迷惑メール扱いされていませんか?【海外編】失敗しない5つのポイント
グローバル化が進み続ける昨今、海外向けの広告宣伝にメールを利用するケースが増えてきました。
その国ごとのルールやISPの判断基準があることを知らずに、届けたつもりのメールがスパム(迷惑メール)扱いされてしまい、購読者の受信ボックスにメールが届かないという問題も発生しているようです。
このような事態を防ぐためには、どのような点に配慮すれば良いのでしょうか?
日本では、迷惑メールを規制する法律として、総務省による「特定電子メール法」があり、広告関係事業者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)などの関連組織と連携してさまざまな取り組みも行われています。
今回は、海外で迷惑メール扱いされないための5つのポイントを解説します。
1.迷惑メールを規制する法律が各国で異なる
日本における「特定電子メール法」と同じように、各国でも迷惑メール送信を規制するための法律や規制があります。
・中国 「インターネット電子メールサービス管理弁法(2006年)」
・韓国 「情報通信網利用促進及び情報保護等による法律(2002年)」
・米国 「CAN-SPAM法」
・英国 「2003年プライバシー及び電気通信規制」
・ドイツ 「不正競争防止法(2004年)」及び「テレメディア法(2004年)」
・フランス 「郵便電気通信法典(2004年」および「消費法典(2004年)」
出典元:総務省「諸外国の迷惑メール対策に関する状況(平成22年)」
2.各国のISPが提示しているルールを把握する
一例をあげると、オプトイン(広告メールの購読承諾)、オプトアウト(購読解除)の運用方法です。
言うまでもありませんが、きちんとした事業を行なっている組織のメルマガ担当者であれば、了解を取らない相手に向けてメルマガを送ったりしないでしょうし、購読解除の仕組みも、きちんと用意していると思います。
ところが、海外では、その方法に対しても細かく明示して言及しているISPがあります。
オプトイン
●メルマガの購読を申し込むウェブサイト上で、チェックボックスにあらかじめチェックが入っているような形式は好ましくない。
●でたらめのメールアドレスや、間違ったメールアドレスによる不正アドレスへの配信を避けるため、ダブルオプトイン(※)の運用を推奨。
※ダブルオプトイン:ユーザーが登録をしたら、その時点では仮登録とみなし、登録アドレスに送信されてきたメールのURLをクリックすることで正式に登録が完了する方式。
オプトアウト
●配信解除のために、ユーザーがサイトにログインしなくても済むようにすべきである。
●登録解除のページにおいて、ワンクリックで完了するなど、簡単に解除できるようにする。
出典元:AOL Postmaster Guideline, Bulk Sender Best Practices
3.認証機能を利用したメールを送る
認証機能は、迷惑メールのうちの一つである、なりすましメールを流通させないための仕組みです。
海外の主要なISPは、DKIM(DomainKeys Identified Mail)の認証を推奨しており、DKIM認証を行うことで、そのメルマガのドメインは詐称がないものとみなされます。
DKIMに対応していない状態でメルマガを配信すると、メールが届かないという致命的なリスクを負うことになりかねません。
4.スパムと見做されやすい件名を使わない
「開封率を左右する件名は、魅力的なキャッチコピーで埋め尽くしたい」と、メルマガ担当者なら誰でも思うでしょう。
魅力的な件名にすることと、スパムと見做されるかもしれないという可能性は、トレードオフの関係にあります。つまり、迷惑メールだと勘違いされてしまうリスクを負うことになるのです。
例えば、下記のような件名は受信者に迷惑メールとみなされ、スパムとして申告される可能性がたいへん高くなります。
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Fromアドレスにブランド名(企業やサービスサイト名)を入れることはもちろんですが、件名にもブランド名を明記した方が安全です。受信者が自ら望んで購読しているメルマガであることを明確にし、受信者にスパム判定されないように配慮してください。
アパレル、旅行、飲料業界のメルマガの件名を調査したところ、件名にはブランド名を入れないメルマガも見受けられました。しかし、このような方針は、海外ではリスクが高くなることを理解しておいてください。
5.無効なメールアドレスを放置しない
メールアドレスが変更になったり、退職などの理由で存在しなくなることは頻繁に起きることです。
メルマガの発行を長く続けていると、届く見込みのないメールアドレスを抱えてしまうことは避けられません。
無効のメールアドレスを常にクリーニングする習慣をつけておきましょう。
届かないメールアドレスが大量にある=送信者はスパムメールを配信しているのでは・・・??
と、ISPが判断し、通信を遮断する可能性があります。
自動的にエラーアドレスを除外する機能が使えるメール配信システムを利用することをお奨めします。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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