飲食店でメール配信システムを使ったメルマガ施策とは?
非対面接客の強化が叫ばれる昨今、店舗ビジネスが主体となる飲食店などにおいて、メール配信は効果的なマーケティング手法です。
今回はメールマーケティングの効果や、メール(メルマガ)配信システムの「機能や料金プラン」、
「無料サービスの特徴」、「システムを選ぶポイント」などをまとめて紹介します。
目次
なぜ飲食店にメール配信システムが最適?
飲食店がメルマガ配信するメリット
飲食店のメルマガのポイント
飲食店のメール配信システムの選び方
まとめ
なぜ飲食店にメール配信が最適?
コロナ禍において、飲食店やアパレルショップをはじめとしたオフライン接客が基本となるビジネスにおいては、メールやアプリ、SNS、ECサイトなどを活用したオンライン施策が非常に重要になってきます。
飲食店がよく利用するマーケティング施策に「ダイレクトメール」があります。
ダイレクトメールといえば、リアル媒体なら郵送、オンライならeメールがあげられます。
SNS全盛の昨今でeメールは効果的なのだろうか?という声は多くあります。
どちらかといえば、オンライン施策でイメージしやすいのはECサイトやアプリ、SNSなどの活用などでしょう。
一方、eメールなどの古くからあるチャネルは、今の時代に効果的なのか疑問に思われるのも仕方ありません。
LINEなどと比較し、CtoC(個人間)のコミュニケーションで使用されることが減ったメールですが、実は企業やECサイトから配信されるメールの数は昔と比較して増加していることをご存知でしょうか?
実際に、ECサイトから送られてくるクーポンやキャンペーンなどのお得な情報の受信手段はメルマガで受け取っているという人が少なくありません。
もちろん、メールはECサイトに限らず、飲食店においてもマーケティング施策として大変効果的です。
ただし、効果的な"メールマーケティング"の実施にはメール配信に特化したメール配信システムなどの活用が欠かせません。
飲食店がメルマガ配信するメリット
飲食店がマーケティング施策を打つ時、まず悩ましいことが、どのチャネルを利用するかということです。
SNSであれば、新メニューの情報を添えてメッセージを投稿した際に、不特定多数の目にコンテンツが触れることになります。
拡散力のあるSNSであれば、魅力的なメニュー画像を投稿することで、新規顧客の獲得も期待できます。
顧客の使用頻度の高いSNSにメッセージを配信できれば店舗と顧客の接触回数も増えるため、認知にも大きな効果があります。
拡散力という点では弱いですが、インスタグラムなどの活用も顧客接点を増やすという点では効果的です。
ただし、認識しておきたいことが、プライベート使いするSNSに企業やお店からのセールスメッセージが流れてくるとストレスを感じる顧客層もあります。
なぜなら、友人や家族、知人とのメッセージが企業やお店のセールスメッセージで埋もれてしまうことにストレスを感じる顧客もいるからです。
そうなると、特定のキャンペーンやクーポンをゲットするためだけに、一時的に店舗アカウントフォローし、すぐにブロックされるというケースもあります。
一方、メールはSNSなどと比較して拡散性はありませんが、企業や飲食店からのセールスメッセージが顧客に受け入れられやすいというメリットがあります。
そもそもメールはどのタイミングでみられるのでしょうか?
ECサイトのお得なクーポンやキャンペーン情報、有識者のだしている有料メルマガなどを定期的にチェックしている消費者は現代においても少なくありません。
実際に、昨今の消費者というのは、プライベートなやり取りや、トレンドなど不特定多数の情報収集はSNSを利用し、お得な情報はメルマガで受け取る!というチャネルの使い分けを自然としているケースが多いです。
これらのことからSNSだけではなく、メール配信も併用して、複数チャネルから顧客にアプローチをすることで、チャネルごとの使い分けがはっきりしている消費者などにも着実にリーチすることができます。
メール配信の優位性
メールはダイレクトメールの中でも郵送と比較して圧倒的にコストが安く、開封率などの効果においても特異な差異はないため、予算があまりない際もコストパフォーマンスが高いDM施策といえます。
更に、メールには盛り込める情報量の多さも強みの一つです。
メールはSNSと比較して多くの情報を盛り込むことができ、メール配信システムのHTMLメールエディターなどを利用すれば、デザイン性の高いHTMLメールも簡単に作成できるという点も大きな強みです。
飲食店のメルマガ配信ポイント
開封率をあげるためには?
開封率を高めたい際には、顧客を引き付ける目玉コンテンツがあるはずですが、その目玉をわかりやすく件名の冒頭に落とし込むことが非常に重要です。
当たり前のようですが、これができていない飲食店は少なくありません。
携帯・スマホでメルマガを見る人が多いことを想定すると、件名はおおよそ10~15文字前後に抑える必要があります。
携帯・スマホ画面におさまる文字数の限界が10~15文字前後というのもあるのですが、やはり、人が一度に内容を理解できる文字数が大体このあたりの文字数であるため、なるべく簡潔に件名をまとめなくてはいけません。
大手ニュースメディアの記事見出しにおいても、人が一度に意味を理解できる文字数の限界を考慮して構成されています。
例をみてみましょう
●悪い例 新春アウトレットセールを開催!10周年を記念して最大50%OFFキャンペーン
●良い例 【最大50%OFF】祝10周年記念スーパーセール開催!
もし、今回の目玉が【最大50%OFF】だとすると、悪い例の場合、最も顧客を引き付ける情報が見切れてしまっています。
これでは顧客の目に留まらず、受信ボックスの中で埋もれてしまうでしょう。
良い例のように冒頭に、【】などを使い最も訴求したいキラーフレーズを入れることで、メルマガ受信者に素早くメリットを伝えることができます。
反応の良いメルマガのコンテンツは、割引系のコンテンツが最も多く、次いで会員限定情報や最新情報などがあります。
とはいっても、メルマガは割引コンテンツだけがすべてではないので、表現の仕方は様々ですが、いずれにしても目玉は冒頭に、簡潔にすることが重要です。
クリック率をあげるには?
クリック率を上げたいという場合、飲食店では画像や装飾を加えた"HTMLメール"の配信がおすすめです。
新メニューや期間限定の商品などがある場合、商品やメニューの魅力をテキスト情報だけではなく、画像で視覚的に訴求するのが大変効果的です。
食欲をそそるようなものから、インスタ映えするものなど、魅力的な写真素材を使用することで、テキストメールでは到底表現できない飲食店の魅力を顧客に直感的に訴求することができます。
「HTMLメール」とは画像や装飾を加えたメールのことです。
テキストメールと比較し、視覚的訴求力が非常に高く、直感的にバナーをクリックさせたり、顧客の来店意欲をそそらせることができます。
メールに限らず、テキスト情報だけではイメージが湧きづらいため、右脳に訴えかけて訴求することが難しくなります。
情報量の増え、SNS投稿が一般的になった昨今においてはクリック率を高める手段として顧客の想像をかきたてたり、話題を生むようなビジュアルを含んだHTMLメールは非常に効果的なメール配信といえます。
飲食店のメール配信システムの選び方
HTMLメールエディターの有無
飲食店のように画像情報が顧客への訴求要素として非常に大きい場合、先にも述べた通りHTMLメールの配信が効果的です。
しかし、HTMLメールはHTMLメール専用のコーディング知識が必要なため、知識のない人では作れません。制作会社に外注をしなくてはいけないため、手間もコストもかかるというデメリットがあります。
そこで、メール配信システムに備わっている"HTMLメールエディター"という機能が重宝します。
HTMLメールエディターは直感的な操作で、自由なレイアウトのデザインメールを組むことができます。
携帯・スマホ対応のHTMLメールを簡単に作成・配信することができるのも大きなポイントです。
HTMLメールエディターはメール配信システムによって有料のケースと無料標準機能として使えるケースがあります。無料・有料オプションいずれになるかはシステム提供会社に事前に確認をしておくといいでしょう。
ステップメール機能とシナリオ配信
メール配信システムの「ステップメール機能」の発展型ともいえる"シナリオ配信"なども効果的です。
まず、「ステップメール機能」とはメール配信システムに標準で搭載されているケースが多い、自動配信機能です。
例えば、顧客が会員登録や商品購入をしてくれた際に、3日後、1週間後、2週間後など、予め作成しておいたメール文書を一定期間おきにメール配信システムから自動配信する仕組みです。
「シナリオ配信」とは、ステップメール機能のような単純な自動配信とは少し異なります。
顧客の開封やクリックなどの行動に合わせてメールのシナリオを顧客ごとに自動分岐させる、パーソナライズされた自動配信です。
なぜ、シナリオ分岐が最適かというと、顧客の行動に応じて、消費意欲の高さやエンゲージメントが異なるからです。
メルマガ配信を通じて何らかの行動を起こしてくれた顧客には、より強いアプローチのメールを送ることで、来店などの行動を起こしてくれることが期待できます。
一方、メルマガを開封しなかった顧客を、あまりハードなアプローチをよく思わない顧客にと仮定します。
この未開封の顧客に対してはクーポンメールを送って期間限定のお得感を演出するなどといった送り分けも効果的でしょう。
しつこく配信することで配信解除や退会などのリスクもあるので、あえてメルマガの未開封・未クリックの顧客には2通目のメールを送らないというシナリオもあるでしょう。
このようなシナリオ配信機能といったパーソナライズされた自動配信が可能となる機能が充実しているメール配信システムは、使い方次第で高いメールマーケティングの効果も期待できます。
手動で一斉に配信することに加えて、このような自動メール配信機能も組み合わせることで、顧客フォローアップが効率化し且つ、加速することが期待できます。
まとめ
メールマーケティングは現代においても業種を問わずあらゆるシーンで行われています。
オフライン施策が中心だった飲食店もソーシャルやアプリの導入だけでなく、メールマーケティングなども積極的に行うことでよりオンラインでの顧客接点の構築を強化することができます。
メール配信システムを利用すれば、お得なクーポンバナーや魅力的な新メニューの写真を添えたビジュアル性の高いHTMLメールや、ステップメールでバースデーメールの自動配信をするなど、効果の高いメールマーケティングが実現できます。
メール配信システムは費用対効果の高いマーケティングツールでありながら、無料のツールも多数あります。そのため、あまりコストがかけられない飲食店でも始め易い施策といえるでしょう。
オンラインでの集客を検討している店舗は是非、メールマーケティングも検討をしてみてはいかがでしょうか?
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