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アンケートの成功には目的設定が重要!考え方を解説

公開日:2025/12/29
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アンケートの成功には目的設定が重要!考え方を解説

顧客満足度や社内の状況調査など、さまざまなケースでアンケートは活用されます。一方、実施したアンケートを正しく活用するためには「アンケートの設問」そして「正しく回答を集めること」が重要です。

これらを左右する重要な部分が「目的設定」です。今回は目的設定について分かりやすく解説していきます。


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全てのアンケートに対して目的設定が重要な理由について

アンケートは実施して終わりではありません。その後に施策・改善などに落とし込むケースや、調査資料としてホワイトペーパーなどで公開するなど、何らかの形で活用することが一般的です。そこで以下のような理由で、目的設定が重要です。

設問が目的に合うため、結果から何かに活用しやすくなる

正しくアンケートの目的を設定することで、活用しやすい結果が得られるようになります。

アンケートの悪いケースは「へぇ~」で終わることです。例えばメルマガの利用動向調査で、目的を考えずまずは好意度を測ろうと「メルマガは好きかどうか」という設問を作成したとします。好きな人が60%という結果だったとして、活用できそうでしょうか?

確かにエンタメ要素のある活用方法のアンケートの場合は好意度を測って「へぇ~」を知るという場合には問題ないでしょう。しかし、メルマガ施策を改善したいという意図があった場合には、活用できずに終わってしまいます。

正しく目的を設定することで、「へぇ~」を防止することができます。特に設問を考えるうえで、単純に興味があることを設問にしてしまうと起きる確率があがります。

回答率がアップする可能性がある

アンケートの目的が明確になると、アンケート回答画面にも「目的」を記載できます。何のために、どういう使い方をするのか明確で分かりやすいと、回答者も回答するハードルが低くなるため、回答率アップが期待できます。

アンケートの目的設定のポイントとは

アンケートの目的を設定するにあたって、押さえておくべきポイントを解説していきます。

KGI/KPIに基づいた目的設定になっていること

事業活動においては必ずKGI/KPIがあることでしょう。アンケートも必ずKGIやKPIに基づいた目的設定になると良いでしょう。例えば、「メルマガ経由の売上を〇%上げたいから、メルマガ購読者に対して改善に繋げるためのアンケートを取る」などです。

目的は長すぎるとよくないですが、キャッチコピーではないので、短くなくとも問題ありません。数値を入れた具体的な目的設定にすると、なおよいでしょう。

誰に聞くのかを明確にする

目的が具体的であっても、調査対象が誤っていることや、調査対象から得られない目的では意味がありません。目的の重要度が高い場合には、調査対象を変えましょう。

調査対象が限られているという場合には、その対象から得られる範囲を踏まえたうえで、目的を決定すると良いでしょう。

設問を考える時にアンケートの目的を活かすコツ

考えられる回答結果が、その後の活用に結び付くか確認すること

設問を考える上で、その結果から何を得られるか、何に活用できそうかを考えましょう。例えば好意度を測るうえでも、高い場合と低い場合、変わらない場合の3つあると思います。それぞれの結果において活用できるかは考えておくと良いでしょう。

ただし、すべての設問が活用できなくとも問題ございません。例えば、2つ目の設問の解像度を上げるための1つ目の設問の場合などが考えられます。

必要なデータを過不足なく収集できる設問にする

有効なアンケート結果を得るためには、必要な情報を過不足なく収集できる設問設計が不可欠です。以下のポイントを意識して設問を作成しましょう。

回答形式を適切に選択する

自由記述形式、選択式(単一回答・複数回答)など、設問の目的に応じて最適な回答形式を選びましょう。例えば、具体的な意見や改善策を引き出したい場合は自由記述が有効ですが、データの定量化が必要な場合は選択式が適しています。

設問は具体的かつ簡潔に

曖昧な表現を避け、質問の意図が明確に伝わるように簡潔に記述します。専門用語の使用は最小限に抑え、誰にでも理解できる言葉遣いを心がけましょう。

誘導的な質問を避ける

回答者の意図しない方向へ誘導するような質問は、正確なデータを収集できません。「~だと思いませんか?」といった同意を求めるような表現は避け、中立的な立場から質問を投げかけましょう。

二重質問を避ける

例えば「メール配信システムの機能と配信性能に満足していますか?」という質問は、「機能について」と「配信性能について」の2つを1つの設問で聞いてしまっています。結果からどちらについてなのか、どちらの比重が大きいのかが不明瞭になります。

アンケートのケース別で考えられる目的例

  • 市場調査アンケート
    新製品やサービスの需要を把握して、戦略的な意思決定を支援する。
  • 顧客満足度調査(CS調査)
    定点観測することによって、満足度の低下の早期キャッチと今行っている施策の効果を計測する
  • 従業員満足度調査(ES調査)
    退職率を〇%下げるため、従業員の満足度の変化を気付くために、定点観測の調査を行う
  • セミナーアンケート
    参加者への商談を獲得するためのヒアリングを行う。次のセミナーの満足度を上げるために調査を行う

さいごに

事業活動に活きるアンケートを実施するには、適切な目的設定が不可欠です。せっかく時間や労力をかけて集めたデータが、単なる「情報」で終わってしまわないよう、ぜひ本記事で解説したポイントを参考に、効果的なアンケート設計を行いましょう。

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この記事の著者

福島 竜司
過去に介護・美容の資格情報メディアにて事業統括責任者としてBtoC・BtoB共にメールマーケティング含めた、マーケティング全般の業務に携わる。 ユミルリンクではマーケターとして、メールマーケティングを中心に、メッセージングマーケティングの研究を行い、多くの記事の執筆・編集を行う。またメールマーケティングに関するウェビナー・展示会などのイベントでのセミナー登壇も行っている。 本記事に関しては、企業の公式サイト・公的機関のデータ・当社が調査したデータと、著者の実績を踏まえて実態に即した内容提供に努めています。
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