更新!メルマガ担当者は要注意

公開日:2023/11/21
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Googleの「メール送信者のガイドライン」をご存じでしょうか。 日本国内においても多くの方が利用されているGmailは、より利便性を高めるためにメール送信者、主にメルマガや通知メールなど、メールを大量に送る企業向けに対してガイドラインを定めています。

ガイドラインに沿っていないメールを送ると、Gmailにて迷惑メールに振り分けられるなど、正しく送信先に届けることができなくなるかもしれません。

Gmail送信者ガイドラインは常時更新されておりますが、今回2024年2月までに対応が必須と見られる大きな更新がありました。

特にメルマガ担当者は必ずチェックすべき内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

※本内容は2023年11月21日の内容です。随時更新される可能性があり、最新情報は送信者ガイドラインを参照ください。


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2024年2月から適用される内容とは?

メール送信者のガイドラインは、2023年11月21日現在、以下の表示がされています。

重要: Gmail では 2024 年 2 月以降、Gmail アカウントに 1 日あたり 5,000 件以上のメールを送信する送信者に対し、1. 送信メールを認証すること、2. 未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること、3. 受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること、の 3 つが義務付けられます。詳しくは、1 日あたり 5,000 件以上のメールを送信する場合の要件をご覧ください。 この中で紹介されている3つの義務について解説していきます。

引用元:メール送信者のガイドライン

1.送信メールを認証すること

送信メールの認証とは、SPF、DKIM、DMARCの認証のことです。 これらは、なりすましやメール内容の改ざんを防ぐために必要な認証設定です。

SPFとは

SPF(Sender Policy Framework)は、電子メールの送信元ドメインが詐称されていないか確認する仕組みです。メール送信で使用されるSMTPでは、差出人のメールアドレスを自由に設定できてしまうため、なりすましが発生してしまいます。 そこで、ドメイン情報(メールアドレスの@の後ろの文字部分)を管理しているサーバーであるDNS のSPFレコードに「このドメインのメールは、このメールサーバーから送ります」という設定を行います。

受信者側はメールを受けるときに、送られたメールサーバーと、SPFレコードの設定内容が一致しているかをDNSに確認することで、なりすましが発生していないか確認をします。

DKIMとは

DKIM(ディーキム)も、なりすましメール対策として行うものですが、メール本文の改ざんも検知することができます。 送信するメールに対し、DKIM鍵(1,024ビット以上のDKIM鍵が必要 )を用いて電子署名を行います。受信側は、送信元ドメインのDNSサーバーに公開されている「公開鍵」を取得し、受信したメールの電子署名を検証することで送信者のなりすましやメールの改ざんを検知します。

DMARCとは

DMARC(ディーマーク)は、SPF・DKIMを利用した、なりすましをより防ぐための技術です。SPFやDKIMは、なりすましの可能性を検証してメールの認証をしますが、認証に失敗したものをどのように対応するかは、受信者(ISP等)の判断に任せられてしまい、送信者側ではどのように処理されたかは把握することができません。

DMARCでは、「認証に失敗したらこのように対応してほしい」という指示(DMARCポリシー)を伝えます。

指示(DMARCポリシー)には、「処理を行わない(none)・隔離フォルダ等に隔離してもらう(quarantine)・受信拒否してもらう(reject)」という種類があります。この指示により、受信者(ISP等)側でのメールの扱いを制御します。

今回のGmail送信者ガイドラインではDMARC対応は必須ですが、その設定においては「処理を行わない(none)」としてもよいとされています。

DMARCについては、「DMARCとは?求められる背景と具体的な設定方法について解説します」 のページで詳しく解説しています。

2.未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること

そもそも、なりすましや詐欺メール等、迷惑メールを送信することはGmailに限らず行ってはなりません。購読登録やオプトアウト等を整備し、購読者へ正しくメルマガを配信していれば特に問題はないだろう、と考えるかと思います。

一方で、送信者のガイドラインの中には、Googleが提供しているGmailでどのぐらい迷惑メール判定されているかわかるツール「Postmaster Tools」で報告される迷惑メール率を0.30%以上にならないようにする、との記載があります。 迷惑メール率とは、受信者側が受け取ったメール件数のうち、迷惑メールに分類した件数の比率です。そのため、正しくメルマガ送信を送っている場合でも注意が必要です。

例えば、不必要な高頻度でメルマガ配信をすることや、ターゲットの多くが興味を持たない内容を送ると、受信者側が迷惑メールに分類してしまう可能性があります。マーケティングの観点でもよくないことから、開封率やクリック率等配信状況はチェックして、より求められるメルマガになるよう常に改善していきましょう。

Googleのガイドラインでは、0.10%未満の維持を目指し、0.30%以上にならいように(その状態が長続きしないように)する、とあります。常に迷惑メール率を低く維持すれば、一時的に迷惑メール率が高まっても、迷惑メール判定される可能性は低いようです。

また解約・購読停止方法が分かりづらい場合も迷惑メールに分類されてしまう可能性があります。特定電子メール法もあり、解約方法(オプトアウト)はメール文面に記載していると思いますが、見づらくないかなど再確認しましょう。 解約方法が分からないとメルマガに返信という形で、購読拒否を送る方もいます。そのようなケースが多ければ、見直しが必要です。

3.受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること

この点は特に注意が必要です。前項でお伝えした通りメール文面での配信登録解除は問題ないと思いますが、Gmail送信者ガイドラインでは解除を容易にするよう以下の記述があります。

マーケティング目的のメールと配信登録されたメールを送信する場合は、ワンクリックでの登録解除に対応しする必要があります。 ワンクリックでの登録解除を設定するには、送信メールに次の両方のヘッダを含めます。

List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click
List-Unsubscribe:

引用元:メール送信者のガイドライン

List-Unsubscribeとは、FromやTo、日付、送信元などが見えるメールのヘッダー部分に「配信停止依頼を受け付けるURL」という情報を記載するものです。

メルマガ購読者によってGmail上から登録解除の操作がされた場合、List-Unsubscribeに記載のURLに対し、Gmail側からPOSTリクエストが行われますPOSTリクエストだけではメルマガを送信しているシステムには反映されませんので、このリクエストを元に自動解除をするプログラムが必要です。

Gmail以外のメールはどうなるの?

今回のガイドライン更新は、迷惑メールを減らす意図が考えられます。迷惑メールの問題は、Gmailだけではありませんので、今後同じような対応を求めるサービスは増えることが予想されます。

そのため、メール送信先にGmailユーザーが少なかったとしても多くの企業様で対策することをオススメします。

2024年2月までに対応できなかったらどうなるの?

Google社次第ところがあるため、結論は「不明」です。 特に3つ目の項目に記載されていた、「マーケティング目的のメール」の定義がプロモーションタブに該当するものを指すのか、メルマガ全般を指すのかわかりづらい点があります。

ただし、DMARC等のなりすまし対策がされていない場合は、迷惑メールにされる可能性はあります。なるべく早くご対応頂くことをおすすめします。

対策可能なメール配信システムは?CuenoteFCでの対策は

当社が提供しているメール配信システム「CuenoteFC」は今回のガイドライン変更以前よりSPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証に対応しています 。今後も到達率改善やメールマーケティング効果の最大化のために、改善をしております。 そのほかの部分においても、今回のガイドライン変更に合わせて、改善を行っております。

そもそもDMARCなどの送信ドメイン認証に対応していない場合 や、今回の対応に不安があったり、対応ができないという場合には、メール配信システム「CuenoteFC」を利用したり、既存のメール送信に送信ドメイン認証を設定可能なメールリレーサービス・メール送信API 「Cuenote SR-S」を活用してはいかがでしょうか。

大手企業に選ばれ続けるメール配信システム Cuenote FC


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東証グロース上場のユミルリンク株式会社は、18年以上にわたり、メール配信システムをクラウドサービス・ソフトウェアとして提供し、メールに関する専門的な技術や運用ノウハウを蓄積してきました。
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