SMSとは?各メッセージサービスとの違いと活用方法の紹介
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SMSとSNSは、何が違うの?文字が似ていて混乱する・・・。
短い文章しか送れなくて、文字制限があったような気がする・・・。
知っているようで知らないSMS(ショートメッセージサービス)の基礎知識から、最近話題のショートメッセージ活用方法まで紹介していきます。
目次
SMSとは?基本知識について
SMSキャリア別の種類について
SMSとSNSは何が違うのか?
SMSとメールの違いについて
SMSの主な特長について解説
SMSの効果的な使い方について
◆SMSについて~まとめ~
SMSとは?基本知識について
SMSとは、「ショートメッセージサービス」のアルファベット頭文字を取ったもので、携帯端末の電話番号でメッセージのやり取りを行う国際規格のサービスです。
わかりやすく言うと、その名の通り短いメッセージが送れるサービスです。
国際規格なので、電話番号さえ知っていれば世界中の携帯電話、携帯端末でテキストメッセージの送受信ができます。基本的には、テキストのみの送受信が可能です。
2011年7月に、日本国内で異なる携帯キャリア同士でもSMSを送受信できるようになって、利便性が格段にアップしました。
また現在では、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)の制度を活用することが一般的になり、携帯電話の番号がキャリアが変わっても引き継がれることが多くなったため、電話番号がほぼ恒久的に変わらなくなったという経緯もあります。
SMSの基本知識として、以下の3つが特徴として挙げられます。
①SMSには文字制限がある
SMS(ショートメッセージサービス)は、基本的に全角70文字までしかメッセージを送信することができません。一部、最大670文字まで送信できるようになりました。
②送信料金がかかる
SMSは、普段よく使用するメールアドレスで行うメールのやり取りやメッセージアプリとは異なり、1回の送信につき料金がかかります。
パケット通信を行わないために、送信料金がかかってきます。送信料金はかかりますが、受信には料金がかかりません。
③アプリ等のダウンロードが不要
SMS送受信用のアプリは、携帯電話やスマートフォンを購入した時に、既にインストールされているものなので、ユーザー自身が新たにアプリをダウンロードや設定をする必要がありません。
アカウント登録等の特別な手続きも不要で、電話番号を契約していれば自動的に入っているものとなります。
SMSのキャリア別の種類について
次に国内の主要4キャリアが提供するショートメッセージサービスについて紹介していきます。
国内キャリアといえば、ドコモ、ソフトバンク、auが主要3キャリアでしたが2020年の春に楽天モバイルが加わりました。
ドコモのSMS
ドコモのFOMA・Xi・5G・5G(ahamo)の電話番号もしくはSMS相互接続他事業者へ文字メッセージを送受信できるサービスです。
送信側・受信側の両方の機種が対応していれば絵文字の送受信も可能になっています。 iPhoneから絵文字を含むSMSを送信した場合、受信側の環境によって正しく表示されない場合があるので注意が必要です。
料金体系は、1回70文字までの文字数だと3円、134文字までだと6円、201文字だと9円・・・最大670文字で30円と文字数によって1回あたりの金額が変わってきます。
auのSMS
auのSMSはCメールとも言われます。auの固有サービス名称となり、SMS(ショートメッセージサービス)とサービス内容に変わりはありません。
基本的な機能は同様で、電話番号もしくはSMS相互接続他事業者へ文字メッセージを送受信できるサービスです。
料金体系は、1回70文字までの文字数で3.3円、134文字までだと6.6円、201文字だと9.9円・・・最大670文字で33円と文字数によって1回あたりの送信金額が変わります。
また、契約しているプランによっては、SMSの送信が無料の場合もあります。
ソフトバンクのSMS
次にソフトバンクのSMS(ショートメッセージサービス)についてですが、サービス内容についてはドコモ・auとほとんど同じです。
ソフトバンクも契約しているプランによって、SMSの送信が無料の場合もあります。また、2022年4月以降より、iOS5未満のOSでiPhone3G、iPhone3GS、iPhone4の機種で絵文字を含んだSMSを受信できなくなるとのことです。
※補足 ワイモバイルのSMS
ソフトバンクのサブブランドとして提供している格安SIMのワイモバイルでもSMSは無料で利用ができます。
格安SIMのワイモバイルでも、サービス内容はソフトバンクはもちろん他キャリアとほぼ同じ内容です。
ワイモバイルも文字数によって送信料金に変動があり、受信料金は無料です
楽天モバイルのSMS
最後に、2020年に新たに参入した楽天モバイルのSMS(ショートメッセージサービス)ですが、サービス内容については、他の3キャリアとほぼ同様のサービスを提供しています。
他のキャリアと異なる点としては、楽天回線を契約しRakutenLinkアプリを利用するとSMSの送受信や通話が無料になる点です。詳細は楽天モバイルをご確認ください。
SMSとSNSは何が違うのか?
さて、次にSMSとSNSの違いについてご紹介します。アルファベットが似ていて同じように見えてしまうのですが、サービス内容は異なってきます。
先述したとおり、SMSは「ショートメッセージサービス」のアルファベット頭文字を取ったもので、電話番号同士でメッセージのやり取りを行うものです。
一方、SNSは「ソーシャルネットワーキングサービス」のアルファベット頭文字を取ったものになります。
SNSは、登録された利用者同士が交流できるWeb上の会員制サービスのことです。
サービス利用者同士が、同じ趣味で集まったり、特定のグループや不特定多数のユーザーとコミュニケーションが密にとれるサービスです。
この説明だけですとイメージがわかないと思いますが、国内でもユーザー数の多い代表的なSNSを下記に挙げます。
様々なユーザーのつぶやき(ツイート)を見ることができるサービスです。
主な機能としては、1回の投稿につき140文字までのテキストや写真を投稿するというシンプルなものです。国内では約4,500万人が利用しています。
Instagramは、主に写真や動画を友人や知人に共有することで、ビジュアル表現によるコミュニケーションを楽しむサービスです。国内では約3,300万人が利用しています。
Facebookは、他のSNSとの違いは実名登録が必要で、個人の写真やテキスト(近況)を投稿するサービスです。国内では約2,600万人が利用しています。
■LINE
LINEは、家族や友人と電話、チャットができるツールという認識が強いですが、実はSNSの仲間に入ります。
LINEがSNSに入る理由としては、タイムラインやホーム機能、オープンチャット等の個人対個人のやりとりの範囲を超えているからです。国内のユーザー数は一番多く約8,900万人が利用しています。
上記のように、Webサービスにアカウント登録をし、アプリをダウンロードしたのち、不特定多数の人とやり取りするサービスはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に分類されます。
SMSとメールの違いについて
次にSMSとメールの違いについてです。
メールは普段利用されている方も多いと思うのでわかりやすいと思いますが、インターネットを利用してメールアドレス同士でテキストや画像、ファイル等のやり取りができるサービスです。
SMSとの違いは、データ容量に制限はあるものの、SMSの70文字まで等の厳密な文字制限等はありません。
また、テキストだけではなく本文中にカラフルな文字や画像を埋め込むデザイン性の高いHTMLメールも送ることができます。
電話番号は、携帯端末1つに対し1つの番号ですが、メールアドレスは1つの携帯端末に対して複数のメールアドレスを持つことができます。
各キャリアのメールアドレス、Webサービスのフリーメールアドレス等(gmailやyahooメールが代表的です)、メールアドレスを使い分けている方も多いでしょう。
■インパクトがあり、デザイン性のあるHTMLメールの例
SMSの主な特長について解説
SMS(ショートメッセージサービス)の主な特長を紹介していきます。
①確実に届く
携帯電話に標準搭載されている機能で、ユーザー(受信者)に新たにアプリのダウンロードやアカウント登録の必要がないので、電話番号さえわかっていればほぼ確実にメッセージを届けることができます。
デバイス不問なので、スマートフォン(iphoneやandoroid端末)はもちろん、アプリ対応していないガラケー等にも届けることができます。
また、技術的な話にはなりますが、メッセージを送信するための通信網が海外通信と国内キャリア通信と2種類があります。
国内のユーザーにメッセージを届ける場合は国内キャリアの通信網を利用した方が圧倒的に到達率が高くなります。
②高い開封率
SMSは即時配信され、通知にも反映されることから90%を超える高い開封率が安定的に期待できます。着眼率が高いことも特長として挙げられます。
他チャネルに目を向けると企業からのメールの場合は内容にもよりますが、開封率は高くて30%程度。
一方、SNSサービスは、1対1のメッセージ機能においては高い既読率が見込めますが、企業・団体からの一斉配信ではどうしても既読率の低下や即座にブロックされてしまう可能性もあり、「会員数=読まれている数」にはなりきらないのが実情です。
③即時性がある
SMSはプッシュ通知で、アプリインストールの有無に関わらず、電話番号でポップアップ画面へのメッセージ通知が可能です。
SMSの効果的な使い方について
ここまで、SMSの基本的な知識から特長、他のメッセージツールやチャットツールとの異なる点をご紹介してきましたがSMSの有用性についてはまだ分からない部分も多いと思います。
ここからは、SMSをビジネスでの使用で効果的な方法について紹介をしていきます。
SMSは、基本知識でもご説明した通り、電話番号を宛先としたメッセージサービスです。
電話番号の取り扱いについて変遷があり、携帯端末の電話番号はほぼ恒久的に変わらないものとなりつつあります。
この「恒久的に変わらない」部分に着目すると、届けたい人にほぼ確実にメッセージを届けることができる。と解釈できます。
一方のメールアドレスは複数所持することや、任意に変更することも容易となります。
このSMSの確実性を利用した方法が「本人認証」です。
ほぼ1人1台スマートフォンを持つ時代になり(※)、様々なWebサービスが発達し、なりすまし防止のために活用される場面が増えてきました。
仮に個人のアカウントにログインを試みようとしても、電話番号で二段階認証が設定されていると、その番号と一致する端末を持っていなければ認証のためのパスワードを確認することができないので、ログインができません。
特にセキュリティが重視される金融機関やアプリ内課金が発生する際に活用されています。なりすましを防止するメリットがあります。

【あわせて読みたい】
SMS認証とは?電話番号を使った本人確認を徹底解説その他にも、この確実性を利用した方法は業務連絡や予約完了通知が例としてあげられます。
業務連絡通知の例を挙げますと、人材派遣会社がアルバイトや派遣スタッフの通知に活用されます。
人材派遣会社は、アルバイトや派遣スタッフの個人のメールアドレスやlineアカウントを管理していないことがほとんどであり、スタッフもプライベートなアカウントは知られたくないというケースが多いです。
また人材派遣会社も連絡先として電話番号を管理しているケースが多いです。
仮に連絡を取りたいスタッフが電話に出られないタイミングでも業務連絡を通知することができます。
次に予約完了通知の例は、飲食店の予約で活用できます。
予約は電話でするケースは多いですし、切電後に予約完了の確認メッセージ、また予約日が近くなったらリマインド通知ができます。
無断キャンセルを防止できるメリットがあります。
また、電話口でメールアドレスを聞き出すのは難しく、文字の聞き間違いも考えられるのでメールアドレスを聞くのは現実的ではないですね。
これ以外にも、様々なビジネスで活用が進んでいます。詳しくはこちらをご参照ください。
(※)世帯におけるスマートフォンの保有割合は86.8%(2020年)となっている。参考:総務省 令和3年版情報通信白書
◆SMSについて~まとめ~
以上、SMSの基本知識のご紹介でした。
知っているようで、知らないSMS(ショートメッセージサービス)ですが、まだまだ活用方法が多岐にわたり2021年現在も国内のSMS送信量は大幅に増えてきています。
個人間のやり取りはもちろん、特にビジネス利用で「メリットのあるメッセージサービス」として認知が広がっています。
SMSの基本知識をおさえ、これからビジネス利用で検討される方は、自社に必要な機能が揃っているか、コストが見合っているか、また実際に操作感や運用イメージを高めるために管理画面を確認し比較することをおすすめいたします。
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SMS(ショートメッセージサービス)送信サービス、Cuenote SMS(キューノート SMS)は、携帯・スマートフォンを持っているユーザー全てに携帯電話網を利用したSMS送信が高速・確実に行える法人向けのSMS送信サービスです。開封率は90%以上という圧倒的な開封率の高さと、電話番号宛にメッセージを送れる利便性の高さが強みです。国内最高水準のメッセージングソリューションを手掛けるユミルリンクが培った配信技術と高次のセキュリティで、本人確認(SMS認証)や決済通知、督促連絡、業務連絡、プロモーション用途等、様々な用途でのSMS活用をサポートいたします。