失敗事例から学ぶ!メール配信システム選びのよくある失敗とは
メールマガジンの送信元を「個人名」にするとどのくらい反応が違うのか【BtoBメルマガ実践レポート】
メールの差出人名・送信元名とは?
メルマガを代表とするメールマーケティングの効果を高めていくためには、「メールの件名や内容、配信時間や頻度、そしてメールの信頼性」が重要です。
差出人名・送信元名とは、「メールの信頼性」として重要なポイントです。
通常、ビジネスでやり取りするメールであれば、送信元名は個人名であることがほとんど。一方、メールマガジン的に一斉配信されるものの場合、送信元が「info@xxx~」や「mailmaga@xxx~」のような汎用的なネームになっていることもあるのではないでしょうか。
「メルマガへの返信を受け付けるために、あえて送信元を共有アドレスにしている」といった運用上の理由もありますが、「一斉送信感」は強くなります。そこで「セミナーご参加のお誘い」や、個人アドレスを送信元として送った方が内容的に相応しい場合には適宜変更してみるのもよいでしょう。
そこで、当社でも実際に行っているBtoBメルマガ配信の実践例をご紹介し、送信元を「個人名」にするとどのくらい反応が変わるのか、実際の開封率・クリック率データを交えて取り上げます。
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送信元を個人名に変えて、開封率がアップ
当社メールマガジンにおける検証結果
上記は、あるメールマガジンの配信に際し、同じ内容(セミナー告知)で送信元のアドレス表記を変えた際のそれぞれの開封率・クリック率となります。
送信元をいつも使っている汎用的なもの(製品名)から個人アドレスに変えることで、確かに反応に変化がありました。
今回は5,000件のリストを2つに分けて検証を実施しました。通常の配信における開封率はテーマによる違いこそあれど、だいたい25~30%の範囲に収まっておりますが、今回の出し分けにおける比較では開封率ベースでは2.5%程の差となり、リーチできる人数としては6~70人程度の差が生まれています。勿論、母数が大きければたったの2.5%でもそのインパクトは大きくなるでしょう。
意識するにせよ、せざるにせよ、個人アドレスから来ていないメール=一斉配信や通知というイメージがあり、見る優先順位が自然と低くなることは想像に難くありません。そういった意味では、受け手に刺さるための方策として「送信元を個人アドレスに変える」ことは一定の成果があると言えます。
開封率は上昇するが、中身は内容次第
他方、クリック率自体は大きく差がありませんでした。
若干、個人名の方がクリック率は高いものの、各リスト約2,500件ほどの配信につき0.05%の差となると人数にして1~2人の差。送信元名がクリックにまで有意な影響を及ぼすとは言い切れず、やはりメールを開いた後のリアクションを左右するのはコンテンツや構成であるということが解る結果でもありました。
まとめ
メール配信システムの中には、件名やプリヘッダーテキストはもちろん差出人名も任意に設定できるものがあり、ファーストビュー要素の工夫を簡単に行えるようになっています。
良いコンテンツを準備しても、相手の目に留まらなければ意味がありません。差出人名を含むファーストビューの工夫は、「良いコンテンツをより多くの人に見てもらうための工夫」とも言えます。日々、良いコンテンツ作りに励まれている皆さんにこそ、こうした手近に変えられるポイントから改善を試していただき、メールマーケティングの効果を最大化していただけたら幸いです。