SMTPプロトコル【技術解説】

7.2 tarpitting

tarpittingとは、スパムメールを排除するために、SMTPプロトコルの通信をわざと遅らせる手法です。大量送信しているスパム送信者は、送信先サーバーからの応答を待たずに、一方的にメール送信コマンドを送ることがあります。

このような送信者を識別するため、応答をわざと遅らせておき、応答を送る前に相手が次のコマンドを送ってくるかを確認します。もし相手がすぐに次のコマンドを送ってくるようであれば、スパム送信者として受信を拒否します。

sendmailというMTAでは、グリーティングメッセージを送らせるgreet pauseという機能として実装されています。また、postfixというMTAでは、設定ファイル中にsleep指定をすることで任意の応答を遅延させることができますし、eximというMTAでもdelay指定を行うことで遅延させることができます。

Cuenote®シリーズでは、正しく応答を待ってから送信するので、問題になることはありません。メール配信システムによっては、同時に通信できる接続数の上限が低いものもあり、そういったシステムでは、応答を待つことにより送信速度が低下することがあります。

Cuenote®は、同時に通信できる接続数が非常に多い(1配信あたり1000〜4000程度)ため、一部サーバーがtarpittingを利用していたとしても、送信速度への影響はほとんどありません。

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