RCSとは?2024年にAppleでも対応!特徴やSMSとの違い、活用方法を解説
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RCSとは、「リッチコミュニケーションサービス」の略で、ファイルの送受信やコンテンツの共有も可能な新しいコミュニケーションサービスです。豊富な機能があることや、2024年にはApple社がRCSメッセージングのサポートをiPhoneに追加するというニュースが発表されたことから、最近ではビジネスシーンでも注目を集めています。
「RCSという用語を聞いたことがあるけど、詳しく説明できない」「RCSとSMSの違いは?」など、RCSに関する情報を集めている方に向けて詳しく解説します。
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RCSとは?
RCS(リッチコミュニケーションサービス)は、「Rich Communication Services」の略で、携帯電話でメッセージを送受信するための標準規格です。
従来から存在するテキストメッセージを送るための「SMS」、画像等の添付も行える「MMS」より、さらにリッチなコミュニケーションを行えることが大きな特徴です。
その歴史は浅くはなく、2007年に欧米の通信キャリアによって結成された組織により考案されたのち、2008年にGSM Associationのプロジェクトとして採用されています。 その後、仕様改訂を繰り返し、2016年にGoogleがAndroidにて、OSレベルでRCSに対応、2019年に米国でAndroidスマホに提供を開始しています。
日本では、RCSを利用したサービスとして、携帯電話キャリアのドコモ、au、ソフトバンクが提供する「+メッセージ(プラスメッセージ)」、楽天モバイルが提供する「楽天Link」などがあります。 「+メッセージ」は徐々に利用者数も増えており、2022年10月末時点で3,250万人の利用者がいます。
さらに2024年にはApple社がRCSメッセージングのサポートをiPhoneに追加するというニュースが発表されました。
参考:https://www.theverge.com/2023/11/16/23964171/apple-iphone-rcs-suppor
このような動きがあることから、今後ビジネスシーンでの注目はさらに強まることが予想されます。
RCSの特徴
RCSは、LINEのようにチャット形式でテキストだけでなく、動画や画像などの送受信も行える"次世代のSMS"のようなイメージで、以下の機能があります。
RCSを活用してできること
- チャット
- メッセージング(音声含む)
- IP音声・ビデオ通話
- ファイル送受信
- コンテンツ・位置情報共有
RCSの特徴をさらに詳しく解説します。
宛先は電話番号
SMSと同様、宛先は電話番号となります。 この点が"次世代のSMS"と表現されることが多い理由のひとつです。
通信はデータ通信を利用
通信はその他のメッセンジャーアプリと同様にデータ通信を利用します。 この点は、回線交換ネットワーク上で通信を行うSMSとは大きく異なる点です。
メッセージやチャットのやり取りができる
メッセージの送受信に加えて、チャットでは相手が書き込んでいる状態が確認できたり、複数人でのグループチャットができたりと、LINEに近い感覚でのコミュニケーションが可能です。
動画や画像などファイルの送受信ができる
SMSはテキストメッセージのみで、送信できる文字数も最大670文字ほどですが、RCSは送信できる量も大幅に増えており、動画や画像といった大容量のコンテンツも送信できます。 この点は、SMSと異なりデータ通信を利用しているメリットが大きく活かされているポイントです。
代表的なRCSのサービス
RCSにもとづいたサービスとして、国内ではドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリ3社が提供する「+メッセージ(プラスメッセージ)」があります。 「+メッセージ」は、電話番号を知っている相手に対して、テキストに加え、写真やスタンプなどの情報を送受信できることに加えて、グループチャットなど、LINEのように利用できる無料のアプリです。
また、楽天モバイルからは「Rakuten Link」という無料のアプリが提供されています。 こちらは、「Rakuten Link」同士でのメッセージや写真、動画などのファイル送受信もでき、通話も無料となるなど、大変便利なアプリです。
RCSとSMSの違い
RCSとSMSは、宛先が電話番号である点が共通していますが、最大の違いは、テキストメッセージだけでなく、動画や画像などのファイルも送れるという点です。 そのため、RCSはSMSの進化版という呼ばれ方をよくされています。
さらに詳しくRCSとSMSの違いを比較していきます。
宛先
RCSとSMSとの宛先は、どちらも電話番号となります。
文字やコンテンツの種類
SMSはテキストのみに対応し、携帯キャリアによって変わりますが、1通660文字から670文字までのテキストを送受信できるシンプルなメッセージングサービスです。 一方、RCSは、テキストに加え、写真なども送受信できるリッチなメッセージングサービスです。
料金
SMSは国内の携帯キャリアでは、1通の送信で約3円前後の料金が掛かります。(料金は各キャリアによって異なります。)
一方、RCSはインターネットのデータ通信を利用しますので、データ量に応じて料金が変わります。テキストのみの送受信であれば、SMSよりも安価となるかと思います。
特徴
SMSは携帯電話番号に対して、テキストのみ送受信できることから、シンプルなコミュニケーションに向いています。 また、通信手段は電話と同様に回線交換ネットワーク上での通信となり、インターネットのデータ通信(パケット通信)ではない点から1通の送信単位で料金が発生する点(受信は無料です)が特徴です。
+メッセージはテキストや写真、スタンプなども送受信できるリッチなメッセージングサービスで、既に多くの方が利用しているLINEに近い使い方が出来るという点が最大の特徴です。 通信手段はインターネットのデータ通信(パケット通信)を利用することからデータ量に応じて料金が変わります。
比較のまとめ
ここまでで、さまざまな比較や特徴を説明してきましたので、ポイントを整理し比較していきます。
・RCSとSMSの比較
項目 | +メッセージ | SMS |
---|---|---|
宛先 | 携帯電話番号 | 携帯電話番号 |
写真・動画 | ○ | × |
ファイル添付 | ○ | × |
グループメッセージ | ○ | × |
既読・未読確認 | ○ | × |
料金 | 無料 (データ通信料が必要) |
1通ごとに発生 ※キャリアにより料金が異なる |
RCSのメリット、デメリット
これまでも解説してきた通り、RCSのメリットとデメリットを整理して解説します。
メリット
電話番号を知っている相手に対して、テキストに加え、写真やスタンプなどの情報を送受信でき、グループチャットも行えるリッチなメッセージングサービスです。
デメリット
徐々に利用者数が増えているとはいえ、LINEやSMSと比べると、まだまだ認知がされていないこと、iPhoneでは+メッセージのアプリがデフォルトではインストールされておらず、任意でダウンロードする必要がある点です。
RCSの活用方法
RCSはその特徴を活かし、多くの企業でも活用できるサービスです。 SMSでは実現できなかった画像や動画を利用したプロモーションやクーポン配信、双方向コミュニケーションを活かしたチャットボットでの問い合わせ対応などの活用が行えます。
また、「+メッセージ」では送信元である企業は、携帯キャリアの審査を通過した安全な公式アカウントを利用できます。 公式アカウントであれば、送信元が安全であることを認識できることから、フィッシング詐欺などの疑いも抑制でき、消費者と安全なコミュニケーションも行えます。
まとめ
RCSはSMSの進化版ともいえるサービスで、代表的なサービスとして、「+メッセージ」や「Rakuten Link」という無料のアプリが提供されており、その名の通り、SMSでは行えないリッチなコミュニケーションを行える標準規格です。 これから利用者数が増えれば増えるほど、活用シーンや便利さがさらに進化していくのではないかと思います。
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