ドメインとは?メール配信に役立つ機能も解説!

公開日:2022/02/01  更新日:2023/04/10
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ドメインとは?メール配信に役立つ機能も解説!



メール配信を効率よく行うためには、ドメインの意味の理解が欠かせません。多くの送信先にメールを配信することは、場合によっては迷惑メールと認識され送信エラーとなってしまうこともありますが、ドメインを正しく理解することで、そのような事態を避けることができます。

今回はドメインについて解説するとともに、メール配信との関係についてもわかりやすく解説します。


目次

ドメインとは何か

ドメインの種類について

独自ドメインのメリットとデメリット

メール配信を効率よく行うためには?

まとめ~ドメインの理解が重要~




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ドメインとは何か


■ドメインはインターネット上の住所

ドメインとは「インターネット上でPCやサーバーの場所を識別するための住所」です。
メールアドレスでは「@」以降の部分、URLでは下記の下線部がドメイン名です。

  メールアドレス:xxxx@ymir.co.jp

  URL:www.ymir.co.jp


メールを送信したり、Webサイトのページを閲覧したりする際には、対象のサーバーにアクセスしなければなりません。そのためには、ドメイン名が必要になります。

しかし、実はドメインを正確にいうと"www.ymir.co.jp"などの文字ではなく、"123.45.67"といった数字が羅列されているだけのものです(=IPアドレスと呼ばれます。)

PCやサーバーの通信は、羅列された数字(=IPアドレス)でやり取り、識別を行っており、利用する人間であるユーザーにとっては分かりにくいです。

この羅列された数字だけでは扱いにくいため"www.ymir.co.jp"などのわかりやすくしたものが「ドメイン」といいます。ドメイン≒IPアドレスという意味で考えるのが分かりやすいでしょう。

普段、数字だけのやり取りを行っているPCやサーバーが、人間が分かりやすく識別できるようにしたドメインでも、ネットワーク上でやり取り、識別できる理由は、ドメインとIPアドレスを相互に変換するサービス「DNS(Domain Name System)」があるからです。

たとえば、PCからWebブラウザ(Google chromeやFirefox等)を用いてURLを指定してWebサイトに接続する際の流れを説明します。

まずPCは事前に登録されたDNSサーバーに対して入力したドメイン名を元にIPアドレスを問い合わせます。

そしてさまざまなDNSサーバーに問い合わせた結果、最終的にIPアドレスを見つけ、IPアドレスでWebサーバーに接続することでWebサイトを閲覧できるようになります。

■ドメインの構成要素

人間にとってわかりやすく構成されているドメイン名。
ではどのように構成されているかを見てみましょう。
ドメインは「トップレベル」「第2レベル」「第3レベル」...といった複数のラベルから構成されています。

ドメイン名「ymir.co.jp」の場合、構成要素は以下のようになります。

  トップレベルドメイン:jp
  第2レベルドメイン:co
  第3レベルドメイン:ymir


トップレベルドメインは、さらに「分野別」「国コード」「属性別」の3つの種類があります。
こちらの詳細は後述します。

第2ドメインは、主に組織を表します。
トップレベルドメインがJPドメインの場合、学校教育に関連する組織「ac.jp」や、会社組織「co.jp」、政府機関や独立行政法人「go.jp」などがあります。

第3レベルドメイン以降は、利用者が独自に登録できます。
独自ドメインと呼ばれるものです。ただし、ドメインは住所を示すため、すでに登録されているものを重複して新たに登録することはできません。
よって、早い者勝ちです。

■ドメインとメールアドレスの関係

メールアドレス「xxxx@ymir.co.jp」は、@より前の部分はユーザー名(アカウント名)、@以降はドメイン名で構成されています。よってドメインとメールアドレスの関係は「ドメインはメールアドレスの一部」です。

組織の中には、Webサーバーやメールサーバーなど複数のサーバーがあり、メールアドレスであれば組織内の多くの人に割り当てられています。メールアドレスは、ドメインでメールサーバーの住所を、ユーザー名でそのメールサーバーに登録されている個人を特定します。

手紙で言うと、住所の部分がドメイン名、宛先の部分がユーザー名となります。


ドメインの種類について


「URL」と書かれた文字ブロック


「ドメインの構成要素」でもあったようにドメインには複数の種類が存在します。
これらをさらに深く見ていきましょう。

「独自ドメイン」

独自ドメインとは、ユーザーが独自に決めたドメインのことです。
前述のとおりドメインは重複して登録することができませんので、世界に一つしかないオリジナルのものになります。独自ドメインは、ドメインの登録申請を受け付けているサービスを利用することで取得ができます。

「サブドメイン」

サブドメインは、独自ドメインをさらに複数に分割して利用できるドメインのことです。
これにより、1つのドメインからさまざまな用途に利用することができます。

たとえばドメインが「ymir.co.jp」とすると、このドメインが提供する複数のサービスごとにサブドメインを割り当てることが可能です。Webサービスであれば「www.ymir.co.jp」、メールサービスであれば「mail.ymir.co.jp」などです。

このように企業がインターネットを介して外部と通信をするためにサービスを利用する場合、独自ドメインを分割してサブドメインを割り当てることが一般的です。これにより、1つの独自ドメインをもつだけでさまざまなサービスを利用することが可能です。

「トップレベルドメイン」

トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)と国コードトップレベルドメイン(ccTLD)に分かれます。

分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、用途別に分かれており、世界のだれでも登録が可能なドメインです。分野別トップレベルドメインの例として、以下があります。
  com:商業組織用
  net:ネットワーク用
  org:非営利組織用
  edu:教育機関用(米国教育省公認の認定機関から認可を受けた教育機関)
  info:制限なし
  biz:ビジネス用

国コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、国や地域ごとに割り当てられているドメインです。
基本的にその国や地域に在住する人でなければ取得することができません。
ISO(国際標準化機構)により、2文字の国コードを使用しています。
日本であれば「jp」です。他にも、アメリカであれば「.us」、オーストラリアであれば「.au」など、2021年3月時点で255登録されています(※1)

(※1) 出典: 【日本ネットワークインフォメーションセンター】


独自ドメインのメリットとデメリット

独自ドメインを取得しなくても、たとえばメールであればGmailなどのフリーのメールアドレスを取得し利用することもできます。では、独自ドメインを利用するとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

独自ドメインを利用することによる3つのメリット

1、好きな文字列を設定できる

独自ドメインは、好きな文字列を指定することができます。
会社名などわかりやすいドメイン名をつけることで、サイト訪問やメールアドレスの受信の際にもわかりやすく、迷惑メールにも振り分けされにくいというメリットがあります。

2、信頼度を高めることができる

独自ドメインは登録が早いもの勝ちで重複登録が認められませんので、ドメイン名に企業名や自社の特徴となる文言を設定することで、独自性やブランド力、安心・信頼性を高めることができます。

WebサイトのURLだけでなく自社で利用されるメールアドレスにもつきますので、長く運用されればイメージの構築や、ブランディングにも役立ちます。ドメイン名をインターネット上の住所という位置づけだけでなく、マーケティングにも活用することで知名度向上にも活かせます。

3、メールアカウントを複数追加できる

メールアカウントも複数作成することが可能です。

フリーメールだと多くの人に利用されているため、メールアカウントを登録しようとしても、取得したいユーザー名がすでに使われており登録できない場合が多いです。

しかし、独自ドメインであれば、自社内でメールアドレスが重複しなければよいので、フリーメールを利用する場合に比べて好きなユーザー名(メールアカウント)を登録しやすいという利点もあります。

独自ドメインを利用することによる2つのデメリット

1、費用がかかる

独自ドメインを利用する場合は、登録するのに費用が発生します。
トップレベルドメインの種類により費用が異なりますが、おおよそ年間数千円です。特に個人でWebサイトを運営する場合は、負担を考慮する必要があります。

2、有効期限があり、更新が必要

独自ドメインを登録しても、有効期限が設定されており、都度更新が必要です。
更新を忘れてしまうとドメインが使用できなくなるため、長期的に利用するのであれば、更新間隔を通常1年から複数年にする、自動更新を設定するなど、変更するとよいでしょう。

更新を怠ると、ドメイン名が使用できなくなるだけでなく、第三者に登録され使用される場合があります。それにより、意図しないサイトにドメインを使われるケースや、ドメインの譲渡を交渉して多額の譲渡金を請求されるケースも発生しています。少なくとも自動更新にしていればドメインが途中で利用できなくなることはないため、必ず確認するようにしましょう。


メール配信を効率よく行うためには?


スマホメール


ここまで、ドメインについて解説しました。
メールアドレスはドメインを含んでいるため、ドメインを理解することはメール配信を効率よく行うために非常に重要です。
最後に、メール配信を効率よく行うためのポイントを解説します。

大量に配信するとブロックされる可能性も

GmailやYahoo!メール、携帯電話のサービスなどは、大量のユーザーをもっていますが、ドメインは同一です。たとえばGmailを利用する人は、全員ドメインは「gmail.com」ですし、docomoの通信サービスを利用している人は「docomo.ne.jp」となります。ドメインは重複して利用されることはないため、そのドメインを管理するプロバイダーは1つです。

フリーメールや各携帯キャリアのメールは、受信する時に一度に何通以上受信すると迷惑メールに振り分ける等の独自のルールを設けています。

このようなことから、メール配信を行う際に確実に届けるためには宛先のドメインを考慮する必要があります。

ドメインごとに適切な配信が必要

メール配信を行うためには、迷惑メールとみなされないよう、負荷の高い時間帯は避け、ドメインやキャリアごとに適切な配信数を考慮して配信することが大切です。それを実現する方法としては、メール配信システムの利用があげられます。

メール配信システム「Cuenote FC」では、メール配信をサポートする多数の機能が備わっています。たとえば、メール配信状況を確認し、既に使用されていないメールアドレスや、ブロックされたことによりエラーとなったメールアドレスを解析し、エラー回数を超えて配信に失敗したメールアドレスへの配信を自動で除外します。

また、ログ分析データを管理しドメインごとの配信効率を分析、プロバイダーの負荷とならないよう、プロバイダー単位での最適な送り方をすることで、効率のよいメール配信を実現しています。


まとめ~ドメインの理解が重要~


今回はドメインについて解説しました。

ドメインにはいくつかの種類があり、独自ドメインはフリーのアドレスにはないメリット・デメリットがあります。また、ドメインを理解しておかないと、メールを配信しても迷惑メールとみなされ、ブロックされる可能性があります。

メール配信システム「Cuenote FC」は、ドメインを考慮し最適なメール配信を実現する仕組みが備わっています。詳しく情報を知りたい方は、ぜひご連絡ください。



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東証グロース上場のユミルリンク株式会社は、18年以上にわたり、メール配信システムをクラウドサービス・ソフトウェアとして提供し、メールに関する専門的な技術や運用ノウハウを蓄積してきました。
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