メルマガの配信スケジュールの立て方とは?メールの再利用も
メルマガの迷惑メール・スパム扱いによる配信停止の対策とは?
2025年3月のフィッシング対策協議会の「フィッシング報告状況」によると、249,936件と非常に多くの報告が上がっています。またページ内には下記のような記述もあります。
ある調査用メールアドレス宛に 3 月に届いたフィッシングメールのうち、メール差出人に実在するサービスのメールアドレス (ドメイン名) を使用した「なりすまし」フィッシングメールは約 63.2 % と多い状況が続いています。
引用元:2025/03 フィッシング報告状況
インターネットの技術は進歩していますが、依然として非常に多い状況が続いています。そこで、各メーラーやプロバイダーは少しでも迷惑メールを減らすために対策がとられています。
メルマガ担当者は、この対策を知らないでいるといつの間にか迷惑メール・スパム扱いされる可能性があります。当記事ではその対策について解説していきます。
参照:フィッシング対策協議会 フィッシング対策協議会(2025/03 フィッシング報告状況)
メールマーケティングを

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迷惑メール・スパム扱いされてしまうケース・原因と対策
1.購入したメールアドレスリストを利用してしまうケース
当社の問合せにも「リストを購入したい」「業者から購入したリストに配信したい」というご要望を頂くことがあります。しかし、購入したメールアドレスを使って受信者に同意がない状態でメールを送ることは、特定電子メール法により禁じられています。
特定電子メール法では、団体・個人問わず営利を目的としたメールを受信者の同意を得ずに送ることを禁じています。基本的にメルマガ・メールマーケティングは該当します。
既に世の中に公表されているメールアドレスは対象外となりますが、それでも突然同意なく企業からメールを送られることは、なりすましメールの危険性や単純に不快と思う可能性も高いため、迷惑・スパムメール扱いされる可能性があります。
スパムトラップが紛れている可能性も
スパムトラップ(ハニーポット)と呼ばれるメールアドレスがあります。迷惑メール業者を見つけ出すためにISPが作成しているアドレスです。スパムトラップ宛てにメールを送ることで、「同意せず配信している業者」と判断され迷惑メール判定されます。購入したリストなどには紛れている可能性があります。

特定電子メール法とは?メルマガ運用で注意すべきポイントを解説
2.定期的にリストのクリーニングを行っていますか?
メルマガ購読者リストのメンテナンスは行っていますか?時間が経過するにつれて、使用されなくなったアドレスが発生することや、顧客の誤登録などによる間違ったアドレスが含まれていく可能性があります。
これらは、ハードバウンス(恒久的なエラー)と呼ばれるもので、適切に配信リストから除外する必要があります。除外しない場合には、スパムメールと疑われる可能性があります。
定期的なメールアドレスリストのクリーニングを行ったうえで配信することを推奨します。到達率を売りにしているメール配信システムでは、3回以上エラーが続いた場合に配信リストから該当するアドレスを除外する機能などもあります。なるべくこのようなリストクリーニング機能があるサービスを利用することをオススメします。
3.配信除外が簡単にできるようにしていますか?
メルマガを送る時には、購読の解除を行えるようメールには配信停止用のリンクなどを分かりやすく設置すること。
例としては、メルマガのフッターに「配信停止はこちら」などの文言を配置し、リンクをクリックすることで退会フォームに遷移させる流れが一般的です。その後、退会希望者に対し以降のメルマガが配信されないよう停止・解除処理を忘れないでください。またGmailなどを中心にList-unsubscribeヘッダーと呼ばれる配信停止方法の設定を行いましょう。
メールの配信除外・登録解除ができないと、迷惑メール報告をされてしまう可能性があります。また配信を希望しない購読者へは、その意思表示があった以降配信してはいけません。
4.なりすまし対策は万全ですか?
企業のメールになりすました「なりすましメール」は、自社のメールだと信じて行動し詐欺被害に合ってしまう可能性があるため、できる限り対策が必要です。
そのためには、SPF・DKIM・DMARCなどの送信者のメールドメイン認証の対応が必要です。SPFは送信元のサーバーが正しいものかどうか、DKIMはメールの改ざんがないか、DMARCはSPF・DKIMの認証結果を元に受信サーバー側へのメール対応を指示することができるものです。
Gmailやoutlook.jp宛てに1日5,000通以上のメールを送る場合は、特にガイドラインが決まっておりDMARCまで対応していないと、正しく相手に届けられない可能性があります。
参照:送信ドメイン認証技術(SPF、DKIM )やDMARCとはどのような仕組みか?
5.スパム判定の引き金になる単語を利用していませんか?
読者が興味を持ち開封したくなるだろう単語だからといって、やたらと詰め込んでいませんか?
現代のスパム・迷惑メールフィルタは以前よりも可読性を重視しており、文脈の理解力も優れてきています。しかしながら完璧ではありませんので、スパム判定の引き金となる可能性の高いキーワードは控えることを推奨します。
例えば賭博系や情報商材、マルチ商法、公序良俗に反するものに関連する単語は引っかかる可能性が高いのため要注意です。 一見、顧客が飛びつきそうな単語だとしても、スパム・迷惑メールで使われがちなワードでないかをチェックしてみてください。
6.配信頻度は適切ですか?
よほどのファンであれば別ですが、毎日のように届くメルマガは鬱陶しがられる原因になるケースがあります。様々な条件をクリアしてせっかく届いたとしても解約、または読者が自発的に迷惑メールフォルダに入れてしまうリスクに繋がります。
サービスや商材によって効果向上に繋がる頻度は異なりますので、メルマガごとに適切な配信頻度を見つける必要があります。
ただし、迷惑メール率が高くなければ、購読解除数は過度に気にする必要ありません。購読解除は正しくメルマガ停止ができる証拠と言えます。また数千・数万人以上に送るメルマガでは購読解除される人がいるのは避けられません。
メルマガの迷惑・スパムメール対策にはメール配信システムも
メール配信システムの多くでは、配信停止機能や送信者のドメイン認証、そしてリストクリーニングなどの機能があります。迷惑メール・スパム扱いが心配な方は、当社が提供しているメール配信システム「Cuenote FC」のご利用をぜひご検討ください。