精度の高いアンケート回答を集める ちょっとしたコツ5選
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アンケートを作成していると気付かずうちに、どうしても回答者の目線から外れてしまうことがあります。
アンケートは、質問の仕方をほんの少し意識するだけで回答の精度向上につながります。
集計してみたら使えない結果だった・・とならないためにも、今回はスムーズかつ正確な回答へ回答者を導けるよう、5つのちょっとしたコツをご紹介します。
[1]専門用語を使用しない
業務で普段使っている単語は、回答者にとっては身近な単語ではない可能性があります。
理解しやすい説明であることはもちろんですが、質問や選択肢のなかで専門用語を使用していないか確認してみてください。
もし使用する必要がある場合は、その単語における認識違いが発生しないよう、補足説明を追加することをお勧めします。
例)モバイルデバイスで最も利用する機能は何ですか?
※モバイルデバイスとは
この質問では携帯電話(フィーチャーフォン/ガラケー)、スマホ、PC、タブレット端末を
指します。PC周辺機器は除いてお答えください。
[2]あいまいな表現を避ける
「あなたがよく飲むコーヒーは何ですか?」という質問。「よく」という単語の頻度は、人によって異なります。
1日に何度も、という人もいれば週に1度が当てはまるという認識の人もいるかもしれません。
このような表現は極力避け、具体的な頻度を提示するようにしてください。
例1)よく飲むコーヒーについて教えてください
→ 頻度を提示:週に3杯以上飲むコーヒーについて教えてください
例2)いつもお使いの携帯は何ですか?
→ 程度を指定:メインでご利用になっている携帯電話について教えてください
→ 最も使用頻度の高い携帯電話について教えてください
[3]期間は明確に限定する
「最近、〇〇コーヒーを購入しましたか?」という質問。[2]と同様、質問が曖昧だと回答者が
無駄に考える時間が増え、回答者にとって負担につながります。期間を限定しましょう。
例1)最近、〇〇コーヒーを購入しましたか?
→ 1か月以内に、〇〇コーヒーを購入しましたか?
例2)最近ご覧になったテレビ番組について教えてください
→ 2017年5月1日~3日間にご覧になったテレビ番組について教えてください
[4]マトリックス利用時は回答する方向を補足する
作成側からはつい見逃してしまいがちですが、意外と分かりづらさが出てしまうのがマトリックスの利用時です。
左側の列に各項目の質問、右側で「良い/どちらともいえない/悪い」等の回答をするレイアウトが一般的ではありますが、回答者側にとっては慣れていない可能性があることも配慮しましょう。
補足例としては、上記のようなレイアウトであれば、「下に向かって回答を進めてください」等の説明があると親切です。
[5]自由回答欄では聞きたい範囲を絞り込んだ状態にする
アンケートの最後に配置されている事が多い自由回答欄。いまだによく見かける2つを例に挙げます。
1.「他の〇〇についてどう思いますか?」
それを聞いてどうするの?と思われてしまうような漠然とした質問は避けましょう。何を書けば良いのだろうと回答者側のストレスに繋がってしまいます。
このような場合は『今後の企画開発やサービス向上において参考にさせていただきたい』という
説明のうえで具体的に部分を限定・指定することで、より良いサービスに繋がる事を期待し、回答
者側に真剣に回答してもらえる割合が増加します。
例1)〇〇カフェのサービスのなかで、良いと思う部分を教えてください
例2)△△カフェで一番好きなメニューを教えてください
2.「思いつくものを全て記載してください」
よほどのファンでなければ、回答者にとってストレスのかかる質問になります。必要な場合は解答欄
を3~せいぜい5つなど、数を限定したうえで配置してください。
また、一つも思いつかないお客様も一定数いるケースもありますので、「思いつかないかたは枠内に
なしと記載ください」などの説明を加えておくなど配慮も必要です。
おわりに
「貴重な時間を使って回答してもらう」という姿勢でいる事は、アンケート作成側にとっては忘れがちな課題でもあります。
また、その製品やサービスにおいて長年のファンであるなど、よっぽどのポジティブな理由がなければ、アンケートに回答をすることは回答者にとって負担が大きいものです。
今回ご紹介した5つのコツはウェブアンケートでも、用紙のタイプのアンケートでも対応できる内容です。アンケートが作成できたら実施の前にぜひ一度、回答者側の視点になって見直してみてください。
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