メーラーとは?人気の高いメーラー8選を比較
今回は、メーラーの仕組みや人気の高い8つのメーラーについて比較して紹介します。また、メーラーを選ぶ際のポイントやメールマーケティングとの連携についても解説します。
メールマーケティングを行う場合におすすめは何なのか、メーラーの選び方やメールマーケティングのポイントを押さえ、効果的なメールの活用を実現しましょう。
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メーラーとは
メーラーとは、メールを作成したり送受信したりするためのソフトウェアのことです。メーラーには、主に2つのタイプが存在します。
ひとつはPCやスマートフォンにソフトウェアをダウンロードして利用する「メールソフト」です。もうひとつは「Webメール」と呼ばれるクラウド型メールシステムで、ブラウザ上で直接メールを確認できます。
メールソフト
PCやスマートフォンなどのデバイスにインストールするタイプのメーラーです。オフラインの場合、最新のメールは確認できませんが、すでに送受信したメールであれば確認できます。
- メリット:オフラインでも、メールの確認が可能
- デメリット:ソフトをインストールしていないデバイスではメールが見られない
Webメール(クラウド型メールシステム)
インターネット上のクラウド(サーバー)を利用して、メールの送受信や管理を行うメーラーです。Webブラウザを通じてメールにアクセスし、メールの送信・受信やフォルダの管理、添付ファイルの取り扱いなどを行えます。
クラウド型メールシステムの利点は、ソフトウェアのインストールや更新の必要がないことや、複数のデバイスから容易にアクセスできることです。また、メールのデータはクラウド上で安全に保存されるため、データのバックアップやセキュリティにも配慮されています。
- メリット:複数のデバイスで利用することができる
- デメリット:オフラインだと、過去のメールを含め一切確認できない
メーラー(ソフトメール)の仕組み
ソフトメールでメールを送受信する際の流れは次の通りです。まず、送信者が宛先、件名、本文を入力し、メールを作成します。送信ボタンをクリックすると、メールは送信者側のサーバーにメールが届きます。
そして、宛先のメールアドレスから、受信者のメールサーバーのIPアドレス(住所)をDNSサーバーに問い合わせます。
送信者側のサーバーは宛先のメールサーバーに向けてメールを転送します。受信者側のメールサーバーは受信トレイにメールを格納し、受信者がメーラーを開いて受信トレイを確認します。
受信者は返信や転送などのアクションを選択し、必要に応じて添付ファイルを追加します。送信ボタンをクリックすると、返信メールが送信されます。
このように、メーラーを使用してメールの送受信が行われ、双方向のコミュニケーションが実現されます。
ビジネスで使えるメーラー8選
次に、メールソフトとWebメールそれぞれの人気の高いメーラーを紹介します。自分の目的や好みに合ったメーラーを選び、効率的なメールの管理と円滑なコミュニケーションを実現しましょう。
Outlook(メールソフト)
Microsoftが提供するメーラーサービスです。タスク管理・メモ帳機能・受信したメールの内容を予定表に反映するスケジュール管理機能など、仕事を総合的に進めるのに役立つ機能が充実しているためビジネスコミュニケーションに適しています。
暗号化やスパムフィルタなどの機能も搭載されていて、セキュリティが高いのも魅力です。
ちなみに、「Outlook.com」というWebメールタイプのメーラーも存在します。従来のメールソフトであるOutlookのWebメール版であり、Microsoftアカウントがあればどのデバイスからでも使えます。
Thunderbird(メールソフト)
Mozilla Foundationが開発した、オープンソースのメーラーアプリケーションです。操作画面や操作方法がFirefoxと近いので、特にFirefoxユーザーは使いやすいでしょう。Firefoxユーザーでなくても、UIがわかりやすいのでそれほど悩まず使いこなせるはずです。
クロスプラットフォーム対応であり、安定性とカスタマイズ性が高いのも特徴です。複数のメールアカウントをまとめて管理できるので、毎回アカウントを変える手間がかかりません。定型文の設定も可能で、毎回文章を入力する必要がないのも便利です。
セキュリティ面では、迷惑メールをフィルターでブロックする機能やフィッシング詐欺警告機能があるため、機密情報のやり取りをする機会が多い人に向いています。
Gmail(Webメール)
Googleが提供する、使いやすさと信頼性が高く評価されているメーラーサービスです。Androidに標準搭載されていることが多く、ビジネスシーンとプライベート用のどちらでも数多くのユーザーが存在します。
使い方のアドバイスや便利なテクニックなど、Gmailに関する情報も多く、簡単に手に入るのもメリットです。
Google IDを登録するだけで利用可能、すでにGoogle IDを持っている場合は簡単なメール設定のみですぐに利用を開始できます。
最大15GBの大容量保存のメールボックスがあり、過去のすべてのメール履歴がサーバーに保存されているのも特徴です。数年前のメールでも検索・閲覧できるため、過去のやり取りを確認する必要が出てきたときに重宝します。
強力なフィルタリング機能があり、迷惑メールの大半が遮断できるのもうれしいポイントです。
また、Googleカレンダーと連携すると、Gmailに届いたメールを簡単な操作でGoogleカレンダーに「予定」として登録でき、リマインドもしてくれます。
Yahoo! Mail(Webメール)
Yahoo!が提供するメーラーサービスです。Yahoo!にIDを登録するだけで利用できます。すでにYahoo IDを持っている場合は、簡単なメール設定のみで利用可能です。
スマートフォンとの連携も良く、メールの基本機能が集約された使いやすいインターフェースが人気です。さらにヘルプページが日本人向けなので、わからないことがあっても解決しやすいでしょう。
メールボックスの容量は2GBですが、利用状況に応じて徐々に最大10GBまで拡張できます。
基本無料でありながら、セキュリティが高いのもメリットです。例えば迷惑メールフィルター機能を使えば、フィッシングメールやスパムメールをフィルタリングできます。
さらに月々数百円の「セキュリティーパック」に申し込むと、広告完全非表示・メールボックス容量の無制限増量・ウイルスブロックなどの機能も使用可能です。そのほか受信メールの自動転送機能なども搭載されています。
eM Client(メールソフト)
eM Client s.r.o社が開発した、使いやすさと機能性の両立を実現したメールソフトです。直感的に操作できるUIで、初心者でも簡単に利用できます。
また、メール送信以外に連絡先管理やタスク管理、カレンダーなどの機能も備えています。さらにチャットでのやり取りも可能でほかのメーラーとも互換性があり、効率的に情報やスケジュールを管理できるのが特徴です。
セキュリティレベルも高く、PGP暗号化や自動バックアップ機能などを搭載、さらに多言語対応でメールの翻訳機能もあるため、グローバル対応可能なメーラーを求める方におすすめです。
Mailbird(メールソフト)
Mailbird社が提供するメールソフトです。シンプルで直感的なUIで扱いやすく、ワークスペースを自分仕様にカスタマイズできます。
Googleカレンダー・Google ドキュメント・Dropbox・Slackなどさまざまなアプリとも連携可能で、複数のメールアカウントをまとめて管理できるのも魅力です。
そのほかChatGPTでのメール作成やメッセージのスヌーズ、多言語サポートなどの機能も充実しています。作業効率をアップしたい方や、機能が豊富なメールソフトを求めている方にぴったりです。
Spark(メールアプリ)
Spark Mail Limited社が提供する、iOS・Mac・Android向けのメールアプリです。共有受信トレイ・共有の下書き・メールの割り当てなど、複数人でメールを送受信・管理する機能があり、チームでの共同作業を強化できます。
また、送信者のグループ化機能や優先度の高いメールのハイライト機能、自分と関わりのないスレッドをミュートする機能などもあり、重要なメールを見逃しません。
さらにAI搭載のメール作成アシスタントや送信予約、メールのリマインダーなど多数の機能を備えていながら、シンプルで誰でも使いやすいのが魅力です。
Sylpheed(メールソフト)
Sylpheedは、Windows・Mac・Linux・BSDなど、幅広いプラットフォームに対応したオープンソースのメールソフトです。POP3・IMAP ・SMTP(Gmail含む)に対応しており、メールアカウントの設定を済ませれば、すぐに基本のメール機能が使えます。
シンプルかつ軽量で動作が早くシステムリソースを圧迫しないため、低スペックまたは古いPCでも快適に使えるのが特徴です。
無料で動作が軽いメーラーといわれると機能面で不安を感じるかもしれませんが、メールの検索・フィルタリングや多言語対応など機能も充実しています。操作方法も簡単で大量のメールもスムーズに管理できるので、初心者はもちろん上級者でも満足できるでしょう。
メーラーを選ぶポイント
「3.人気のあるメーラー」で紹介したメーラー以外にも、さまざまな種類のメーラーがあります。そのため、どのメーラーが良いのか迷うこともあるかと思います。下記の5つのポイントを押さえ、自分の目的に合ったメーラーを選びましょう。
ユーザーインターフェースの使いやすさ
メーラーの使いやすさは重要な要素です。直感的なインターフェースやカスタマイズ性、検索機能の使いやすさを確認しましょう。
セキュリティ
メールには機密情報が含まれることがあるため、暗号化やスパムフィルタリングなどのセキュリティ機能や、プライバシーポリシーを確認しましょう。
重要な添付ファイルやメールの内容が漏洩することは大きな問題になります。通信の暗号化や不正アクセス対策など、高いセキュリティ性を持つメーラーを選びましょう。
機能
メーラーの提供する機能が、自分の目的やニーズに合っているか確認しましょう。ビジネス用途ならスケジューリングやタスク管理が重要ですし、個人用途なら簡単なインターフェースやスマートフォン連携が便利です。(例:メールの自動振り分け、スケジュール管理、署名テンプレート)
受信トレイの管理
メールの整理やフィルタリング機能、検索機能が使いやすいか確認しましょう。効率的に受信トレイの管理ができるかが使い勝手に大きく影響します。
他のアプリやサービスとの連携
メーラーがほかのアプリやサービスとの連携が容易かどうかを確認しましょう。カレンダーアプリ、クラウドストレージ、タスク管理ツールなどとの連携ができると業務効率が格段に向上します。
無料のメーラーを使う際の注意点
メーラーのなかには無料で使えるものがありますが、利用にあたっていくつか注意したいことがあります。
セキュリティが脆弱
無料のメーラーの大きな問題が、有料のメーラーよりもセキュリティが脆弱な傾向にあることです。有料のメーラーは利用料を徴収する分、ウイルスやスパムメール対策などセキュリティにも力を入れています。
もちろん無料のメーラーもセキュリティ対策はしていますが、有料のメーラーと比較すると脆弱になりがちです。
特に法人はメールに個人情報や機密情報が含まれる場合も多く、情報漏洩したときのダメージも大きいため、セキュリティの高さは重要です。無料のメーラーの導入を考えている場合は、セキュリティ対策について徹底的に確認しましょう。
連携可能なシステムが少ない
有料のメーラーは、さまざまなシステムやアプリと連携可能なものが多いのが特徴です。メールの内容をスケジュールに反映したりリマインド機能が使えたりと、作業の効率アップに役立ちます。
一方、無料のメーラーは連携可能なシステムやアプリが少ない、あるいはほかのシステムやアプリとは連携できないものも少なくありません。作業効率を重視するなら、多少コストがかかっても有料のメーラーを選んだほうが良いでしょう。
ただし、無料のメーラーには、料金を支払えばほかのシステムやアプリと連携できるものもあります。有料のメーラーと無料のメーラーの有料オプションのどちらが安いのか、料金をチェックしてみましょう。
メールマーケティングには不向き
メールマーケティングのためにメーラー導入を考えている企業もあるでしょう。メールマーケティングとは、企業や組織が見込み客や既存の顧客に対し、メールを活用して情報発信を行うマーケティング手法です。見込み客・顧客との関係構築や売上アップ、ブランドの認知度向上などの成果が期待できます。
しかし、GmailやOutlookなどの無料のメーラーは配信ツールに向いていません。メールマーケティングを実施したい場合は、ターゲット配信機能搭載のメール配信サービスの導入を検討しましょう。
広告が表示されてしまう
無料のメーラーは、ユーザーから利用料を徴収しない代わりに広告掲載による収益で運営費を捻出するのが一般的です。使用中に頻繁に広告が表示されて気を取られるので、集中力が下がりがちです。
対して、有料のメーラーは利用料で運営費を賄えるので広告が表示されず、作業に集中できます。
メールマーケティングを行うなら「メール配信システム」がおすすめ
メールマーケティングを実施するには「メール配信システム」を導入するのがおすすめです。ここではメール配信システムの特徴やメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メール配信システムとは
メール配信システムとは、大量のメールを一斉に自動配信するためのツールです。GmailやOutlookなどの無料のメーラーは1対1のメールの送受信向きで、大量にメールを送るとスパム・迷惑メール判定を受ける可能性があります。
また、一斉配信するには手作業で設定を行う必要があり手間がかかる上に、送信先を間違うなどのミスによって情報が流出するリスクもあるのです。
その点メール配信システムは、ユーザーの情報管理やメール配信が自動でできるので手間が省けるだけでなく、情報漏洩のリスクも軽減できます。
メール配信システムを導入するメリット
メール配信システムを導入する主なメリットは下記の3つです。
業務を効率化できる
メール配信システムはユーザーの情報管理やメール配信を自動化できるため、業務効率化に役立ちます。さらに送信日時の指定や配信停止依頼の対応、開封率の測定などもできるため、手動で行う作業を削減できます。
効果的なメールマーケティングができる
メール配信システムは、メールマーケティングを強化したい方にとってもおすすめです。
提供されているシステムの多くは、送り先に応じて宛名やメールの内容を変更する差し込み機能を搭載しています。また、開封率やメール内のURLクリック率などを集計・分析し、ユーザーの傾向に応じた情報発信やアクションをした人に次の段階のメールを自動送信するステップメールなども設定可能です。
セキュリティを強化できる
メール配信システムの機能は、セキュリティ強化にも役立ちます。
手作業でのメール配信は、宛先の入力ミスなどによる情報漏洩が起こりがちです。一方、メール配信システムなら登録されている情報を元に自動で宛先が入力されるので、ヒューマンエラーによる情報の流出を防ぎやすくなります。
また、ウイルスやサイバー攻撃を想定したセキュリティ対策も徹底されています。
初めてのメール配信システムの導入に「Cuenote」が選ばれる理由
メール配信システムなら、ぜひ「Cuenote FC」をご検討ください。初めてのメール配信システムとして数多くの企業にご利用いただいております。
なぜ「Cuenote FC」が選ばれているのか、その理由を紹介します。
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「Cuenote FC」の大きな魅力が、月間76億通という国内トップクラスの配信実績です。独自技術で毎時1,000万通の配信性能を実現しており、大量のメールを一斉送信しても遅延することがありません。
Gmail、Yahoo!などのフリーメールや携帯キャリアのメールアドレスなどにも高い到達率を維持しており、大規模なメールマーケティングにも役立ちます。
効果改善に必要なさまざまな機能を搭載
効果改善に役立つ機能を多数搭載しています。開封率やクリック率のほか、時間別・デバイス別などの分析も可能です。
さらにメール内容を比較するためのABテスト機能やセグメント配信などの機能もあり、より効果的なメールマーケティングを実現できます。こうした機能はすべて標準装備で、追加料金が発生しないのも魅力です。
きめ細かなサポート体制
初めてメール配信システムを導入する際には、さまざまな疑問や不安が出てくることでしょう。
「Cuenote FC」では、導入前から運用中まで専任スタッフがつき、ご相談・ご質問に丁寧にお答えしています。お問い合わせから1日以内の回答率は99%です。(※2023年1年間の実績)
操作方法の解説やAPI連携のサポートも充実しているため、これまでメール配信システムを使ったことがない方でも安心してご利用いただけます。
セキュリティに優れている
第三者認定取得と運用によりセキュリティとサービス品質を高めています。取得済みの第三者認定は下記の通りです。
- ISMS認証
- ISMSクラウドセキュリティ認証
- プライバシーマーク
- ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度
各ガイドラインに則り、適切に運用しています。さらに、外部からの攻撃や不正利用、個人情報を守るためのセキュリティ機能も万全です。また、データを安全かつ厳重に管理しているため、万が一の際にも復旧・利用できます。
外部システムとの連携が可能
API連携により下記のようなさまざまな外部システムと連携できます。
- CRM
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- ECシステム
- DMP
- レコメンドシステム など
メール配信・運用の作業が自動化でき、さらにデータも連携できるため、業務の負担が大幅に軽減されます。また、担当者が個人情報を直接扱うことがなくなるので、データ管理の安全性も向上します。
さいごに
今回は、メーラーの種類や選び方のポイントを紹介しました。自分がどのようなシチュエーションでメールを使う機会が多いのかを考え、メリット・デメリットを理解した上でメールソフトにするのかWebメールにするのか検討してみてください。
それぞれのメーラーには使い勝手や特徴に違いがあるため、自分のニーズや好みに合わせて、メーラーサービスを選ぶことが重要です。