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Gmailが「単独過半数」獲得-世界のメール閲覧環境調査2017

公開日:2017/08/21  更新日:2022/11/04
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Gmailが「単独過半数」獲得-世界のメール閲覧環境調査2017


7月に行われた東京都議会選挙において、地域政党「都民ファーストの会」をはじめとする小池知事支持の勢力が単独過半数を獲得する躍進を見せたのは、記憶に新しいところです。

他方、メールの世界でも、この数年間で勢力図が大きく塗り替わる変化が起こっていることをご存知でしょうか。今回は、米ReturnPath社(https://returnpath.com/)による「メール閲覧環境調査」(The Email Client Experience)の結果から、人々とメールとの関わり合いの変化について紹介します。


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調査の概要


今回は、メールを閲覧している環境と、それぞれの環境ごとのOS・アプリケーションのシェアについて調査を行い、2012年から5年間の間の変化についてその結果をまとめています。調査対象は、欧米・オセアニア・アジアの主要11か国です(今回の調査に日本は含まれていません)。


[1]閲覧環境-携帯端末での閲覧が急増、2倍近くの増加


閲覧環境


「モバイルアプリ」「Webメール」「デスクトップアプリ」の3つについて、それぞれが占めるシェアの調査を行った結果、最も多かったのは「モバイルアプリ」で実に55%にも上りました。5年前(2012年)の調査では29%と他の2つより低い利用率でしたが、この5年でシェアは2倍近くまで拡大しています。

その5年前にトップだったWebメール(yahooメールやGmailのWeb版)は、37%→28%で9ポイント減、デスクトップアプリは34%→16%と18ポイント減という結果となりました。携帯端末の普及が進みアプリ対応が進展したこと、また個人が複数のデバイスを所持することが珍しくなくなり、デバイスに依拠するメール管理のありかたが見直されるようになったことなどが、理由として考えられそうです。


[2]モバイルOS-依然としてiOSが8割近くを占める


モバイルOS

モバイル端末での閲覧をOS別にみると、iOSがiPhoneとiPadの合計で79%のシェアを占める結果となりました。これは、世界のスマートフォンのOSシェアでAndroidが60%超を占めている現状とは大きく異なるものです。記事内では触れられていませんが、仮説として、代替となるコミュニケーション手段が次々と生まれる中、個人間のやり取りにおいてSMSおよびFacebookメッセージ等SNSのメッセージ機能で補完できるシーンが多い一方、ビジネスユースをはじめとしたメールコミュニケーションのニーズは、一定のインフラやマーケットの水準がある先進国を中心に形成されていることが考えられます。


[3]Webメールクライアント-Gmailが50%以上増加、yahooを逆転


Webメールクライアント


今回の調査で一番センセーショナルな結果と言ってよい、Webメールのクライアント別シェアの調査結果です。2012年時点ではわずか6%にすぎなかったGmailのシェアが、今回の調査では59%と過半を占めるまでに急拡大しました。スマートフォンの普及が進んだ結果、共通のクライアントで管理するニーズが高まり、スマートフォンでGmailアプリ、パソコンでWebのGmailを利用する、といった活用が増えたことは、想像に難くありません。

ちなみに2012年で37%とトップのシェアを保っていたyahooメールはわずか5%にまで減少。本国・アメリカのヤフーは市場環境の変化による経営悪化から、6月に通信大手のベライゾンに売却されています。こうした背景に加え、2014年、2015年と立て続けに大規模なシステム障害が発生したことも、ユーザー減少の一因と推察されるでしょう。


[4]デスクトップアプリ-Apple Mailがシェア逆転、2社で9割超の構成は変わらず


デスクトップアプリ

インストール型のデスクトップアプリにおいては、Appleの「Apple Mail」(50%)がシェアを伸ばしてMicrosoftの「Outlook」(41%)を逆転しました。とはいえ、今回対象となったうち3位のThunderbird(オープンソースクライアント)のシェアは3%で横ばいであったことから、上位2社のクライアントで9割超を超える市場構成自体は変わらないままとなりました。


おわりに-もし日本でも調査が行われていたら?


今回は調査対象に日本は含まれていませんでしたが、もし含まれていたとしたらどのような変化が考えられるでしょうか。

例えば、日本ではYahooがポータルサイトとしてGoogleに匹敵する支持を得ていることから、Yahoo! Japanにより様々なサービスとの繋ぎ込みが行われているYahoo!メールの利用率は、もっと高いものになっていたはずです。実際、当社が過去に行ったWebメールクライアント別の調査で、Yahoo! Mailの利用率が30%を超えるような結果もありました。さらに、ビジネスシーンにおけるWindows OSの高いシェアを背景に、Outlookデスクトップアプリのシェアがまだまだ高い、なんて結果も考えられます。

いずれにしても今回の調査は、ここ数年でメールの世界における勢力図が大きく塗り替わっていることを示す結果となりました。ライフスタイルや技術革新とも密接に結びついてくるだけに、今後の動向に注目です。


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