BtoCのEコマース市場:スマホ経由の売り上げが急上昇

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2015年、BtoCのEコマース(以下、BtoC-EC)の売り上げ市場は7.6%増加し13.8兆円(※)に成長しました。 ※市場規模の定義については「電子商取引に関する市場調査(経済産業省)」に準拠

13.8兆円の内訳は、物販系分野が7兆2,398億円、サービス分野が4兆9,014億円、デジタル分野が1兆6,334億円となっています。

2010年~2014年までの5年間、BtoC-ECの売り上げ市場は、前年比10%以上の伸び率で順調に推移してきましたが、2015年においては、市場は拡大しているものの伸び率は緩やかになり、前年度比7.6%の増加にとどまりました。

BtoC-ECの伸び率が緩やかになった理由としては、"個人消費の落ち込み" という原因が、まず思い浮かびます。しかし、経済産業省では、BtoC-ECが低迷していると捉えるのは早計であるという見方をしており、店舗を選択する消費者が、一時期より増加しているのではないかと推測しています。

昨今、ネットショッピングの機能はたいへん充実していますが、店舗では、現物を実際に手に取り、ショッピングの楽しさをより実感することができます。購買のチャネルとして、店舗を含めた小売業界が消費者視点で最適化していると見るべきかもしれません。


2015年Eコマース売上げ



物販系分野の売り上げの27.4%がスマホ経由

2015年もインターネットの利用全般にわたり、スマートフォンの利用がさらに拡大しました。
スマートフォン経由のBtoC Eコマース市場は、1兆9,862億円(※)という推計結果になっています。
※経済産業省が複数の調査リソースに基づいて、物販分野において推計した結果

スマートフォン経由で売り上げる数字は、物販系分野の市場規模(7兆2,398億円)の27.4%に相当する金額になります。ただし、スマートフォン経由の売り上げは、物販カテゴリー全般を見ると均一ではなく、カテゴリーごとにバラつきがあります。

スマートフォン比率が高いカテゴリーの代表は、「衣類・服飾雑貨等」のカテゴリーです。スマートフォン経由の売り上げの割合は40%を占めます。
「衣類・服飾雑貨」においてスマホ比率が高い理由としては、ファッションに高い関心を持つ消費者層が、スマートフォンのヘビーユーザー層と重なっているという理由が指摘されています。 さらに、アパレル事業者が提供するスマホ専門の通販アプリなど、オンライン・サービスの充実ぶりも追い風になっています。
着回しのコーディネートをアドバイスして、気に入ったら、そのコーディネートをタップするだけで購入できるファッション・コーディネートアプリなども、スマホ経由の売り上げを後押ししているのではないかと、経済産業省は推測しています。

また、「医薬品」も、スマホ比率の高いカテゴリーです。
医薬品については、インターネット販売が解禁されたことを受けて、大手ドラッグストアがスマホユーザーの需要開拓に取り組んでいる傾向がみられ、このような取り組みがスマートフォン比率の上昇につながっていると考えられています。

その一方、スマホ比率の低いカテゴリーもあります。
たとえば、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」のスマホ比率は約20%です。生活家電は価格が高いため、PCで比較して、価格差や機能差を見極めながらじっくり比較検討するという行動が考えられます。

また、「食品、飲料、酒類」も20%以下です。このような "家庭向け製品" のカテゴリーでも、PC経由の売り上げが優勢になります。



年々接近するスマホ利用 VS 自宅PC利用


利用端末の動向


「パソコン」や「携帯」の利用率が下がり続け、その代わりに、スマートフォンの利用が大きく伸びるというのが、ここ数年の傾向です。

メルマガを準備するにあたっても、モバイルファースト、いわゆるスマホを意識した工夫は、ますます重要な課題になりそうですね。


出典:
経済産業省「電子商取引に関する市場調査 2015年
http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160614001/20160614001-2.pdf

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