メールマーケティング・メルマガのKPI設定と運用・改善について
- メルマガのKPIをどう設定すればよい?
- メルマガ・メールマーケティングを改善するにはどうすればよい?
このようなお悩みのメルマガ・メールマーケティング担当者の方に対して、各指標と改善方法についてしっかり解説していきます。ある程度満足のいく結果が出ている場合でも、対応漏れがあるかもしれません。
ぜひ最後までご確認いただき、さらなる効果向上を目指しましょう。
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メールマーケティングの主要KPIについて
メールマーケティングにおける、KPI=重要業績評価指標は主に6つあります。
- 配信数
- 到達率(数)
- 開封率(数)
- クリック率(数)
- コンバージョン率(数)
- 配信解除率(数)
これらは、メールを配信した瞬間からゴールであるコンバージョンまでの流れを切り分けた形になっています。1つ1つ定義を紹介するとともに、改善方法をお伝えします。
到達率(数)とは?
メールの到達率は送信したメールのうち、エラーにならず相手に届いたメールの率のことを指します。あくまで「相手のメールサーバーに届いた数」のため、相手の開封有無は関係ありません。
当社(CuenoteFC)での到達率の指標では、95%以上が好ましく、90%を下回る場合には対策が必要と考えます。
到達率が低い場合には、メールの件名など他のことをいくら工夫しても意味がありません。到達率は高い状態を維持できるようにしましょう。
到達率(数)を改善するには?
SPF、DKIM、DMARC等の認証を設定する
SPF、DKIM、DMARCなどは、メールのなりすましや改ざんなどを防ぐための認証技術です。他にもS/MINEなどもあります。メールサービスのガイドラインに要件として定められている場合、認証設定をしていないと受取側のメールサーバーなどが怪しいと判断し受信拒否や迷惑メールに振り分けられる可能性もあります。
設定することはもちろんのこと、設定ミスがないかの確認も重要です。最近ではBIMIというDMARCの認証が成功するなどの一定条件を満たした場合に、ロゴが表示される仕組みの認知度も高まりつつあります。今後、重要度が増す可能性もありますので、定期的に確認しましょう。
主要メールサービスのガイドラインに対応する
各メールサービスにはガイドラインがあります。要件に沿っていない場合には、メールが正しく届かない可能性がありますので対応が必要です。
2024年2月では、Gmailの送信者ガイドラインと呼ばれる、Gmail宛てにメールを送る場合のガイドラインに大幅な更新がありました。メルマガなど企業が顧客に対してメールを送る場合にSPF、DKIM、DMARCなどの認証サービスに対応することや、「List-Unsubscribe」の設定を行い、メルマガの解約を簡単にしなければいけないなどの要件が追加されました。
今後、他のサービスでも同じようなの要件が追加される可能性は高いでしょう。
IPレピュテーションを向上させる
IPアドレス(住所のようなもの)は、メール送信するときに何処から送られたか判別するためにも使用されます。迷惑メールや、不審なメールを多く送っているIPアドレスは事前に除外できるよう、IPレピュテーション(IPの評判)と呼ばれる仕組みがあります。
IPレピュテーションが低い場合には、メールが届かなくなりますので、常に向上させておく必要があります。そのためには、認証設定・未達となるアドレスを除外する・受信者が困るようなメールは送らないなどの対策が必要です。
IPレピュテーションを向上・維持させるためには以下の対応なども必要です。
確実に同意を得た宛先に送る
メルマガを送る場合、送信先に送信することの承諾をもらいましょう。同意を得ないと迷惑メールに振り分けられるなどIPレピュテーションを下げてしまいます。
また「特定電子メール法」では広告や宣伝の内容を含むメール送信をする場合に、受信者から事前に承諾を得ることが定められております。違反すると違法行為となりますので注意が必要です。
退会をしやすくする
メルマガを停止したい・退会したい場合に、場所が不明瞭であると迷惑メールに振り分けられてしまいます。前項と同じく、IPレピュテーションを下げてしまいメールが届きづらくなる原因になります。
こちらも特定電子メール法で定められており、メール本文にてメルマガの解除方法を明記する必要があります。
エラーメールを排除する
エラーメールを放置していることもレピュテーションを下げる要因になります。エラーが発生したら該当のアドレスを除外することや、エラーにならないように適宜対策が必要です。
メール配信の到達率ってどう上げるの?ポイントを紹介
開封率(数)とは?
開封率は、配信出来たメール総数のうち、メールを開いた数の割合です。一般的には20%前後であることが多いです。
開封率は基本的にHTMLメールでないと計測できません。基本的にメールを開封したかどうかは、各メールサービス(アプリ)の動作に依存するため取得ができないためです。HTMLメールの場合は、専用の画像を添付します。メールを開封し、HTMLメールで画像を読み込まれる=アクセスされることで開封数・率を取得できます。
到達率はややシステム的な対応であったのに対し、開封率はメルマガ担当・マーケティング担当がメール配信においてみるべき、最初のKPI です。
開封率(数)を改善するためには?
配信時間を工夫する
メールをたくさん受信している人の場合、他のメールに埋もれてしまう可能性があります。なるべくメールボックスの上部にメールが残るよう、相手がメールを確認する余裕がありそうな時間の直前を狙って送りましょう。
社会人や主婦・夫、学生など立場によっても異なります。実際にはさまざまな時間に送るテストを行い、どの時間が一番開封されるかを調査してみましょう。
件名を魅力的に
メールに気づいてもらえた後は、開いてもらわなければなりません。
開いてもらうための重要な点が「メールの件名」です。魅力的であり、続きが気になる件名になるように気を付けることはもちろんですが、文字数にも気を付けましょう。
文字数は長く20文字程度にし、重要な部分は14文字以内に収めるようにしましょう。14文字はメールボックスでも表示されやすく、見た瞬間に内容が伝わりやすい傾向にあります。
メルマガ開封率の平均は?上げる5つの方法も紹介
クリック率(数)とは?
クリック率はメールの総配信数に対して、メルマガ内に記載されたURLなどリンクをクリックされた割合です。一般的には1~2%程度です。
メール上でのゴールはクリックされることです。コンバージョン率の指標もありますが、リンクをクリックされた瞬間に受信者はメールからは一時的でも離れることになるためです。
そのため、メールマーケティングの指標の中では極めて重要なKPIと言えます。極論到達率や開封率が低くとも、クリック数が目標数値以上であればメールマーケティングとしては成功と言えます。
クリック率(数)を改善するには?
リンク先を説明する
メールリンクをクリックするということは「どこかのサイトに飛ばされる」ということです。迷惑メールであれば、ウイルスを仕込んだページかもしれません。興味を持って安心してリンクをクリックしてもらうために、そのリンク先はどこで、何が書かれている、訪れることでどんなメリットがあるかをしっかり伝えましょう。
HTMLメールを活用する
HTMLメールは、Webサイトのように画像や見た目を整えたメールにすることが可能です。視覚情報を伝えられることや、リンクもボタンのような見た目をすることができるため、クリック率を上げられる可能性があります。
リンクの数を最小限に
メールは開いてもらうだけでも大変です。さらに最後までじっくり読んでもらうことは非常に難しい傾向にあります。それゆえ、ページを長くすることは得策ではありません。リンクの数はできる限り絞ることでメールの長さを短くし、伝えたいことをまとめることでクリックされる率を上げられる可能性もあります。
またリンクの数を減らすことで、次に案内するメルマガに回すなどネタ切れを防止する効果もあります。
メルマガクリック率の平均は?高めるポイントも紹介
コンバージョン率(数)とは?
コンバージョン率については、クリック数を元にしたコンバージョン率と、メール配信総数から出すパターンがあります。メルマガを起点に調査する場合には総配信数から、web広告など他の施策と比較する場合にはクリック数からの率で比較するとよいでしょう。
コンバージョン率(数)を改善するには?
コンバージョン率の改善はメルマガだけではなく、リンク先のページを改善する必要もあります。メール部分だけに関して言えば、メール内容に書かれている内容と、リンク先の内容がしっかりマッチしているかなどを考える必要があります。
またメルマガではコンバージョンしやすいリンク先と、しにくいリンク先があります。例えば、メルマガ購読者は既に商品・サービスを利用したことがある人が多いでしょう。そのうえで初めて訪れた場合のみのクーポンなどを配布するメルマガではコンバージョンされない可能性があります。
メルマガのコンバージョン率とは?改善するために抑えたいポイントを紹介
配信解約率(数)・解約率
配信解約率(数)は、メールの総配信数のうち、メルマガ会員解約・メール配信停止(解除)など、メール受信拒否をした人の割合を指します。
配信解約率(数)を改善するには?
他指標をみて、ユーザーのニーズに合わせた内容を送る
ここまで紹介した指標が高い場合には、おのずと解約率も低下していくでしょう。読者のニーズに合った内容を提供できているか常に忘れないようにしましょう。
送信する頻度に気を付ける
どんなに良い内容であったとしても、受信者側の許容範囲を超えた配信数では解除されてしまう可能性があります。一方で気を付けすぎて送る頻度を少なくしてしまうと、メールマーケティング自体の規模が縮小してしまいます。定期的に頻度を見直してみて、ちょうどよい配信頻度を模索していきましょう。
気にしすぎないという考え方も
解約率が10%を超えるなど、高い場合を除き気にしすぎないほうが良いという考え方もあります。仮に解約率が10%の場合、90%の大多数は解約していません。開封率やその他の数値が良い場合にはメールマーケティングの施策としては成功している可能性もあります。
解約率を気にしすぎるがあまり、クーポンなど配信側にコストがかかる情報しか送らない・配信頻度が極端に下がるということは避けたほうがよいでしょう。
メルマガのKPIを管理・改善していくためには、メール配信システム
メルマガ・メールマーケティングのKPIを管理・改善していくためには、メール配信システム等メールマーケティングの機能が十分に入っているツールを選定頂くことをオススメします。
特に開封率・クリック率などのKPIだけではなく、ABテストなどKPIを改善するための機能が備わっているかも重要です。
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