メルマガの配信スケジュールの立て方とは?メールの再利用も
「季節ネタ」でメールマーケティングの効果アップを
メルマガを実施していると、いわゆる「ネタ切れ」や「マンネリ化」といった課題に直面することがあるかも知れません。ネタはあっても導入部分の話題をどう展開すればいいのか、といった悩みをお持ちの方もいるかと思います。
適切な「季節ネタ」を取り入れることで、単にネタ不足の解消のみならず、メールマーケティングの効果そのものを引き上げることも期待できます。
今回は、メルマガにおける「季節ネタ」活用のコツを、実際の例を交えて紹介いたします。
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これぞ日本!季語に絡めた話題作りを
日本文化、特に文学の分野においては古くから「季節感」が大切にされてきました。特定の季節を間接的に表現する「季語」は、今や新旧併せて5,000を超えるワードが存在すると言われています。例えば、メルマガに使えそうなものとしては以下のようなワードが挙げられそうです。
- 春...花見、春休み、卒業、入学、就職、歓送迎会etc.
- 夏...梅雨、夏休み、猛暑、レジャー、帰省、祭り、花火etc.
- 秋...紅葉、行楽、芸術、運動会、防災の日etc.
- 冬...雪、クリスマス、大掃除、正月、成人式、冬休みetc.
こうしたワードを活用しつつ、話題を膨らませて本題に繋げてみましょう。
鉄板とも言える手法で目新しさこそありませんが、裏を返せばそれだけ多くの人にとっての共通の話題であり、幅広い読者層の流入が期待できるコンテンツ作りが可能になります。
季節ごとのイベントや名物も使える
季語の話と重複する部分がありますが、日本におけるイベントの多くは季節と密接に結びついています。「さっぽろ雪まつり」や「青森ねぶた祭」等のいわゆる「お祭り」をはじめ、クリスマスやハロウィン、バレンタインデーなども季節性が際立つイベントです
- その時期やイベントに関連して集中的な需要がある商品の話題
- イベントが開催される地域についての豆知識や話題
上記などを取り上げることで、メルマガコンテンツに深みを与えます。
例えば、夏休みを利用した旅行に関するメルマガを配信しようとしたとき、今の時期であれば丁度「土用の丑の日」(今年は7/25と8/6)に絡めたものが考えられます。
土用の丑の日を迎え、ウナギを食べた方も多いのではないのでしょうか。
日本ではかば焼き、白焼きなどが一般的ですが、ドイツではウナギの燻製が好まれたり、フランスではワインで煮込む等、世界各地で様々な調理法で食されている食材なんです。国内外問わず、そんなご当地ならではのグルメに出会えるのも、旅の楽しみの一つかもしれません。
特定時期に売れるものの「ピークシフト」にも役立つ
夏場になると、家電量販店のエアコンコーナーには多くの買い物客が集まります。しかしながら、ひと夏を通じて均等に混み合うわけではなく、エアコン需要の多くは梅雨明け以降に集中する傾向があります。
梅雨の時期は比較的天候が良くないため日中の最高気温が上がりにくく、節電などを理由に扇風機や除湿器で暑さをしのぐ人が多いため、梅雨明け後の本格的な猛暑に耐えかねて初めて、エアコンの新調を検討する人が多いことが原因に挙げられます。また、暑くなってからいざエアコンの使用を開始すると実は壊れていた、というケースも意外と多く、これも梅雨明け後に需要が伸びる理由の一つとなっています。
こうした、「特定時期に需要が集中する商材」については、逆を言えば何もしなくても一定程度のコンバージョンが元々期待できるため、あえて「早期の需要喚起によるピークシフト」を狙うことも戦略として考えられます。エアコン以外で言えば、年度替わりのタイミングでのスーツや鞄、あるいは年末の掃除用品等も同じことが言えそうです。実際に、ある量販店ではあえて梅雨入りの前後からエアコンの訴求を開始し、「今ならじっくり選べて工事も混み合わないので最短で取り付け出来ます」といった形でメリットを打ち出し、メルマガをピークシフトの促進に活用しています。
ピークシフトを行うメリットは主に2つあります。
買い手側にとってじっくり、しっかり商品を選べる
需要が集中しているタイミングで買い物をしようとすると、ネットでもお店でも刻一刻と商品が売れていくため、検討から購入までのリードタイムが短くなり、十分な比較検討が行えないケースが起こり得ます。
需要期より前のタイミングで、時間的に十分なゆとりをもって買い物が出来れば、購入後のミスマッチなどを防ぐことにも繋がります。
売り手側の機会損失を低減できる
需要期には「ヒト・モノ」の十分な確保が難しい場合があります。ECサイトであればアクセス集中によるサーバーダウンや品切れ、リアル店舗であれば商品の案内に必要な人員などのリソースの不足による機会損失がこれにあたります。
意図的に需要を前倒しさせることでコンバージョンの最大化が期待できることはもちろん、需要の集中を平準化することでリソース不足のリスクを低減し、より良い購買機会(接客・サービスの質向上を含む)の提供に繋げることができます。
おわりに
今回は、メールに季節ネタを取り入れるメリットや活用のテクニックを取り上げました。四季がはっきりしている日本では、こうした季節に関する話題が受け入れられやすく、またそれぞれの季節ごとの話題の広がりも大きいため、自然な感じで取り入れられること請け合いです。コンテンツやリードに困った際には、是非活用してみてはいかがでしょうか。