SMSのAPI・システム連携について解説

公開日:2019/12/12  更新日:2020/03/11
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SMSのAPI・システム連携について解説



SMS送信(ショートメッセージサービス)のAPIによるシステム連携についてご解説します。
※お時間の無い方は前半を飛ばして、「SMSでAPI連携をする際のポイント」からご覧ください。


まず、前提としてSMSを自動送信したり一斉送信する場合、一般的に「SMS送信サービス」を利用します。

個人のスマホ・携帯電話から送信されるSMSはあくまで個人間で使われ、個別送信、もしくは複数人に送信する程度の用途にとどまりますので、本記事では取り上げません。

SMSの自動送信はAPIを活用したシステム連携により送信することができます。
※API(Application Programming Interface)とは様々なWEBサービスやアプリケーションを繋ぐ(システム連携する)ための手段です。

APIを利用することで、自社システムからSMSを自動送信することが可能です。

自動送信の最もメジャーな用途は本人認証時のワンタイムパスコードの発行などです。

しかし、APIによるシステム連携を行う場合、自社システムと外部サービスを繋ぐために"開発作業"が生じます。

この開発作業の負担を少しでも軽減することを考慮して、システム選定をするのがおすすめです。

具体例として、システム連携の際に開発工数・リソース削減が期待できる仕様のサービスを選ぶとよいです。
※連携が容易なものの一例としてRESTFul APIなどがあります。


目次

SMSの用途は3つ(API連携、IVR連携、管理画面配信)

SMS送信はAPI連携による認証用途が多い

SMS認証の有用性

SMSでAPI連携をする際のポイント

API連携以外でSMS送信サービスを選ぶポイント

API連携によるSMS送信以外の用途でも有効活用できる

SMSのAPI・システム連携のまとめ

SMS送信サービス



SMSの用途は3つ(API連携、IVR連携、管理画面配信)

APIの話をする前に、まずはSMSの用途について簡単にご紹介します。

主に下記のような3つの用途があります。


〇SMSの用途.1【APIによるシステム連携】

本人認証などを目的として、APIによるシステム連携を行い、システムからSMSを自動送信する。
具体的な活用シーンとして、金融機関・証券会社の振込やスマホアプリ利用時の本人確認、チケット会員登録、カード会社のポイント移行などの際に利用されます。

なお、認証手段には様々な方法がありますが、SMSによる認証は手軽で行えるうえに本人確認の精度も高いということで広く認知されています。


関連ページ:SMSを活用した本人認証のイメージ


〇SMSの用途.2【IVR連携】

コールセンターなどカスタマーサポートを行う際に時間外の問い合わせなどに関しては、IVR(自動音声応答) 連携を活用することがあります。

例えば、お客様が時間外に問い合わせ電話をした際に、予め登録しておいた音声で応答を行い、その後SMSで案内の内容を記したURLなどを自動で送信することができます。

具体的には音声ガイドの案内を聞いて指定の番号を入力すると、その番号に該当する音声応答が再生されるため、カスタマーサポートの人員削減、時間外対応の効果があります。

また、ユーザーの利用端末やスマホの契約状況などによってはSMSを利用できないケースもあります。
こういったケースでSMS認証が必要になる場合にIVR連携が役立ちます。

具体的な活用イメージとして、ユーザーが指定の電話番号を入力して通話するとシステム側から自動音声応答で認証番号を通知するといった用途があります。


〇SMSの用途.3【送信サービスの管理画面から配信】

家賃滞納や電気・ガス・水道料金といった公共サービスの利用料が未払いの人などに督促通知(または決済通知など)を送りたいときなどにもSMSが利用されています。

この場合、API用途とは異なりますが、SMS送信サービスの管理画面からSMSを手動で一斉送信する方法があります。

その他の活用シーンとして、大学の単位が危うい補講対象の学生や奨学金を受け取る対象者へSMSで通知メッセージを送ったりする用途も考えられます。

プロモーション用途なら、休眠掘り起こし施策としてSMSでキャンペーン情報を送ることもあります。

(※参考記事:休眠顧客への通知にも活用できるSMS送信サービス


なぜこれらの用途でもSMSが使われるかというと、「電話番号で送れる」ことや「認証に向いている」といった特徴以外に、開封率が圧倒的に高い(約90%近くと言われている)という強みがあるからです。

SMSは特定の用途で利用されるうえにスマホ携帯電話に標準搭載のため、SMSを受信したタイミングでポップアップ画面に通知が表示されます。

これらのことから閲覧率が高く、確実に届けたい重要なメッセージでもSMSが使われるケースが近年増えています。




SMS送信はAPI連携による認証用途が多い

SMSの活用用途で最も多いのがAPIによる本人認証の用途です。

本人認証は金融機関など、顧客の金融情報を取り扱うようなサービスを提供する企業で多く使われてきました。
他にもアプリインストール時の本人確認としても使われます。

しかしSMSの活用はこれらのシーンに留まりません。近年ウェブサービス全般でアカウントセキュリティ保護の重要性が叫ばれています。

なぜなら、金融サービスに留まらず、ウェブサービスのアカウント情報は個人の金融情報とも紐づくものと考えられ、悪用されてしまえば様々なデメリットがあるからです。


アカウントセキュリティの保護が重要視されてきているのが要因

多くのウェブサービスではID・パスワードによる1段階の認証で完了してしまうケースが多いです。

WEBサービスを提供するうえで、現代においてアカウント情報は一定数漏洩するものということを想定してサービス提供をしなければいけません。

なぜなら、ユーザーはありがちで簡単なパスワードを設定していることが多く、そのほかのサービスでも似たような、もしくは全く同じパスワードを利用するからです。

結果アカウント情報が漏れやすい環境となってしまっているため、「サービス提供者側がユーザーの個人情報を守る」という意味でもセキュリティ強化が求められます。


二段階認証を行う上での課題は「面倒」という点

また、アカウント情報が悪用されやすくなるその他もの問題として、二段階認証ができる環境でもユーザーが二段階認証を利用しないという点です。

大手が提供するメッセージングサービスやECサイトではSMS認証を取り入れた二段階認証の設定することができるます。(Amazon、Apple、Facebook、Google、Instagram、Twitterなどは対応)

二段階認証を設定できるにも関わらず1段階の認証のみでサービス利用をしている人が実に多い。

原因として、認証の回数を増やすことでユーザーに「面倒くさい」という心理が働いてしまうからです。

この課題に合った二段階認証の手段としてメジャーな手法の一つがSMS認証になります。SMS認証には「手軽に認証を行える」というメリットがあります。




SMSのAPI・システム連携について解説

SMS認証の有用性

二段階認証の手段には様々な手段があります。例えば、指紋認証や顔認証といった生体認証であったり、認証専用の機器となるトークンを活用したワンタイムパスワード認証があります。

では、SMS認証はどうなのか?

まず生体認証ですが、顔や指紋だけでに認証ができるのでスピーディー且つ簡単に認証が行えるメリットがあります。

しかし、生体認証には認証を行うための機器が必要になります。この機器を準備するのに一定のコストを投じる必用があるため、資金的な面で導入の敷居が高くなります。また、認証対象の身体状況や化粧の有無などによって精度変動が起きることもあります。

認証専用でワンタイムパスワードを発行するトークンなどの機器が使われるケースもありますが、盗難・紛失のリスクが考えられます。

認証を行う際にトークンをもっていないと認証ができないわけですが、特定のシーンでしか使われないためどうしても盗難されたり紛失されやすくなるデメリットがあります。

SMS認証はどうなのか?まず、大きな特徴として認証を行うための機器は普段肌身離さず所持しているスマホ・携帯電話になります。

そのため、第三者に利用されたり、盗難・紛失するリスクは少なくなります。
また、SMS送信システムはクラウドサービスとなっているため、インターネットに繋がる環境さえあれば導入が可能です。

もちろんスマホ・携帯電話も紛失のリスクがありますが、万が一なくした場合でも、携帯キャリアに問い合わせれば、不正利用を防止することもできます。

また、認証専用の機器を必要としないため、企業としても導入しやすいという点があります。普段持ち歩いてるため、いつでもどこでも認証が行いやすいのも魅力です。

もちろん、SMS送信サービスの脆弱性をつかれて悪意のある第三者にSMSの内容を傍受されたり攻撃を受けるリスクもあるため、サービスのセキュリティ施策の部分にも気を配りましょう。

ただ、そもそも二段階認証を導入すると「ユーザビリティが落ちるのではないか?」という懸念がありそうです。なぜならサービスにログインするための工程が増えるとその分手間になるのでサービス利用の意欲・満足度を下げる要因にもなりかねません。

そのため、セキュリティ向上の際にはいかにユーザーの使い勝手を損ねずにセキュリティを強化するかという視点が重要です。 その視点に立つと、手軽なSMS認証は有用性が高いといえます。

SMS認証は自社システムとSMS送信サービスをAPIによるシステム連携で繋ぐことで行うことができます。


(※関連記事:二段階認証とは?SMS等を活用しログイン時のセキュリティをより高める対策を




SMSでAPI連携をする際のポイント

APIによるシステム連携をする際は注意点があります。


APIによるシステム連携は自社開発が必要

システム連携は自社システムと外部サービスを連携して動作させることなので、システムの導入企業側で開発(繋ぎ込みの作業)を行う必用があります。

イメージとして、ケーブルで機器をつなぐとき、それぞれの機器にケーブルの差込口となるポートが必要になります。このポート・差し込み口があればAPI連携が可能となります。

外部サービスがAPIを提供していても自社システムがAPIに対応していなければ連携ができません。
この場合、自社システム側でAPIによる連携ができるように開発(繋ぎ込み)をしなければいけません。開発には一定の工数とリソースが割かれてしまいます。


システム連携・開発が容易なAPIがおすすめ

APIにも仕様がいくつかあり、開発工数の削減に繋がるものがあります。 例えばRESTFul APIなど、システム連携・開発が容易なAPIもあります。

「RESTFul APIの場合、連携・開発するうえでどんなメリットがあるのか?ほかのAPIについても知りたい!」と思われるかもしれませんが、専門用語が多く少し難解です。社内の技術・開発系の部門出身であれば理解できると思いますので、気になる場合は確認してみるといいかもしれません。

まず、API用途で導入を検討するSMS送信サービスのベンダーに、「どの程度連携がしやすいか?」「APIの形式が例に挙げたような開発が容易な形式であるか?」などとAPIの仕様を確認してみるといいと思います。

あとは自社の技術・開発部門にも相談しつつ進めてみると良いです。




SMSのAPI・システム連携について解説

API連携以外でSMS送信サービスを選ぶポイント

SMS送信サービスを選ぶポイントに、API連携以外にも到達率やセキュリティ、価格面などがあります。

本人認証用途でシステム連携してSMSを自動送信したいという用途では連携のし易さや、セキュリティ、価格面などから判断するだけで充分かと思われるかもしれません。

ただ、APIによる本人確認以外の用途などでも活用したいと考える場合は到達率の高さも重要な選定ポイントとなります。


APIによるシステム連携以外の用途も検討するなら「国内直収」のシステムを

到達率という点に関して、そもそも「SMSを送っても届かないことってあるの?」と思われるかもしれません。

格安SIMでそもそもSMSに対応していないだとか、通信が不安定、災害時のときなどの要因は除外するとして、システム側の要因で一定数送信したSMSが受信者側のキャリア・端末側の設定でブロックされることがあります。

SMS送信には国内回線で送信する場合と国際回線を使って送信する場合の2パターンがあります。国際回線で送信を行うSMS送信サービスではブロックされる割合が高いです。

海外で流通するSMSの量は日本国内の比ではありません。そのため、SMSのスパムメッセージも多いわけです。
そのため、国内の携帯キャリアでは国際回線経由で送信されるSMSをブロックするという設定がなされていて、ユーザーに届かないということがあります。

一方国内回線を利用しており、国内携帯キャリア(docomo、au、softbank)と直接接続しているサービスは確実にSMSを届けることができます。これを国内直収(キャリアと直接接続した)SMS送信サービスと呼びます。

そのため、国内向けユーザーへの送信を想定した場合、国内直収(キャリアと直接接続した)SMS送信サービスの導入がおすすめです。


セキュリティも重要

セキュリティも重要な要素です。悪意のある第三者より送信サービスのアカウントに不正ログインをされたりするリスクがあります。
不正ログインをされることで個人情報の流出などの様々なリスクが想定されます。 そのため、きちんとなりすまし対策をしていたり、アプリケーションの脆弱性対策を行っているサービスが望ましいといえます。

実際に送信サービスを導入している企業の実績などを見て信頼に足る実績を持っている企業かどうかで判断をするのも一つの手です。




API連携によるSMS送信以外の用途でも有効活用できる

APIによるシステム連携を通して自動送信をする用途が最もメジャーではあるものの、SMSには他にも様々な利用用途があります。

まず、SMSが認証手段に適しているという点以外に、開封率の高さがあります。

冒頭でSMSにはAPI・もしくはIVRによるシステム連携で自動送信する用途があると説明しましたが、もう一つの用途がSMS送信サービスの管理画面からの配信です。

特に一斉送信を行う場合、支払い遅延対象者への督促通知、販促・キャンペーン・休眠掘り起こしの用途などがあります。

SMSが開封率の高い理由として、デフォルトで携帯・スマートフォンに搭載されていることがあげられます。そのためSMSを受信したタイミングでポップアップ画面に通知が表示されます。

また、特定の用途で利用されることが多いため、メッセージが埋もれることがほぼありません。

この開封率・閲覧率の高さを利用して、確実に届けたい、もしくは重要なメッセージをきちんとユーザーに送り届けることが可能です。




SMSのAPI・システム連携のまとめ

いかがでしたでしょうか?

SMS送信サービスのAPIを使ってシステム連携でメッセージを送りたい場合、連携のし易さ、APIの仕様を確認しておくといいでしょう。

具体例として、開発が容易で繋ぎこみの工数・リソースを割くことができるRESTFul APIなどがあります。まずはSMS送信サービスベンダーにAPIの仕様を聞いてみて連携がし易いシステムかどうかを確認してみましょう。

例に挙げた開発が容易なAPIの形式などでない場合でも、その情報を元に自社の技術・開発部門の担当にも相談してサービス検討をしておけば運用までの流れがスムーズにいきやすいです。

また、SMSは圧倒的な開封・閲覧率があるため、重要な通知や確実に届けたいメッセージなどをユーザーにきちんと送り届けることが可能です。

アカウントセキュリティの保護・二段階認証の重要性が叫ばれる昨今、今後APIを使ったSMS送信は確実に増えていきます。また、用途の拡大もあり様々なシーンでSMS送信が有効活用されています。

是非今後機会があればSMSの活用を検討してみてください。






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