アメリカ大統領選 メールバトル
メールは、有権者と候補者を繋ぐコミュニケーションツールとして政治の世界でも活用されています。
2016年のアメリカ大統領選に名乗りを上げた候補者、ヒラリー・クリントン、バーニー・サンダース、そして、ドナルド・トランプ。これら3人のメールに関する調査結果をリターンパス社が公開しました。
2億5千万以上の受信ボックスを調べた結果をもとに、各候補者の陣営が発信したメールの開封率などを調査しています。
各陣営が発行しているメールの登録者数です。
ドナルド・トランプ陣営のメールの登録者は、他の二人の候補者の陣営に比べ、極端に少ないようです。
ところが、開封率においては、ドナルド・トランプ陣営から送られるメールが抜きん出ています。
開封されずに、削除される割合がいちばん低いのは、バーニー・サンダース陣営のメールです。
受信者は、きちんとメールを読んでいて、読まずにゴミ箱行きにするような、ゆるい支援者は少ないということでしょうか。
前回(2012年)の大統領選のときは、バラク・オバマ陣営から配信されるメールの件名に注目が集まりました。「バラク・オバマのメールから学ぶ魅力的な件名の付けかた」などのブログを目にしたことのあるかたも多いのではないでしょうか。
教科書通りに考えるなら、メルマガの件名は、"本文の内容を分かりやすくまとめたもの" であるべきです。
ところが、バラク・オバマ陣営は、この基本をまったく無視した大胆な件名のメールを有権者に送り続けました。
Wow
Hey
このような、ごく日常的に使われる感動詞や間投詞の件名は、2012年当時、とても新鮮な驚きでした。
短めの単語を使う件名は、今回のヒラリー陣営にも引き継がれています。
Tonight! (いくつかの主要な州で開票結果が分かる日であることを知らせる内容)
247 (予備選の指名投票に関する代議員の数を知らせる内容)
Hey! (寄付金が目標金額に達したお知らせ)
さらに大胆な、 「!!!!!」 という感嘆府のみを羅列した件名もあります。
この件名は、3月の大きな節目 - フロリダ州、イリノイ州、ミズーリ州、ノースカロライナ州、そして、オハイオ州で勝利を確定した際のメールに使われていました。
この「!!!!!」という件名のメールは、動きを取り入れたメールです。決定的な勝利を手にしたヒラリー・クリントン候補者が、満面の笑みでウィンクしながら近づいてきます。
このように、メールの中に動画やgifアニメなどの動きを取り入れる試みも、大統領選では上手に使われています。
大統領選であれ、Eコマースであれ、メールを通じて何かを成し遂げようという狙いは同じです。
いろいろな工夫を重ね、ターゲットに迫っていきたいですね。
キューノート エフシー
メール配信システムCuenote FC(キューノートFC)は、会員管理やメール配信後の効果測定をグラフィカルに表示。システム連携用APIなども提供しており、一斉配信からメールマーケティングまで行えます。独自開発のMTA(配信エンジン)とノウハウで、月間のメール配信数42億通・時間700万通以上(※)の高速配信を実現し、スマートフォンや携帯にもストレスなく高速・確実にメールを届けます。
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